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2013年9月29日 (日)

おしゃぶりって…?

最近は可愛いキャラクターが付いたのや、色とりどりのおしゃぶり幾つものメーカーから販売されています。
ご丁寧にいつも身に付けられるように、ポロリと落ちないように専用の紐やクリップまであります。
しかも、キャッチセールスは『お口ポカンを予防』とか『鼻呼吸を促す』とか『顎を鍛える』というのもあります。
もっともらしいですね。
こんなこと言われたら、買ってみようかな?使ってみようかな?と、思ってしまうのも止むを得ないかも。
特にギャン泣きのキツイ赤ちゃんですと、お母さんをはじめ周囲のオトナも参っている場合が多く、また、昔からある育児用品のひとつでもあり、ミルク育児全盛のおばああちゃん世代では愛用者も多かったことから、勧められることさえあります。
ぐずっている赤ちゃんをおとなしくさせる効果がありますからね。

ゴムの乳首と同じく、おしゃぶりも乳頭混乱を誘発することが判っています。
直母での母乳育児中のお母さんには使わないで欲しいですね。
耳鼻科領域では中耳炎になりやすくなるという研究報告もあるそうです。

じゃあ指しゃぶりは?と言いますと、少なくとも手を使わないと出来ないことがあれば外さなくてはなりません。
おしゃぶりは両手が使えますから一般的に指よりも長時間しゃぶっている傾向にあります。
歯科領域では4歳を越えてもおしゃぶり、指しゃぶりを続けていると、不正咬合になりやすいので、なるべく早く止めましょうと指導されます。

もうひとつ、意外な盲点かもしれませんが、お口が塞がると言うことは赤ちゃんは何か伝えたいことがあってもそれが出来ないということです。
言葉の発達は大丈夫でしょうか?
赤ちゃんはお母さんを懲らしめるために泣くのではありませんね。
言葉を持たない赤ちゃんが泣くというのは、『どうしたの?』とお母さんに聞いてほしいからではないでしょうか?
抱っこをしたり、おっぱいをあげたり、話しかけたり、あやしたり、おしゃぶりじゃなくても切れるカードは他にもあります。
軽い気持ちで使い始めたものの、なかなか止められなくて困ったという話は1歳過ぎのお子さんのお母さんからよく聞きます。
言い聞かせて止めるには1歳半以降でないと難しいでしょう。
無理やりやめたら発狂したように泣き喚いたり、探しまくってお家の中をぐちゃぐちゃ
にされた(=ガサ入れされた)、うるさくてたまらないというのはしばしば聞かされます。
便利なモノには何かウラがあります。
赤ちゃんが泣くときはモノではなくヒトが宥める方がいいのではないかと考えます。

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