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2013年9月 2日 (月)

陥没乳頭だからずっと乳頭保護器を使えばいいの?

ひとくちに陥没乳頭といっても、様々な型があります。
ここでは、割合として多い、仮性陥没型について述べさせていただきます。
仮性陥没型はその名の通り、平時は乳頭が陥没していて、乳輪から突出している部分は殆んど無く、手指でつまみ出せば、一旦は出るものの、しばらくすると、徐々に引っ込んでいくタイプのモノを指します。

妊娠中から相当気合を入れて地道なお手入れをしておかないと、また、生まれてきた赤ちゃんがメッチャ器用でもない限り、「乳頭保護器を使わないと、直母は難しいかなぁ・・・」ということで、大抵はP社のハードタイプの乳頭保護器を使うことになるのでしょうね。

また、運良くおっぱいの分泌が良ければ、量的には飲めようになるるので、「まぁ、これでいいんじゃないか?」という風に思いがちですが、流し込み直母の記事でもお話したように、乳頭刺激が少ない状態が常態化すると、或る日おっぱいの分泌がダダ~ンと減ってしまう恐れがあります。

赤ちゃんというのは現金なトコロがありますから、ハードタイプの乳頭保護器を通して、おっぱいがジャカジャカ出てくる分には黙って飲みますが、チョロチョロくらいの出方に低下すれば、「話が違うでしょう?」と、クレーム付けてきます。
そして、そうなってから慌てて直母の練習なんかしても、乳頭保護器に慣れきっているから、「なんで今更こんなに吸い付き辛いおっぱいを飲まなきゃならないの?」と、怒り狂います。
ネコパンチを繰り出しながら直母拒否という場合もあります。
大人しく辛抱して吸い付いてくれたとしても、新生児とは異なり吸啜力が強くなっているので、刺激に弱い陥没部分の皮膚が直ぐに悲鳴を上げて、乳頭亀裂だらけという展開もあります。(そうなると痛くて飲ませられませんわなぁ。)

止むを得ずハードタイプの乳頭保護器を使うことになったとしても、その手が母乳育児中ずっと使えるとは限らないのです。
また、使い続けることはそれなりのリスクがありますから、できるだけ早い時期にハードタイプの乳頭保護器から離脱するようにしていくか、1クール目は乳頭保護器を使用しても2クール目は外して直母するとか、効果的な乳頭刺激を与えられるように何らかの工夫をしておっぱいの分泌低下を来たさないように、各自対策を講じてくださいね。

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☆母乳育児の基礎知識」カテゴリの記事

コメント

いつもお世話になっております。

ブログを愛読しておりましたが、知らずに9ヶ月半、保護器を使い続けてしまいました。

体重8.7kg、つたい歩きとハイハイが盛んな娘を完母で育てています。

とはいえ、8ヶ月後半に食べるスイッチが入り、おっぱいは脇役になりつつあります。

娘が吸ってくれたおかげで乳首は伸びており、たぶん保護器なしでも大丈夫です。

…が、食べるスイッチのせいで、おっぱいパンパンから、ようやく落ち着いたところです。

第2子の際に、保護器をはずします。ありがとうございます。

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