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2013年8月10日 (土)

お産・子育ては加点法で考えよう。

私は池川明ドクターを尊敬しています。
ご著書も数冊持っていますし、何度も熟読しています。
セミナーに参加したこともあります。
サインを頂いたり、お写真を撮影させていただいたりしています。(これは単なるミーハーか?)
暫く前に出版されたご著書で、『生まれる前からの子育て』というものがあり、最近はそれをよく読んでいます。
「あぁ、なるほど。」と思うことが、沢山ありましたので、心に響いたことをご紹介させていただきます。

《人生に大きな波はそう何回も来るわけではありませんが、お産は確実に、最大の節目の一つです。
お産とは人生の総決算であると同時に、生き方を問い直し、新たなスタートを切るチャンスでもあるのです。
誤解されやすいのですが、いいお産とは決して、お産のスタイルに拘ることではありません。
ある大学病院の調査によると、九割のお母さんが、自分のお産に喪失感があると答えたそうです。
つまり、周りの人に「安産で良かったね」と言われても、自分ではそう思えない人がたくさんいるということです。
その理由の一つとしては、現代のお産が最悪の事態を避けることばかり念頭に置いて、赤ちゃんだけではなくお母さんの心にも配慮していないということがあります。
それは改善していくべきですし、お母さん自身、自分がどういうお産を望んでいるのかをよく考えて、お産する場所を決めていくことも必要でしょう。

しかし、お産に充実感を感じられない二つ目の理由としては、前もって100点満点のお産というのを自分でイメージしてしまい、実際のお産の後、「これはよくなかった、あれもうまく出来なかった」と、減点方で評価してしまうという要因があげられます。
すると、現実には100点満点のお産などほとんど存在しませんから、子育てのスタートからすっかり自信を失ってしまうのです。
このことは、特に自然分娩に拘っているお母さんに当てはまるようです。
ただし、ここで考えていただきたいのですが、子育てのゴールは、子どもが成長して一人で生きていけるようにすることであり、そういう長期的な展望からすると、お産は子育ての通過点に過ぎないということです。
確かに大切な通過点ではありますが、それですべてが決まるわけではありません。
自然分娩が望ましいのは、お母さんとの絆を確立しやすく、その安心感があると子どもは独立しやすいという点にあります。
しかし、帝王切開でも深い絆を築いている母子はたくさんいます。
無事に赤ちゃんを産んで抱っこできたなら、それは生まれたい赤ちゃんの想いを叶えてあげたことになるのですから、すべて100点満点のお産です。
その上で、もしも自然分娩ができたのだとしたらプラス10点というように、お産は加点法で考えるべきです。
そういう発想は変えることのできない過去を受け入れ、前向きに生きていくことに繋がります。
そしてその後も長く続く子育てにおいては、お母さんのそんな姿勢がとても大切なのです。
減点法ではなく加点法で子どもと向き合い、子どもの成長の一つ一つに気づけるなら、命を授かりその育ちを見守るという、お母さんならではの喜びを深く実感できるようになるでしょう。》・・・ほぼ原文ママ。

ううむ。
さすが池川明ドクターは深い洞察力をお持ちです。
確かにSOLANINも、2週間健診で退院後のお母さんと接していて、なんとなくお産の振り返りのような会話に突入することがありますが、お産に携わった産婦人科のドクターや助産師から、「上手にお産されましたよ。安産でしたね。」と、肯定的な言葉がけをされても、素直に受け止められなかったお母さんに対応することがあります。

例えば○○さんは、「あんなに長い間、痛くてしんどい目に遭って、どこが安産なのかと言いたくなりました。」と、仰いました。
別の方で●●さんは、「自分は初産ですが、5時間足らずのスピード出産でした。陣痛はメチャクチャ痛かったです。なのに、ドクターや助産師から安産、安産と言われると、段々と腹が立ってきました。」という気持ちの表出に遭遇しました。

そういう時、SOLANINは、「お産の後、周囲の人たちが何となくご自分の気持ちを分かってくれていなんだなと感じられたのですね。」と受け止めます。
その上で、池川明ドクターの仰るように、
「お産は無事に赤ちゃんを産むことが出来たら、それは生まれたいという赤ちゃんの想いを実現できたということですから、本来それだけで充分なものなのですよ。私が言うのもナンですが、こんな元気な赤ちゃんを産めたのですから、○○さんのお産は100点満点ですよ。」
「気を悪くしないで聞いてくださいね。昔、私は産婦人科のドクターから、初産の方だったら12~16時間で出産できたらそれは安産だって聞いたことがあります。きっとドクターや助産師は、それよりも圧倒的に早いお産だったから、●●さんを労うつもりだったんじゃないかなぁ?ドクターや助産師は、急激に進行するお産が物凄く痛いということはちゃんと理解していますよ。●●さんはホントに頑張られたんですね。」と、いうようにお話ししています。

すると、なんとなくですが、お母さんの表情や口振りが柔らかくなってくることが感じられます。
どうせなら、明るい気持ちでバースレビュー出来るといいですね♪

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