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2013年10月16日 (水)

赤ちゃんがお母さんから貰う免疫について★母乳由来2。

小児科のドクターはご専門ですから、SOLANINなんぞが免疫について皆さんにお話するのは片腹痛いかもしれませんが、まぁ、許しておくんなせぇ!

『私はあんまりおっぱいがあげられなくて・・・初乳はどうにかあげられたけど・・・』というお母さんもおられるでしょう。
でも大丈夫。
初乳にたくさん含まれる有用物質で、C3といわれる補体、聞いたことありませんか?
これは免疫グロブリン(SIgA)に加勢します。
赤ちゃんのカラダに入ってきた細菌などをやっつけるためのヴァージョンアップするためのツールなんですね。

もうひとつ、ラクトフェリンって聞いたことありませんか?
これは初乳以外でも含まれていますが、たんぱく質の一種です。(鉄を含みます。)
ラクトフェリンは腸の中でチカラを発揮する物質です。

赤ちゃんは産道を通過すると、実は最初、腸の中には大腸菌が定着します。
そして、初乳を飲むことで、ビフィズス菌が優位になります!
およそ、48時間が大腸菌の天下なんです。(明智光秀より1日短いんだなぁ。)

ビフィズス菌は酸を作る菌ですから、当然、腸の中は酸性になります。
大腸菌は酸に弱いのですね。
なので、生後4〜5日目で大腸菌は鳴りを潜めます。
が、大腸菌はポピュラーな菌ですから、その後も赤ちゃんのカラダに入ってくる機会はあるわけです。
そんな時、ラクトフェリンは大腸菌に対してとても強い抗菌力を持って働きかけるのです。
頼もしいではありませんか!
そうそう、ラクトフェリンは(メーカーさんによりますが)最近の粉ミルクには添加されてるようですね。

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