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2013年8月21日 (水)

クリーンコットンの清拭って要るの?

SOLANINの勤務先でも2005年頃までは授乳前にクリーンコットン(清浄綿)で乳頭・乳輪の清拭をしてから赤ちゃんにおっぱいを含ませていました。
それまでにも要らないんじゃないかって意見はちらほらと一部の助産師の間から出てはいました。
私自身、2002年に院内看護研究のメンバーになった時、テーマが「妊娠中からの乳頭ケアが産後の乳頭損傷を予防するのにどの程度の効果があるか」でしたから、メンバーとして色々やっておりましたので、「要らない。止めよう。」はかなり周りに申しておりました。
でも長年の習慣はおいそれとは変えられず、結局そこから3年後に『日本母乳の会』からのアドバイスの後押しを受けて中止に至りました。

止めるにあたり、SOLANINの勤務先では当時生後5日目の新生児に鼻腔粘液培養(以下「鼻」とします)をしていました。(現在は生後4日目)
赤ちゃんが鼻から吸い込む空気のエリアは鼻と聴診器を当てる位置を結ぶ線を半径とした同心円状であるとICTの看護師さんから教えてもらっていました。

ということはもし、清浄綿の除菌効果が高ければ、「鼻」を調べると、使用しなかった赤ちゃんの「鼻」の結果は酷いものになるはずです。
MRSAだけではなく、MRSEやMSSAなどの出現率がバンバン上昇してもおかしくはないってことになります。
でも、実際は何も変わらなかったんです。

清浄綿を使うと乳頭・乳輪の被膜が除去されるので、カンガルーケアの赤ちゃんはお母さんのおっぱいの匂いがマスキングされて、自力で乳頭を捜せなくなります。
日々の授乳でも、妊娠中からしっかりとケアをしていたにも拘わらず、乳頭損傷が起きてしまう、しかも重症化する傾向が掴めました。

お金をかけて、手間かけて、さしたる根拠もないことで、悪い結果が出るのならそれ
はやはり止めるのがいいと考えます。

SOLANINの勤務先はNICUはないので大それたことは言えませんが、MRSAについてはイヤになるくらい勉強した知識を元にお話しますと、クベースに入っておられる赤ちゃんで、レスに載っている子の90%はMRSAに感染する可能性大であること、それでも生後11日(感染の臨界期?)までにできるだけ毎日、何回でも、お母さんとの面会&スキンシップ(NICU内でのカンガルーケア)を行えば、MRSAの感染率は激減する(もちろん、医療者の厳重な手洗い、感染児と非感染児の担当スタッフの区別、クベース間の距離は1メートル以上空けるなどは言うまでもありませんが)とのことです。

お母さんの同意を得て、清浄綿アリ・ナシで赤ちゃんの「鼻」や「咽頭」の細菌叢に大きな変化があるのかどうか、データを取って検証すれば、どんなスタッフでも納得してくれると思いますよ。

SOLANINの勤務先では清浄綿を中止しても赤ちゃんに異常はありませんです。

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