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2013年8月 9日 (金)

おっぱいは赤ちゃんのためにある!(若干改訂版)

赤ちゃんがおっぱいの飲み方を腹八分にコントロールできるようになるのは出産予定日から数えておおよそ3ヶ月頃です。
いわゆる、満腹中枢が形成されるまでに、そのくらいの時の流れが必要なんです。
それまでの時期は”スタミナが尽きるまで”若しくは”眠たくなるまで”延々とおっぱいに吸い付いてもおかしくないのです。
長い時間吸い付いても、おっぱいが足りないとは限りません。
胃袋の限界に挑戦するかのような飲みっぷりです。
満腹中枢が未形成のうちは、しばしば飲んでる最中にうんちがお出ましになったり、おちちを吐いたりすることもあります。
そして、おむつ交換や着替えをさせ終わると、「おっぱいなんて、飲ませて貰っていませんよ」とばかりに、お口を金魚のようにパクパクさせたり、舌なめずりをしていることさえあります。
もちろんあやすことは大切ですが、そのような”飲んだおちちリセット状態”の場合、赤ちゃんに我慢させるのはナンセンスです。
粉ミルクならば、消化時間が3時間以上と見なすので、授乳間隔を詰めることは馴染みませんが、おっぱいはそのようなしばりがありません。

どうか、赤ちゃんのペースで飲ませてあげてください。
時々、誤った知識がアタマにこびり付いてる医療者から、
「もう泣いたら飲ませる時期じゃない」とか、
「欲しがるたびにおちちを飲ませると赤ちゃんはしんどくなるから止めなさい」
などとお説教されて凹むお母さんがおられます。

でも、そんなの気にしなくても大丈夫!
赤ちゃんの頭を高くして寝かせてあげたり、カラダごと真横に寝かせてあげたり、抱っこしてあやすなら立て抱きにして、赤ちゃんがラクな姿勢をとらせてあげればいいのです。
お母さんのおっぱいは医療者ではなく、赤ちゃんのためにあるものです。
おっぱいの出し惜しみは、赤ちゃんの健やかな成長や良好な乳房コンディション維持の妨げになりかねません。
あなたにアドバイスをくれる医療者が、母乳育児に関する正しい知識を持っているかどうかを、見極めることが肝腎です。

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☆妊娠中にしておきたい心と体の準備」カテゴリの記事

コメント

初産で入院中の三日目位の夜中、授乳室でお乳をあげているときに看護師に「泣いたらすぐおっぱいじゃなく、あやさなきゃ!」やら、すぐにおっぱいばかりあげないの!みたいに言われたのを思い出しました。身体が大きくていっぱい欲しがる息子と、あまりでないおっぱいにへこみ気味の時のこの一言に傷つきました‥。
今でも忘れられないイヤな思い出です。もうすぐ2人目を母乳育児推進病院で産みます。思う存分ぱいをあげたいと思います(*´∀`)

生まれたばかりの娘は、おっぱいばかり欲しがり、授乳間隔が30分なんてことも度々でした。もちろん泣いたら即おっぱいとは考えておらず、抱いてあやして、オムツもチェックして、それでも泣くのでおっぱいをあげていました。吐き戻しも多く、ゲップも上手に出してあげられず、いつもお腹パンパン、飲んだあとはいつも苦しそうな顔で、眠りも浅く、寝ている間もずっと唸ってました。生後一ヶ月をすぎ、おっぱいを飲ませる度に娘にかわいそうなことをしていると思うようになりました。深く悩んでいたとき、ある助産師さんから、「生後一ヶ月で三時間授乳間隔が空かないなんて。うんちも授乳の度にするのは多すぎだし、お腹もガスでいっぱい。これでは苦しくて寝られない。」と言われ、やっぱり自分が娘を苦しませていたんだと本当に悲しくなりました。助産師さんからおひな巻を教わって娘はぐっすり寝られるようになり、飲ませすぎていたと勝手に思い込んでいた私は、二時間三時間と授乳間隔が空いても、これでいいんだとしか考えていませんでした。ところが、一ヶ月半くらいまで一日60グラム以上増えていた体重が、二ヶ月には一日十数グラム程度しか増えなくなっていることに、全く気づいていませんでした。生後一ヶ月半まで、あまりに急激に体重が増えていっていたので、体重に問題があるとは思っていなかったんです。何かおかしいと感じたのは、一ヶ月も過ぎた、二ヶ月半頃でした。最強母乳外来の“体重増加度が減少してきた”の記事を読み、このままではいけないと、こまめにおっぱいをあげるようにしました。最強母乳外来を読んでいなければ、娘はきっと今頃体重増加不良に陥っていたと思います。飲ませすぎと悩んでいた過去の自分に、この記事を見せてやりたかったです。今は誰に何を言われてもブレたりしません。すくすくと育ってくれる娘に感謝しつつ、飲みたいだけおっぱいをあげています。SOLANINさん、本当にありがとうございます。

やっぱりそうですよね…。次男は1ヶ月を過ぎた辺りから飲む時間が減り、飲み方も真面目ではなくなり、こちらから飲まそうとしても口を閉じて開けてくれなくなりました。満腹中枢が出来たのかと思ったけどまだ2ヶ月にもなってない…。1ヶ月検診までは日増し70グラムくらいありましたが、一昨日、新生児訪問で体重を計ったら今ではその半分です。寝込みを襲うのも我が家の次男には出来ません。ちょっと強引にやるとギャン泣きされ、加えもしないです。過多なのでおっぱいがしんどく、色々対処してますがやっぱり飲んでもらいたい……。飲み残したっぷりです。参ってきたので助けて頂きたいです……。

>イッシーママさん

はじめまして。1才2ヶ月の息子をもつママです。
イッシーママさんのお子さん、現在の体重増加度は35g/日ということでしょうか?だとすれば、心配するほど飲んでいないわけではないと思いますが・・・。最強母乳外来の愛読者さんだということであれば、アメブロの愛読者の会へ加入してもらって相談もできますので、良かったら申請して下さい。

SOLANINさん、横から失礼しました。
私、「おっぱいは赤ちゃんのためにある」という言葉が大好きです。息子が生まれてすぐに乳頭裂傷で苦しんだときも、この言葉をいつも思い出しながら息子におっぱいあげていました。最近は本当に大きくなって、まだ歩けないというのに3才くらいに間違われるほどです(^^; これもひとえに最強母乳外来があったおかげと思っています。
毎日暑いですが、無理なさらずお体に十分気をつけて下さいね。

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