絨毛膜下血腫って言われたけど、大丈夫?
昨日アップした記事のタイトルと、似ているので間違えないでね。
昨日のは「絨毛羊膜炎(じゅうもうようまくえん)」で、今日のは「絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)」ですからね。
「絨毛膜下血腫」とは、何なのでしょうか?
それは、子宮が大きくなることや、妊婦さんの動き過ぎ等が誘因となり、絨毛膜と子宮内膜の間に出来てしまった血の塊のことです。
それが或る日、何らかの刺激で子宮の外に流血し、そうなると当然ですが、「えらいこっちゃ!受診せねば・・・」となり、エコー検査で「絨毛膜下血腫」が発覚・・・というパターンは、かなりあります。
併せておなかが張ったり痛くなったりすることもあります。
但し、血腫が小さければ自然に吸収され、難を逃れることも可能です。
おなかの赤ちゃんに異常が無く心拍もハッキリ見え、産婦人科ドクターの指示通り安静に過ごし、止血剤や子宮収縮抑制剤等の内服を確実に行えば、胎盤が形成される頃には新しい出血は見られなくなってきます。
そうそう、血腫からの流血は、古くなると茶褐色になりますよ。
ダラダラ出血している場合であっても、茶褐色のみであれば、新たな出血は起きていないであろうと推測されるので、そんなにビビら無くても大丈夫ですよ。
つまり、「絨毛膜下血腫」と診断されても、出産に漕ぎ着けることは、決して不可能ではありません。
ちなみに「絨毛膜下血腫」になったからといって、「絨毛羊膜炎」になるとは限らないし、なるリスクが高まる訳ではないので、その点はご安心いただいても良いかと思われます。
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