赤ちゃんの舌をよく見てください!
ユニセフ推薦の母乳育児の本を読んでも、国際ラクテーションコンサルタントの本を読んでも、その他、本屋さんにある一般的な育児書を読んでも、基本的には「赤ちゃんは上手におっぱいに吸い付きます。」という旨のことが書いてあります。
そりゃまぁ、そうなんですが・・・
誰にも教えてもらっていないのに、カンガルーケア中にお母さんの胸まで這い上がってきて、おっぱいに辿り着き吸い始めるのを見ると、感動的です。
凄いなぁって思います。
でも、お口の中ってデリケートですからね。
大人だって髪の毛一本、極小ビーズ1個入っただけで、違和感があるし、吐き出そうとするでしょ?
それなら生まれたての赤ちゃんのお口は、もっとデリケートだってことが想像つくと思います。
特に舌が下顎の歯茎のラインより前に出にくい赤ちゃん、舌小帯短縮症の赤ちゃん(=舌を伸ばそうとすると、舌先がハート型に割れそうになるタイプ)、常に舌を巻き上げる赤ちゃんは要注意です。
程度の差はありますが、勤務先でSOLANINが見ても「ヤバイなぁ~。」と感じる赤ちゃんは5~6人に1人は見つかります。
結構高い割合で存在するのです。
決して対岸の火事ではありません。
こういうタイプの赤ちゃんは特に、安易に哺乳瓶で糖水やミルク、搾乳を補足すると、取り返しがつかないくらい酷い乳頭混乱に陥ることがよくあります。
治すの大変です。
産科スタッフの皆さん、どうしてもの補足の際は、スポイドやカップやスプーンやシリンジを使ってくださいね。
「ウチの子はもしかしてヤバいの・・・?」と、生まれたてのわが子のお口の中を見て察したお母さん、即、産科スタッフにチェックしてもらってください。
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