乳房がパンパンに張る=おっぱいが沢山出る…ではないです
乳房がパンパンに張る=おっぱいが沢山出る・・・って思い込んでいる方はとても多いです。
元来分泌過多(=過分泌とも言います)のお母さんの場合、確かに乳房はパンパンに張ります。
でも、理由は何であれ、パンパンに張った乳房のおっぱいは非常に吸啜しにくいものです。
がっぷりと深く吸啜しようと思っても、浅くしか吸啜出来ません。
当然ですが、乳頭痛や乳頭損傷が酷くなりがちです。
しかも、熱が出ることもあります。
ちょっと小粒な赤ちゃんや少し早めに生れた赤ちゃんの場合、「こんなの吸いつけないもんね~!」と、早々に不戦敗の白旗を挙げてきます。
大きめで満期産のガッツリ系の赤ちゃんであっても、スタミナ切れで少ししか飲めなかったりすることも稀ではありません。
しかも、パンパンに張るということは、大抵は授乳間隔が空き過ぎたり、あまりおっぱいには良くないモノを食べてしまった場合であることが多いです。
すると、おっぱいの味が不味くなったり、嫌いな臭いになったりしますから、赤ちゃんは間違っても喜んで飲むことはありません。
乳房がパンパンに張る時は、もしかしたら普段よりも沢山おっぱいは作られているのかもしれませんが、肝腎の赤ちゃんが飲んでくれるかどうかは全く別の問題です。
いつもSOLANINは、申し上げておりますが、「おっぱいは赤ちゃんが飲んでくれてナンボ」です。
何事も過ぎたるはなんとやら・・・でございます。
乳房が生理的に程良く活気ついたり、ほんわか温かくなるのは良いのですが、パンパンに張ることは赤ちゃんにとってもお母さんにとってもむしろNGなのだということを憶えておいてくださいね。
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