妊娠中の乳頭・乳輪ケアは何としてでも行ってくださいね!
SOLANINとしましては、妊娠中の乳頭・乳輪のケアは必要だともいます。
WHO/ユニセフもラクテーションコンサルタントもラレーチェリーグもO式も妊娠中の乳頭・乳輪のケアについては“ノーコメント”だったり「必要ない。」と断言しておられますが、現場で毎日仕事している者といたしましては、フランチャイズの学習塾K式のCMではないけど「やってて良かった、妊娠中の乳頭・乳輪ケア♪」だと実感しています。
いつから始めるのがいいか?という看護研究もあまたありますが、妊娠24週位から始めてもらった方がいいですね。
1日に2回は行ってくださいね。
(妊娠16週位から始めてもらうのと効果は同等という先行研究がありますので、それならゆっくりスタートでもいいかなということです。)
切迫早産の方は妊娠37週に入れば短期強化練習のつもりで、最低1日に8回以上、理想を言わせてもらえれば、時間を問わずに授乳するかのように頻回に、これまでの出来なかった分を挽回するつもりでケアしてくださいね。
(それくらい頑張ってケアを行えば、24週から1日2回のペースでケアを行っていた妊婦さんにどうにか追いつけますから。)
乳頭・乳輪のケアの目的・メリットは三つあります。
第一としては、乳頭・乳輪が柔らかくなり、伸展性が増し、赤ちゃんが吸い付きやすくかつ乳頭損傷が劇化しにくいからです。
劇化というのは乳頭損傷には「発赤」「水疱」「血疱」「亀裂・出血」(治癒過程として「痂皮形成」という段階もある。)などの諸段階がありますが、後者の方ほど痛みが強いのですね。
第二としては、乳管が開通することで産後の乳房うっ積が軽くなります。
うっ滞もしにくいです。
つまり産後の乳房の「張るわ」「痛いわ」「そのくせあまり量にならないわ」という三重苦になりにくいし、なっても早く離脱出来ます。
第三としては、『私は私のおっぱいで私の赤ちゃんを育てるんだ。』という決意・熱意が自然に日々高まって来ることです。
~産後のこま切れ睡眠でも対応できるカラダ(お母さんモードとでもいいましょうか)に変貌するのはホルモンのなせるワザですが、これは赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうことで、そうなっていきます。~
その前段階・下地作りという意味です。
前にも記事で書きましたが出産準備は赤ちゃん用品を買い揃えたり、呼吸法の練習をするだけでは不完全なんです。
妊娠のフィナーレが出産なのではなく、出産の先にある母乳・育児を見据えることが赤ちゃんのお母さんになる方には必要なんですね。
ここを忘れないでほしいのです。
カラダの準備とココロの準備が必要なんですね。
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