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2013年10月の記事

2013年10月31日 (木)

お勧めしたい書籍『赤ちゃんはおっぱい大すき』

2012年6月23日に3人目をご出産されたメロディーズ♪ミズさん(以下ミズさんと表記します。)から過日教えていただいた書籍です。
教えていただき早速お取り寄せしてみました。
母乳子育てライフのマンガです。
著者はすずきともこさんです。

 すずきさん自身。母乳育児の経験者で、現在はかながわ母乳育児の会の世話人スタッフとしてご活躍中です。
面白くて、分かり易い。

画風はほのぼのしてますな。
できればもう少し、絵の部分が大きくても良かったかなと思いますが・・・

勿論、内容的には、日本母乳の会の重鎮(!)でもある、聖マリアンナ医大の堀内勁ドクターが監修されていますから、間違いなしです。
2011年10月に発行されたばかりの本です。

 

Photo_3
(127頁で1470円)
密林でも取り扱っているようです。

退院時の個別指導を無視することの危険性。

SOLANINの勤務先で出産されるお母さんの殆どが母乳育児を希望されます。(当り前か)
ですが、ごく僅かのお母さんですが、退院時に混合栄養となる方がいらっしゃいます。
混合栄養のお母さんに対し、何とか徐々にであってもおっぱいの比率をアップさせていきたいと、後々「指導した、指導してもらっていない」の水掛け論にならないように、退院時には母乳外来受診日時・直母回数・ミルク補足の1回量・補足回数・補足方法の選択・ポジショニング・授乳表の記載と持参・お母さんに処方があれば確実に行っていただくというようなことにまで、一覧表にして手渡ししています。

しかしながら、今イチご自身の置かれた状況に切迫感が無いのか、何なのか知りませんが、殆どすべて無視される方がいます。
母乳育児にまるっきり興味が無いのかといえば、決してそうではないので厄介です。

2週間健診までに別枠で母乳外来を受診していただかないと、場合によっては赤ちゃんの体重が退院時よりも減少する危険性が高いから、受診可能な日時を本人と相談の上、決めさせてもらっているのに、突発的にキャンセルするってどういうこと?
混合栄養の赤ちゃんにとって、ミルクは必要なお薬です。
意に染まないかもしれませんが、発育のためには止むを得ない補足があり、必要最小限の量と回数を指定しています。
指定された量や回数に対し、勝手に増減するのはNGです。
そして、乳頭混乱を来たしてはならないので、シリンジで補足をするのです。
なのに、哺乳瓶を使ったりおしゃぶりを使うって、考え方が安易過ぎますね。
院内至る所に10カ条のポスターが掲示してあるのに、見ていないのかな?
ポジショニングも一番確実な方法を指定しています。
他のポジショニングでは直母が量にならなかったり、乳頭損傷が酷くなることが入院中に判明しているからです。
授乳表は、真面目に記入してもらわないと、ミルクの減量が可能かどうかの計算が出来ません。
そして、授乳表を持参されないと、この目で確かめられないので、適切な判断が出来ません。
また、お母さんの心身の調子を整えなくては、先に進まない状況が長く続く恐れがありますから、服薬は欠かしてもらっては困ります。

なのになのに・・・無視なんですね。(涙)
心血注いで,身を粉にして、お母さんと赤ちゃんのためにと思ってお手伝いしようにも、これではねぇ。(溜息)

もちろん私も母乳育児支援のプロと自負していますから、患者さんにしっかり諫言しつつも、なんとか気持ちを奮い立たせ、前向きに対処していますが。
(でも、こういう方の対応後は、正直言って不毛な消耗戦に巻き込まれた感じがして、スタッフ控室では辛気臭い顔をしてしまいがちです。そして、翌朝起床時の疲労感がハンパないです。)

おっぱい分泌促進のハーブ(海外編)

突然ですがカナダに在住のドクターでジャック・ニューマンさんという方がおられます。(以下ジャックさんと記載します。)
ジャックさんは母乳育児の大変深い理解がある方です。
ジャックさんのご著書には、おっぱいの分泌を高めるハーブの紹介があります。
日本国内ではまだ、おっぱいの分泌とハーブの関係については研究している方は殆どおられないようなので、知らない方の方が多いかもしれません。

さて、おっぱいの分泌を高めるハーブは何なのか?
興味のある方も少なからずおられるのではないでしょうか?
ジャックさんによれば、それらは「マリアアザミ」「フェヌグリーク」だそうです。
これらのハーブについては匂いが厭という方もおられるので、サプリメントで摂取する方法を勧めておられます。
「マリアアザミ」は一般的には肝臓に良いとされるハーブです。
「フェヌグリーク」はカレーの成分のひとつでもあります。
ジャックさんたちの経験によればこれらはおっぱいを増やし、流れをよくする効果があるそうです。
産後早期の方が良く効くそうですが、暫く経ってからでも、効く場合があるとのことです。
安全性については赤ちゃんへの影響は殆ど無いとのことです。
お母さんが大量摂取すると、腹痛や下痢をすることもあると言われています。
しかし、ジャックさんの患者さんの中には、副作用のあった方は居られないとのことです。
効果があるとしたら、早ければ24時間以内から、遅くとも1週間以内におっぱいの量が増えたと実感できるそうです。

どの位の量を摂取するかというと、1回各3錠(3カプセル)で1日3回とジャックさんは仰っています。
あまり耳にすることのない「マリアアザミ」「フェヌグリーク」なんてハーブのサプリメント、売ってあるのかしら?と検索したら、有るんですね。これが。
しかもお値段も決して高くはないし。
もちろん効果のほどには個人差があり、これらのハーブがお母さん各自のおカラダに合う・合わないということもあるでしょう。
なので、おっぱいの分泌で手を拱いているのなら、例えば1週間くらいならチャレンジしてみる価値があるのではないでしょうか?

2013年10月30日 (水)

ミルク補足の指示は守ってください。(新生児期)

退院時に直接授乳が上手く行かなかったり、おっぱいの分泌が追い付かず、止む無くミルク補足が必要になられる母子が居られます。
最低限の成長はどんな新生児にも必要ですから、頻回直母をしても、体重増加に繋がらない場合は、おっぱいだけで育てたい気持ちをぐっと我慢しなくてはならないこともあります。

もちろんミルク育児推進病産院であれば、「ミルクは新生児が欲しがるだけ飲ませてやってください。上限は特にありません。」というような、信じられない指導が待ち受けていますから、鵜呑みにしてはいけませんよ。
必ずセカンドオピニオンを聞くべきです。
そうではなく、ミルク屋さんの営業の手が伸びない、正真正銘の母乳育児推進病産院でご出産されたにもかかわらず、「1回40mlで1日5回ミルクの補足をしてください。」と、小児科ドクターや助産師に指導されたなら、それはホントにどうしようもなく新生児の最低限の成長のために補足しなければならない『医学的適応』ってヤツですから、何があっても次回再診まではお母さんとしての義務だと思って補足してくださいね。

例えば当ブログの読者のみなさんは充分ご存知かと思いますが、新生児であれば退院から1ヶ月健診まではどんな栄養方法であっても、体重増加度はせめて18g~30g/日は欲しいトコロです。(過去記事にも書いているように、これはWHO/ユニセフの規準です。)
仮にミルクの補足を小児科ドクターや助産師の指導通りに行い、新生児の体重増加度が40g~50g以上/日とかべらぼうに多ければ、それはミルク減量の適応になると思います。
でも、ミルクの補足を指導通りに行ったにもかかわらず、体重増加度が18g未満/日であれば、まだまだ直母が上手く行っていない証拠ですから、逆にミルク増量しなくてはならない段階です。
ミルクの補足を指示通りに行って、体重増加度が18~30g/日であれば、赤ちゃん直母の状況がまだまだ危なっかしい段階であることを意味します。
ですので、このような段階でお母さんの自己判断でミルク減量するのは、新生児の成長発達には大変危険ですから絶対にしないでください。
どうかよろしくお願いいたします。

なお月齢の進んだ赤ちゃんの体重増加度の目安は過去記事検索していただければヒットするかと思いますので、必要な方は各自お調べくださいね。

昔のお母さんってどうしてたんだろう?1

トルコ帝国に占領されていた頃のギリシャの母乳を紹介する文章ががありました。
確か1985年頃の文献を読んでいたら出てきましたのでご紹介します。

昔のお母さんは当たり前ですが自分の赤ちゃんは自分の母乳で育てました。
赤ちゃんの養育に問題がある時(たとえばお母さんが病気・出産で死亡した時など)に限り、乳母を捜して飲ませてもらうという方法をとっていました。

ギリシャでは、自分の子以外に母乳を飲ませてあげる女性をフォスターマザーと呼んでいたそうです。(フォスターマザーとは直訳すると育ての母ですな。)
ギリシャ国内の宗教では、おそらく信者さんが一番多いのはギリシャ正教会でしょうが、教会がこれらのフォスターマザーをとても尊重していて、敬意を表していました。ギリシャ正教会の方たちは真夜中に礼拝をする習慣があるのですが、司祭さんはその際も真っ先にサクラメント(=聖体)をフォスターマザーの捧げました。
大勢の赤ちゃんに母乳を与えたフォスターマザーは自動的に罪が許されたり、9人以上の赤ちゃんに母乳を与えた場合は殆ど聖人と同格扱いで「聖マリナ」と呼ばれたました。

乳母が見つからない場合は牛・ヤギ・羊・ロバなどの乳が与えられた。
しかし、これらの動物の乳はたんぱく質が多過ぎて赤ちゃんの命にかかわる事態もしばしば見られました。
ちなみにたんぱく質の含有量はヒトの母乳に対しロバが2倍、牛・ヤギが3倍、羊に至っては5倍です。
(たんぱく質が濃過ぎることの弊害はフォロミに関する過去記事で書きましたので、読者のみなさんはご存知ですよね?)

ギリシャのお母さんたちは母乳生産のメカニズムがとても繊細なモノであるか、心理的・環境上の要因によって影響を受けるものであるということを体験的に知っていました。
それゆえ子どものころから娘には母乳哺育のてほどきをしていました。
娘の3歳の誕生日には洗礼を受けさせた花嫁人形を与え、その人形はその子に母乳を与える役割を担った。(もちろん作りごとですが。)
娘が12歳になり初潮が訪れたら胸のトコロが二つに割れた服をプレゼントする習慣もあり、赤ちゃんに授乳する準備が出来ていることを意味するものでした。
娘が結婚して最初の出産をしたら母親以外に2人の母乳哺育経験者の婦人もしくは助産師に助言を求めたり、手助けしてもらうことになっていた。

これらの習慣の大部分が今もギリシャ社会に根付き、今日も受け継がれているとのことです。
地域社会・信仰の場・母から娘へと様々な方向から母乳を与えることが保護されているって素晴らしいですね。

2013年10月29日 (火)

おしっこが半日出ない。体重が増えない。(生後5日目)

直母後に搾乳すれば毎回20mlくらいはスムーズに採取出来て、おっぱいの分泌には問題なさそうで、お母さんにお尋ねしても、「直母の後はおっぱいの張りがラクになる。」と仰っても、生後5日目の赤ちゃんで半日もおしっこが出ない、体重測定しても前日比で10gも増えないという場合は、客観的に見て、直母はあまり飲めていないと判断して間違いないと思います。

もちろん飲めている時もあるのでしょうが、飲めていない時も同じくらいはある確率は高いです。
直母の確実性が低い(不安定)ということですね。

生後5日目といえば、多くの病産院で退院日に相当します。
ミルクの補足を検討した方がいいのかどうか、悩むところかもしれませんが、自己搾乳が可能であれば、取り敢えずはミルクの補足は行わず、直母後に毎回搾乳を補足するというの方法でもよいのではないかと思われます。
(1日の搾乳の補足の目安は退院日の赤ちゃんの体重や直母1回量がおよそどの程度かにより異なります。)

但し、体重チェックのための来院は退院後3日以内をお勧めします。

2週間健診は大事ですが、そこまで待つにはリスクが大き過ぎます。
お母さんも不安でしょうが、担当した助産師も不安だと思います。
(正直言って私はこんな状態で退院してほしくないですね。)
でも、諸般の事情で退院となるのは致仕方ないことですが、であれば、退院後のフォローは早目であることが必須です。
まがりなりにも母乳育児を応援していますと、標榜する病産院であれば!

中国人のお母さんが出産されて・・

お国柄の違いでしょうが、中国人の方はあまり母乳育児に興味がないのか、ミルクを足したがる方が多い印象を受けます。
しばらく前なんて、「あの病院はミルクが貰えないから・・・」と、予め入院の際にミルク缶・哺乳瓶・消毒セットなど一揃い準備して、初日から(もちろん医学的理由もないのに)いきなり病室で調乳して、赤ちゃんにミルクを与えるという暴挙に走ったお母さんがおられました。
出身地域にもよるのでしょうが、とにかく赤ちゃんは丸々と太らせるのが美徳のように捉えられており、生理的体重減少すら許せない口ぶりでしたが、根気よく説明して、どうにか理解してもらえました。
SOLANINは中国語が喋れないから、通常のお母さん向けのパンフレットを簡単に漢字に書き換えました。
赤ちゃんのABRの結果報告書まで、漢字に書き換えました。
(これも日中友好のためになるかって・・・なんちゃって。)
文法は英語と同じようだと聞いていたので、「主語+動詞+目的語」のみでしたが。
でも、それで十分に伝わりました。
尻込みせずに、やってみるものですね。

ちなみに暴挙のお母さんも、母乳育児のなんたるかをご理解いただけたのか、退院時以降はおっぱいのみで育てておられます。

《余談》
外国人のお母さんの場合、大事な説明は通訳か旦那さん(ほぼ全員日本人ですが稀に夫婦で外国人の場合もあり)と一緒にお話を聞いてもらいます。
私はこれまで、愛の力で旦那さんが外国語をマスターして結婚されたのだと思いこんでいましたが、最近は「電子辞書(翻訳機)」で愛の言葉も伝達事項も済ませる方もちらほらおられます。
ある意味凄いなぁって思いました。

2013年10月28日 (月)

母乳育児の強烈な妨害電波発生!(生後3週間)

Kさんの赤ちゃんのSくんはおっぱいの飲み方が下手っぴちゃんです。
入院中からドナルドダックのお口が出来ませんでした。
退院時の直母量は助産師が介助しての10g台で、搾母乳10mlと合わせて1回に20g台の哺乳量でした。
1回量として見てるとまずまずのようですが、退院時まで搾乳をしなくてはならないということは、これまでのパターンでいけば、直母量が増えにくいタイプの赤ちゃんではないかと危惧されたからです。
というのも、Kさんの乳輪はとても狭く、乳頭が大きめで、Sくんは咥えただけでモゴモゴしていたからです。
しかも、Kくんはお坊ちゃんとは思えないくらい、のんびりキャラで、眠りがちで1クール後はほぼ常に脱力しておられました。

案の定、退院後2日目の母乳外来では体重増加度は16g/日でした。
直母量はその日の担当が介助したら46g哺乳出来ていたので、頻回直母したら何とかなりそうとの評価でした。

しかし、退院後5日後は体重が減り、7日後も減り、10日後には一旦10.8g/日で増えたものの、15日目で更に減り、20日目で、ようやく24.8g/日で増えてくるという有様でした。
退院後20日目(=生後26日目)でようやく生下時の体重に戻りました。
その間の直母1回量は24~40gでした。(介助なしで自力で)
おっぱいの分泌はまずまずですが、乳管が詰まり気味だったので開通マッサージをしました。
冷えも強いのでたんぽぽ珈琲を勧めました。
サポーターは義母さんなので献立の参考になるものについての説明もしました。
搾乳は元々射し乳であることと、頻回授乳をしておられたので、これ上負担を増やすのは得策ではないと考え、敢えて勧めませんでした。
もちろん、ミルクを補足したら直ぐに増えることは分かっていました。

私は「恐らく見通し的には1か月健診では生下時の200g増程度になるから、見かけ上は増え方が悪いです。
でも、おっぱいの出方は決して悪くは無いから、きちんと飲めさえすればきっと増えてくるから、今は辛抱しましょう。
母子健康手帳にも経過はきちんと書いているし、小児科ドクターも分かってくれる筈だから。」とKさんには説明しました。

Kさんは芯のしっかりした方ですからブレることはありませんでした。
しかし、ようやく明るい希望の光が見えてきた日の翌日、頼みもしないのに件の赤ちゃん訪問の助産師がやって来たのです。
そこで「Kさんはおっぱいに拘り過ぎ。このままではSくんが可哀想。よく眠るのは弱ってるのかも?脱水が怖いですよ。Kさんの裏手のお家のPさんはがっつり飲み過ぎだったからそこと足して2で割ったら丁度いいのよね。SOLANINの勤務先の母乳外来では乳房マッサージしてもらってるの?乳房が張ってないのにおっぱいが沢山出るわけないでしょう?大体、あそこは忙しい病院だから、おっぱいなんてろくすっぽ診てもらってないのでしょう?とにかく1回量が40g程度なんて少な過ぎ。1回量は60gはないと足りないのよね。不足分はミルク足しなさい。あ、でも私が足しなさいって言ったら、あそこの病院はうるさいのよね。でも、赤ちゃんを育てるのはお母さんだし、赤ちゃんが発育不良になってもあそこの病院が責任とってくれるわけではないからね。」とマシンガントーク炸裂のトンでも指導を聞く羽目になったそうです。

何じゃいそれ?
それってSOLANINの勤務先の母乳育児支援に全面戦争しかけるんですか?
必死に頑張っておられるお母さんの気持ちを粉砕するのが、赤ちゃん訪問の助産師の役割なんですか?
行政の立場でそんなことをする権限があるのですか?
赤ちゃん訪問の助産師のトンでも指導の尻拭いをしているのは、ウチの小児科と母乳外来なのに・・・逆だろうが!(怒)
大体近所の赤ちゃんと足して2で割ったら丁度って・・・モノの喩えとして、おかしいんとちゃうか?って思いました。
これは悪魔の囁きどころのレベルでは済みませんよね?

Kさんはその赤ちゃん訪問の助産師の言葉を聞いて、逆に「ここまで頑張ってあと少しで何とななりそうなトコロまで盛り返してきたのに、今ミルクを補足したら自分とSくんがが負けたみたいで悔しいから、絶対に補足するもんか!って思ったんです。」と、仰いました。
私はKさんとSくんを支え続けます。
赤ちゃん訪問の助産師の大暴言の防波堤になろうと思います。

体重増加が停滞したらミルク補足すべきか?(8ヶ月)

<ご相談内容>
初めまして。
息子(8ヶ月)を完母で育てています。
こちらのblogを拝見した時、悩んでることばかりだったので、とても助かりました。
完母に自信が持てました。

今回は「ミルクの補足判断」で、お伺いしたいことがあります。
息子は今、7100グラム。
8ヶ月では平均枠ギリギリです。
実は1ヶ月前から体重が変わってません。
7ヶ月健診で再健診と言われ、1ヶ月経った今日、担当の小児科ドクターからミルクを補足するよう指導されました。
授乳は1日6~7回、離乳食2回です。
1ヶ月で頭囲は、43cm→43.3cm、身長、67.8cm→69.3cmと伸びてました。
息子は機嫌が悪いわけでもなく、ハイハイや掴まり立ちなど、とにかく動き回っています。
私自身としては、母乳で育てていきたいのですが、体重が1ヶ月全く変わってないのならば、やはりミルクを補足すべきでしょうか?
宜しければアドバイスお願いします。


<SOLANINの回答>
6ヶ月以降9ヶ月に入るまでの赤ちゃんの体重増加度の目安としては、さっくりと申しまして10g/程度日(つまり、300g程度/月)です。
この目安は過去記事にも何回か書いたことがあるので、ご存知の方も少なくはないと思います。

さて、体重が1ヶ月全く変わらない場合、どうなのか?
月齢としては7~8ヶ月になっておられますね。
残念なことに、相談者さんはお坊ちゃんの出生時体重が未記載なので、そちらからのアプローチは出来ませんでしたが・・・

でも、運動機能の発達が良く、頭囲も正常範囲ないですし、身長は真ん中あたりを推移しているようですね。

赤ちゃんの発達で、優先順位はどんな順番でしたっけ?
そう。運動機能>頭囲>体重>身長でしたね。
また、体重増加は直線的なモノとは限らず、階段状に増加するタイプの赤ちゃんも居られますね。
パーセンタイルグラフをいきなり大きく割り込んできたならいざ知らず、一応小粒君なりにもグラフ内ですからね。(汗)

さらに、第一子の場合は稀ですが上の子さんが居られるご家庭であれば、保育園や幼稚園等からなにやかやを仕入れて来られることがありますよね?
でもって、発熱3日以上続けば200g程度、下痢嘔吐が1週間続けば500g程度体重減少することだって稀ではないのですね。
もちろん、元気になりがっつり飲んでガツガツ離乳食を食べてくれたら直に復旧しますが・・・
(でも、これは個人的な見解ですが、復旧には病気していた期間の3倍はかかるような印象があります。)

まして、相談者さんの赤ちゃんはこれまで完母で現在2回食実施中ですよね。
だったら、ミルク補足ぢゃなくて、おっぱいと共に離乳食をしっかり食べさせるのがスジではないでしょうか?
この月齢で発達に問題が無く、ただ単に体重が1ヶ月停滞していたというのであれば、そんなに四角四面にならなくても、経過を見守っていくという許容範囲ではないかと思われます。
個人的には僭越ですが「この段階で目くじら立てないで~。」と言いたいですね。
もちろん、お母さんとしては気にはなるでしょうから、いつもより気合を入れて体重増加を促すようなおっぱいのあげ方や離乳食に取り組んでほしいなとは思います。
可能であれば、もう少し母乳育児に理解のある小児科ドクターにセカンドオピニオンを効かれては如何でしょうか?

