ひいおばあちゃんが産後は水を触るなと言う理由とは?
<ご相談内容>
ウチの祖母は昔からの風習というか因習に拘るタイプで、口癖のように、「産後は水を触ってはいけない。洗濯や茶碗洗い等もっての他!」と言います。
先日私が赤ちゃんの肌着をささっと手洗いしていたら、物凄く叱られました。
でも、正直言って、祖母のいうことは、私には意味不明です。
(祖母80歳。実母57歳。私29歳。)
ちなみに私は産後18日目です。
どうしたものでしょうか?
<SOLANINの回答>
産後の風習は色々あって、「水を触ってはいけない。」というのは、21世紀になって久しいのに、今でもしばしば耳にしますね。
これは、我が国がまだ貧しかったころの言い伝えの名残でしょう。
つまり、米を研ぐのも屋外の井戸端で、洗濯は川へ行きましたとさ・・・の昔話に出てくる時代は、確かに水を触ると体が冷えてしまいがちでした。
冷えは抵抗力の低下している産後の母体にダメージを与えます。
産後の肥立ちが悪いと、命取りになることが多かった昔は、母体を労わるために戒めの言葉として、そう言われたのでしょう。
しかし、相談者さんのお気持ちも分かります。
今どき、屋外の井戸端でコメを研ぎ、川へ洗濯に行く方はまずもっていらっしゃいませんね。
もしも、水を触るのが嫌ならば、大抵のお家では、蛇口を捻れば、適温のお湯が出てきます。
茶碗洗いも、お家によっては食器洗浄機が片付けてくれることもあるでしょうし、洗濯物は、通常、洗濯機を使います。
現代に生きる私たちは、産後であろうとも、体が冷えるほどの水を触ることは、殆ど無いと思います。
なので、相談者さんのおばあちゃんの仰ることは、内容的に今の時代とは合わないトコロもあるのですが、思いやりのこもった言葉であると解釈し、また、身内の年配者の助言ゆえ、無下には出来ませんから、ここはひとつ上手に受け流してくださいね。
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