後頭部は触っちゃダメ!
新生児に授乳する時、無意識のうちに後頭部を把持しようとする方はちょくちょくいらっしゃいますが、あれはホントに良くないですから止めましょうね!
当ブログの読者さんであれば、新生児~頸の据わっていない月齢の赤ちゃんの授乳の際は、後頸部をしっかり把持して行うことは、よ~くご存知ですよね?
それは、あたかも「気道の確保」か、美容室で仰向けに寝そべってシャンプーしてもらう時、後頭部が洗髪ボウルの方に落ちた感じになるか、はたまた、ご年配の方がお薬を服用される時、ちょっと上の方を見て前頸をスッと伸ばすようにしてゴックンされるかのようにしなくてはなりません。
つまり、新生児の下口唇から、すぐ下の顎の丸い膨らみがお母さんの乳房の下縁に密着するようになれば、深いラッチオンが可能になってきます。
それともうひとつ、大事な理由があります。
それはですねぇ、単純なことですが、赤ちゃんは生理的に頭に触られるのを好まないということです。
(あっ、勿論、授乳以外の時に優しく上から下に撫でてもらうのはいいのですよ。)
そうではなくて、赤ちゃんの後頭部をそうっと包み込むようにして手掌に乗せるのでは、肝腎の頸がグラグラですから、全然だめです。
逆に、頸が据わっていない赤ちゃんの頭がブレ無いようにと思うばかりに、指先に力を込めソフトボールかハンドボールを、片手でガシッと掴むような支え方をされる方がいらっしゃるのです。
そういうことをしていると、直母しようと頑張れば頑張るほど逆効果で、赤ちゃんは仰け反って嫌がって泣いたり、怒って手がつけられなくなったりします。
無理やりラッチオンさせても、量が飲めていなかったり。
上口唇全体に吸い胼胝(だこ)が出来てたり。
お母さんは乳頭頂が発赤して、痛痒くて堪らなかったり。
まぁ、碌なことがありませんので、くれぐれもご注意願います。
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