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2013年9月17日 (火)

切迫早産の指標その2「癌性胎児フィブロネクチン」(若干改訂版)

なんか怖そうな名前ですね?
おなかの赤ちゃんが癌になるのかと勘違いしてしまいそうなネーミングです。(汗)
が、これも切迫早産の指標のひとつなんですね。

どういうことが判るのかと申しますと、絨毛羊膜炎と子宮収縮の両面から早産の兆候を判定するものです。

前期破水する妊婦さんの90%以上が基準値よりも高値を示すことが判っています。
(前期破水とは、簡単に言えばまだお産をしてはならない週数のうちに破水してしまうことです。原因不明のこともありますが、その多くは絨毛羊膜炎!です。
これを患うと子宮の中で胎児を包んでいる卵膜にも感染が拡大し、卵膜にも炎症が起きます。すると、卵膜が弱くなり破れてしまいます。破れたら羊水が流出してしまいますね。)

ちょっと話がずれますが妊娠中旦那さんと性行為がある妊婦さん、おられるのではないでしょうか?
妊婦さん本人は避けたい部分が大きくても、なにぶん相手のあることなので、対応せざるを得ないこともあると思います。

知ってる人は知ってることなのですが、実は精液の水の部分(=精子でない部分)には子宮頸管熟化作用(=子宮の入口が柔らかくなって開きやすくなるはたらき)をもつ成分が含まれています。
つまり、妊娠中の性行為はそれ以上妊娠することがないため、そのまま行う夫婦もおられるのでないかと推察されますが、それはホントは良くないことなんですね。
切迫早産の方は性行為は原則禁止ですが、そうでない方も切迫早産防止のためにはコンドーム使用は当然だと思ってくださいね。

くれぐれも、「妊娠中はこれ以上妊娠するリスクはないから、コンドーム無しでの性行為はアリだろう?」と旦那さんから迫られても、断固拒否してくださいませ。

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