アメリカ国内の公共の場でおっぱいをあげると?

私はアメリカには行ったことはないのですが、いわゆる公共の場でおっぱいをあげると、どうなるか、ご存知ですか?

実際に現場を見た方(=某産婦人科のドクターとします。)のお話ではポリスマンがすっ飛んできて、警告しても止めなければ逮捕されるそうです。
日本流に言えば、猥褻物陳列罪ってところですかねぇ。

しかし、授乳のどこが、猥褻なんでしょうか?
アメリカ人は乳房を性的なものとしか捉えられないのでしょうか?
国民性や文化の違いでしょうが、いくら乳房が洋服から出ていても、授乳とトップレスでは印象も意味も全然違うんですが・・・

因みに、シュワちゃんが知事をしているカリフォルニア州のロスの空港には授乳室はあるものの、空港の片隅で、大変不便な場所にひっそりとあるそうです。
その点、日本はまだましなんでしょうね。
だって、流石に公共の場での授乳で逮捕はないですからね。

追記:読者さんの里奈さんからの情報提供です。
コメント欄に投稿頂いたことを転記させていただきます。

2010年3月現在、以下の州でいかなる公共の場での授乳は法律で許されています。
アラバマ, アラスカ, アリゾナ, アーカンソー, カリフォルニア, コロラド, コネチカット, デルウエア, フロリダ, ジョージア, ハワイ, イリノイ, インディアナ, アイオア, カンザス, ケンタッキー, ルイジアナ, メイン, メリーランド, マサチューセッツ, ミネソタ, ミシシッピ, ミズーリ, モンタナ, ネバダ, ニューハンプシャー, ニュージャージー, ニューメキシコ, ニューヨーク, ノースカロライナ, ノースダコタ, オハイオ, オクラホマ, オレゴン, ペンシルベニア, ロードアイランド, サウスカロライナ, テネシー, テキサス, ユタ, バーモント, ワシントン, ウィスコンシン, ワイオミング。更にワシントンDC,バージンアイランド諸島も同じです。ただ文化的受け入れられないので不快に思う人は日本より多いと思います(親子でさえ一緒にお風呂に入るのはタブーとする人の方が殆ど)。法に守られていても、郷に入っては郷に従った方がよろしいかと思います。警官は法律家ではないので、法を知らずに逮捕しようとするかもしれませんが、上記の場所での逮捕は不可能です(^-^)

2013年10月27日 (日)

直母1回量の活用方法~見極める!~

最初にお断りしておきますが、この記事はSOLANINのこれまでの経験値的に編み出したモノですので、文献等を検索しても出てくることはありませんので悪しからず!

さて、殆どの母乳育児の本には、直母1回量つまり単発での哺乳量測定には大した意味が無いと指摘されています。
しかし、反骨心のあるSOLANINは、母子にとってストレスの少ないリラクテ―ションの際のミルクの減らし方や、止むを得ず混合栄養にせざるを得ない場合に、最少限の補足にとどめて母乳分泌に支障をきたさないようにするにはどうしたらいいのか?ということを常に念頭に置いて仕事をして来ました。
この記事はSOLANINの日々の地道な仕事を積み上げてきた結果、「直母1回量はこうすれば活用できるではないか?!」「得られた数値をどのように読み解けばいいのか?!」ということについて書かれています。

甚だ僭越ではありますが、くれぐれも飛ばし読みをして、記事の文意を間違えないように注意してください。
なので、明らかに記事の読解間違いではないか?というコメントには、この記事に限りお返事はいたしませんのでご了承ください。

赤ちゃんのおっぱいの飲み方(テクニック)が下手っぴちゃんで、搾乳だったら哺乳出来る場合はミルクの前の搾乳をあげるのが当然であることは言うまでもありません。
そうではなく、搾乳をしようにも殆ど出来ず、複数回(朝・昼・夕というように時間帯を分散して行うのがポイント。)にわたり直母1回量の測定をしてみるも、毎回測定した数値がその時の赤ちゃんの体重を80で割った量に到達しない(例えば5600gの赤ちゃんであれば70g未満/回というような哺乳量。)場合は、ミルクの補足を前向きに検討した方がいいこともあります。

もちろん念のため申し添えますが、以下の条件の場合はこの数値が該当しないこともありますのでご注意くださいませ。

①生後28日目以内の新生児の場合。
②前回の哺乳から1時間程度の間隔しか空いていない場合。
③キョロちゃんモード全開の遊び飲みの場合。
(キョロちゃんモード全開の遊び飲みの場合は直母1回量はおよそその時の赤ちゃんの体重を100で割った量になります。)
④離乳食をたらふく喰べまくった後の場合。

このような哺乳状態(つまり直母1回量が体重を80で割った数値。)が継続していると、恐らく生後4か月以内であっても、体重増加度が18g未満/日になるかと思われます。
パーセンタイルグラフが全てではありませんが、18g未満/日が生後1カ月目以降常態的であると、グラフ下限からの割り込み幅が増えて行く危険性があります。
(例外:乳糖不耐症などの病気がある場合は、グラフを割り込んでもこれに該当しないこともあります。)

但し、そうであっても赤ちゃんに活気があり、運動機能の発達が目覚ましく、頭囲は月齢相当に順調に大きくなっているなら、ミルクの補足は暫く待つ余地はあると考えます。
ミルクはあくまでお薬のようなモノで、必要な時に最少限補足するモノです。
お薬は必要が無いのに服用するものではないですよね?
ミルクは必要が無ければ補足しない・・・が鉄則ではないかと考えます。
そうして、このようなやり方であれば、直母1回量は活用出来ると考えます。

直母1回量の平均値に授乳回数を掛ければおおよその1日当りの推定哺乳量が算出されます。
男女別の月齢別の標準体重増加度はパーセンタイルグラフや厚労省が出している『母子保健の主なる統計』を読み解けば判明します。
その差と哺乳量を比例式にすれば、成長に必要な哺乳量の中でどれだけ不足しているかということや必要量に対する直母量の割合が計算できます。

SOLANINがミルクの減らし方やミルクの補足の仕方をアドバイスしているのは全てこのやり方で算出したものをベースにしております。

有害な風習(国外編)

日本人には信じられないことですが、未だにいわゆる発展途上国とよばれる国々の多くでは初乳は赤ちゃんに有害であると伝えられてきています。
初乳はその色目が黄色く粘りがあり、味も少ししょっぱいことから、「毒」が入っているとか、「膿」なので、バイ菌が含まれると実しやかに信じられています。
(あげたら、赤ちゃんの健康が損なわれるというのが共通認識なんだそうです。)
なので、白くなるまで(=成乳になるまで)搾って捨てなければならないのです。

過去の記事で母乳の免疫については何度か書いていますので、読まれた・知識のある方には信じられないと思います。
何ちゅう勿体ないことしますねん!
発展途上国では上下水道が整備されていないので、消毒してない器具を使い不衛生な水を使い、また識字率が低いため、調乳方法の説明文を読むことが出来ず、結果、不適切な濃度の粉ミルクを与えることで、多くの赤ちゃんは下痢で死んでしまうのが現実なんですね。
赤ちゃんにはおっぱいをというWHO/ユニセフの方針は先進国だけではなく、発展途上国にも言われていることなんです。
そして、このような有害な風習を改める教育も重要なお仕事なんですね。

2013年10月26日 (土)

ミルクをあげないと成長ホルモンが出なくなる?

世の中には赤ちゃんのお母さんを医学的な根拠など全く無いのに、脅かすセンセイがおられます。
ブログタイトルにもあるようなことを平気で仰るのですね。
明らかな発育不良ならばともかく、ほぼミルクの補足なしで、新生児期の体重増加度が30g台~40g台/日と大変順調に育っておられるにもかかわらず、「これ(ほとんどおっぱい)では足りないね。成長ホルモンが出なくなるからミルクをあげなさい。」とミルク育児を勧められるのです。
赤ちゃんのお母さんにとって、小児科のセンセイのひとことは重いです。
どういう意図があったのかは不明ですが、そんな脅し文句?を真に受けて、要らないものを敢えて赤ちゃんの体内に入れてしまうのはおかしいですね。

ユニセフの規準は生後半年までの赤ちゃんの体重増加度は18~30g/日とのことです。
ミルク育児全盛期の育児本などの記載でも、「1日当り30~33g程度の増え方で、1か月に1kg増えれば充分です。」と書いてあります。
昔のミルクはカロリーもハイパーでしたし、そんな時代の育児本でもそういうレベルの増え方をしていれば、問題なしなんです。

ということは、アフリカの難民キャンプの赤ちゃんのように無茶苦茶低栄養状態とか、ドンドン体重が減少するとかならまだしも、30g台~40g台/日というご立派な体重の増え方をしているのに、「成長ホルモンが出なくなる」何て、論理的におかしいではないかということが、冷静な読者のみなさんにはご理解いただけると思います。

脅し文句?には色々なパターンがありますが、最近聞いたのは「赤ちゃんの脳が委縮する。」というのもありましたっけ。(某集団検診会場にて。)
念のためCTまで撮ってもらわれましたが、赤ちゃんの脳は委縮なんてしていませんでした。
あんまりな脅し文句?を聞かされたらお母さんとしてはテンパってしまいがちですが、今一度深呼吸をしていただいて、「本当だろうか?」と考えてください。
ご自分では判断付きかねることについては、最近はなんでもセカンドオピニオンの時代ですから、赤ちゃんについての疑問も納得できないならば、別の専門職の方にお尋ねするのも一手です。

産後15日目、上の子が手足口病に!

<ご相談内容>
本日産後15日目で、自分の実家に里帰りをして、養生しています。
上の子は幼稚園の関係で自宅で同居している義両親にお世話になっています。
(自分の実家と自宅の距離は車で1時間弱です。)
上の子には入院以前から寂しい想いをさせていたので、自分の養生は端折ってでも早めに自宅に戻るつもりでいました。
ところが、本日、義両親から「(上の子が)手足口病になった。」と連絡がありました。
手足口病は昨年も罹ったのに、また罹ることってあるのでしょうか?
新生児には感染る危険性はあるのでしょうか?
母親である私にも罹る危険性はあるのでしょうか?

<SOLANINの回答>
まず、手足口病とは何なのか?
これは、コクサッキ―ウイルスのA6、A9、A10、A16型か、エンテロウイルス71型に感染すると、起こり得る病気の名前ですね。
多くのウイルスが原因として判明していますから、何回も罹ってしまうことがあります。
また、現時点で予防注射はありません。
潜伏期は3~7日程度とされています。
感染経路は飛抹・接触・糞口と、幾つもあり、しかも感染力は強いです。
症状としては2~3日発熱が続くこと、手のひら・足裏・口腔内に水疱みたいな発疹が出ることです。
手のひら・足裏の水疱みたいな発疹は潰れずにそのまま自然に消退しますが、難儀なのは口腔内の水疱みたいな発疹です。
潰れて潰瘍みたいになり、そうすると、飲食するたびに物凄く沁みるので、痛くて堪らなくなり、おなかが空いてもおっぱいやミルクがまともに飲めなくなったりすることも稀ではありません。
哺乳力が低下するため脱水にもなり易く、月齢が小さい赤ちゃんほど危険とも言えます。

感染のリスクは新生児だから無いとは言えません。
また、妊婦さんや産後のお母さんは抵抗力が低下していますから罹る危険性は高いです。

上の子さんには申し訳ないですが、可能であればこういう状況ですから、義両親にも説明され、今暫くは、お世話をお願いすることをお勧めします。
また、上の子さんの主治医にも連絡のうえ状況を説明され、いつ頃から上の子さんと合流してもいいのかをきちんと確認してくださいね。
特に新生児~生後3ヶ月以内の赤ちゃんは、(手足口病に限らず、原因が不明でも)発熱が続くようであれば、大事をとって通常入院になります。
症状自体は概ね1週間前後で消退しますが、うんちなどからウイルスが検出される(=感染力)は約1ヶ月間はあるとも報告されているので、厄介です。
念入りな含嗽や手洗いやマスクの装着が感染対策として重要です。

2013年10月25日 (金)

健康な妊婦さんであれば・・・

重症の妊娠悪阻状態だったり、切迫流早産で安静を余儀なくされている場合は、致し方ないでしょうが、そうでなければ、まずはウォーキングをして、筋力が衰えるのを避けましょう。

特に妊娠中期以降は、気をつけていても妊婦さんの体重はバンバン増えてしまいがちです。
増えるだけ増えて、妊婦検診の際に、産婦人科ドクターや外来の助産師や看護師から叱られるのは嫌でしょうし、そこから増えないようにするのはとってもしんどいです。

また、傾向として、予定日を大幅に超過して安産というパターンは少ないらしいです。
かといって、先日の記事のように、然したる医学的理由もなく、インフォームドコンセント抜きで、陣痛誘発剤を安易に使用するのは決して良いこととは思えませんが。

妊娠経過にも体調にも問題がなければ。積極的に動きましょう。
安産への王道ですよ。
安産であればこそ、大きな苦労もなく、母乳育児のスタートもスムーズに切れますからね♪

小児科のドクターから混合栄養を勧められて困惑!

<ご相談内容>
里帰り先の実家から自宅に戻り、初めて健診を兼ねて近医の小児科を受診しました。
これまで自分ではおっぱいは順調で不足しているなんて微塵も感じていなかったのです。
しかし、その小児科のドクターは、次々に質問され、腑に落ちないのかこう仰いました。

「ギリギリではないけど、体重の増加が少ない。」
「授乳回数が増えていませんか?」
「1回の授乳にかかる時間が段々長くなってきていませんか?」
「もし、そういう兆候がみられたら、ミルクの補足をしてください。」とのこと。

ちなみに赤ちゃんの体重・身長の変化は次の通りです。
生下時2876g・47.5cm
1か月時4284g・52.5cm
3か月時6160g・60.5cm

授乳の様子は欲しがるたびに大体昼間は2~4時間毎。
夜は20時30分から翌朝4時30分~5時00分まで爆睡。

所要時間は左右5~7分毎で計10~14分間くらい。
飲んだ後の様子は眠るか遊ぶ。
機嫌は良く、もう少し飲んでくれないかと勧めても、要らないならば口を真一文字につむって拒否。
凄くぐずるのは、その日の最後の授乳のときだけです。

おっぱいがすっきりしない時は止むを得ず搾乳しています。
以前は授乳間隔が空けばパンパンに張っていたけど、最近はめっきり張らなくなりました。
3時間毎に起こして飲ませるべきだったのでしょうか?

動きの活発な赤ちゃんなのでおむつのテープをきつめにしていましたが、たくさん飲ませるにはもう少し緩めにしたらいいのでしょうか?
もし、おしっこが漏れても赤ちゃんがたくさん飲めるようにするためだったら、そうしようかと思っていますが、どうでしょうか

<SOLANINの回答>
一言でいえば「どこがいけないの?」ですね。
正確な日齢が記載されてないのと、頭囲の変化と運動機能の発達が未記載なので、そのあたりも書いてほしかったですが。

おおまかに言っても3カ月で赤ちゃんの体重が生下時の2倍を超えています。
どこの誰が見ても体重増加は順調としか思えません。
機嫌も良いし何よりの立派な発育状態ではないでしょうか?
母乳不足感が無くて当然でしょう。
また赤ちゃんがお口を真一文字につむるのは、満腹中枢が形成してきたからであって、月齢的に当然ですね。
おむつのテープをずらしてまで哺乳量を確保する必要は全くありませんね。
昼間の授乳間隔も、授乳所要時間も問題なし。
乳房の緊満感が減弱したのも3カ月を過ぎたら起こっても不思議ではない現象です。
今まで乳房トラブルが全くないのもラッキーでした。

強いて言うなら、夜間の授乳間隔が空き過ぎかな。
赤ちゃんが順調に育っておられるし、乳房トラブルもないから老婆心からの忠告ですが。
もちろん、ミルクの補足は全くもって不要です。
それよりも月経の再来が早まりそうでそっちが心配だったりして。
今後も順調な経過を辿ってほしいので、あと1回だけおっぱいの回数増やしてね。

レアケースですが、事実です2。

私の勤務先の母乳外来に毎月受診される、Qさんという方がおられます。
Qさんの上の子さんの卒乳は4歳くらいだったと記憶していますが、卒乳されてからも大変健康でおられます。

現在は保育園の年長さんです。
集団生活中ですから、もちろん感染る病気に罹られることもありますが、何というか、重症化しないのですね。
暫く前にお会いした際に伺ったことですが、或る日、脚が痛いと訴えがあり、受診したところ蜂窩織炎(ほうかしきえん…注1)と診断されたそうです。
重症化すれば入院加療となりますが、熱発することも無く、切開の必要も無く、抗生物質の投与も最小限で済み、完治されたとか。

この数ヶ月後にもやはり脚が痛いと訴えがあり、「毛嚢炎(もうのうえん)をこじらせたのか?」「すわ、蜂窩織炎か?」と受診した際は当初、癤(せつ…注2)の疑いとのことでしたが、実はもっと重症な癰(よう…注3)であると診断されたものの、発熱することも無く、抗生物質の投与も最小限で済み、完治されました。
他に何も変わったことや特別な健康法も実践しておられませんので、これもおっぱいパワーかな?と思う次第です。

注1)蜂窩織炎(ほうかしきえん)・・・黄色ブドウ球菌等による感染症で、真皮から皮下脂肪組織感染する。ちなみに表皮に感染した場合は伝染性膿痂疹つまり俗に言う「とびひ」である。患部は発赤・腫脹・疼痛・熱感が急速に拡大し、熱発・頭痛・悪寒・関節痛を伴うこともある。進展性の化膿性炎症である。

注2)癤(せつ)・・・黄色ブドウ球菌が原因菌であることが多い、1本の毛のみが感染して生じる。俗に「おでき」とも呼ばれる。

注3)癰(よう)・・・黄色ブドウ球菌が原因菌であることが多い、数本の毛が束になって感染して生じる。皮膚が発赤し、腫脹し、痛みを伴う。

2013年10月24日 (木)

ミルクの補足どうしたらいい?(生後1ヶ月以降)

<ご相談内容>
1ヶ月健診で赤ちゃんの体重の増え方が少なく、ドクターから毎回100mlのミルクの補足を指示されました。
再診時は98g/日の増え方でした。
ドクターはそれでOKで、ミルクは欲しがるままに与えるようにと追加指導されました。
実家に戻り(それまでは婚家の方にいた?)地元の助産師にマッサージしてもらい、ミルクの補足は30ml(どうしてもの場合でも50ml)と減量を勧められ、3日頑張ったのですが、どんなに吸わせても抱っこしても泣きやまず、目の下に隈を作っている赤ちゃんを見ると、ミルクを足したくなるのです。
ちょっとでも出るようにとマッサージには週1回は通いケアを受けているものの、おっぱいは20~30ml/回しか出ません。
幸いおっぱいを吸うことは赤ちゃんは厭がっておらず、眠るときは安心材料なのか、添い乳で眠ります。
自分なりに楽しく母乳をあげ続けるにはどうしたらいいですか?

