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2013年9月15日 (日)

糖尿病合併妊娠のリスク2

2007年に岡山大学の平松祐司先生が発表されたデータによると、糖尿病合併妊娠で危惧される胎児の異常は「奇形」だそうです。
赤ちゃんに奇形が発生するかどうかの器官形成期というのは、妊娠の極初期なんですね。
つまり、「もしかして、妊娠したのかな?」という時点では、はっきり言って遅いのです。
一般的に糖負荷試験を行うのは、妊娠中期頃です。
(もちろん、尿検査は初診から毎回行われますが、尿糖だけでは何とも言えないこともあります。)

胎児が奇形かどうか、いわゆる『奇形発生率』というものは、糖尿病のない(=血糖がコントロールされている)妊婦さんですと、1.7%なんです。
妊娠前に治療を開始した妊婦さんは2.1%。
それはど大きな差はありません。
しかし、妊娠後に糖尿病が発覚し、治療開始した妊婦さんは後手に回るので9.0%と、かなりの高率なんです。

さらに、血糖管理が上手くいかないと、『奇形発生率』の数値はドンドン跳ね上がります。
下に大阪府立母子センターのデータを貼り付けさせてもらいます。
血糖だけではなく、HbA1c(=ヘモグロビンエーワンシーと読みます)の数値も重要です。
このHbA1cは「2ヶ月前の食生活が反映される。」と、言われています。

一番上の”~5.9”というのが、正常な方と考えてください。
大事な赤ちゃんに奇形が起きにくくする努力も、妊娠する前の女性ならば、実践してもらいたいなぁと、私は思います。

私もこのデータを見るまでは、ここまで大きな差があるのだということは、知りませんでした。
これからは、妊娠を考えている女性はまず、糖尿病の検査を受けるのがいいのではないかと思います。

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