妊娠したら断乳しないと流産する?
次の子を妊娠していることが判明すると、大抵の産婦人科のドクターはこのような指導をされます。
確たる医学的根拠はありませんが、そう言っておいた方が無難だからでしょうかねぇ?
しかし、どんなに安静にしても、おっぱいをあげなくても、妊娠5回に1回は流産するという確率は覆りません。
それは受精卵に問題があって、悲しいことに、どうしても生まれてくることの出来ない赤ちゃんなのです。
誰のせいでもない、ましてお母さんの落ち度など全くないものです。
タイトルのような指導をされる産婦人科のドクターは僭越ですが、母乳育児を正しくご理解しておられないと見做されます。
流産とおっぱいには関係ないことが、ラレーチェリーグや母乳育児を研究しておられるドクターからの多くの調査結果が出ています。
確かに産後早期はおっぱいをあげることで、子宮は収縮し、身体の復古が進みますが、それとは別次元の話です。
妊娠は上の子にとっては大事件です。
お母さんを取られると不安になっていつもよりおっぱいを求めることも充分想定されます。
そんな時、無理やりおっぱいを止めると上の子はより一層寂しくなり、余計にお母さんを手こずらせます。
どうしても止めなくてはならない場合は頚管無力症や絨毛膜下血腫などで切迫流産・早産の既往症がある、もしくは今回の妊娠でそれらの病気と診断された、双子や逆子などのハイリスク妊娠など、ごく限られた方です。
少なくとも過去10年、私の知る限りでは、妊娠中の授乳が原因で、流産・早産という方はどなたもおられませんです。
しばらく前に上の子さんが10ヶ月のもなっていなくて、もちろんおっぱいが大好きで、妊娠が判明し、どうしていいか分からないと泣きながら産婦人科のドクターに相談に来られた妊婦さんがおられましたが、「そんなの、気にしなくていいわよ。飲ませてあげたらいいわ。」とドクターに言われ、その言葉通り飲ませ続け、現在赤ちゃんと上の子さんのタンデム授乳をしておられるお母さんが退院され、笑顔で2週間健診に来られました。
それでもどうしても止めるなら決して強制終了するのではなく、、過去の記事を参考にして、言い聞かせて納得してもらい卒乳できるよう、働きかけましょう。
それでも1ヶ月はかかりますが。
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コメント
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こんにちは(^^)2歳3ヶ月のお兄ちゃんが生まれたときから、愛読させていただいています♪
8月に弟が産まれました☆お兄ちゃんはしゃべるおっぱい星人ですが、妊娠中もSOLANINの記事も読んでいたので、周りに断乳を進められても、SOLANINさんを信じてお兄ちゃんはおっぱい継続していました♪
幸い、妊娠中は何もトラブルがなかったので破水する直前までおっぱいかじり虫でした(^^)
今はタンデム授乳中です☆
今回こそはもらえた育児休暇ですが、職場の都合で結局もらえませんでした。残念ですがお兄ちゃんの時同様、搾乳頑張って完母目指します!!
SOLANINさんの記事にはこの2年3ヶ月、とっても助けてもらいました(^^)
ありがとうございます!!
投稿: あっちゃんこ☆ | 2013年10月 5日 (土) 17時46分
私は2人とも助産院で出産したのですが、そこの先生は赤ちゃんに栄養が足りなくなるからという理由で、オッパイはできるだけやめる方向にしてねと言われました。
中期からオッパイの出が悪くなり、飲む回数もかなり減り、後期になるとまったく出ず2〜3日に1回寝る前に飲む程度だったのですが、生まれた赤ちゃんは2520gと小さめで胎盤も小さめだったので「やっぱりオッパイに栄養とられちゃったかな〜」と先生がおっしゃってました。
私自身も2500g台で生まれ、今現在も150cmと小柄なのでオッパイのせいではなく遺伝かもしれませんが…。
今は仲良くタンデムしながらムチムチすくすく育っています(^^)
投稿: nenetaro | 2013年10月 6日 (日) 07時38分
2才4ヶ月の娘がお腹にいる頃から、拝見させて頂いております。このたび第2子を授かりまして、只今妊娠3ヶ月。娘はしゃべるおっぱい星人、生まれたらタンデムかなと思っております。ただ、少々痛いので(私)「やさしくね、手短にね」(娘)『はい!』…そんな会話を毎回しています。復習も兼ねて、今また色々と読み返している次第です。年も押し迫って参りました。来年も良き年となりますように…。SOLANIN様、またご家族の皆様がお元気でありますように。
投稿: miyoshiyoshi | 2013年12月20日 (金) 06時19分