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2013年11月 1日 (金)

搾乳を減量していいかどうかの判断とは?

正常新生児であっても、退院時に、お母さんのおっぱいの出方は良いのに、直母に加え搾乳補足をしなければ、発育に必要な哺乳量を確保出来ない赤ちゃんがいらっしゃいます。
その主な理由は、乳頭形態と赤ちゃんの哺乳技術との兼ね合いで、まだ直母が難しかったり、赤ちゃんが直ぐにスタミナ尽きてまともに吸啜できないとか、眠りがちで起こすのに大変で、頻回直母をしても追い付かないためです。
赤ちゃんの発育のために、止むを得ず搾乳の補足をするわけです。

このような場合、授乳表を正確に記入していただくことで、搾乳補足量と赤ちゃんの体重増加度で直母量の推定がかなり正確に出来ます。

そして、搾乳を減量しても差支えないのかどうかは、体重増加度に対する搾乳の比率が低くなる⇒推定直母量の増加が確定的である⇒直母のみに切り替えたとしても月齢相当の体重増加度が得られる場合のみです。

例えば、日齢20で3300gの正常新生児で、搾乳補足が200ml/日で、退院時からの体重増加度が30g/日であれば、搾乳補足によって順調な発育がなされていることが明らかです。
勝手に搾乳補足の減量をしてしまったら、とてもじゃないですが順調に発育することが見込めなくなります。
赤ちゃんの体重が増えるには増えても、増加度的にカツカツになる危険性が高いです。
また、お母さんの乳房がうつ乳状態になりかねません。
母子共に、かなり無理をすることになるので、このような段階で自己判断で搾乳の減量はしないでください。

しかし、赤ちゃんの体重と日齢と補足が同じ条件であっても、退院時からの体重増加度が45g/日であれば、搾乳の減量は充分可能です。
その場合も、搾乳を一気に止めるのではなく、搾乳の回数を徐々に減らしても、赤ちゃんの体重増加度がガタガタに急降下しないかどうかを、短いスパンで助産師に確認してもらいながら進めて行きましょう。

くれぐれも無理をしたり、焦ったりしてはいけませんよ。

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