<SOLANINの回答>

まず、1か月健診時の体重増加が少なかったとのことですが、最低体重(=生まれてから3日間くらいのうち、一番少なくなった体重のことです。)か退院時の体重から計算していないと、正しい判断は出来ません。
ミルク推進派のドクターの手に落ちれば、生まれた時の体重から計算しますから、その時点で殆どの赤ちゃんが『アウツ』です。
1か月健診時点での赤ちゃんの体重が不明ですが、100ml/回のミルクって、完母の赤ちゃんだったらフツーha5kg台の赤ちゃんの1回量ですよ。
生まれた時の体重から1gも増えていなかったならいざ知らず、そんなことはないでしょうし。
このドクターの指導自体がク●●ジーです。
しかも再診時体重増加度が98g/日という赤ちゃんがおなかを壊すような飲ませ方でOK出して、引き続き欲しがるままにミルクを与えろなんて・・・まともなドクターなら言わない筈です。
(まっとうな小児科のドクターであれば、ご自分の赤ちゃんにはこんな飲ませ方をさせはしないでしょう。)

何度も記事にしていますが、生後1か月時の赤ちゃんの体重増加の規準はWHO/ユニセフの規準ですと、18~30g/日のペースで増えていればいいんです。
(この赤ちゃんについては、ご相談内容に日齢ごとの体重の変化などの基本情報についての記載が全くありません。また、こちらから確認を取りたくても、発信者が「黒文字さん」なので、なかなか聞き辛いということもあります。なので数値的な点について私は把握できていないので一般的なことしか言えませんが・・・)

恐らく、地元の助産師は大量のミルク足して赤ちゃんの体重が激増しているから、こんなに補足しなくてもいいと考えたのでしょう。
その点については理解できます。
但し、ミルクの減量は難しい。
こんなに無茶苦茶な胃拡張をさせられた揚句、急に減らせったってそりゃ無理でしょう。
理論的には30~50ml/回でいいのかもしれないけど、胃拡張させられた期間が長ければ長いほど、実現不可能になるのです。
まだ、満腹中枢未形成の時期なので、スタミナが切れなければ満足しないし眠りません。
この時期の赤ちゃんはただでさえスタミナがあるのに、急激に大きくならされた赤ちゃんなので他の赤ちゃんよりも余計にスタミナが溢れ返っているのです。
おなかがはちきれそうなのに、苦しくてもお口はおっぱいを欲しがるのです。
なので、赤ちゃんは泣き続けて眠らず、お母さんは疲労困憊しミルクをたくさん足したくなるのです。

今になって厳しいようですが、残念なのはお母さんが真実を見極める目をお持ちでなかったこと。
でもそれは、それだけこのお母さんにはその小児科のドクターの言葉が重かったからでもありますね。

幸い赤ちゃんはお母さんのおっぱいを吸い付いてくれるし、添い乳が出来ますね。
くどいようですが、一気に胃拡張させられた赤ちゃんには、短期間で1回量を減らすのは難しいと思います。
それならば、まずミルクの補足回数を1回だけ減らせませんか?
例えばミルクの補足が8回/日ならば、7回/日に頑張れませんか?
搾っても1回に20~30mlしか出ないとお嘆きですが、20~30mlは出てくれるのですから、1日に200~300mlは出るということでしょう?
仮に100ml×7回/日ミルク補足ならば、それだけで700ml/日のミルクが赤ちゃんのお口に入るのです。

先ほど述べましたが、仮に5kg台の赤ちゃんであっても、直母ならば1回量は100ml程度です。
直母を頻回にすれば、ひもじい想いをさせているのでないことは、ご理解いただけると思います。

これから暫くはおっぱいを5分で2クールして、そのあとはミルク100mlの補足というパターンでいいです。
(但し1回だけ減らしてね。1回だけはおっぱいだけで次の授乳まで繋いでみてね。)
100mlのミルクを補足しても赤ちゃんがひもじそうならば、もう回直母してください。
ミルクを補足していて、ほどほどに休憩が取れるなら頻回直母すれば分泌は増えてきます。
(可能であればもう1回、さらにもう1回・・・と、ミルクの回数が減らせたら充分です。)

100mlのミルク、哺乳瓶であげてるのでしょう?
何分かかって哺乳していますか?
15分くらいかけてますか?(だったらいいと思いますが・・・)
ラクチンなゴムの乳首ですと吸啜がしっかりと出来ないから、早食いしたのと同じで、それで満足感が得られないのです。
おなかが苦しいくせに「もっと寄越せ~。」とギャン泣きするのです。
ひとつはゴムの乳首を変更するのもいいかもしれません。

楽しくおっぱいを続けられるにはまず、お母さんが賢くなってください。
おっぱいは出てくるものではなく、出していくものです。

レアケースですが、事実です1。

最初にお断りしておきますが、これはあくまでレアケースだと思われます。
しかしながら、所見に変化があったことは担当の小児外科ドクターが認めておられますから、事実でもあります。

Aちゃんは1歳5ヶ月時に右顎のラインに沿って良性のリンパ腫が出来ました。
経過観察中であるものの段々大きくなるし、担当の小児外科のドクターから、「涼しくなったら手術しましょう。」と言われておられました。
入院手術は心配だけど、こればかりは止むを得ないとお母さんもお父さんも腹を括っておられました。

ところが、手術適応の大きさになってしまったリンパ腫が、どういうわけか徐々に縮小してきたのです。
何も変わったことはしていないのに。
ちなみにAちゃんは4歳前まで長期授乳をしてこられました。
つまり当時は現役バリバリのおっぱい星人だったのですね。
おっぱいの免疫は1歳を過ぎても続くものも多くあり、1歳を過ぎても濃度が高まるものがあると過去記事に書きましたが、その生き証人のような存在がAちゃんなのです。
担当の小児外科のドクターはもうビックリされて、「こういう現象は有り得ないのですが、でも、リンパ腫は消えてしまったので、手術は不要ですね。」と仰ったそうです。

Aちゃんのお母さんは「私はこれっておっぱいの効果だと思うのです。それしか考えられません。」と、ニコニコ顔で仰いました。
もちろんその後も、おっぱいを卒業しても、再発することなく元気に過ごしておられるAちゃんでありました。

2013年10月23日 (水)

子宮口を柔らかくするお薬?

最近聞いた話です。
未だに一部の病産院で行われている(らしい)ことで、「おっとびっくり!」なことを知りました。

子宮口が碌に開いてもいない段階で、陣痛が全く発来しておらず、尚且つ、胎児機能不全でもないのに、「万全を期して。」という理由で、分娩予定日よりも早めに入院させて陣痛誘発して産ませる(←嫌な言葉ですねぇ。)トコロがあるのだとか。
それなのに、「当院は自然分娩を推進しています!」と、堂々とアピールされているらしいです。
笑止千万ですな。(怒)
良いとか悪いとかで分けるつもりは毛頭ありませんが、医学的には陣痛誘発した分娩は、(下から産んでも)自然分娩ではないんですよね・・・

陣痛誘発と言えば、恐らく輸液ポンプを付けて、ゆっくり点滴をするイメージをお持ちの方が多いでしょうが、実は、内服による陣痛誘発もあるのです。
1時間毎に白っぽい錠剤を大体5錠内服させるやり方です。

問題なのは、産婦さんへの説明が、「内服による陣痛誘発をします。」ではなく、「子宮口を柔らかくするお薬です。」というパターンが多いらしいのです。

「ええっと、医療処置をする際のインフォームドコンセント(=充分な説明とそれに基づく同意)を抜くなんてアカンでしょう?」
「そもそも、薬効と違う説明をするなんて、それって産婦さんに対する欺瞞(ぎまん)ですよね?」
「それって、陣痛誘発促進剤の適用基準(ガイドライン)から逸脱しているのでは?」
「こんなことが罷り通っていいの?いい筈ないよね?」と思いました。

確かに産科施設は年々減少し、何処の病産院であっても、マンパワー不足は常態化しています。
なので、せめて勤務者が多い平日の日勤帯に分娩をさせようとゆうことなのでしょうが、まだまだ産まれそうにないことが条件的に揃っている中で、敢えて陣痛誘発するのはやはり違うのではないかと思います。
産まれそうにないなら、産まれそうになる迄待てばいいだけのことではないでしょうか?

言い方悪いかもしれませんが、こういうことをする病産院が少なからずあるから、事故が起こるのではないかと危惧しました。

もしかしたら、当ブログの読者さんの中にも、「子宮口を柔らかくするためのお薬を1時間毎に5錠内服させられた。」方がいらっしゃるかもしれません。
ご無事だったら良いですが、もしもそうでなかったら・・・あぁ~!

試しにミルクを足したら赤ちゃんが飲んだので・・・

月齢の若い赤ちゃんには、原始反射というものが残っています。
ギャン泣きされると、おっぱいが足りないかと思ったり、周りの人から責められたりして、止むを得ず哺乳瓶でミルクを与えたら、猛烈な勢いで飲み干すことがあります。

そういう光景を間近に見ると、「あぁ、やっぱり足りないんだ。」と、凹みますが、それは大きな誤解です。
生きていくためには、口に触れたものは探したり、捕らえようとしたり、吸いつこうとしたりする(=哺乳行動といいます。)のが、生まれるまでに赤ちゃんに組み込まれたプログラムなんですね。
特に満腹中枢が未形成なうちは、苦しくったって、吐き気が込み上げてきたって、明らかに不要であっても、赤ちゃんは哺乳してしまいます。
プログラムが作動しただけなんです。

言い方悪いかもしれませんが、赤ちゃんにだまくらかされてはいけませんです。

おっぱいの免疫は他のカタチの免疫の獲得を低下させる?

「おっぱいを飲んでいると、免疫が付きにくくなるのか?」みたいな都市伝説があるようですね。
先日初めて聞きました。
結論を先に言うと、真逆です。
おっぱいを長く飲んでいればいるほど、おっぱいは単に病気にかかりにくくする免疫を供給しているだけではなく、免疫発達を制御していることが分かってきています。

免疫制御って、なんだか難しそうな単語ですが・・・(汗)

例えば、予防接種。
ポリオ、破傷風、ジフテリアワクチンに対する抗体価を高めます。
母乳栄養の赤ちゃんは母乳を全く飲まなかった赤ちゃんと比較して、BCGワクチンに対する反応が高いという報告もあります。
凄いじゃありませんか!
簡単に言えば免疫の獲得が良好になるってことですね。
なので、安心しておっぱいをあげてくださいね♪

2013年10月22日 (火)

急にミルクを嫌がるようになった!(生後2ヶ月)

退院までにおっぱいが上手くいかないと、お母さんの自分のおっぱいに対する自己評価は低くなります。
特に、混合栄養で退院となったお母さん。
分泌が足りないと洗脳されちゃってることが多いですな。

確かにその時はそうだったかもしれません。
おっぱいの後にミルクを補足しないとギャン泣きするし、ミルクはあっという間に平らげてしまうし、周りの誰もが、「おっぱい足りないんだね。」とか「出の悪いおっぱいにしがみつかせたら、赤ちゃんが可哀相。」とか、酷いこと言われ続けたお母さんも少なくないでしょう。
私が先日出会った他院出産のお母さんは、「直母の後にミルクを補足するのが母乳育児ですよ。」というトンデモ情報を医療者からインプットされておられました。

そんな状況であっても、「4800gを越えると・・・」の記事にもありますように、赤ちゃんの哺乳力は着実に向上するので、ミルクを嫌がるようになることがあります。
「赤ちゃんのカラダが大きくなったから、飲む量は増加するし、おっぱいはいくら出てるかよく判らないから、ミルクの1回補足量もアップさせなくちゃ。」と考えるお母さんは実に多いんですね。
でもそうではなく、おっぱいが飲めるように変わってきたのに、さらに補足量を増やされると、赤ちゃんのカラダに負担がかかるのでおなかが痛くてたまらなくなるのです。
こういう場合は赤ちゃんのおなかとおしりを温かくしてあやしたり、温かくしておっぱいをあげたりすると、泣き方が変わってきます。
機嫌も良くなります。

以前のようにミルクを飲まなくなったとしたら、一度、母乳外来か助産院で乳房のコンディションを診てもらって、体重増加度や哺乳量測定もしてもらったらいいと思います。
その場合は1日に何回ミルクを補足しているか、1日トータルでミルクをどのくらいのんでいるのか、(例えば毎日6回、トータルで330mlとか、正確に。)情報提供してくださいね。
「おっぱいだけでいけますよ。」と、言われたら取り敢えず頑張って。
赤ちゃんはこまめに欲しがるけど、消化が早いから当然だと考えてね。

おっぱいの免疫は月齢が進む毎に減っていくのか?

普通に考えて、免疫物質が最も多く含まれるのは初乳なのは、みなさんご承知の通りです。
様々なものがありますが、代表的なものとして白血球。
カラダの中に病原体が侵入してくると、撃退するために増加します。
基準値は検査手技や計測する機械によって、多少の変動がありますが、一般的には4000~9000個/μlとされています。

それに対し、初乳の場合、100万もあるのです。
ちなみに6か月時点でも10万はあるそうです。
血液中の10倍以上の白血球がおっぱいには含まれます。
減ったとはいえ、感染防御に必要十分な量は含まれているのですね。

多く含まれるが月齢と共に段々減っていく。
それが免疫物質全般に言えることだとついこの間まで私も思っていました。
しかし、違うんですね。

リゾチームという免疫物質は細菌の細胞壁を破壊するという働きを持ちますが、何と1歳以上の方が増えてくるのだそうです。
確かに1歳以降ですと、保育園に通所している子どもの数は0歳よりも増えます。
何かしらの病気も貰って来ます。
でも、クラスに何人かいるおっぱい星人で、ビックリするくらい強い子がいますよね?
クラス全滅か?というくらいの感染る病気が流行していて、なのにピンピンしている子。
きっと、このリゾチームのお蔭ではないかと指摘されているとか。
長くおっぱいをあげることは、免疫学的にも意味があるのですね。

2013年10月21日 (月)

育児休業給付金とはどんなもの?いつ貰えるの?

育児休業給付金は別に正社員だけが受給可能なわけではなく、準社員でも、契約社員でも、派遣社員でも、取得することは可能です。
但し、1年以上雇用保険に加入されていない場合は受給できませんよ。
同様に、雇用保険の加入自体が不可能な方(例:自営業者・学生さん・無職の方など)も受給できませんよ。

さて、この育児休業中給付金、いつ・何処で・どのように申請すれば受給出来るかはご存知でしょうか?
えっ?
ウチの勤務先では、庶務課さんが何でもしてくれるから丸投げでオッケーですって?
そうかなぁ?
そりゃあ、事務手続きは庶務課さんがしてくださるかもしれませんが、一人一人の出産日まで憶えてくれちゃいませんって!(汗)
第一本人が自分で記入しなければならない書類があるのですよ。

育児休業給付金は、支給対象期間の初日から4ヶ月が経過した月の末日までに手続きを行うことになっています。のんびり人任せにしていると、給付開始がその分、遅れてしまうこともままあるのです。手続きをしてもらった日から数えて、実際の給付開始が4ヶ月後とか5ヶ月後になることだってあるのです。
こんなことを申すもはナンですが、給付開始が遅くなればなるほど、その間の生活は苦しくなりますからな。

段取り良くコトを運ぶには、予め産休前に庶務課さんから育児休業基本給付金の申請書」「受給資格確認票」をもらっておき、必要事項をきちんと記入され、育児休業に入る1ヶ月前までに勤務先に提出しておくのがいいと思いますよ。

そうそう、勤務先を通して申請すれば、育児休業中の社会保険料は免除されますが、申請が遅れると、遡及適用はありませんから、育児休業開始前に申請されることをお勧めします。 

それから、実際に受給できる金額の目安ですが、直近6ヶ月の月額賃金の平均額の50%が目安になります。(残業代は算入されますが、ボーナスは参入されません。)
年金みたいに2ヶ月に1回振り込まれます。
ちなみに受給期間は、例えば1年後のお誕生日に仕事復帰の場合、ほぼ10ヶ月となります。
2012年度に育児休業給付金を受給された方は23万人位で、平均受給額は、11万1932円だそうです。
最高額も決まっていて、21万4650円/月だそうです。

ミルク足す?足さない?

SOLANINの勤務先の母乳外来は他の病産院でご出産されたお母さんも受け入れています。
今日最終枠の予約はOさんという方(初産婦さん)でした。
産院入院中は『今日は○日目だから、1回に飲む量が○ml。それより少なければ足りない分だけ、ミルク補足よ。』と看護師さんにいつも念押しされていたそうです。

もちろんというか、母子別室で、夜中の授乳が1回飛ばされる(自動的にミルクを補足される。)産院でした。
授乳中は看護師さんは哺乳量の記録だけで、授乳介助なんてなかったし、赤ちゃんがなかなか起きてくれず、規定の授乳時間からハミ出しそうになれば、早く終わるよう、赤ちゃんの返却を求められたそうです。
(ミルク飲ませるにも、手馴れた看護師さんの方が不慣れなお母さんより早いから)
そうして、二言目には『直母は疲れるから、3分1クールで十分。その後ミルクしっかり飲ませてガ~ッと寝かせるものよ。だらだら飲みは絶対に消耗するから駄目』と、指導されていたとか。

因みに赤ちゃんは予定日くらいに3000gで生まれておられます。
アプガースコア(生まれた赤ちゃんが元気かどうか知るための点数表)も問題なし。
女の子なので、すぐ眠たくなりがちでしたが。

退院後は母乳だけにしていたものの、7~8回/日以上は飲ませたらいけないと信じ込んでいたらしく、『あと、32分あやさなきゃ、授乳時間にならない。』なぁんてことをしておられたそうです。
寝かせたらギャ~なので、ずっと抱っこしていなければならず、常に肩こりが酷かったそうです。
赤ちゃんは毎日昼夜逆転でお母さんは体力の消耗感が強かったです。

で、25日目からミルク1日300ml補足して、そうしたら今度は体重が激増しました。
そんな時、保健センターの家庭訪問で『よく増えているから、ミルク止めちゃいなさい。』という指導を受けられて、イッキに止めたとのことでした。
次の日の産院での赤ちゃん健診時、昨日よりも24g減っていたらドクターがカンカンに怒って『何でミルク、止めたんや』とひどく責められ、ウツになりそうだったとか。
保健センターのスタッフとドクターの板ばさみになられたんです。
可哀相に。
よく、今日まで我慢しておられたなぁと思うと、涙出そうでした。

ミルクの補足をどのように減らすか、減らしても、赤ちゃんのカラダに無理のない減らし方があります。
ただ、減らせば上手くいくとかそんなもんじゃないですから。
保健センタースタッフはその辺が勉強不足でした。
ドクターは番外地です。

ひどく落ち込んでおられたので、魔法をかけました。
とても元気になり、帰られました。次10日後再診です。楽しみです。

尿路感染症と母乳育児。

おっぱいをあげることは、消化器系や呼吸器系の感染症、中耳炎等の発症を低下させることは過去記事にも書きましたので、みなさん憶えておられるかと思います。
それだけではなく、尿路感染症の発症をも予防することをご存知でしょうか?

完ミの赤ちゃんは完母の赤ちゃんに比較して、尿路感染症に罹るリスクは5倍も高いそうです。(涙)
尿路感染症の代表疾患でもある腎盂腎炎に罹ったことのある生後2ヶ月半~6歳の幼児を調査したところ、おっぱいをあげていた期間が有意に短かったと報告されています。
つまり、おっぱいをあげていた期間が長いほど、離乳後も尿路感染症の予防効果は持続することが判っています。

おっぱいの予防効果は出生時が最高で、7ヶ月時までに徐々に減少してくるのですが、おっぱい中のオリゴ糖と分泌型IgA抗体のおかげで、原因となる細菌が上皮細胞に付着しにくいことが防御のメカニズムになっているそうです。

SOLANINの勤務先でも毎年何人もの尿路感染症の乳幼児が入院してきますが、振り返ってみますと他院出生の完ミの赤ちゃんが殆どで、完母の赤ちゃんは稀です。
完母の赤ちゃんで尿路感染症で入院となるのは、やはり7ヶ月以降の予防効果が減弱してきた時期であるとか、出生前及出生後の超音波検査で、水腎症が指摘されていた赤ちゃん等の理由がある場合のようですね。

おっぱいって凄いですね♪

2013年10月20日 (日)

日本の母乳率その2

母乳だけで育てられている赤ちゃんの占める割合を母乳率と称します。
我が国では従来、1ヶ月時の母乳率は概ね45%前後と発表されていました。
(昭和55年45.7%、平成2年44.1%、平成12年44.8%)

しかし、平成22年の厚労省の調査結果(10年毎に発表される、母子保健関係の公的な統計です。)によると、なんと51.6%にアップしているのです!!!
これは凄いことです。
ちなみに従来、4ヶ月時の母乳率は、概ね35%前後と発表されていました。
(昭和55年29.8%、平成2年35.3%、平成12年35.9%)
しかし、平成22年には、ななんと55.8%と、飛躍的に上昇しています。
しかも、下がる一方だった筈(?)の母乳率は1ヶ月時よりも増加しているのです。
混合の方の占める割合に大きな変化はないのですが、いわゆる完ミの方の割合が激減しているのですね。

SOLANINの個人的見解かもしれませんが、平成12年以降の10年間とそれ以前との大きな違いは、仮に入院中に母乳育児のスタートで躓いても簡単には諦めず、上手くいくためには退院後も努力を惜しまないお母さんが増えてきたこと、そういうお母さんのニーズに応えようとする、母乳育児を支援する産科施設(BFH認定病院やそれに準ずる病産院)及び医療者が少しずつ増えてきたからではないかと思います。

勿論、都道府県格差は大きく、なんちゃって母乳育児推進病産院やトンでも母乳育児支援医療者による保健指導に右往左往させられたり、傷つけられることも否めませんが、産婦人科医師の減少や助産師の飛躍的な増加が見込めないマンパワー不足に伴う産科施設の集約化という悩ましい産科医療にシフトしていく中で、母乳育児については、大健闘ではないでしょうか。
当ブログも、微力ながら読者のみなさんのリラクテーション(混合から母乳への移行・母乳復帰)や母乳育児のモチベーション継続に貢献できるような、正しい知識の発信を続けて行きたいと思います。

抗体検査は出来るのか?

麻疹・風疹・流行性耳下腺炎・水痘などの感染症は、1度罹患すれば普通は抗体ができます。
また、予防接種をすれば、病気の種類にも依りますが、90〜95%の方は抗体が作られます。

自然罹患であろうと、予防接種であろうと、抗体ができたかどうかは血液検査で調べることができます。

例えば、風疹は妊娠初期の全妊婦に調べられます。
複数回妊娠すれば、その時その時には抗体があるかどうか、調べられます。
風疹に罹患した方と接触すると、抗体価がババ〜ンと跳ね上がります。
逆に、罹患した方と全く接触されてないと、抗体価は下がります。
(抗体価の数値には変動が付き物です。)
例えば、風疹の抗体価は8の倍数で表します。
×8より少ないとマイナスつまり、免疫が無いってこと。
×16・×32・×64・×128・×256・×512・・・などの数値で表します。

抗体価があるかどうかの検査はコスト的にも高いようで、調べるところまではされないお母さんが殆どです。(高いといっても1項目1000円前後ですが・・・)

ちなみに、オトナになってもこれらの予防接種を受けることはできます。
いつ受ければいいのか?についてはホームドクターに相談されては如何でしょうか?

