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2013年9月18日 (水)

妊娠中に低用量アスピリンの内服をする場合って?(若干改訂版)

妊娠中に低用量アスピリンの内服ってどういう場合にするのか分かりますか?
低用量アスピリンには血小板凝集抑制作用というものがありますので、流産しやすい妊婦さんや妊娠高血圧症候群妊婦さんの治療や予防の一環として処方されます。
これらの発症原因として「抗リン脂質抗体」の関与が考えられるとも言われています。
「抗リン脂質抗体」は血栓形成を促すと考えられているのですね。

IUGR(=子宮内胎児発育遅延/,昨今はFGRと呼ばれます。)の場合にも低用量アスピリンの内服で血流を良くして胎児の発育を促します。

但し出産予定日の12週以内の処方をしないようにと添付文書には記載されています。
子宮収縮の抑制と分娩時出血の増加の可能性があるからです。
でもこの血小板凝集抑制作用を利用しないと妊娠継続が不可能な場合は処方されることもあります。

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