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2013年9月 4日 (水)

乳管が詰まりっ放しでおっぱいが出ない!(若干改訂版)

流石に、このブログのコアな読者さんは、妊娠中からのおっぱいのお手入れが大切だと言うことを,よ~くご存知だと思いますが、世間的にはそうでもないようです。
例えばSOLANINの勤務先で出産されるお母さんの約25~30%は、里帰りの方なんですね。
マタニティー雑誌には妊娠5~7ヶ月には、ご挨拶を兼ねて受け入れてもらえるようお願いに行きましょう・・・なんて書いてありますが、それぞれの家庭には色々な事情があるでしょうから、SOLANINの勤務先の産婦人科ドクターは理解があるので、たとえ妊娠9ヶ月でも受け入れてくださいます。

里帰りする妊婦だからうっちゃってしまうのか、忙しくてそこまで手が回らないのか、はっきり言って里帰り妊婦さんの乳頭・乳輪のお手入れは壊滅的です。
(唯一の例外はBFH認定病院からの里帰り妊婦さんです。)
地元の方は、早くから妊婦検診時に乳房チェックされたり、マタニティークラスで学ばれたりするから、意識が高くなり、大抵はさほど困難な想いをせずに済む傾向にあります。(もちろん、地元の方でも何もしていなければ、やっぱりダメですが・・・)

入院中はスタッフが頑張って授乳のお手伝いをしたり、必要に応じたケアをしますが、どうしても限界があります。
で、退院後に対応するのが、私の役割になっています。
最近ちらほら気になるのが、タイトルの通り『詰まりっ放し』の方なんです。
当然直母はヒトケタ~10g台で、乳頭頂だけが傷だらけです。
「赤ちゃんが勝手に吸ってくれると信じていた。」とか「妊娠中の乳頭・乳輪のお手入れがどうこうなんて話半分に聞いていた。」とかまだ産後2日目なのに「乳首が痛いからおっぱいを止めようかと思った。」とか、ちょっとご都合主義でないかというお母さんなんですね。(怒)
「おっぱいは出たら飲ませるけど、出なさそうならミルクでいいか。」と言うコメントにずっこけそうになります。
退院後に詰まった乳管を開通させるって、結構大変です。
開通させたら直母介助して、「ちゃんと吸啜するってどういうことなのか。」ということまで、体感して、今そのお母さんと赤ちゃんに一番マッチしたポジショニングを憶えてもらうところまでしておかないと、帰ってもらうわけにはいかないので、時間がいくらあっても足りません。
妊婦さんには、乳管が詰まりっ放しで困るのは、産後の自分と赤ちゃんなんだということを、肝に銘じてもらいたい今日この頃です。

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