2013年10月19日 (土)

日本の母乳率その1(若干改訂版)

母乳率ってあまり聞きなれない言葉でしょ?
これは医療の中の母乳育児分野でしか使用されない専門用語なので、聞いたことがなくても気にしないでね。
簡単に説明すると、母乳のみ(離乳食が始まれば母乳と離乳食)で赤ちゃんを育てているお母さんの割合を示すスコアです。(分母は赤ちゃんを育てている全てのお母さんです!)
なので、ミルクの補足をしている混合栄養のお母さんは、母乳率のカウントには入りません。
時期により、退院時・2週間健診時・1ヶ月健診時・3ヶ月健診時・・・などの定点があります。

出産前、母乳育児を希望されるお母さんは、絶対に!or出来れば・・・と温度差はありますが、合計で96~97%と言われています。
そこで突然ですが、日本の母乳率って、ご存知ですか?
2010年までの「母子保健の主なる統計」によれば退院時で60%!!!!!そう、半分強なんですよ。
そして、1ヶ月健診時で40~45%の間を行きつ戻りつしているのが現状なんです。
1ヶ月健診に向けて上がるのではなく下がっている・・・悲しい現実です。

完母の新生児でも風邪をひきますか?

果たしてどうなんでしょう?
完母の新生児って風邪をひいてしまうのでしょうか?

赤ちゃんはお母さんの胎盤から、カンガルーケアをしたならばお母さんの皮膚から、そうしてお母さんのおっぱいからと3層構造で免疫を貰っています。

しかし、風邪のウィルスの種類は200弱あると言われています。
結構たくさんの種類があるんですね。
となると、お母さんが出産までに全ての風邪ウィルスの抗体を持っておられるということは、まずもって無いことがお分かりいただけるのではないでしょうか?

風邪に限らずですが、このようなウィルスは外の世界と繋がっているお父さんや兄姉が家庭内に仕入れて来ることが多いです。

お母さんが免疫を持っていない風邪ウィルスを貰ってしまうと新生児でも風邪をひきます。
もちろん赤ちゃんの抵抗力や栄養状態なども感染する・しないに関与しますし、回復が早い・遅いにも関与します。

いつもに増して、含嗽・手洗いきちんとしましょう。

2013年10月18日 (金)

ひいおばあちゃんが産後は水を触るなと言う理由とは?

<ご相談内容>
ウチの祖母は昔からの風習というか因習に拘るタイプで、口癖のように、「産後は水を触ってはいけない。洗濯や茶碗洗い等もっての他!」と言います。
先日私が赤ちゃんの肌着をささっと手洗いしていたら、物凄く叱られました。
でも、正直言って、祖母のいうことは、私には意味不明です。
(祖母80歳。実母57歳。私29歳。)
ちなみに私は産後18日目です。
どうしたものでしょうか?

<SOLANINの回答>
産後の風習は色々あって、「水を触ってはいけない。」というのは、21世紀になって久しいのに、今でもしばしば耳にしますね。
これは、我が国がまだ貧しかったころの言い伝えの名残でしょう。
つまり、米を研ぐのも屋外の井戸端で、洗濯は川へ行きましたとさ・・・の昔話に出てくる時代は、確かに水を触ると体が冷えてしまいがちでした。
冷えは抵抗力の低下している産後の母体にダメージを与えます。
産後の肥立ちが悪いと、命取りになることが多かった昔は、母体を労わるために戒めの言葉として、そう言われたのでしょう。

しかし、相談者さんのお気持ちも分かります。
今どき、屋外の井戸端でコメを研ぎ、川へ洗濯に行く方はまずもっていらっしゃいませんね。

もしも、水を触るのが嫌ならば、大抵のお家では、蛇口を捻れば、適温のお湯が出てきます。
茶碗洗いも、お家によっては食器洗浄機が片付けてくれることもあるでしょうし、洗濯物は、通常、洗濯機を使います。
現代に生きる私たちは、産後であろうとも、体が冷えるほどの水を触ることは、殆ど無いと思います。

なので、相談者さんのおばあちゃんの仰ることは、内容的に今の時代とは合わないトコロもあるのですが、思いやりのこもった言葉であると解釈し、また、身内の年配者の助言ゆえ、無下には出来ませんから、ここはひとつ上手に受け流してくださいね。

詳細★胎盤由来免疫の有効期限。

以前、免疫3部作(!)の記事を書いた時、「胎盤由来の免疫」についても触れましたが、(いわゆるIgG抗体によるもの)憶えておられますか?
お母さんが罹患したり、予防注射を打って抗体を持っておられたら、胎盤を通して赤ちゃんに免疫をあげることができる・・・ということが記事の要旨でした。

で、具体的にいくつかの病気の免疫の有効期限を知ることができたので、お知らせしますね。
《予防注射でいえば生ワクチン系の病気》
麻疹・・・生後3ヶ月まで。ただし、効果は弱いながらも生後4~6ヶ月までは持続。
風疹・・・生後6ヶ月まで。同様に生後9~10ヶ月までは持続。
おたふく風邪・・・生後10ヶ月まで。
水痘・・・生後1ヶ月くらいでも感染の危険性大!(←早いうちから、かなり危険です)

《予防注射でいえば不活化ワクチン系の病気》
百日咳・・・胎盤からは移行しません。
生後3ヶ月からジフテリア・破傷風との3種混合ワクチンを接種していき、免疫を獲得する必要あり。新生児でも感染する。
破傷風・・・上に同じ。
土の中にいる菌なので、月齢の小さい赤ちゃんにはあまり関与しそうにない菌ではあるが、泥んこ遊びを心おきなくさせてあげたい場合は予防注射による免疫獲得は重要です。

2013年10月17日 (木)

フロッピーベビィちゃんって知っていますか?

フロッピーベビィちゃん、あまり聞き慣れない言葉だと思います。
生まれつき、筋肉の緊張感が弱く、常にクニャクニャした感じの感触で、抱っこしてもピタッとくっついて来る感じが乏しいです。
運動機能の発達はゆっくりめです。
例えば、赤ちゃんの頸の据わりは通常、健常新生児で生まれた場合は生後3ヶ月半~4ヶ月くらいですね?
フロッピーベビィちゃんの場合、5ヶ月頃以降というような時間差があります。

困ることがあるとしたら、直母が難しいことです。
おっぱいがジャブジャブでていても、流し込み直母状態だったとしてもえづいたり、吸啜はしているように見えても哺乳量測定したら0gだったとかお母さんが悲しくなるようなことが暫く続きます。

全く運動機能が発達しない訳ではないので、こうなると毎日が持久戦です。

焦ってもどうにもならないので、ありのままを受け止め、人一倍忍耐強く待つというスタンスでお願いします。

母乳育児は医療の一環でしょう?違うのですか?

<ご質問内容>
医療技術が日進月歩で進歩しているこの世の中で、なぜ「母乳」についてこんなに「昔からの言い伝え」的なものが「常識」として未だにまかり通ってしまっているのでしょうか…
母乳は、赤ちゃんを一人前の大人に成長させるための根本にあるもので、医療の根底にあるべきものだと思うのですが…
母乳育児については医療の世界ではあまりメジャーではないのでしょうか…
全く知識のない人間の生意気な発見をお許しください。

<SOLANINの回答>
仰る通りだと思います・・・と、言いたいところですが、これがどうもそうとは言い切れないのですね。

と申しますのも、「母乳育児」というモノは、厳密に言えば、医療の範疇に入らないという考え方が、医療者の多くの考え方でもあるからです。
医師や看護師の養成コースでは、「母乳栄養」についての講義は、ちょこっとだけあります。
栄養素や免疫の話ですね。
でもね、「母乳育児」については、ほぼ皆無といってよいくらい不毛なのですよ。
そもそも、教育のカリキュラムに入ってないのです。
助産師の養成コースで、かろうじて若干有るかどうかのレベルです。
助産師教育の中心は助産診断と分娩介助が中心ですからね。
「母乳育児」は習俗的なモノとか生活の一部というか、医療とは別のモノという考え方をされるエライさんはまだまだ多いのです。

確かに大昔はそれで良かったのかもしれません。
しかし、習俗的なモノとか生活の一部と見做したら、当然母から娘(や嫁)に伝えていけるはずのモノですが、今のおばあちゃん世代は、ミルク育児全盛時代に子育てをしていらっしゃったので、ミルクの調乳指導は出来ても、「母乳育児」のなんたるかを教えてあげられなくなっているのが現実なのですね。

ですので、「ミルクでも充分に赤ちゃんは育つのに、なんでウチの娘(や嫁)は母乳に拘るのかしら?」という疑問でモヤモヤしているおばあちゃんは実に多いです。
医療者の中にも教育に組み込まれていないが故に、また、勤務先がミルク屋さんと仲良しであればある程、授乳介助にかかわる業務がラクですし、給与にも反映されませんから、「母乳育児は総論賛成・各論反対」「母乳かミルクかはお母さんが選択されるものであり、医療者が母乳育児を推進するのは医療者のエゴではないか?」的な発言をされる方もいらっしゃるのですね。(泣)

もっと酷い方になると、産婦人科・小児科領域でお仕事していらっしゃっても、「母乳育児」には全く無関心・・・な方さえいらっしゃいます。(涙)
ということは、裏を返せば、産婦人科・小児科領域以外のの医療者のみなさんで本気で「母乳育児」の推進・支援を考えてくださる方は、BFH勤務者か恐らく当ブログの読者さんで、「母乳育児」を実践していらっしゃる方くらいではないかと推定されます。

現在の我が国で、いやしくも「母乳育児」の推進・支援している医療者と公言している方で、「あなたは何処で母乳育児の知識や技術を身につけましたか?」と聞かれて、「ほぼ全て学生時代です。」と、答えたら、その方は正直言って余り期待できないと考えてください・・・という過去記事、お読みになりましたか?
(唯一例外があるとしたら、BFHで臨床実習された方くらいですかね?)

以前震災関連の記事を書いた時に、「そもそ被災地で母乳育児を推進・支援する医療者の活動やPRが不足している。」と批判的なコメントが寄せられましたが、我が国のBFHで生まれる赤ちゃんの人数がようやく全出生数の3%にまで来た段階だということは読者のみなさんもあまりご存じではないかと思われます。
「今からBFHを目指そう!」という病産院や「BFH認定されていないけれどほぼ同等に近い?」という病産院、それと助産院で生まれる赤ちゃんの人数を入れても恐らく10%程度ではないかと思われます。

・・・ということは、母乳育児を推進・支援する、産婦人科・小児科領域の医療者の割合もそれとおっつかっつなのですよ。
3(~10)%VS97(~90)%。
正直言って、気の遠くなるような差ですわ。
でも、そこで諦めたら、救われない母子が如何に多いかということが、分かっているから、「母乳育児」の推進・支援をする医療者は頑張っているのですね。
SOLANINも毎日必死にボランティアで(←これも変な表現ですが)記事を書いているわけです。
長文になりましたが、SOLANINの言わんとすること、分かっていただけましたか?

おっぱいの免疫としか思えない出来事。

むかしむかし、SOLANINが新卒の助産師で働いていた頃、勤務先は母子異室で母乳率なんて算出すらしたことがなかったです。
記憶を辿っても退院時で80%くらいじゃなかったかと思います。
(あっ、それでも、全国平均より高いのか・・・)
冬になれば、ロタウイルスの感染で、嘔吐・下痢の止まらない乳幼児が交代で入院し、ベッドの空く暇がなかったほどでした。
だいたい、入院期間は7~10日間くらいで、入院中の子供達全員に持続点滴が入っていて、夜間の巡視で、入院中の子供達全員の点滴チェックし終わったら、また最初のお子さんの点滴チェックに戻っているくらい、多くの乳幼児が入院していました。
よく分からないなりに、「乳幼児=冬は病気で入院するもの」とインプットされていました。

時は流れ、やがて私は結婚し、3人の子供を出産しましたが、よく考えたらウチの子供は1度も冬場入院したことがないんです。
(小2の春に長女が肺炎で3日間入院したことがありますが・・・)
ロタには感染したことがないんです!
(早くから集団生活しているから、風邪はひきましたが)
そもそも、嘔吐・下痢なんて滅多にしません。

ロタだけじゃなく、保育園でサルモネラの集団発生があった時も(新聞沙汰になったくらいの規模でした。)検便したら、排菌してるけど、全くの無症状。
元氣過ぎて困るくらいでした。
その一方で、意識レベルが下がったり、嘔吐・下痢・発熱などの症状が激しく何日間も入院されたお子さんが10人くらいおられたのです。
(保育園の規模は100人くらいでした。)
この違いは何でしょう?
私にはおっぱいを長くのんでいたか、否かの違いに思えます。

2013年10月16日 (水)

医学的理由以外でミルクを補足することについての見解。

赤ちゃんには飲みムラがあります。
あって当然です。
赤ちゃんだって人間ですからたくさん欲しい時もあれば、少々でいい時もあるのです。
眠っていたら3時間以上授乳間隔が空くこともあります。
かと思えば、30分もしないうちに、お口パクパク・舌ペロペロして“おっぱいちょうだいオーラ”を全開で表していることもあるでしょう。

満腹中枢が未形成な生後3カ月頃までは、どれくらいのおっぱいを飲むかはその時の赤ちゃんのスタミナで決まるといっても過言ではありません。
おなか一杯だから止めるとか、そういう基準ではないのです。

たたみかけるように頻回に欲しがるのは、おっぱいの分泌云々よりも精神的に落ち着きたかったり、眠たかったりするからということも結構あります。

夕方からのギャン泣きはおっぱいを造るホルモンの分泌が少なくなる時間帯ではありますが、そこで頻回直母するから夜中はわりと眠ってくれるし、頻回直母するから分泌量も増えていくのです。
それを「家事が捗らないから。」「うるさいから。」などの理由でミルクをあげると、分泌が増えなくなるし、「夜中ずっと寝たいから。」とミルクでダメ出しするから、乳腺炎になったり、月経の再来を誘発するのですね。

ご自分が何を目指しているのか、何が優先なのか、よく考えてミルクの補足をしてくださいね。

ミルクナースって知っていますか?

ミルクナースって言葉、聞いたことがありますか?
ミルクナースとは、白衣姿のミルク屋さんの営業系社員です。
栄養士さんや看護師の資格を有する方たちが大半ですが、中にはそういう資格を持たない方も居たそうですよ。
一応、日本国内には、そういう名称の職業はありません。(近似値的な職業は有りますが・・・)、海外特にアジア・アフリカ諸国では、スタンダード化された職業でした。

ミルクナースとは、莫大な利益を生むと考えられた育児用粉ミルク市場を更に拡大させるための販売促進業務を担った人達を指します。
具体的な販売促進業務は、ミルクのサンプルの無償配布・調乳指導です。
産後間もないお母さんたちに、「おっぱいよりも、優れていますよ。」「簡単に準備できますよ。」「ミルクは先進国でも普及していて文化的なのですよ。」等の殺し文句を携えて、おっぱいの出方に関係なく、ミルクをどんどん言葉巧みに勧めます。
なにしろ、ミルクナースは貧しい地域の方に無償配布・調乳指導をするのですから、とても親切そうな善意の第三者に見えてしまいます。

ここで思い出してほしいのは、おっぱいはまともに吸わせないことが、1週間も続けば、おっぱいを作る「プロラクチン」の血中濃度は妊娠前のレベルにまで低下するということです。

貧しい地域のお母さんたちを、出産間もない頃から、さんさんミルク浸けにしておきながら、いよいよおっぱいが出なくなってきても、ミルクをそれ以降も無償で配布されることはありません。
そうです、購入せざるを得ない状況に追い込むわけです。

しかし、育児用粉ミルクはあまりに高価なので、貧しい地域のお母さんたちは長持ちさせようと、規定濃度よりも薄めてのませようとしてしまいます。
薄めると過去記事にも書いておりますように、栄養分の吸収率が悪くなりますね。
また、先進国のように上水道・下水道整備されておらず、泥や汚物の混じったようなお水で調乳し、結果乳児がバタバタと下痢で死んでしまうということも日常茶飯事に起こっています。
結果多産に拍車をかけ、さらに貧困化が進む・・・という悪循環があり、これを断ち切るのは母乳育児の推進しかないと、WHO/ユニセフも気が付き、WHOコードや10カ条がつくられるという流れになって行くのです。

赤ちゃんがお母さんから貰う免疫について★母乳由来2。

小児科のドクターはご専門ですから、SOLANINなんぞが免疫について皆さんにお話するのは片腹痛いかもしれませんが、まぁ、許しておくんなせぇ!

『私はあんまりおっぱいがあげられなくて・・・初乳はどうにかあげられたけど・・・』というお母さんもおられるでしょう。
でも大丈夫。
初乳にたくさん含まれる有用物質で、C3といわれる補体、聞いたことありませんか?
これは免疫グロブリン(SIgA)に加勢します。
赤ちゃんのカラダに入ってきた細菌などをやっつけるためのヴァージョンアップするためのツールなんですね。

もうひとつ、ラクトフェリンって聞いたことありませんか?
これは初乳以外でも含まれていますが、たんぱく質の一種です。(鉄を含みます。)
ラクトフェリンは腸の中でチカラを発揮する物質です。

赤ちゃんは産道を通過すると、実は最初、腸の中には大腸菌が定着します。
そして、初乳を飲むことで、ビフィズス菌が優位になります!
およそ、48時間が大腸菌の天下なんです。(明智光秀より1日短いんだなぁ。)

ビフィズス菌は酸を作る菌ですから、当然、腸の中は酸性になります。
大腸菌は酸に弱いのですね。
なので、生後4〜5日目で大腸菌は鳴りを潜めます。
が、大腸菌はポピュラーな菌ですから、その後も赤ちゃんのカラダに入ってくる機会はあるわけです。
そんな時、ラクトフェリンは大腸菌に対してとても強い抗菌力を持って働きかけるのです。
頼もしいではありませんか!
そうそう、ラクトフェリンは(メーカーさんによりますが)最近の粉ミルクには添加されてるようですね。

2013年10月15日 (火)

じわっと滲むくらいしかおっぱいが出ません!(産後2日目)

おっぱいをつくるホルモンは、そう、プロラクチンですよね。

実は、プロラクチンの血中濃度は、妊娠中に既に産後と同レベルに近いくらいなのをご存知でしたか?
なのに、おっぱいがジャブジャブでてくることはないですよね!
それは何故か?
それはですね、胎盤から分泌されるプロゲステロンという妊娠継続に関わるホルモンが、めっちゃ強い力でプロラクチンが解き放たれるのを押さえつけているからです。

そして、プロゲステロンの呪縛がしっかり解けるのは、産後72時間後くらいまでかかることは想定内なのです。
産後2日目では、まだ72時間を経過していないので、じわじわ、たらりくらいしか分泌しなくても、当たり前っちゃ当り前なのです。
(まっ、中には出産当日からぽたぽた出て来る方もいらっしゃいますが、それは珍しいことなのです。)
じわじわだっていいんです!
それでも、赤ちゃんにこまめにおっぱいを吸わせ続けることで、おっぱい分泌の起動スイッチが入るのですから。
これからですよ!
一緒に頑張りましょう!

昔は「母乳外来」なんてなかったわよ!

