妊娠中に低用量アスピリンの内服をする場合って?(若干改訂版)
妊娠中に低用量アスピリンの内服ってどういう場合にするのか分かりますか?
低用量アスピリンには血小板凝集抑制作用というものがありますので、流産しやすい妊婦さんや妊娠高血圧症候群妊婦さんの治療や予防の一環として処方されます。
これらの発症原因として「抗リン脂質抗体」の関与が考えられるとも言われています。
「抗リン脂質抗体」は血栓形成を促すと考えられているのですね。
IUGR(=子宮内胎児発育遅延/,昨今はFGRと呼ばれます。)の場合にも低用量アスピリンの内服で血流を良くして胎児の発育を促します。
但し出産予定日の12週以内の処方をしないようにと添付文書には記載されています。
子宮収縮の抑制と分娩時出血の増加の可能性があるからです。
でもこの血小板凝集抑制作用を利用しないと妊娠継続が不可能な場合は処方されることもあります。
« 切迫早産のお薬の『塩酸リトドリン®』について。(若干改訂版) | トップページ | 妊娠中の足趾の浮腫みは大丈夫? »
「☆妊娠中に起こり得る病気の治療・マイナートラブルの対処」カテゴリの記事
- そこまで下剤を回避しなくても・・・(2016.05.21)
- カンジダ膣炎と治療、胎児への影響は大丈夫?(2015.12.17)
- 妊娠中に風邪を引いて処方を受けましたが。(2014.10.15)
- 脱水状態が惹き起こすリスクとは?その1(2014.10.03)
- 妊婦さんは湿布を貼ってはいけないの?(2014.06.17)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント