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2013年9月24日 (火)

赤ちゃんの虫歯予防の特効薬は妊婦時代のお口のケアです。

当り前のことですが、これから生まれてくる赤ちゃんの乳歯を虫歯にしたい妊婦さんなんて居ないと思います。
赤ちゃんの乳歯を虫歯にしないコツは当ブログにも数々の過去記事がありますが、意外な盲点は妊婦さんのお口のケアなんですね。
妊娠初期は吐く悪阻、食べる悪阻の方がいらっしゃいます。
吐く悪阻は、強酸性の胃液が歯に触れるわけですから、それこそ酸蝕症みたいにエナメル質がやられてしまったり、歯磨きをすると、オエっとなるから、歯磨きがいいかげんになったりしがちなのですね。
食べる悪阻だったら、ちょこちょこ喰いのせいで、常に歯の脱灰状態が亢進し、再石灰化がしにくくなります。
普段は何ともない方であっても、妊娠中に一気に歯が悪くなることは、実は高頻度であることなのですね。

ご自身のお口のケアがなってないと、天を見て唾を吐くことになります。
えっ?「最初は赤ちゃんも乳歯が生えていないから大丈夫だろう。」・・・ですって?
じゃあ、あなたは赤ちゃんのお世話や授乳や家事をこなしながら、産後間もなくから定期的にクリニックに通院して治療する時間的な余裕や保証があると仰るのですか?
キビシイようですが、そんな時間は無いとSOLANINは断言します。

それに、もしも仕上げ磨きが嫌いな子になっちゃったらどうします?
食べ物のカスが残ったままで、ミルクやおっぱい飲んで寝る子は超ヤバいですよ。
おまけに年寄りは、あなたの赤ちゃんを手懐けるためには、甘いモノ攻撃をジャンジャンしますから、それを防御しきれますか?
相手が義理のご両親であっても、毅然として駄目なことは駄目と突っぱね続けられますか?
天を見て唾を吐く・・・の意味は、お母さんのお口の中がグダグダだったら、赤ちゃんもグダグダになっちゃうということです。
でも、逆に妊娠中に歯科検診を受け、悪いトコロはしっかり治療して、お母さんのお口の中が綺麗だったら、懸念すべきことの大半はクリア―出来ることも、あながち夢ではないのです。
妊娠中のお口のケアが不充分だと、赤ちゃんの乳歯を守るのにとても苦労しますし、苦労が報われないこともあります。
赤ちゃんの乳歯を虫歯にしないためには、長期的な視点が大事なのですね。

ですので、「妊婦になってから歯科検診、行ってないわ。」というあなた。
悠長にしていちゃイカンですぞ!
かかりつけのクリニックに直ぐ予約入れて、しっかり診ていただき、赤ちゃんが生まれるまでに、治療しましょうね。

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