「母乳外来」・・・恐らく、赤ちゃんのおばあちゃん世代以上の方は何故「母乳外来」なるものが存在するのか、良く分からないかも知れません。
一昔前は「乳房外来」と名乗っているところが多かったようですが、これはO式をはじめとする、乳房管理を中心として、乳腺炎の治療に重きを置いていたことの名残かと思います。
それと、マンモグラフィーが普及してきて、乳がん検診目的の部門だと誤解される方が続出したので、名称的に紛らわしいということもあって、「母乳外来」と言う名称に切り替わってきたようですね。

SOLANINの勤務先も確か11年くらい前に改称しましたね。

で、記事タイトルの件ですが、これは何故かという話に戻りますと、赤ちゃんのおばあちゃん世代は今以上にミルク育児全盛期だったのですね。
ここ10年の日本に於ける1か月時点での完全母乳育児率は、40%台前半を推移しているのが現状ですが、赤ちゃんのおばあちゃん世代はそれ以下なのです。
最低ラインだった頃のそれはせいぜい20%台半ばという有様で、殆どの赤ちゃんのお母さんが母乳で育てるという意識が欠落していたのです。
もちろん、医療者もミルクを勧め、ミルク屋さんの営業活動もすさまじく、母乳で赤ちゃんを育てることは、時代遅れのような感覚だったのですね。

なので、昔は「母乳外来」なんてなかったわよ!・・・という発言を多く聞くのですね。

では、赤ちゃんのひいおばあちゃん世代以上はどうなのか?
その世代はおばあちゃん世代以降のように核家族が主流ではなく大家族で地域とのつながりが密接で世話焼きのおばちゃんが近くに居るという環境が普通でした。
そのため、母乳で赤ちゃんを育てることは論じるまでもないことで、当たり前だったから、「母乳外来」なんてものは存在しなかったのです。
家庭内で母から娘若しくはお嫁さんに伝承されることで、医療が介入するようなことではなかったのですね。
そういうことなんです。

確かに昔は「母乳外来」なんてなかったわよ!・・・なのですが、SOLANINの勤務先の母乳外来にはご実家のお母さんとご一緒に受診される方も3割位は居られます。
で、同じことを仰るのですが、同伴されているだけあって、仰ることが違います。
記事タイトルのセリフの後に「でも、今はこうやって色々教えてもらえて良いわね。昔私が新米お母さんだった頃もこういう機会があれば、もっとおっぱい楽しくあげられたり、長くあげられたり出来たでしょうに。羨ましいです。退院後のサポートが行き届いているんですね。」という意味のことを口にされます。

母乳がたっぷり出たのに、敢えて薬で止めてミルクをあげた方も少なくありません。
赤ちゃんのおばあちゃん世代が完ミで育てたのはある意味時代の流れで、そういうサポートが皆無に近かったから上手く行かなかったという悲しい現実があったのですね。
完ミである理由が母乳育児が嫌だったから・・・という方は非常に稀だと思います。
止むを得ず、例えばミルク育児推進病院でサポートが無かったから、誤った知識を注入されて泣く泣く早期断乳を余儀なくされたからとか、お母さんや赤ちゃんの病気のためとか、そういう方が非常に多いのではないかという気がいたします。

一昔前よりも母乳育児支援は前進しているとは思いますが、まだまだ普及途上なのでしょうね。

赤ちゃんがお母さんから貰う免疫について★母乳由来1。

出産当日に出るおっぱいを初乳といいます。
真黄色(山吹色)で、かなりねちょっとしています。
初乳に免疫が多く含まれるのはお母さんでしたらどなたもご存知かと思います。
名前は分泌型免疫グロブリン(SIgA)といいます。
どれくらいたくさん、含まれているかというと、100ml当たり、2~4gも含まれます。
因みに出産後2~4日目には移行乳といって、薄黄色に変化します。
この段階で100ml当たり0.4gです。
出産後5日目以降は成乳といって白色に変わってきますね。
この段階で100ml当たり0.2gになります。

ホンのちょっとの量であったも、初乳ってホントに凄いんですね。
先にアップした記事の胎盤由来の免疫(IgG)は赤ちゃんの血液中で活躍しますが、母乳由来の免疫(SIgA)は胃腸の粘膜に拡がって活躍します。
毎日おっぱいを飲むことで、喩えて言えば”免疫の入ったペンキを毎日何回も胃腸の粘膜に塗りたくっている”ということです。
細菌やウィルスが胃腸に入ってきても粘膜下に侵入しないようにブロックするんです。
赤ちゃんが自分のチカラで抗体を作ることが出来るようになるまで、お母さんから守ってもらっているのですね。
あげるだけで意味があるんですね。

2013年10月14日 (月)

赤ちゃんがお母さんから貰う免疫について★胎盤由来。

今日は免疫の話ですが、一般的に生まれてから半年くらいは免疫が残っているから、赤ちゃんは感染る病気になりにくいと言われます。
それは、 胎盤免疫抗体(IgG) といいます。
おおよそ、生後半年でこの免疫は切れます。

例えば風疹という病気を例に挙げてみましょう。
以前、お母さんが風疹に罹られ、抗体ができたとします。(フツーはできます。)
そうすると、その抗体は妊娠中に、胎盤?⇒臍帯⇒胎児という経路で移行するのですね。
確かに、臨床的にも生後半年以内に風疹に罹る赤ちゃんは滅多に出会いません。
但し、お母さんが風疹に罹っていない、もしくは予防注射を受けたものの、免疫が付かなかったか、消えてしまった場合は当然、赤ちゃんは免疫を貰えません。
なので、『私、免疫ないかも・・・?』という病気については要注意ですね。
麻疹、おたふくかぜ、水疱瘡・・・も然りです。

赤ちゃんが血の混じったおっぱいを吐く。(若干改訂版)

どう考えてもビタミンK欠乏症ではないし、妊娠中からの血乳の残存が後を引いているわけでもないのに、赤ちゃんが血の混じったおっぱいを吐くことがあります。

考えられることは、二つ。
ひとつはお母さんのおっぱいを噛んでしまい、乳首から血が出た時。
ふたつめは赤ちゃんの鼻の粘膜が切れて、鼻血が出た後、飲み込んでしまい、気持ち悪くなった拍子に吐いてしまった時。

出血はほんの一時的なものの筈ですから、様子を見てやってくださいね。
乳首の傷のケアを行ったり、鼻血が止まったら、そういうことは無くなると思います。

心配のない吐乳。

風邪をひいて、咳が激しいと、ガバっと吐乳することがあります。
咳の勢いで、出してしまうだけなので、吐乳自体は心配ありません。
ただし、万一、吐いたおっぱいが気道に入ってしまったら、窒息や肺炎を起こす危険性がありますから、よ~く注意して見てあげてくださいね。

吐乳の際に気をつけるべき症状としたら、熱発・重症の下痢・けいれんなどです。
ぐったりしている時、続けざまに苦しそうに吐くかなど、チェックポイントをクリアーしていれば心配ご無用です。

でも、例えば風邪症状が続くならば、慌てなくても大丈夫ですから、是非とも1度は小児科へ受診してください。

2013年10月13日 (日)

吸啜刺激は母乳分泌を増加させるその2

ヒトの母乳母分泌量が増加する期間は、文献によれば、産後3ヶ月前後とされています。

赤ちゃんは、出生直後に遠方の大きな病院のNICUに搬送され、お母さんのWさんは週に1~2回冷凍母乳を届けるために面会・授乳に訪れるのが精一杯という状況でした。
しかも、搾乳の量や回数についての知識が乏しく、全くの自己流で、「夜中は搾らない」「搾乳回数は5回」「1日の搾乳量は350ml前後」とイタイ状態でした。

SOLANINがお出会いした時は、産後3ヶ月半を越え、この先母乳分泌が増加するかどうかは、微妙に思えました。
それでも、「過ぎた時間は戻らないけれど、出来り限りのことをしていきましょう!」とお母さん励まし、搾乳の量や回数の指導をしました。
赤ちゃんの退院は、そこから更に1ヶ月後だったそうで、そこからは、搾乳ではなく直母に切り替わりました。

NICUでは、「母○実○®」を使用して搾乳とミルクを哺乳させられていたそうです。
通常は考え難いことでした、奇跡的に乳頭混乱を起こしておらず、運が良かったのかもしれません。

退院後の直母回数は8~9回/日とのことでしたが、1回哺乳量測定したトコロ、84gも飲めていたのです!
直母の回数やミルクの量及びいつ補足したかを授乳表にきちんと記入されていたことから判明したのですが、「母乳の分泌量は増加しないとこんなにたくさん増加する訳ないよね!」的な発育ペースに変貌していました。

4ヶ月半からいきなり母乳分泌が増加することは有り得ないのですが、退院後の直接授乳による乳頭刺激で、花開くように増加したのでしょうね。

よ~く考えたら、これってかなり凄いことなのです。
しみじみ、良かったなぁと思いました。

新生児の吐乳。

生後3週間の赤ちゃんがおっぱいを吐くそうです。
それもかなりの勢いで。1日に吐くのは1~2回だけど、1回にガバっとくるのが4回くらいあるそうです。
吐乳の度に『お着替え』が必要な様子ですね。
祖父母からはおっぱいを飲ませ過ぎではないかと言われ、控えると欲しがって泣くそうです。
お母さんとしては、どうしたらいいのか困っちゃいますよね。

この状況から察するに、このお母さんのおっぱいの出方がメッチャ多いのかなということが、まず考えられます。
次に赤ちゃん自身が食いしん坊で、つまり哺乳意欲が旺盛であること。
それに加えて体力的な面でスタミナのある赤ちゃんであること。

以前からの読者のみなさんはよくご存知かと思いますが、まだ新生児には、満腹が分かりませんから、恐らくこの赤ちゃんはスタミナが切れるまで飲み続けられると思います。(そうでなければ眠りつくまで)

では、どうすればいいのか。
まずは赤ちゃんの様子を見てください。
吐乳の後は喘いだり、苦しそうですか。
チアノーゼが出ていますか。
それともケロッとしていますか。

どこも悪いところがなければ、ケロッとしていると思います。
『お着替え』させたら、もうお口パクパク、舌ペロペロしていませんか。
おっぱいちょうだいのオーラが出ていませんか。

こういう場合飲ませ方を調整すればいいのです。
過去の記事にもあるので是非ご参照いただきたいものがあります。
確かタイトルは《おっぱいの前に搾る》だったかと思います。
そうすれは、飲ませ始めから噴出すくらいの勢いで出てこないから、赤ちゃんが気の済むまでおっぱいを飲んでも吐くことは少なくなります。
大人の感覚で「もういいだろう。」と、途中でおっぱいから引き離すと、吸い足りないから怒ってしまいますから逆効果ですね。
立て抱きにして5~10分背中を擦ってあげてくださいね。

また、寝かせる時は必ずアタマを高くして寝かせてください。
吐き戻しをしにくくするためです。

そうそう、赤ちゃんがガバっと吐いてしまったら、”リセットボタン”を押してしまったも同然ですから、またおっぱいを欲しがっても止むを得ないです。
だって赤ちゃんは過剰分だけを調整して吐くことは出来ませんから。
胃の中全部リバースしちゃったら、すっきり爽やかになるから、「もう1回ちょうだい。」になっても仕方ありません。

尚、搾ったおっぱいは捨てると勿体ないと思われたら冷凍・冷蔵も可能です。

送り出す側の医療者にお願いしたいこと。

割合的には少数派でしょうが、当ブログの読者さんの中でも、開業助産院や、大きな病院の中に開設されている院内助産所や、こだわりの開業産科でご出産されるおつもりの方、いらっしゃるかと思います。
やはり、そういった産科施設でご出産を希望されるということは、自然分娩と母乳育児をしたいという意識を強くお持ちであるからだと思います。
それらの希望が実現すれば、大変素晴らしいことですし、一生の良い思い出になるかと思います。
勿論、SOLANINは、その選択にケチを付けようなどという考えは毛頭ございません。むしろ、それらの希望が叶えられれば良いなぁと、心の底からそう思います。

しかしながら、確率的に、全妊婦さんの10~20%は、いわゆる正常分娩が出来ない可能性があることは否めません。
そして、それは産み場所を問わずに起こり得ることなのですね。。
いいえ、もしかしたら逆かもしれません。
予めハイリスクが予想される妊婦さんは、妊娠中期くらい迄に、設備の整った総合病院やNICUの充実した大学病院やMFICUのある周産期センター等に管理入院されていますから。

万一の話ですが、何らかの事情で、思い描いていたような自然分娩が出来ず、母乳育児をする筈が、ミルク育児からのスタートになってしまったとしても、それは誰のせいでもないことです。
産科医療において、一番の優先事項は母子の生命の確保です。
いわゆる母体搬送や新生児搬送の当事者になったとしても、それで母子の生命が救われたなら、思いっきり喜んでいいんですよ。

しかしながら、実際には、困ったことに、搬送先でマタニティ―ブルーになったり、搬送先のドクターや助産師に心を閉ざしたり、攻撃的になられる方もいらっしゃるようで、受け入れ側のドクターや助産師が妊産婦さんへの対応に苦慮するということを、しばしば耳にします。

そこで、送り出す側のドクターや助産師にお願いしたいことがあります。
送り出す妊産婦さんにどうか肯定的な言葉をかけてあげてください。
恐らく、そういった施設で妊婦検診を受けて来られた方々ですから、妊産婦さんとドクターや助産師との間には濃密な人間関係が出来ていると思われます。
送り出される側のドクターや助産師は、送り出される妊産婦さんから全幅の信頼を寄せられていらっしゃるわけです。
ですので、せめて、「残念ながらここでは出産が出来なくなったけれど、あなたとあなたの赤ちゃんのためには、今はそれが一番良い選択なんですよ。」「向こうのドクターや助産師のやり方は、こことは違うこともあるだろうけれど、お母さんと赤ちゃんを大切に思う気持ちに変わりは無い筈ですよ。」くらいは、言ってあげてほしいです。

そうでないと、赤ちゃんの救命のために行った緊急帝王切開を何ヶ月経っても受け入れられなかったり(←「あそこの病院は何でもかんでも、直ぐにおなかを切るらしいよ。」というような噂を鵜呑みにしていることが原因だったりする。)、赤ちゃんが低血糖で点滴をしなくてはならなかったり、おっぱいの分泌がどうにもこうにも追いついてこないため、医学的適応でミルクの補足をした場合でも凹み続けたり(←正常新生児と早産児や低出生体重児は同列に論じられないことが多々あり、そういう基本的なことが何も分かっていらっしゃらないのに、ミルクを補足する指示を出したドクターや、実際に補足した助産師に暴言を吐かれたりする。)というようなエピソードをSOLANINなんかも色々なトコロで聞かされます。

医療介入は妊産婦さんと赤ちゃんのためになされたことなのに・・・です。
産科医療におけるスムーズな病診連携は、困難な状況に際しても、妊産婦さんの気持ちが前向きになられるように、寄り添い支えることから始まるのではないかと思います。

2013年10月12日 (土)

赤ちゃん返りは幼児の専売特許でしょうか?

赤ちゃん返りというのは幼児の専売特許でしょうか?
確かにそうではあるけれど、幼児以外の方にも起こります。
意味が・・・分かりませんか?

もちろん全員とは申しませんが、いわゆる出来婚の場合、その中でも妊娠の責任を取って結婚した場合、男性に父性が芽生えにくいようなのです。
最初の1ヶ月くらいは、仕事帰り(遠方への里帰り出産であれば休日)に、奥様の実家に訪問し、沐浴などを手伝い、夕飯をご馳走になって帰宅するというパターンが見受けられます。
この頃はまだいいのです。

問題は、奥様がご実家からご自宅に戻られてからですな。
▼授乳やおむつ交換等、赤ちゃんのお世話をしているときに限って、やたらと奥様に用事を言いつけたり頼んだりする。
▼おっぱいをあげることに対し、批判的でさえある。
▼赤ちゃんがなかなか泣き止まない時、舌打ちしたり、ため息をつく。
▼自分に構ってほしいそぶりが見え見え。
▼「君が家事と育児で大変なのは分かるけど、僕は僕の生活スタイルを変えるつもりはない。」と、言い放つ。

そうです。
赤ちゃん返りというのは一種の精神的退行現象ですが、暦年齢の半分くらいにまで戻っています。
例えば、20歳前後のヤンパパだったら、10歳くらいに、。
35歳くらいの方だったら高校生くらいでしょうか?
「ウチの旦那さんはこんな性格やったっけ?」と、思わずにいられない時は、確実に旦那さんは赤ちゃん返りしてますよ。

産婦人科で働く助産師と看護師の違いって?

<ご質問内容>
いつも更新楽しみにしてます。
10ヶ月の女の子のママです。
選んだ病院がもろミルク屋サンの病院で殆ど母乳指導なく退院…
どうしていいのか全くわからず3時間授乳間隔を空けないといけないと思っていたのでミルク足して時間稼いでいました…

1ヶ月検診で一日46g増えてるのにも関わらずこれからも飲むだけミルクあげるようにいわれました。
乳腺炎になった時イロイロ調べまくってこのblogに出会いそこから私の考え方が変わりました。
おっぱいで育てたい。
たくさんおっぱいをあげたい!!
離乳食が始まってから母乳だけになりました。
娘は小粒チャンですが今かかってる小児科の先生には「大丈夫!いっぱいおっぱいあげて!おっぱいは自然に終って行くから断乳は必要ない。」って言ってもらってます。
このblogに出会わなかったら…って思うと…恐ろしいです。
私の産んだ産婦人科には助産師がいなかったんですか…
看護師サンと助産師サンではやっぱりおっぱいに関しての指導内容等違うんでしょうか?
もし2人目となった時の参考に教えて頂ければ嬉しいです。

<SOLANINの回答>
良いことに気がつきましたね。
大抵の病産院で助産師と看護師さんではユニフォームに違いもなでしょうから、例えば「助産師」って名札でも付けとかなきゃあ、違いは分からないと思いますよ。
助産師と看護師の職域の違いについては保助看法という法律に詳しく書かれていますが、やはりこれは違うんですね。
昔地域の医師会が助産師不足で困っていた時、「産科看護師」とか「准助産師」とかいうもっともらしい名前で助産師もどきさんを養成してました。
でもそれは国家資格でも何でもない、もちろん分娩介助なんて絶対にしてはいけない人達に看護師さんの資格を持っているからとセミナーを受けさせて体裁を整えただけの代物でした。

助産師は看護師さんの資格を得てから一般的に1年間、それ相応(例えば母性看護領域)の座学と産直を含む分娩介助実習を経て国家試験に合格した人だけに付与される資格なんですね。
もちろん、助産師学校の座学で母乳育児の項目はまだまだお粗末ですが、何もしないよりはマシです。
先輩助産師が定着している病産院であれば、卒後教育で足りないところはフォローして、新米助産師が1人前に働けるようにカリキュラムが組んである筈ですよ。
分娩進行中の看護、異常事態の察知・判断力・対応力、授乳や搾乳の介助、各種指導・・・助産師ならではのものがあると思います。
看護師さんに分娩介助させるような病産院では、産まないで。
そういうトコロに限ってミルク屋さんが跳梁跋扈しているし、やたらと医療介入が多いし、ケーキバイキングなんぞがあったりするから。(そしてそのケーキバイキングを産婦人科のドクターが褥婦さんに勧めてるんだなぁ、これが。)

どんな病産院か、スタッフの母乳育児の知識は真っ当か否かは過去記事にも書いていますから、是非ともご精読くださいね。

妊娠発覚☆ガ~ン!排卵日お薬内服してた。(汗)

妊娠発覚つまり「おめでた」が分かって喜んだのもつかの間、「私って排卵日あたりまで偏頭痛で鎮痛剤を時々内服していたじゃない~。ヤバいっ。どうしよう?もしもおなかの赤ちゃんにお薬の影響があったら・・・お薬が原因で流産になってしまったら・・・」考えただけでご飯が喉を通らなくなるかもしれません。

でも大丈夫。
お薬の影響については最終月経の初日から数えて27日以内であれば、「無影響期」です。
一般的に排卵日は最終月経の初日から14日前後ですから、バリバリの「無影響期」です。
ですから、この時期であれば、お薬を内服したからおなかの赤ちゃんにどうのこうのという心配は無用です。

最悪万一流産が起こっても、それはお薬のせいではなく、受精卵の段階でお母さんのおなかの中では育つことの出来ない赤ちゃんだったからなのです。
大変悲しいことですが、妊娠5回に付き1回はお母さんのおなかの中では育つことに出来ない赤ちゃんがやって来ることがあるのです。
少し話がずれますが・・・お母さんのおなかの中で育つことの出来ない赤ちゃんはお父さんとお母さんに何かを知らせるために神様から短期派遣された赤ちゃんだといわれています。
この赤ちゃんは任務を遂行したから、神様の元に帰らなくてはならないのですね。
この赤ちゃんのために何かしてあげられることがあるとしたら、それは忘れずにいることではないかと私は思います。

2013年10月11日 (金)

吸啜刺激は母乳分泌量を増加させる!その1

1人目さんが早産児や低出生体重児だったり、呼吸障害や菌血症等の理由で短期間(例えば2~5日間程度)であっても、クベース収容されたり、酸素投与や輸液をされたりで母子分離になったとします。

すると、頻回直母が出来ないために、分娩直後からの母子同室・頻回直母をされた方と比較して、おっぱい分泌の立ち上がりが遅れがちな傾向が強いです。
特に、赤ちゃんの吸啜力が弱々しく、ヘナヘナ・クッタリちゃんですと、おっぱい分泌起動スイッチが入らなかったせいで、また、退院後母乳外来や助産院に通われることなく孤軍奮闘では、いつまで経っても真っ当な吸啜に至らないため、おっぱい分泌が伸びず、直母量を測定してもひと桁~10g前後止まりで、結局は混合栄養のままというパターンはしばしばあります。

こういう経験をされると、大抵のお母さんは、「私はおっぱいが出にくい体質で、だからミルクの補足をせざるを得なかったんだわ。」と、思い込んでいらっしゃいます。

でも、そうじゃない!
2人目さんが健常新生児で、吸啜力に何の問題もなければ、生後2日目やそこいらで、直母量を測定したら10~20g台という破格の量が哺乳出来ることだってあるのです。

真っ当な吸啜のもたらす効果はとてつもなく大きいのです。
そういう違いを経験されたお母さんは、口を揃えてこう仰います。
「赤ちゃんが正しく吸ってくれたら、私のおっぱいは充分な量が出るんですね!今にして思えば上の子の時は、ちゃんと吸ってくれなかったというか、吸わせてあげられなかったということなんですね。決しておっぱいが出にくい体質とかじゃなくて、吸われる刺激が不足しておっぱいの分泌量が増えなかったんですね。よ~く分かりました。」

吸啜力が弱々しく、ヘナヘナ・クッタリちゃんの場合は、日齢が進み体重増加すれば直母が可能になることが期待出来ますから、簡単に諦めないでね!
また、孤軍奮闘するのではなく、周囲にヘルプサインを出され、適切な介助やアドバイスを母乳外来や助産院で受けてくださいね。

最近は新生児の血液型を調べない理由。(若干改訂版)

昔から、話のネタが尽きて何を話していいか分からない時に、血液型の話をすると盛り上がると言われます、
まぁ、それは多分に相性や性格を「占う」ということなのでハッキリ言ってお遊びですが。

さて、最近の病産院は生まれたての赤ちゃんの血液型を調べないトコロが殆んどになってきています。
数年前まではSOLANINの勤務先
でもサービス的に調べてはいましたが、適切でないということで止めました。
生まれたての赤ちゃんの血液型を調べない理由をご存知ですか?

