楔状硬結(くさびじょうこうけつ)とは?
楔状硬結(くさびじょうこうけつ)って、何なのでしょう?
恐らくですが、助産師の中でも、乳房ケアには疎い方はご存じないかもしれませんね。
文字通り、楔状というのは、物と物の継ぎ目にV字型に打ち込んで止めたような状態を指します。
平たく言えば、ガチっと深く、あたかも根っこ(←この場合、乳房基底部)に喰い込むように動かない様子ということです。
うっ滞性乳腺炎では、硬結は出来ても、楔状であることはまず有りません。
では、楔状とはどういう状態かと申しますと、感染性乳腺炎の場合に触知されるものです。
撫でるような触り方であったとしても、尋常じゃないレベルで痛がられますし、高熱と患部の発赤が認められます。
その部位からは乳管開口部が閉塞しているわけでもないのに、全くと言っていいくらい排乳が出来ません。
こんな言い方をするのはナンですが、こういう場合、どんなに高い技術を持っていようとも、乳房マッサージだけでどうにかなるものではないと思います。
患者さんの苦痛軽減と一日も早い回復のために早く見切り(?)をつけて、産婦人科ドクターに抗菌薬の処方をお願いするのがスジだと思われます。
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