吸啜刺激は母乳分泌を増加させるその2
ヒトの母乳母分泌量が増加する期間は、文献によれば、産後3ヶ月前後とされています。
赤ちゃんは、出生直後に遠方の大きな病院のNICUに搬送され、お母さんのWさんは週に1~2回冷凍母乳を届けるために面会・授乳に訪れるのが精一杯という状況でした。
しかも、搾乳の量や回数についての知識が乏しく、全くの自己流で、「夜中は搾らない」「搾乳回数は5回」「1日の搾乳量は350ml前後」とイタイ状態でした。
SOLANINがお出会いした時は、産後3ヶ月半を越え、この先母乳分泌が増加するかどうかは、微妙に思えました。
それでも、「過ぎた時間は戻らないけれど、出来り限りのことをしていきましょう!」とお母さん励まし、搾乳の量や回数の指導をしました。
赤ちゃんの退院は、そこから更に1ヶ月後だったそうで、そこからは、搾乳ではなく直母に切り替わりました。
NICUでは、「母○実○®」を使用して搾乳とミルクを哺乳させられていたそうです。
通常は考え難いことでした、奇跡的に乳頭混乱を起こしておらず、運が良かったのかもしれません。
退院後の直母回数は8~9回/日とのことでしたが、1回哺乳量測定したトコロ、84gも飲めていたのです!
直母の回数やミルクの量及びいつ補足したかを授乳表にきちんと記入されていたことから判明したのですが、「母乳の分泌量は増加しないとこんなにたくさん増加する訳ないよね!」的な発育ペースに変貌していました。
4ヶ月半からいきなり母乳分泌が増加することは有り得ないのですが、退院後の直接授乳による乳頭刺激で、花開くように増加したのでしょうね。
よ~く考えたら、これってかなり凄いことなのです。
しみじみ、良かったなぁと思いました。
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