正確な血液型の検査を行おうと思ったら、赤血球に抗A抗体と抗B抗体を反応させて調べる「表検査」と、血清に抗A抗原と抗B抗原を反応させて調べる「裏検査」の両方の結果を出さないと、意味がありません。

ところが、新生児はこれらの抗体が無いので、仮に「裏検査」を強行しても、何も出て来ないのです。
言い方を変えれば、新生児は腸内細菌が幼児や大人とは異なりますので、まだ抗体が無いから「裏検査」というものが、実施できません。

血液型には様々な分類というか型がありますが、一般的に有名なのはABO式ですね?
A型は、B抗原に対する抗体を持っています。
B型は、A抗原に対する抗体を持っています。
AB型はAとB両方の抗原を持ち、AとB両方の抗体を持っていません。
O型はAとB両方の抗原は無く、AとB両方の抗体を持っています。
・・・このあたりの知識はお持ちでしょうから、詳細は割愛しますね。

つまり、血液型を調べたと言っても、検査が半分しか出来ていないのに、「●型です。」と断定するのは無責任だしおかしな話になってしまうのです。

中には心配性の方もおられるでしょう。
「事故に巻き込まれたり、手術が必要になるような万一の時、輸血とかが必要になったとして、血液型検査が間に合わなかったらどうしよう?」と。

でもね、輸血が必要な事故による損傷や手術では、親御さんの口頭発言(うちの子は●型です。とか。)を鵜呑みにすることは100%有り得ません。
事故などで搬送される場所は、輸血部を持つ総合病院クラス以上の規模の病院ですから、血液のバッグや血液製剤のストックを持ちあわせています。
輸血が必要ならば、予め交差試験をします。
その結果は直ぐに出るものですから、「間に合わなかったら・・・」ということがありません。

生まれたての新生児に痛い思いをさせても、確定的な結果が出せない検査だから止めましょうということになったんですね。

くれぐれも、小児科ドクター相手にゴネて検査をしてもらおうなんて振る舞いはしないでくださいね。

旦那さんが『リバビリン®』を内服している時の精子への影響は?

妊娠中のお薬の内服については妊婦のみなさんは充分注意しておられると思いますが旦那さんのお薬の内服について考えられたこと、ありますか?
意外と盲点だったりして・・・

妊娠というものは卵子と精子が、巡り逢って受精卵となり子宮内膜に着床することで成立しますね。

赤ちゃんを希望されるご夫婦で旦那さんに持病があり内服治療中だったらまずは主治医に相談しましょう。

『リバビリン®』というお薬は抗ウイルス薬で慢性C型肝炎の治療薬です。
精液を解して奥さんのカラダへの移行が心配されるお薬です。
このお薬は妊娠成立以降も影響があります。
どう影響があるのかと申しますと、微量でもとても強力におなかの赤ちゃんに対し催奇形性があるからです。

これから赤ちゃんを希望されるご夫婦でしたら、万全を期して旦那さんの『リバビリン®』内服終了後6ヶ月間を経過しており主治医がOKサインを出してくれてからの避妊解除をお勧めします。

もちろん、奥さんがC型肝炎を治療中でも『リバビリン®』内服終了後6ヶ月間は避妊することが必要なのは申すまでもありません。

とにかく、妊娠以外で旦那さんの精液が妊娠中の奥さんの体内に入ることは出来うる限り避けていきましょう。

2013年10月10日 (木)

おっぱいの味がしょっぱくなったのは何故?(妊娠4ヶ月)

<ご相談内容>
2歳10ヶ月の我が子は現役おっぱい星人です。
そして、私は只今、妊娠4ヶ月です(^-^)
第1子の母乳育児について模索していた中こちらでたくさん勉強させていただいています。
最近の授乳回数は1日1、2回程で、くわえる程度、日によっては忘れちゃって飲まない日もありますが、それでも、楽しい親子のコミュニケーションという感じで続いています。
「赤ちゃんにもおっぱいどうぞできる?」と聞くと「できるー♪」と答えてくれたりもします。

ところで、最近我が子が飲んでいたおっぱいをぺっと吐き出したので、不思議に思い味見してみると、おっぱいの味が変わってしまっていて、しょっぱくて、たくさん出てた頃の薄甘い味とは全然違うのです。
これは私の食生活に問題があるのか、それとも飲む回数が減ったからか、妊娠したからなのか、疑問に思っています。

<SOLANINの回答>
ええっとですね、これは間違いなく妊娠経過に伴う現象です。
決して、妊婦さんでもある相談者さんの食生活や、お子さんの飲む回数が減ってきたからというわけではありません。
恐らく大抵の授乳中の妊婦さんの場合、中期(安定期)に向けて、おっぱいの分泌量は減ってきて、あたかも初乳のような感じになってきます。(ほぼ分泌が停止する方もいらっしゃいます。)
そして、傾向として、およそ8ヶ月(30週)を過ぎるころから、おっぱいの分泌が徐々に復活してきます。
薄甘い好みの味まではもう一歩かもしれませんが。

おっぱいの味が好きでここまで来たおっぱい星人の場合、味の変化が原因で、妊娠をきっかけに、自然に卒乳してしまうことも見受けられます。
逆に、お母さんにくっつくのが好きで、おっぱい星人している場合、味は不問に付すようですな。(笑)

余談ですが、出産後、おっぱいの味が良くなれば、一旦自然卒乳していても、おっぱい星人リターンズということも、有り得ることです。
どのような展開をするかは現段階で分かりませんが、仮にリターンズになったとしても、発達が後退するわけではありませんから、あまり深刻に考えず、ありのままを受け止めてあげてくださいませ。

悪阻がある時の授乳について。

現役おっぱい星人が居ながらも次の赤ちゃんを妊娠した場合、授乳していない時の悪阻よりも授乳中の悪阻を強く感じる妊婦さんは多いものです。
これは授乳中に分泌されるホルモンの影響と言われています。

只でさえ、おなかが空いている時は悪阻が強く感じられるのですから、症状を緩和するためには、何か少しでも食べてから授乳することをお勧めします。
悪阻を我慢しながらギリギリまで授乳していると、最中にお母さんが嘔吐してしまうことがありますので、くれぐれも無理は禁物です。
「もうダメ、吐いてしまう!」となったら、速やかにおっぱい星人に「ごめんね。」と伝え、授乳を中断し、吐いても差し支えない場所に走り込んでください。

おっぱいを中断されたらお子さんは泣き出すでしょうが、お母さんが尋常ではない様子は子どもなりに感じ取りますから、暫くしたら泣き止み、お母さんのことを心配そうに見ていると思います。
悪阻はあるけれど短時間だったら耐えられそうな場合は、授乳前に「お母さんね、今しんどいからちょっとだけだよ。」と念押しの予告をして、心の準備をしてもらってから飲ませてあげてくださいね。

授乳中に懐妊し、流産しました。(涙)

とても悲しいことに、確率として、特に持病が無い健康な女性であっても、妊娠5回につき、1回は流死産する可能性があります。
授乳の有無に関係なく・・・です。
世間一般では、授乳により流死産を惹き起すと考える人が多いですが、それはちょっと違うことは過去記事に書いているので、以前からの読者さんは、よ~くご存知かと思います。(知らない方は、検索してね。)

ただ、実際に、授乳中に稽留流産(けいりゅうりゅうざん)や妊娠がある程度進んでから起きる、子宮内胎児死亡(IUFD)の当事者になると、どうしてもご自分を責めてしまうお母さんは少なくないです。
でも、自分を責めることは、ある意味、おなかに居た赤ちゃんを責めること(≒どうして元気に育って生まれてくれなかったの?)になるし、おっぱい星人(=兄姉になる予定だった我が子)を責めること(≒あなたがおっぱいを飲んだり、抱っこをねだるからおなかの赤ちゃんが死んでしまった!)に等しいのです。
だから、どうかご自分を責めないでくださいね。

妊娠がある程度進んでから起きる、子宮内胎児死亡(IUFD)の場合、胎盤が娩出されて暫くすればそれまで以上におっぱいが出てくるので、大抵の産婦人科ドクターは、『カバサ―ル®』というお薬を処方されるかと思います。
しかし、このお薬を内服すると、それこそおっぱいが止まってしまうので、せめておっぱい星人に、まだ少しでも飲ませてあげたいorお空に還ってしまった赤ちゃんに少しでもお供えしたいという気持ちがあるのならば、このお薬は処方をお断りするか、内服するのは差し控えてください。

2013年10月 9日 (水)

おっぱいより離乳食が好きそうに見えても。

月齢が進み、特に1歳を過ぎて長期授乳に差しかかると、離乳食にハマッて真剣におっぱいを飲むことが少なくなるお子さんがいらっしゃいます。

そうなると、栄養の主体はおっぱいじゃなくなるので、雰囲気的に「もうおっぱいを止めようか?」とお子さんに話を切り出しても良さげな感じがするかもしれません。

本当に執着ゼロの場合、お母さんの言い聞かせにすんなり同意されるかもしれません。
逆に、執着ゼロのお子さんに無理強いしておっぱいを続けるのはナンセンスだと思います。

でも、そうでない場合は、お子さんが楽しみとして、癒しとして、ねんねアイテムとして、まだまだおっぱいを続けたがっても、それは可笑しなことではありません。
むしろ、「あぁ、ウチの子は、まだこんなにおっぱいが好きなんだわ。」と広い心で受け止めてあげてください。

また、1~2歳児辺りの世代は、「もうおっぱいを止めようか?」とお母さんが話を切り出すや否や、急におっぱいへの執着が強くなったり、猛烈におっぱいに突進してくることがありますので、「出来れば卒乳に持ち込めないかしら?」と考えていらっしゃる方は、何の気なしにこういう話を振るのは避けた方がいいと思いますよ。

逆子が治り服薬中止、上の子に直母再開していい?(36週)

<ご相談内容>
ウチのおっぱい星人は2歳1ヶ月です。
出産直後からこちらのブログを参考に、完母で育てることができました。
卒乳を目指していたのですが、先日二人目を妊娠し、34週で逆子になってしまったため、1日1回(就寝前)1錠の『ウテメリン®』を内服の上逆子体操を指示されました。
お腹を張らせないようにとのことでしたので、泣く泣く断乳して1週間になります。
本日の検診で逆子が治っていることがわかり、服薬もなくなりました。
週末から36週です。
ウチのおっぱい星人はまだおっぱいと呟くこともあり、私の気持ちとしてもできれば再開したいなと思っています。
1週間、1日1錠の『ウテメリン®』の服用で今後の授乳に影響はありますか?
また、1週間おっぱい飲めないよと言い聞かせていたので、もうあげない方がいいのでしょうか?

<SOLANINの回答>
おっぱい星人さんはその後いかがお過ごしですか?
36週に入り、おなかの赤ちゃんは再び逆子になることもなく、順調に発育されていますか?
医学的な定義で言えば、早産は36週6日までに出産することです。
勿論ここまで来たからには、SOLANINとしましても是非37週0日の満期産まで持ちこたえてほしいと思います。

さて、ご質問の件ですが、今回の妊娠で、1日1回1錠の張り止め薬を服用したことがあるからといって、今後の授乳には特に影響は無いと考えられます。
それから、母乳育児の主体は飲み手ですから、難しく考えず率直におっぱい星人さんにおっぱいが欲しいか欲しくないか聞いてみればいいのですよ。
その結果、欲しいと答えがあれば、これまでの経緯をきちんと説明をして直母再開されたら如何でしょうか?
36週といえば、切迫早産だった方であっても、そろそろ巻きでおっぱいのお手入れを頑張る時期ですからね。
もしも直母再開という運びになれば、それはおっぱい星人さんの気持ちを満たしつつ、おっぱいのお手入れもできることを意味します。
一石二鳥ではありませんか!
相談者さんの気持ちとしてタンデム授乳が想定内であれば、悩むことは何も無いと思いますよ。

おっぱい星人は出てると言うが、分泌停止した模様。(妊娠中)

<ご相談内容>
現在、第1子が2歳2ヶ月で、おなかの赤ちゃんが妊娠7ヶ月になります。
第1子はずっと完母で育てました。
分泌過多のようでトラブルも多かったですが・・

妊娠してからも特に変わりなく授乳していたのですが、妊娠4ヶ月くらいから分泌停止したようで、搾ってもさっぱり母乳が出なくなりました。
けれど第1子はおっぱい星人なので、「出てる!」と言い張り、今でも1日に数回おっぱいを吸っています。

気になることは、毎朝起きた時に、まるで乳房が詰まったときのように一部分(いつも左胸の外側)が固くなり痛くなることです。。
不思議なことに、第1子が吸ってくれるとその痛みがなくなり、しこり?も柔らかくなります。
果たしてこのような場合は母乳外来などで相談した方がよいのでしょうか?
それとも様子見でもよいのでしょうか?
お忙しいところ申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

<SOLANINの回答>
過去記事にも書いておりますので、既にご存知かと思いますが、妊娠の進行に伴うおっぱいの分泌低下⇒停止というのは…臨床的に見られますね。
妊婦さんがいくら乳頭刺激しても滲みもしないということは、有り得ることです。
なのに、相談者さん家のおっぱい星人は「出てる!」と言い張り一日に数回吸いついているのですね。
そして、朝に出来るしこりが、吸ってもらうことで解消すると…ふむふむ。

それはですね、まさにおっぱいケアをした時と同じ理屈です。
触っていない or 触り方の足りない乳頭・乳輪は硬いし、摘まむと痛く感じます。
それでも、オイルパックしたり、摘まんだり引っ張ったりと地道にケアをしていくことで、乳頭・乳輪は柔軟になり、あまり痛みを感じなくなります。
でも、半日から一日、何も触らないと、やはり触り始めは痛く感じ、ケアを続けることで、痛みは殆ど感じなくなるという状態を日々繰り返します。

相談者さんは妊娠経過に異常が無いようですから、わざわざおっぱいケアなどしなくても、上の子さんに吸ってもらえば事足りるし、一石二鳥だわとお考えいただけると幸いです。
母乳外来ですか?
受診しなくても大丈夫でしょう♪
もし、受診の必要があるとしたら、妊娠中なのに乳腺炎になった(←過去記事参照)とか、助産師に教えてもらった通りに、毎日2回以上念入りに乳頭・乳輪ケアをしているのに、2週間以上経っても血乳が止まらないとか…そういう時ですね。

ちなみに、個人差はありますが、30週を過ぎる頃になれば、徐々に分泌は復活してくると思われます。
勿論、妊娠中ですからおっぱいが「ジャバジャバ」出るわけではありません。
けれども、元々分泌過多気味の経産婦さんであれば、「じわじわ~たらりたらり」くらいの分泌になってくることもあるかもしれませんね。
妊娠中の直母が、おっぱいケアの代用として有効なものかどうかの判断の目安としては、(乳頭形態にも依るのでしょうが)出産当日迄?に左右5本ずつ開通していればいいという研究報告もありますので、ご参考になさってくださいね。

2013年10月 8日 (火)

大きな子でも気持ちは揺れる。

割合としては少数派ですが、上の子さんが小学生~中学生になられて、初の弟妹誕生という方がいらっしゃいます。
少子化のご時世ですから、学年が上がって行けば行くほど、赤ちゃんの生まれるクラスメートという存在は希少になりますから、クラス内でのステータスは上がる(らしい)です。(笑)

「ウチには到底赤ちゃんは来てくれないだろうな。」と、思い込んでいたら、まさかのお母さんの妊娠発覚⇒やっと赤ちゃんが生まれるよ・・・という流れの中でテンションは上がるようですが、ここで注意点が一つあります。
10年近く、或いはそれ以上、一人っ子だったということは、そのお子さんは家庭内で長く王子・王女として君臨してきたわけです。
たまに祖父母宅に行っても、VIP待遇だった可能性が高いです。
そんなつもりは無くても、周囲の大人たちの注目を浴び続け、スタアさんのような扱いを受けるのに慣れた存在になっているのですね。

となると、よくある2~3年程度の年の差兄弟姉妹の場合よりも、自然と周囲が久しぶりの赤ちゃんに大いに盛り上がってしまいがちになります。
すると、なんとなく取り残された感が心に渦巻いて、赤ちゃんに対し、何とも言えないモヤモヤした気持ちになってしまいます。
大きな子は、「赤ちゃんはみんなで可愛がるもの」「自分より小さくて弱い存在」であることは百も承知です。
やっとこさでお兄ちゃん・お姉ちゃんになれるのですから、嬉し恥かしの綯交ぜな気分ですが、大きくなっているだけに、分かっているだけに、お母さんに下手に甘えられない、甘えることはプライドが許さない、だから良い兄姉を演じるべく頑張り過ぎてしまう、普段やりつけない良い兄姉を演じるのが段々しんどくなる、お母さんに振り向いて欲しい&くっ付いて甘えたいのに言い出せない・・・エスカレートすると、自家中毒なんてこともあるのです。

▼「お母さんは赤ちゃんのお世話と家のことで忙しいんだね。」
▼「お母さんは以前は、百点取ったらメッチャ褒めてくれたのに、最近は“あら、そうなの。良かったわね。”しか言わないね。」
▼「赤ちゃんのお世話は大変だね。朝も夜もありゃしないね。」
▼「お母さん、手をつないで歩こうよ。」(←普段は手をつなぐなんて絶対にしたがらないのに・・・)などのような呟きがある場合、気をつけてやってください。
そろそろ臨界点が近いです。
大きな子であっても、赤ちゃんの誕生は、嬉しい中にもさざ波が立つものなのです。
スキンシップと語りかけで、ココロとカラダをほぐしてやってくださいね。

妊娠中の授乳を途中で止める子止めない子の違い。

妊娠中に授乳経験のある方は分かると思いますが、妊娠後期までおっぱいの分泌はどんどん低下します。
味も変ります。
そのため、おっぱいを飲むことがエネルギー補給の中でそれなりのウエイトを占めるorおっぱいの味が好きなお子さんの場合、「出ない」「美味しくなくなった」と呟き、なんとなく妊娠中に自然卒乳することがあります。

しかし、おっぱいタイムはイチャイチャタイムと見做して楽しんでいるorお母さんのおっぱいを含んでいるお口の感触が好きなお子さんの場合、分泌が低下しようが、味が今イチになろうが、不問に付すこともあります。
出ていなくても「出てる!」と言い張り、今イチな味でも「美味しい!」と強弁します。

お母さんにしてみたら、「こんな状態でいいのか?」と疑問でしょうが、おっぱい星人本人が是としているなら、「あっそう。それならイイのだけれど。」と軽く受け流してもらって差支えないです。(笑)

分泌停止したら言い聞かせ卒乳すべきか?(タンデム希望者)

<ご相談内容>
私は第2子の妊娠が発覚し、第1子が2歳になった日から、来るタンデム授乳に向けて、「おっぱいは赤ちゃんが先に飲むから待っててね」等の言い聞かせを始めていました。

妊娠発覚当初は,おっぱいの分泌はビュンビュン射乳がある状態でしたが、徐々に分泌低下してきたようです。
吸啜刺激が少なくなっては、さらに分泌低下するのでは?と心配になり、授乳回数は毎日3回程度(1回に2~3分間程度)ですが妊娠前の回数をキープしていました。
なのに努力の甲斐なく、妊娠中期の今、完全に分泌停止してしまいました。
おっぱいの分泌量にはそこそこ自信があったので、まさか妊娠中に分泌停止するとは思いもよりませんでした。(泣)

私自身は、空乳でも温もりを求めて吸いたいのなら、幸いにも痛みもないし、夜間の授乳も日常になっていて苦ではないので、吸わせ続けてもいいと思っています。
しかし、分泌が完全に止まってしまった今、『言い聞かせ卒乳』をさせるべきなのでしょうか?

<SOLANINの回答>
おっぱいの分泌量に自信のあった方であれば、尚更分泌低下・停止はショックだったであろうとお察しします。
ただ、昨日の記事のも書きましたが、妊娠中に一番大量に分泌するホルモンは妊娠の維持継続に重要な役割を果たす、「プロゲステロン」です。
おっぱいをつくるホルモンである「プロラクチン」はスリープモードになりますから、妊娠中に分泌低下・停止することは、普通に考えても想定内なのですね。

ですので、現段階で第1子さんに直母をされても、お母さんが痛みを伴うとか、嫌な感じがしなければ、『言い聞かせ卒乳』はしなくていいですよ。
第1子さんがおっぱいを希望されるのであれば、現状続行されても、何の問題もありませんよ。
勿論、直母を続けようと思っていても、今後妊娠中に第1子さんが『自然卒乳』される場合もありますから、そうなれば、その時は現実を受容してください。
却って今は、「空乳になっても直母をしてくれるなんて、乳頭・乳輪のお手入れが簡略化出来るし、母親孝行で助かるわ~。」と、ポジティヴに考えましょう!

