新生児の吐乳。
生後3週間の赤ちゃんがおっぱいを吐くそうです。
それもかなりの勢いで。1日に吐くのは1~2回だけど、1回にガバっとくるのが4回くらいあるそうです。
吐乳の度に『お着替え』が必要な様子ですね。
祖父母からはおっぱいを飲ませ過ぎではないかと言われ、控えると欲しがって泣くそうです。
お母さんとしては、どうしたらいいのか困っちゃいますよね。
この状況から察するに、このお母さんのおっぱいの出方がメッチャ多いのかなということが、まず考えられます。
次に赤ちゃん自身が食いしん坊で、つまり哺乳意欲が旺盛であること。
それに加えて体力的な面でスタミナのある赤ちゃんであること。
以前からの読者のみなさんはよくご存知かと思いますが、まだ新生児には、満腹が分かりませんから、恐らくこの赤ちゃんはスタミナが切れるまで飲み続けられると思います。(そうでなければ眠りつくまで)
では、どうすればいいのか。
まずは赤ちゃんの様子を見てください。
吐乳の後は喘いだり、苦しそうですか。
チアノーゼが出ていますか。
それともケロッとしていますか。
どこも悪いところがなければ、ケロッとしていると思います。
『お着替え』させたら、もうお口パクパク、舌ペロペロしていませんか。
おっぱいちょうだいのオーラが出ていませんか。
こういう場合飲ませ方を調整すればいいのです。
過去の記事にもあるので是非ご参照いただきたいものがあります。
確かタイトルは《おっぱいの前に搾る》だったかと思います。
そうすれは、飲ませ始めから噴出すくらいの勢いで出てこないから、赤ちゃんが気の済むまでおっぱいを飲んでも吐くことは少なくなります。
大人の感覚で「もういいだろう。」と、途中でおっぱいから引き離すと、吸い足りないから怒ってしまいますから逆効果ですね。
立て抱きにして5~10分背中を擦ってあげてくださいね。
また、寝かせる時は必ずアタマを高くして寝かせてください。
吐き戻しをしにくくするためです。
そうそう、赤ちゃんがガバっと吐いてしまったら、”リセットボタン”を押してしまったも同然ですから、またおっぱいを欲しがっても止むを得ないです。
だって赤ちゃんは過剰分だけを調整して吐くことは出来ませんから。
胃の中全部リバースしちゃったら、すっきり爽やかになるから、「もう1回ちょうだい。」になっても仕方ありません。
尚、搾ったおっぱいは捨てると勿体ないと思われたら冷凍・冷蔵も可能です。
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