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2013年9月11日 (水)

FGRでも妊娠中のおっぱいケアをすべきですか?(35週)

<ご相談内容>
私はFGR(子宮内胎児発育遅延)ということで、入院加療中の35週になる妊婦です。
しかも切迫早産のため、SOLANINさんお勧めの24週からのおっぱいケアはなにもできていません。(涙)
幸い、今のところモニター上、おなかの赤ちゃんは元気です。

主治医は、「できるだけ妊娠期間を延ばせれば、少しでも赤ちゃんが育ってくれるだろうから。」ということで、「切迫なんだし、おっぱいケアでおなかが張ったら大変だから何もしないで。」と言われています。
現在の赤ちゃんの推定体重は1800g台です。

もちろん、私は赤ちゃんが生まれてきたらおっぱいをあげたいんです。
でも、このままでは先行き暗いですよね。
こういう場合、どうしたらいいですか?

<SOLANINの回答>
FGRで切迫早産で入院中なのですね。
おなかの赤ちゃんを1gでも大きくしてあげたいという主治医の考え方は理解できますし、妊娠中のお手入れがゼロではおっぱいはどうなるのか?という相談者さんの不安も分かります。

じゃあ、どうすればいいのか?

これは一般的なことですが、低出生体重児や早産児で、生れて間もなくからガツガツ&ハフハフしてお母さんのおっぱいに喰らいつく赤ちゃんは殆どいません。
(もちろん、何事にもレアケースというか例外はあるのでしょうが、あくまで一般的に・・・です。)
ほぼ全員、お母さんの乳首を咥えてふぅ~っとなったり、直ぐに眠ってしまいがちです。

仮の話ですが、入院加療の甲斐及ばず低出生体重児や早産児として生まれたら、出生間もなくから直母のみで哺乳量を賄うということは、期待出来ないということです。
過去記事にもご紹介させていただいたY医院のように、まずは定期的に1日に8回以上のペースで搾乳して分泌の維持を図りながら直母へ転換していくことになるでしょう。

となれば、直母の際に吸われ負けしないための乳頭・乳輪の鍛錬は優先順位が低いからこの際、カットしちゃいましょう。
あっ、でもいざ吸いつく時に、少しでも乳頭・乳輪が柔らかくなるようにバーユを塗布してパックすることだけは毎日忘れないでね。

経産婦さんで上の子さんの時におっぱいが分泌過多だった方はNGですが、そうではなかった経産婦さんと初産婦さんは、乳房基底部を揺らす体操をしましょう。
これは、おっぱいの生産量をある程度増やし、搾乳をし易くするための作戦です。

※おなかの張り止めの点滴中で寝たきり妊婦さんであっても、オイルパックと乳房揺らしは、おなかの張りには影響しないので、行っても差支えないと思います。

あとは、乳管開通だけはしておきましょう。
いざおっぱいが生産されて出口が無いと、乳房がパンパンになっちゃいますからね。
ただ、長時間触るべきではないです。
痛いけど一瞬で済むから、乳頭吸引器で、「えいやぁ!」とやってもいいかもしれません。
もちろん、万全を期して、おなかの張りにくい時間帯を選んでね。

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