赤ちゃんがお母さんから貰う免疫について★母乳由来1。
出産当日に出るおっぱいを初乳といいます。
真黄色(山吹色)で、かなりねちょっとしています。
初乳に免疫が多く含まれるのはお母さんでしたらどなたもご存知かと思います。
名前は分泌型免疫グロブリン(SIgA)といいます。
どれくらいたくさん、含まれているかというと、100ml当たり、2~4gも含まれます。
因みに出産後2~4日目には移行乳といって、薄黄色に変化します。
この段階で100ml当たり0.4gです。
出産後5日目以降は成乳といって白色に変わってきますね。
この段階で100ml当たり0.2gになります。
ホンのちょっとの量であったも、初乳ってホントに凄いんですね。
先にアップした記事の胎盤由来の免疫(IgG)は赤ちゃんの血液中で活躍しますが、母乳由来の免疫(SIgA)は胃腸の粘膜に拡がって活躍します。
毎日おっぱいを飲むことで、喩えて言えば”免疫の入ったペンキを毎日何回も胃腸の粘膜に塗りたくっている”ということです。
細菌やウィルスが胃腸に入ってきても粘膜下に侵入しないようにブロックするんです。
赤ちゃんが自分のチカラで抗体を作ることが出来るようになるまで、お母さんから守ってもらっているのですね。
あげるだけで意味があるんですね。
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コメント
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はじめまして。現在3ヶ月になる男の子を育てています。
私の産んだ病院はなんちゃって同室で、翌日から同室でした。(当日は授乳も無しで、翌日は昼間のみ同室、その次から夜もでした)
また私は出産翌日の早朝に高熱を出し、夕方まで同室を認めてもらえず、初めておっぱいを飲ませる事ができたのが出産30数時間後でした。
出産当日から吸われてなくてもおっぱいがぼたぼた出ていた事と、子も40w1dとお腹の中でしっかり育ってきていて3270gとそれなりに大きかった事が幸いしたのか最初から吸う力が有り(初回で30〜40g飲めたと記憶しています)、規定量哺乳出来てないとミルクを足す病院でしたが入院中もほとんど補足せず、退院後は完母です。
この記事を読むまで初乳と移行乳初期にそこまで違いがないと思っていたのと、立ち上がりに苦労しなかったため、寂しかったな〜くらいにしか思ってなかったのですが、今更初乳をあげられなかったことにちょっと残念に感じています。
移行乳からだけでも毎回しっかり飲めていれば大丈夫でしょうか?
ちなみにミルク補足、調乳指導、ミルク試供品のお土産はつくものの、出産前のおっぱいマッサージの指導や入院中の助産師さんの哺乳のお手伝い・指導はしっかりしているというなんともちぐはくな病院でした。
投稿: みちママ | 2013年10月16日 (水) 14時32分