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2013年9月29日 (日)

乳房緊満が収まって来たら、直母量が激減した?

稀にですが、糾励根湿布や冷罨法などを駆使しないと耐え難いくらい強過ぎる乳房緊満(←乳汁うっ滞によるもの・・・だとしても)にもかかわらず、どちらかと言えば小粒ちゃんで、特別哺乳力が強くもなく、スタミナもなく、テクニシャンでもないのに、哺乳量測定すると何故か50gとか60gとかべらぼうに哺乳量を稼ぐ新生児が居ます。

そういう時、哺乳量しか見ていない助産師は「よくもまぁこんな飲み難いおっぱいなのに、沢山飲めるなぁ~!」って、感心しちゃいますが、そこで止まってはいけませんぞ!
2~3日後、乳房緊満が緩和してきたら、信じられないくらい哺乳量が激減することになりますから。

何故なのか?
それはべらぼうに哺乳量を稼いでいた時は、実はその新生児は真っ当な哺乳をしておらず、単に漏れ出て滴るおっぱいをゴックンと嚥下していたに過ぎないからです。
乳房緊満が強く、例えば乳輪もガチガチだったのに、直母しても全然痛くないというのは、ヤバい兆候です。
そのような状態は、正しくラッチオンしていないということを意味していますから。

乳房緊満が緩和して乳輪も柔らかく哺乳し易くなったのに、哺乳量が激減する新生児は、間違いなく舌が前に出難く動きが悪く、お口が大きく開けられないパターンでしょう。
通常のパターンはその逆で、強過ぎる乳房緊満時は哺乳量にならなくても、乳頭・乳輪が柔らかくなれば、ラッチオンが上手く行き、一気に哺乳量が増加する筈です。

大変ではありますが、こういう場合は地道な吸啜トレーニングが必要ですね。
吸啜トレーニングで、上下の口唇をアヒル口にして、最初から最後まで、乳頭・乳輪を捉えて、シールドしていれば、スジがいいですが、ちょっと苦しくなると、下口唇が、腹話術のお人形の顎のように、パカパカし始めたら、間違いなくコレでしょう。
道なき道を切り拓くには、まどろっこしいですが、それしかないのです。

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