おっぱいの分泌をスピードアップするには?(新生児)
それはですねぇ~1にも2にも、母子同室で自律授乳をすることです。
ちゃあんと、調査研究されているのです。
1986年の話ですから、当ブログの読者さんの多くは、まだ幼少時(もしかしたら、まだお生まれになっていない方もいらっしゃるでしょうね)だったかと思いますが、ElanderさんとLindenbergさんという方がされています。
そして、次のように結果報告をされているのです。
“母子同室と異室のいずれかを414人の母親に選ばせ、乳汁産生時期を比較した。母子同室で自律授乳をした群では、母乳分泌が増加した日は、1.85±0.84日であったのに対し、母子異室群では、3.07±0.93日(P<0.001)と有意差があった。つまり、母子同室で自律授乳をした群の母乳分泌は1.22日早かった。”とのことです。
母乳分泌が遅れると、新生児はガタガタに体重減少してしてしまい、結果、白湯や糖水や人工乳の補足をせざるを得ないことになりがちです。
退院までに補足が止められたらいいのですが、SOLANINの勤務先のようなBFH でさえ、入院中に人工乳を補足した健常新生児が、退院時完母に移行できる確率は、2人に1人程度の割合に過ぎません。
まぁ、BFHで健常新生児に補足をするのは、スタッフの献身的で手厚いサポートがあっても二進も三進もいかなくなって、それこそ止むに止まれぬ事情があるからなのですが、、退院時迄にリラクテーションすることは、かなり難しいことなのです。
未だに、母子同室の病産院に入院しているにもかかわらず、「退院したら、昼夜を問わない授乳生活になるから、入院中は母子異室でゆっくりさせてほしいなぁ。」なんてことを言う方がおられるそうで、SOLANINは、そういう話を耳にするたび、ズッコケそうになります。
百歩譲っても、赤ちゃんを母乳で育てる意思がおありなら、母子双方に不利益をもたらすようなことは希望しないでいただきたいですな。
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