2013年10月 7日 (月)

おっぱいの成分の約9割が水ですが・・・

おっぱいの成分の約9割が水であることは、当ブログの読者さんは既によ~くご存知かと思います。
おっぱいが足りているかどうかは、おしっこの量と回数による判断に間違いないのですが、うんちの出方には個人差があるので、何回以上出ないとNGとは一概には申せません。
ただ、例えば新生児の場合、発育に必要な哺乳量が賄えていないと、うんちが出ないことはしばしばあります。
何度も綿棒で肛門刺激しても、音沙汰無しが2にも3日も4日も続く・・・というのは、しっかり哺乳出来ていないことを意味しています。

こういう場合、試しに体重測定をすると、体重増加度が18g/日という最低ラインを更に下回っていることが多いです。

赤ちゃんの便秘には色々対処法があると過去記事にも書きましたが、圧倒的に哺乳量が不足しているのであれば、それはどんな方策を用いても効果がありません。

必要なのは哺乳量ですから、搾乳やミルクの補足が必要だと思います。具体的にどの位の量を何回補足すべきかは、小児科ドクターや助産師にご相談ください。
また、指示された場合は、お母さんとしては不本意でも、赤ちゃんのために補足はきちんとしてあげましょうね。

宜しくお願いします。

おっぱいの分泌がドンドン低下しています。(タンデム希望者)

<ご相談内容>
丁度ふたりめの妊娠発覚時に貴ブログで、「タンデム授乳の利点と注意点」シリーズが掲載され、とても興味深く熟読させていただき、私もタンデム授乳がしてみたいととても楽しみにしていました。
ひとりめの子は、直母は昼・夜のネンネの時(あと夜中目覚めた時)だけと決めているようです。
決して長吸いすることなく、1 ~2分間咥えたらコテッと寝る毎日でした。

ところが、2ヶ月ほど前からお代りを要求するようになり、片方の乳首だけですが、吸われ始めに激痛を感じるようになりました。(その痛みは吸われ続けると、徐々に軽快するものでした。)
現在では吸われても痛みは全く感じなくなりました。
そして3日前、ふと、自分のおっぱいの分泌をチェックしたら、かすかに滲む程度しか分泌されていないことに気がつきました。
乳房を揺らしても、基底部から剥がすようにマッサージしても、少しも増えず、しまいにはほぼ全く出なくなりました。
乳カスも出ません。
乳輪の奥も硬くなってはいません。
このように分泌停止(?)になっていた場合、予定日まであと3ヶ月あるのですが、妊娠中の乳頭・乳輪ケアはどのようにしていけばいいのでしょうか?
ちなみに、「お母さんのおっぱいは出ないけど、それでも吸うの?」と聞くと、「はい。」と答え、やはり1~2分間咥えたらコテッと寝てしまうという習慣は不変です。

<SOLANINの回答>
ご懐妊おめでとうございます。
タンデム授乳を希望していたのに、おっぱいが分泌低下して、妊娠中のお手入れどうしよう?ということなのですね。

現段階で1日に2~3回は短時間吸いついてくれているということですし、乳輪の奥も硬くないとのことですから、特段に摘まんだり引っ張ったりという乳頭・乳輪の伸展を良くして乳頚部を鍛錬するお手入れは不要かと存じます。
また、今はいわゆる安定期で、胎盤から妊娠継続に重要な役割を果たすホルモンである「プロゲステロン」が大量に分泌されている時期です。
おっぱいをつくるホルモンである「プロラクチン」はスリープモードになっていても不思議ではない時期なのですね。
ですので、分泌低下・停止状態になっても想定内ですし、決して悲嘆されることではありませんよ。
強いて言うなら、10ヶ月に入ってからで結構ですから、乳管開通法(目標は出産当日に左右5本ずつ開通している)と柔らかめ歯ブラシによる乳頭頂の鍛錬法をおなかの張りにくい時間帯に行ってください。


注)初産婦さんの場合、乳管開通法・乳頭頂の鍛錬法はもう少し早い時期からボチボチ進めていただくようにお勧めしていますが、この相談者さんは経産婦さんであり、現段階でもひとりめさんに直母をしている状態です。10kgを超えるお子さんをしばしば抱っこされることも想定されます。つまり、初産婦さんとは妊娠中の生活行動・体の負担がかなり異なります。これから妊娠後期にさしかかり、万一おなかの張りを助長してはいけないという配慮があり、また、母乳育児の実績があることを鑑み、乳管開通法・乳頭頂鍛練法の開始時期が先送りされていると、解釈してください。

妊娠中に自然卒乳した場合の乳頭・乳輪ケアは?

<ご相談内容>
毎回、読ませていただいております。
以前は、母乳育児が辛いときもあり、断乳を考えたことも何度もありましたが、こちらのブログを拝見しながら、娘も2歳8ヶ月で、やっと卒乳いたしました。
娘が、2歳4ヶ月あたりで、2人目の妊娠が発覚しました。
こちらのブログで、そのまま母乳を続けていいことを知り、卒乳までは飲ませよう!としてたのですが、自然と回数が減っていき(味が変わったりするのかな?)次第に、欲しがらなくなってきました。

当初、私としては、「妊娠中のおっぱいケアを娘がしてくれるから、大丈夫。」なんて思っていたのですが、母乳も完全にとまり、だんだん、乳首をつまむと痛くて仕方なくなってきました。
お風呂に入って、乳首からカスがでてくるようになりました。
これを取り除く為に乳頭マッサージをするのですが、乳首が、ものすごく痛いのです。
これは何が原因なんでしょうか。
妊娠中で、途中から卒乳をされた場合のケア方法など、過去ブログもなかったので、掲載していただければ幸いです。

<SOLANINの回答>
妊娠中で途中から卒乳された場合のケアの方法…確かに記事化していませんでしたね。
おっぱいを飲まなくなってしまっても、週数によっては(個人差もあるのでしょうが)おっぱいがジワジワ出続けることもありますし、そういう場合は一般的に乳頭・乳輪ケアをしても、痛みがマシというか、自制内のようですね。
でも、相談者さんのようにおっぱいの分泌が止まってしまうと、初妊の方に近い状態になるようです。
乳カスも出るとのことですから、ほぼ未開通状態となり、結果物凄く痛いのではないかと思われます。
こういう場合、毎日24時間持続的にオイルパックを行っていただき、乳頭・乳輪を柔らかくするように していきます。(オイルパックするのが精一杯で、痛くてとても触れない状態が2~3週間続くこともあります。)
摘まみ方は最初は自制内程度で、そろりそろりと触ってください。
毎日少しずつでいいので、ケアは続行され、やがて痛みはあまり感じなくなると思いますので、その段階になれば、それまでよりも指先に力を入れて、念入りに触るようにしていってくださいね。
痛みをあまり感じなくなる段階になればおっぱいの出方もジワジワからポタリくらいに進化する筈です。
可能であれば、妊娠中から甘いものや動物性脂肪を含むもの等、乳管を詰まらせる危険性のある食べ物は避けてくださいね。
これはデータとしてではなく、私の経験値としての意見ですが、妊娠中の乳頭・乳輪ケアが痛い方は、冷え症の方が多いように思われます。
乳輪の奥の方も硬いことが多いようです。
冷え症ではなくても、カラダが冷えることは、妊娠の有無にかかわらず、女性にはよくありませんから、特に下半身を温かくして過ごしてくださいね。
乳頭・乳輪に触れるようになったら、お風呂等で、元おっぱい星人のお嬢ちゃんにもケアを手伝ってもらいましょう。

2013年10月 6日 (日)

妊娠と授乳の両立について、問題ないと言える根拠。

確か2009年の12月に発表された、日本で2番目にBFHに認定された静岡県の石井第一産婦人科の石井廣重ドクターの書かれた論文(毎日新聞等に掲載されましたね)を引用した記事を私は書かせて貰いました。
憶えておられる読者さんも少なくないと思います。

石井廣重ドクターは結論として、「授乳している・していないにかかわらず、院内の統計でも(海外でのデータでも)流産率に有意差は見られなかった。実際に切迫早産の恐れがあれば、回数を減らすなどの配慮は必要だが、そうではないならば、不必要な断乳は避けるべき。」と仰っています。

そもそも、妊娠中におっぱいをあげていたら流産し易くなって危険だから断乳を!という論調は何処から来たのでしょうか?

看護師さんだったらよ~くご存知だと思いますが、産後の退行性変化として、(1)「直母することで、オキシトシンが放出される。」(2)「オキシトシンは子宮を収縮させるホルモンで、脳下垂体から放出される。また、母乳を射出させる働きを持つ。」って系統看護学講座のテキストに記載されていましたよね?
どちらも医療者が大好きな(そういう視点が必要な)エビデンス(=根拠)のあることです。
エビデンスが2つも重複していたら、これは紛うことなく超強力なエビデンスに見えてきちゃいますよね?
でも、ホントにそうなのかしら?

真実を知るためには、「幾つエビデンスが重複していようが違うことだってあるのだ。」という視点、これって結構大事なんですよ。
まだ、分かりませんか?
では、具体的な例を挙げましょうか?

(産婦人科領域でお仕事したことがある方は、少なくとも知ってる筈なんだけどな。)

一生避けて通りたいことですが、世の中には中期中絶ということがあります。
いわゆる堕胎は初期中絶で、妊娠12週までに子宮外に胎児を出すことです。
その処置では、予めラミナリアというもので子宮口を開大させてから、金属のヘラで胎児を掻き出すというものです。(掻爬(そうは)といいます。)

それに対し、中期中絶というのは妊娠12週以降22週までの期間に子宮外に胎児を出すことですが、この時期はもう胎盤が出来ていて、急激に胎児が成長する時期なので、掻爬では胎児を出せないため、分娩と同じ方法で出すしかないのですね。
分娩というからには・・・そうです、陣痛を付けなくてはなりません。
しかし、胎盤が出来てくる、いわゆる安定期には通常、自然に陣痛は発来しませんから、人工的に発来させるのです。

人工的な陣痛発来のためには、予めラミナリアで子宮口を開大させた上で、プロスタグランディン製剤である『プレグランディン®』という膣座薬を定期的に挿入するのです。

翻って考えると、「あれっ?」って思いませんか?
陣痛つまり、間隔が10分間以内の規則的な子宮収縮を起こすのに、何故オキシトシンを使用しないのか?
オキシトシン製剤で有名な商品名としては『アトニンO®』というものがあります。
陣痛誘発や促進には欠かせないお薬です。
(ここから重要です)実はオキシトシンは妊娠各期で感受性が変化するという特性があるのですね。
20週から30週にかけて徐々に感受性が高まりますが、まだ、さほど高くはないので、中期中絶の際に陣痛発来させようとして使用しても子宮収縮は有効レべルに至らないのです。
20週以前なら、感受性が無いに等しい・・・そう、『アトニンO®』では有効陣痛は発来しないので使用されないのです。

ちなみに徐々に高まった感受性は34~36週頃までは、そのレベルから変化はなく、いよいよ高まってくるのは37週以降なんですね。
ちなみに『プレグランディン®』には未熟な子宮頸管を熟化させるという、分娩になくてはならない作用機序を併せ持っています。
そしてそして、この『プレグランディン®』は直母をしても、お母さんのカラダの何処からも放出されることはないのです。
このあたりの作用機序は、産婦人科のドクターや薬剤師さんがお詳しいと思いますので、一度聞いてみられたら良いかと存じます。

込み入った長文になりましたが、ご理解いただけましたでしょうか?

愛と嫉妬は紙一重です。

読者さんの中には上にお子さんのおられて妊娠中の方、これから2人目、3人目を検討しておられる方も少なからず居られるかと思います。
そして、殆どのお母さんが悩まれるのが上の子さんへの対応なんですね。
「赤ちゃんに焼餅を妬いて意地悪しないかな?」「赤ちゃん返りが激しかったらどうしよう?」など、色々な心配が尽きないかと思います。

どうしたらいいのでしょうか?
なるようになるさという考え方も有りますが、できればスムーズに、行くといいなぁと思いませんか?
上の子が赤ちゃんにちょっかいを出す⇒お母さんが叱る⇒さらにいたずらに拍車がかかる・・・というパターン、聞いたことがありませんか?

これはですね、妊娠中からの上の子さんとの関わり方が拙かったからなんですね。
上の子さんが焼餅を妬くのは、お母さんが大好きでお母さんを誰かに取られるのではないかという漠然とした不安を抱くからですね。

例えば、おなかにパンチやキックをした時、「赤ちゃんが痛いから止めて!」と言ったら、上の子さんはさらに追い打ちをかけるように、技を繰り出すものです。
この言葉かけはブッブーですね。
では、ピンポンの言葉かけはどんなものでしょうか?
それは、このシチュエーションであれば、「お母さんおなかが痛くなるから止めてほしいな。」です。
大好きなお母さんを傷つけたくはないからハッとした表情になりますよ。

分かりますか?
“赤ちゃん”を主語にしないで“お母さん”を主語にするのですね。(←ここ重要です。)
コトあるごとに逆らってしまう偏屈者?の上の子さんには「おなかに赤ちゃんがいる時はお母さんはいつもより幸せなのよ。○○ちゃんがおなかにいる時もそうだった。」「赤ちゃんがおなかにいる時は、カラダがしんどいことも有るけど、○○ちゃんがお手伝いしてくれたから助かっちゃうな。ありがとうね。」等の言葉かけを繰り返し、10か月になるまでに、家族みんなで赤ちゃんを迎えるんだという機運を高めていきましょう。
「弟や妹が出来るんだ。」という自覚を高めることは、重要ですよ。
妊娠中からおなかの赤ちゃんへの胎教と共に、お兄ちゃん・お姉ちゃんになるココロの準備をしてきたお子さんは出産にも立ち会いたがりますし、赤ちゃんの受け入れが大変スムーズです。
幼稚園・保育園・小学校から大急ぎで帰って来て、赤ちゃんのお世話をしたがる気立ての優しいお子さんになってくれます。
「お兄ちゃん・お姉ちゃんがお留守の間、赤ちゃん泣いてたよ。寂しかったのかな?」なんて言おうものなら、登園・登校前に「早く帰って来るからね。良い子にしてるんだよ。」と赤ちゃんの頭を撫でて語りかけるお子さんもいるくらいです。
きっと、赤ちゃんのことが愛おしく感じられるのでしょうね。
どうしようと悩み手を拱くのではなく、今こそ絶好のチャンスなんだと考えてくださいね。

妊娠中の母乳育児のマイナートラブルとは?

BFHに限らず、最近は妊娠中もおっぱいをあげておられるお母さんがジワリジワリと増えつつあります。
そういう妊娠とおっぱいを両立をされているお母さんの相当数が個人差はありますが授乳中に乳頭痛を訴えられます。
ちなみに原因は乳頭亀裂に依るモノではありません。
吸啜時に痛むのです。

妊娠初期から中期くらいはあまり気にならない方が多いようですが、中期以降くらいから痛みの程度・痛む期間は異なりますが、起こるようです。
また、妊娠末期には吸啜時痛を感じなくなることもあるそうです。

原因として考えられるのは、妊娠によりホルモンバランスが激変しておっぱいの分泌量がセーブされ気味なのに対し、幼児期のお子さんは吸啜力が強いので乳管に掛かる負担が大きくなり痛みを生じることがあるのだと聞いたことがあります。

もちろん、妊娠中におっぱいをあげても、痛みは感じなかった方もおられるのですから、こればっかりは自分がその立場にならないと、どうなるかは予測は出来ませんです。

どうしても耐えがたい痛みが続くならば、ショートタイムで吸ってくれるようお願いしましょう。

2013年10月 5日 (土)

口蓋垂が無いことと直母との関係性。

口蓋垂(こうがいすい)とは何のことでしょうか?
それは=「のどちんこ」のことです。
口蓋垂に裂が入っている場合(つまり口蓋垂裂ですな)、口蓋裂を伴っていることがしばしばあるようですが、その場合直母困難となることが多いです。
今回は口蓋垂裂ではなく、単に口蓋垂のみ欠損している場合、直母には何の影響もないのか?ということについて、体験的考察をしたいと思います。
最初にお断りしておきますが、この口蓋垂というもの、後から手術により形成することは不可能な部位なので、欠損している赤ちゃんは成人になっても欠損したままということになるそうです。
また、調べてみましたところ、数少ない文献上は口蓋垂のみ欠損があっても、哺乳には影響しない旨が記載されているようですが、この場合の哺乳というのは、恐らく瓶哺乳やシリンジ哺乳ではないかと推察します。
と申しますのも、口蓋垂が欠損していると最初から直母でスイスイ哺乳出来る赤ちゃんは稀なように見受けられるからです。
日齢が進み、赤ちゃんの体重や哺乳時のスタミナが向上すると、徐々に直母が上手くできるようになりますが、これまでのSOLANINの診立てでは、そうなるまでに1~2ヶ月を要することは稀ではないようです。
口蓋垂の無い赤ちゃんの場合、おっぱいの分泌が充分であれば、搾乳で分泌を維持し、シリンジ哺乳をして日々訓練をするのが望ましいです。
搾乳だけで必要な哺乳量が賄えない場合は、ミルクの補足も必要ですが、その場合もシリンジ哺乳をお勧めします。
逆に直母に固執されると、上手な吸啜行動が身につかずに日にちだけが過ぎていくので、「量が飲めない⇒体重増加不良になる」&;「乳頭刺激が少なくなる⇒おっぱいの分泌が低下する」を招き易くなるのでご注意ください。
 

妊娠したら断乳しないと流産する?

次の子を妊娠していることが判明すると、大抵の産婦人科のドクターはこのような指導をされます。
確たる医学的根拠はありませんが、そう言っておいた方が無難だからでしょうかねぇ?

