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2013年10月30日 (水)

昔のお母さんってどうしてたんだろう?1

トルコ帝国に占領されていた頃のギリシャの母乳を紹介する文章ががありました。
確か1985年頃の文献を読んでいたら出てきましたのでご紹介します。

昔のお母さんは当たり前ですが自分の赤ちゃんは自分の母乳で育てました。
赤ちゃんの養育に問題がある時(たとえばお母さんが病気・出産で死亡した時など)に限り、乳母を捜して飲ませてもらうという方法をとっていました。

ギリシャでは、自分の子以外に母乳を飲ませてあげる女性をフォスターマザーと呼んでいたそうです。(フォスターマザーとは直訳すると育ての母ですな。)
ギリシャ国内の宗教では、おそらく信者さんが一番多いのはギリシャ正教会でしょうが、教会がこれらのフォスターマザーをとても尊重していて、敬意を表していました。ギリシャ正教会の方たちは真夜中に礼拝をする習慣があるのですが、司祭さんはその際も真っ先にサクラメント(=聖体)をフォスターマザーの捧げました。
大勢の赤ちゃんに母乳を与えたフォスターマザーは自動的に罪が許されたり、9人以上の赤ちゃんに母乳を与えた場合は殆ど聖人と同格扱いで「聖マリナ」と呼ばれたました。

乳母が見つからない場合は牛・ヤギ・羊・ロバなどの乳が与えられた。
しかし、これらの動物の乳はたんぱく質が多過ぎて赤ちゃんの命にかかわる事態もしばしば見られました。
ちなみにたんぱく質の含有量はヒトの母乳に対しロバが2倍、牛・ヤギが3倍、羊に至っては5倍です。
(たんぱく質が濃過ぎることの弊害はフォロミに関する過去記事で書きましたので、読者のみなさんはご存知ですよね?)

ギリシャのお母さんたちは母乳生産のメカニズムがとても繊細なモノであるか、心理的・環境上の要因によって影響を受けるものであるということを体験的に知っていました。
それゆえ子どものころから娘には母乳哺育のてほどきをしていました。
娘の3歳の誕生日には洗礼を受けさせた花嫁人形を与え、その人形はその子に母乳を与える役割を担った。(もちろん作りごとですが。)
娘が12歳になり初潮が訪れたら胸のトコロが二つに割れた服をプレゼントする習慣もあり、赤ちゃんに授乳する準備が出来ていることを意味するものでした。
娘が結婚して最初の出産をしたら母親以外に2人の母乳哺育経験者の婦人もしくは助産師に助言を求めたり、手助けしてもらうことになっていた。

これらの習慣の大部分が今もギリシャ社会に根付き、今日も受け継がれているとのことです。
地域社会・信仰の場・母から娘へと様々な方向から母乳を与えることが保護されているって素晴らしいですね。

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☆母乳育児の歴史・風土・習慣」カテゴリの記事

コメント

うちは男の子にも関わらず人形に自分の…一生懸命あげています(汗)

ギリシャの母乳育児の伝承は素晴らしいですね。

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