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2013年9月19日 (木)

検査や手術前に指輪などの金属類を外す訳は?

MRI検査の前は金属を全て外すように指示されます。
「指輪くらいいいのでは?」
「なんでマスカラやアイシャドウを落とさなくてはならないのか?」
と、ふと疑問に感じた方もおられるかと思います。
MRI検査は磁場を造りますので、金属があればそれは機械本体に「誘引」されます。
「誘引」と書くと、穏やかな印象ですが、例えば部屋の片隅に金属片でも置いておいたら、物凄い勢いでバビューンとぶっ飛んできます。機械は壊れるし検査どころではなくなります。
「マスカラ」や「アイシャドウ」には金属が含まれるから、その手の化粧は落とさなくてはならないのですね。

あと、手術ですが、帝王切開でも卵巣のう腫の摘出術でも、「なんで時計・ピアス・指輪・メガネまで取らなくてはいけないの?手術部位として関係ないのでは?」という想いもあるでしょうが、それは、手術の際、E-メスを使用するからです。
E-メスとは電気メスです。
人間のカラダは皮膚を含めて電気を通しやすいのはご存じですね?
なので、金属を身に付けた状態で手術になると付けていた部位が火傷してしまいます。(火傷というよりも、焦げるという表現の方が適切かもしれません。ひぇ~。)

へミングウェイの『インディアン・キャンプ』という小説、読んだことがありますか?
アレに出てくるような環境ならば、当然E-メスは使用されませんがね。
今の日本の手術室でE-メス使わないなんてないでしょうからね・・・

余談ですが、帝王切開の予定のある方(前回帝王切開をした方や初産で逆子の方~世間一般ではそういうことになっている~やV-BAC予定の方や妊娠高血圧症候群でおなかの赤ちゃんが今一つ元気がないと言われている場合など。)は、結婚結輪は早めに外しておいてくださいね。
手指まで浮腫むと、結婚指輪が食い込んでしまい、オイルや石鹸や糸を使ってもどうしても外れず、結局宝石店の方に来ていただいて指輪の切断をしなくてはならなかった方が過去におられました。
これはそういうことをを知っている者からの忠告です。

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