しかし、どんなに安静にしても、おっぱいをあげなくても、妊娠5回に1回は流産するという確率は覆りません。
それは受精卵に問題があって、悲しいことに、どうしても生まれてくることの出来ない赤ちゃんなのです。
誰のせいでもない、ましてお母さんの落ち度など全くないものです。
タイトルのような指導をされる産婦人科のドクターは僭越ですが、母乳育児を正しくご理解しておられないと見做されます。
流産とおっぱいには関係ないことが、ラレーチェリーグや母乳育児を研究しておられるドクターからの多くの調査結果が出ています。

確かに産後早期はおっぱいをあげることで、子宮は収縮し、身体の復古が進みますが、それとは別次元の話です。
妊娠は上の子にとっては大事件です。
お母さんを取られると不安になっていつもよりおっぱいを求めることも充分想定されます。
そんな時、無理やりおっぱいを止めると上の子はより一層寂しくなり、余計にお母さんを手こずらせます。
どうしても止めなくてはならない場合は頚管無力症や絨毛膜下血腫などで切迫流産・早産の既往症がある、もしくは今回の妊娠でそれらの病気と診断された、双子や逆子などのハイリスク妊娠など、ごく限られた方です。

少なくとも過去10年、私の知る限りでは、妊娠中の授乳が原因で、流産・早産という方はどなたもおられませんです。

しばらく前に上の子さんが10ヶ月のもなっていなくて、もちろんおっぱいが大好きで、妊娠が判明し、どうしていいか分からないと泣きながら産婦人科のドクターに相談に来られた妊婦さんがおられましたが、「そんなの、気にしなくていいわよ。飲ませてあげたらいいわ。」とドクターに言われ、その言葉通り飲ませ続け、現在赤ちゃんと上の子さんのタンデム授乳をしておられるお母さんが退院され、笑顔で2週間健診に来られました。

それでもどうしても止めるなら決して強制終了するのではなく、、過去の記事を参考にして、言い聞かせて納得してもらい卒乳できるよう、働きかけましょう。

それでも1ヶ月はかかりますが。

赤ちゃんの耳が臭い!?(新生児~1ヶ月児)

1ヶ月の乳児健診の場で、時々お母さんがドクターに質問されることのうちのひとつが「赤ちゃんの耳が臭い!?」ということです。
恐らくですが、赤ちゃんに向き癖があり、同じ方向ばかり向いて寝かせているため、下側になる方の耳だけ蒸れてジメジメしてしまうことが大きな原因です。
そのため赤ちゃんの耳に鼻を近づけるとプ~ンと臭ってくるのです。(汗)

この場合、向き癖が問題発生の源なので、耳鼻咽喉科的というよりも、どちらかと言えば、整形外科的な視点から改善を図る必要があります。

赤ちゃんは明るい方を向きたがる習癖がありますので、普段向き難い方向を明るくするのもイイと思います。
頭の歪みを軽減させることにも繋がりますし。

そうではなくて耳掃除をしたら、かき氷のシロップのような綺麗なレモンイエローの滲出液が綿棒に付着した・・・なんてことがあったらそれはもしかしたら、緑膿菌に感染したのかもしれませんぞ。
SOLANINも大昔ですが、ひとりだけそのような新生児に遭遇したことがあります。
気のせいかもしれませんが、その赤ちゃんの耳の匂いは独特の生臭さというか、半乾きの海藻のような臭さがあったように記憶しています。

2013年10月 4日 (金)

野生の勘を鈍らせ慢心すると、赤ちゃんが怪我をしますよ。

この記事はおっぱいのケアに関することではないです。
赤ちゃんを転落事故から守るために、気が付いたことを幾つか述べさせていただきます。

1つ目。
母子同室の病産院であれば、赤ちゃんと同床することもあるかと思います。
病産院のベッドですから、当然柵があるのですが、ベッドのサイズがセミダブルであっても、赤ちゃんをお母さんのベッドに寝かせる際は、柵とお母さんの間に寝かせるかと思います。
もちろん入院の際に、病院スタッフから赤ちゃんをお母さんのベッドに寝かせる際はどのようにして寝かせるのかという説明があったり、文書で注意喚起されているのでしょうが・・・万一聞いていなかったとしても、それってお母さんになる方には分かり切っている当り前のことだと思います。
大体、柵の無い部分に赤ちゃんを寝かせたらどうなりますか?
場合によっては赤ちゃんが転落するかもしれませんよね?
お母さんには本能的に赤ちゃんを守りたいと気持ちがあるのですから、お母さんとしての野生の勘が鈍っていなければ、柵の無い部分に赤ちゃんを寝かせたりはしない筈ですが・・・

2つ目。
赤ちゃんと退院する時、或いは赤ちゃんの受診のため病産院に行く時、赤ちゃんをク―ファンに入れて運ぶ方がいらっしゃいます。
どのメーカーのク―ファンも新品であれば、持ち手を結わえる紐が付いていますが、ク―ファンに赤ちゃんを乗せた後、あの紐を結んでいますか?
そして、ク―ファンを持ち上げる前に、しっかり持ち手を握り締めたことを確認してからか、持ち手に腕を通してから持ち上げていますか?
ついつい横着をして、紐を結わえない状態で、サッと持とうとしていませんか?
サッと腕を通そうとしていませんか?
後から通す方の持ち手が握れていなかったり、通っていなかったらどうなりますか?
場合によっては赤ちゃんがク―ファンから転がり出てしまう危険性が高いです。
何度も使っているうちに、慢心して基本に忠実な使いかたをしなくなったら、悔やみきれないことになるやもしれませんね。

3つ目。
初めての寝返りは、いつ何処で起こるか分かりません。
「まだまだ先ね。」と、余裕をかましていたら、いともあっさり・・・なこともあります。
赤ちゃんを柵をしていないベビーベッドやソファに寝かせるのは、無防備過ぎます。
お祝いすべき初寝返りが落下事故では、目も当てられませんね。

4つ目。
赤ちゃんを抱っこする時に、平気でピンヒールやミュールを履く方がいらっしゃいます。
産後のお母さんのおしゃれを否定するわけではありませんが、見ていて危なっかしくて、ハラハラします。
足首を捻ったり、空足を踏んだら、バランスが崩れて赤ちゃんが落っこちてしまいかねません。
それとも、脚を綺麗に見せる方が大事なのですか?
「そんなものを履いて赤ちゃんを抱っこするな!」と、お家の方から注意されませんでしたか?

お母さんとしての野生の勘を鈍らせたり慢心していると、本当に赤ちゃんに怪我をさせることが起こり得るのです。
大袈裟でも何でもなく、日本全国津々浦々、こんな事故が後を絶たないのはなぜなのか?
「自分だけは大丈夫!」だなんて思い込まずに、ちょっと考えてみましょうね。

保育器に入った赤ちゃんの心理。

赤ちゃんが満期産で、健康に生まれてくれることは誰しもが願うことでしょう。
しかし、早産や満期産でも極端な低出生体重であったり、生まれた時に仮死状態や一過性多呼吸や無呼吸発作等の呼吸障害があったり、痙攣発作を起こしたり、前期破水で感染症になったり・・・といったアクシデントがが発生すれば、母子同室の病産院であっても赤ちゃんは保育器に収容されます。
開業産科では、赤ちゃんの容態に心配があれば,早目にNICUに搬送されることもあります。

もちろん、週数が進み、或いは容態が落ち着けば、人工呼吸器や点滴や酸素等はOFFになります。
保育器からも出してもらえます。
モニターも外してもらえます。
メデタシメデタシです。

でも、困ったことが起こり得るのです。
或る日突然、手のひらを返すように・・・です。
例えば早産だったら分娩予定日を過ぎる頃から、スタミナが付いてくるから、「抱っこしないと寝てくれない。お布団の上では眠ってくれない。」という現象が高頻度で起こるのです。
例えば満期産での感染症や呼吸障害等であれば、病状が落ち着いたら数日のうちに脱器してもらえます。
脱器してもらった直後はさほどでもないですが、もう一段階進み、充分な量がスムーズに哺乳出来るようになる頃から、やはり「抱っこしないと寝てくれない。お布団の上では眠ってくれない。」という現象が高頻度で起こるのです。

いつまで続くのかは個人差があり、私には何とも言えません。
でも、赤ちゃん自身が「生まれる時は僕も(私も)苦しくて大変だったんだよ。生まれてからは一人ぼっちで寂しかったんだよ。お母さんはそのことを分かってくれているのかな?」という気持ちが癒される頃に、解消されるようです。
先日出会ったお母さんは、「赤ちゃんの1歳の誕生日まで、毎日抱っこしたまま眠ってました。」と仰ってました。
別のお母さんは「10か月で、お布団で眠ってくれるようになりましたが、3歳過ぎまで、出掛けた時は、(お母さんの)太腿にかじりついて、離れようとはしませんでした。」と仰っていました。
とっても甘えん坊で寂しがり屋さんなのですね。
その対応はとても大変だけど、それにはこのような理由があるので、赤ちゃんの気持ちを忖度(=そんたく)して、受け止めてやってくださいね。

胎脂って知っていますか?

胎脂(たいし)と読みます。
何のことか知っていますか?
おなかの赤ちゃんの体内の脂肪分?
いえいえ、それは違いますね。

胎脂はお母さんのおなかにいる妊娠6カ月頃から、徐々赤ちゃんの皮膚を保護する働きを持ち、皮膚を覆うクリーム状のアブラです。
胎脂は赤ちゃんのカラダを羊水の刺激から守る働きを持っています。
見た目はほとんどコテコテのラードのような成分的にアブラ100%のような印象がありますが、実際は分岐脂肪酸コレステロールエステルというものです。
これは抱水性と保水性に優れている物質で、水分を多く含み、オトナの皮脂とは異なるものです。
多くは予定日近くになるにつれ、量が減って来ることが多いのですが、個人差があるので、べったりと付着したままの赤ちゃんもおられます。
産まれてきた赤ちゃん付着した胎脂は取り除かなくても、数日のうちに、含まれる水分が蒸発し、脂肪分が透明になり、目立たなくなります。
ちなみに赤ちゃんに胎脂が付着していない状態で産まれてきたら、赤ちゃんが成熟した兆候であるという意味の発言を愛知県の吉村医院の院長先生は仰っていますし、岡山医療センターの故・山内逸郎先生は、産道通過の際も赤ちゃんの皮膚を守る働きがあるからあるといいのだということを生前仰っていました。

さて、話は少し外れますが、昔の赤ちゃんは産まれるやいなや産湯に浸かり、胎脂はきれいに落とすものとされていましたが、現在ではそうではないトコロが増えてきました。
ドライテクニックと言います。
第一沐浴を行うにあたり、重々慎重に行うにしてもリスクはあります。
産まれたての赤ちゃんの皮膚は薄くて柔らかくておまけにふやけています。
つまり、産まれて間もない時期の沐浴は赤ちゃんの皮膚を傷つける恐れがあるのですが、ドライテクニックであれば、皮膚を傷つける恐れが無いので、皮膚からの細菌感染を予防できると言われています。

2013年10月 3日 (木)

添い乳が辛かった。(上の子の時の経験談)

世の中は広いです。
色々な考え方、捉え方があります。
おっぱいライフを続けていく上で、SOLANINは添い乳は寝かしつけには、とてもラクだと思いますが、経産婦さんの場合、以前の経験によっては、否定的な方もいらっしゃいます。
例えば、「毎日寝落ちする迄ずっとおっぱいにぶら下がられてしんどくて嫌だった。」
「旦那に預けて寝かしつけを頼んだが、おっぱい以外の方法では眠ってくれず困った。」等々です。

確かにそういう経験に基づく考え方はあると思います。
そういう考え方を否定する気は毛頭ありません。
次の赤ちゃんが生まれて、「さて赤ちゃんをどうやって寝かしつけるか?」という命題が生じた時、おっぱいとねんねを切り離したい方には、添い乳は不向きだと思いますので、SOLANINは決して添い乳を勧めたりしません。
新生児期から毎回座って、普通に授乳していただいたらいいと思います。

で、寝かしつけはどうするか、具体的には抱っこなのかトントンなのか子守唄を唄うのか放置(!)なのか分かりませんけれど、そのご家庭にマッチした方法を選択されたら良いと思います。
基本的には、お母さんが辛くなく、赤ちゃんもスムーズに眠れるのであれば、それで良いと思いますよ。

赤ちゃんには靴下は履かせなくていいと思います。

歩くようになって、靴を履くような段階ならともかく、新生児であっても、それ以降の赤ちゃんであっても、おしゃれや外出時の防寒以外つまり普段室内で靴下は履かせる必要はないです。

しばしば言われることですが、赤ちゃんは手足の先で体温調節をしています。
室温的には大抵の病産院の新生児室は24~26℃ですが、ご家庭では季節を問わずこの室温を保つのは難しいので、私は退院指導の際は今の季節ならば20℃にしてくださいと、お母さんたちにお話ししています。
病院で赤ちゃんは2枚着てますから、およそ4℃下がれば衣服気候(家庭科で習いましたよね?)的に新生児には1枚増やせばいいのですね。

寝かせている時、寒いかどうかは体温測定すればいいですが、それ以外に様子を知るための手っとり早い方法は赤ちゃんの手足を触ることです。
それも手首足首の先を触って冷たくても、正しいジャッジは出来ません。
それよりも中枢側つまる前腕や脛を触って、冷たければ室温設定を上げるか、布団を着せるか、行火や湯たんぽをするか、1枚多く着せるかすればいいのですね。

ちなみに赤ちゃんの靴下は非常に脱げ易いですね。
あれは、赤ちゃんの足裏にはまだ土踏まずが出来ていないから、フィットしそうでしないからです。
なので、外出時は片方だけ靴下を落とし易いので気を付けましょうね。

赤ちゃんにベビーパウダーって使わない方が良いと思いますが。

三丁目の夕日時代までは、乳幼児は湯あがりやおむつ交換の際はサラサラするようにとベビーパウダーをフワフワパフでポンポンと叩かれ、羽二重餅みたいになっていたそうです。

そして間違いなく、今の50歳代以上のおばあちゃん世代は「ホントにベビーパウダーって使用しない方が良いのですか?」と尋ねて来られます。
そこで、理由をお話ししたいと思います。
今を去ること昭和の終わりも近い1987年、主原料の滑石にアズベストが混入している事件が起きました。
その反省から現在の製品検査は厳しく、危険な混入物は出荷された製品からは見られなくなったのですが、赤ちゃんにはパウダーを吸いこむリスクや、厚く叩くと毛孔を詰まらせてしまう恐れがあり、お肌のデリケートな赤ちゃんには汗疹や湿疹が却って酷くなることも有ります。
皮膚と皮膚がくっつく部分は洗い残しになりやすいので、サラサラになるように叩いても結局余計にコテコテになりがちです。

尚、主原料はメーカーにより若干異なりますが、滑石とコーンスターチ等の植物性澱粉、昔はキカラスウリの澱粉(=天瓜粉=てんかふん)を使用しているものもあったらしいです。

ただでさえ、【皮膚バリア】のことを考えると、これ以上皮膚の乾燥を助長させても・・・という気がいたします。
大人が付ける分には問題ないそうですが、赤ちゃんにはちょっと・・・です。

2013年10月 2日 (水)

赤ちゃんにミトンは不要?(生後1ヶ月)

<ご相談内容>
私は1ヶ月になる息子がいるのですが、退院してから毎日ミトンをつけています。
しかし最近、ミトンをつけていると体温調節の妨げになるとか、指からの刺激が感じられず成長過程においてよくないと聞きました。
顔を引っ掻いたり、目に指が入るのが怖くてつけていたのですが、やはりミトンはつけないほうがよいのでしょうか?

<SOLANINの回答>
ご指摘の通りかと思います。
お顔を引っ掻くのは防ぎようが無いようですが、赤ちゃんがイライラしてなかったら、そう頻繁に引っ掻いたりしませんよ。
(母子異室の赤ちゃんよりも母子同室の赤ちゃんのお顔の引っ掻き傷は少ないという報告を聞いたことがあります。お母さんが傍に居てくれると、要求の察知が早いから赤ちゃんがイライラしなくて済むのでしょうね。)
引っ掻き傷については、少しでも防止するため爪をこまめに切ってください。
赤ちゃんの爪は伸びるのがやたら早いですから、週2カットが目安です。
目に入りそうなこともよくあり、実際半分くらい入ることもあるようです。(汗)
ですが通常は、眼球を傷つけないように赤ちゃんは反射で目をとじようとしますから、実際にそのせいで怪我をしたという話は昔も今もは聞いたことがありません。

医学的理由でミトンをすることがあるとしたら、重症のアトピーで、痒すぎて掻き壊して浸出液がダラダラ出るとか、よほどの事情がある場合です。

尚、ミトンは一般的に外側に縫い目がありますが、見た目重視でたまに内側に縫い目があるものもあります。
縫い方がヤワい製品もあり、お洗濯を繰り返すと、縫い目がほつれてきます。
赤ちゃんが手指をもぞもぞ動かしているうちに、ほつれた糸を指に巻き付け、指先が壊死して切断という事故が過去には発生しています。

ミトンの使用の際は充分注意してくださいね。

追記;この記事を書いた後、神経の発達が健常児とは異なる極めて稀な例として、生まれつき痛覚が鈍い赤ちゃんの場合、眼球を怪我したという事例があると伝聞しましたのでお知らせします。

体重が2500g以上でも早産児は早産児です。

医学的に言うところの、早産児とは37週0日迄に生まれた赤ちゃんを指します。
低出生体重児とは生下時体重が2500g未満の赤ちゃんを指します。
37週0日から41周6日までの赤ちゃんは満期産児とか正期産児と呼びますが、生下時体重が2500g未満だったら、低出生体重児でもあります。
逆に33週なのに2700gとか、週数に対して大きな赤ちゃんが生まれることも有ります。
そのような赤ちゃんは低出生体重児ではないのですが、やはり早産児です。

一見して体重が大きいから、おじいちゃんやおばあちゃんは大喜びです。
「心配するほどでなかったわな。」とのたまう方も、ちらほら居られます。
しかし、コトはそう単純なものではないのですね。
消化吸収機能も腎機能も呼吸機能も体温調節機能も哺乳意欲も睡眠時間も黄疸の程度も何もかも、満期産の赤ちゃんとは異なります。
細胞外液が多いから、生後1日目で体重減少率が10%以上になる赤ちゃんも居られます。
なので、間違っても「ウチの子はカラダは大きかったのにヘタレ。」だなんて言わないでね。
発達や離乳食の開始は修正月齢で判断します。
生まれる時があわてんぼさんだったから、焦りは禁物。
生まれてからはゆっくりのんびり大きくなっていく子なんだなぁと考えてくださいね。
僭越ながら、早産児のお母さんに是非持っていただきたいスタンスです。

スムーズなおむつ交換のコツ~言い聞かせ~

赤ちゃんのお世話って色々あります。
栄養方法に関係なくすることのひとつに、「おむつ交換」が挙げられます。
知っていましたか?
最近のおむつ外しの完了期は2歳10ヶ月とも言われているのですよ。
今の40歳代の方が赤ちゃんだった頃はおむつ外しの完了期は1歳半ちょっとくらいでしたから、やはり紙おむつの影響はあると思います。
新生児期と大きくなってからは、毎日のおむつ交換の回数は変わりますが仮に1日7回程度交換したとして、2年10ヶ月交換したとしたら累計で7200回以上交換することになりますね。
そのおむつ交換時、毎回暴れたり泣かれたりされたら困りますよね?
でも、毎日疲れるからと黙々と交換作業を遂行されるお母さんが多いのですが、それ止めてほしいんです。

赤ちゃんは目を見て語りかけたら必ず分かってくれます。
おむつ交換の時に動かないでほしかったら、「動くと換えられないから止めてね。」
上手く聞いてくれたらすかさず「ありがとうね。いい子だね。おむつ交換すると気持ちいいね。」と褒めたり言葉をかけてほしいのです。
そんなことの繰り返しで、赤ちゃんはお母さんのお話に耳を傾けてくれるようになります。
お気に入りのおもちゃなどを持ちながら、すんなり交換させてくれたら助かりますよね?
言い聞かせをおろそかにしていると、うんちがいっぱい付いたお尻姿で、うんちを撒き散らしながら逃走していく恐れがあるのです。
そういうことにならないように・・・の「言い聞かせ」なんですね。

喋れないから分からないのではないですからね。
ホントにオトナの想像以上に赤ちゃんは多くのことを感じ取っていますよ♪

2013年10月 1日 (火)

ウールアレルギーのある方は・・・

10月の初めにウールの話は早い気がしますが、ウール(厳密に言えばラノリン)アレルギーに季節は関係ないものなので、お話させていただきます。

大抵の読者さんは、ウール(ラノリン)アレルギーなんて今まで聞いたことが無いかもしれません。
該当者の読者さんも、きっと少ないでしょう。

でも、もしもですが、ウール(ラノリン)
アレルギーのある方は、どんなに良さげに思えても、ラノリン(羊脂)を使った保湿剤を使ってはいけませんよ。
エライことになりますからね。(汗)

決して営業妨害をする気はありませんが、100%ラノリンの保湿剤は、『ラ○シ○ー®』とか『ピ○ア○ー○®』とかの商品名で7gで1000円前後で販売されていますし、
乳頭損傷が発生した場合に、しばしば助産院や母乳外来なんかで「拭き取り不要・防腐剤無添加・赤ちゃんにも使えるので安心」だからと勧められたりしますので、認知されている方はいらっしゃると思います。

誤解なきよう申し添えますが、別にSOLANINは、ラノリン自体が保湿剤として良くないとお話しているのではありませんよ。
あくまでアレルギー絡み、注意喚起の意味で、お伝えした次第です。

おなかの赤ちゃんの腎臓が腫れていると言われて心配!

大昔とは異なり、エコーの精度も高くなり、胎児のうちから赤ちゃんに病気がある場合、わかるようになってきました。

その中でも比較的ポピュラーなのが、この記事のタイトルのような場合です。
「産婦人科のドクターから言われてびっくりした、心配で・・・」というお母さんもおられると思います。
ただし、この大半はいわゆる水腎症という病気です。
最先端の胎児治療を施さなくてはならないというわけではありません。
通常は生まれてから赤ちゃんにエコーをしますが、それで充分間に合います。

この水腎症という病気は尿の通路(=尿管)に尿が溜まることで拡張してしまうのでエコー上、腎臓が腫れていると伝えられます。
一時的であっても尿路が拡張しているように見える胎児は1/100と言われています。
(でもSOLANINの勤務先では昨年1年間で水腎症とその疑いありということで、生後エコーをした赤ちゃんはもっと多く、頻度として1/30くらいはありました。)

胎児期に水腎症の疑いがあっても経過観察で終わることも多いです。
お薬を内服したり、手術をしなくてはならない場合は稀です。

但し、水腎症でない赤ちゃんに比べて尿路感染症になりやすいことは確率的に若干高いのいで、赤ちゃんが熱発したら、検尿をしてもらうのを忘れないでくださいね。
特に里帰り出産等でで紹介状を渡していない病院を受診する場合はお母さんから申し出をされないと、適切な治療が受けられなくなりますから注意してくださいね。

一番早い場合、2時間後に症状発現することがあります。

お母さんの食べたものがおっぱいになります。
それは当ブログの以前からの読者さんであれば、みなさん良くご存じの基礎知識かと思います。
それと関連していることなのですが、おっぱいにあまり良くないと言われる食べ物や以前乳腺炎の原因になったであろう食べ物を口にして、最短で乳腺炎の症状が発現してくるのに、どの位の時間を要するのかと申しますと、少なくとも私の経験では2時間後という方が複数人おられます。

乳房トラブルを繰り返し、乳腺炎の予兆に敏感になっていらっしゃるお母さんからの報告ですから、間違いないと思います。
大抵は、普段は食べ物には人一倍注意しつつも、たまに美味しそうな頂き物(=この場合、おっぱいに良くないと言われる食べ物)があったりすると、箍(たが)が緩んでしまうのか、ほんの一口しか食べていないのに結果的に乳腺炎再発というパターンでした。

食欲の秋ですが、、まだ夏の疲れが残っている時期なので、おっぱいにあまり良くないと言われる食べ物は控えめにしましょうね。
手痛いしっぺ返しがあるやもしれませぬゆえ。

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