乳頭混乱克服・イケッチさんの体験記のSOLANINの補足文
個人的にはシリンジとチューブの代用品として最近閃いたのは、化学実験用のポリエチレン製のシームレスタイプのピペット型スポイドです。
但し、ポリエチレンは耐熱温度が60℃なので、煮沸消毒はNGですよ。
大型だと、容量が10ml(以上)の製品もあります。(10mlの製品でウチの近くのホームセンターで135円でした。)それに搾乳やミルクを吸収して、赤ちゃんの口角に2cmくらい入れ、フィンガーテストのように、口唇に当たる人差し指の部位が第一関節と第二関節の間くらいになる深さまで真っ直ぐに舌の上に挿入し、吸啜させるのです。
最初のうちは溜まる部分を押しながら指を正しく吸啜することで、中味が出てくるということを赤ちゃんに学習してもらいます。(=哺乳トレーニング第一段階)
哺乳トレーニングが上達したら、押さなくてもみずからのチカラで、赤ちゃんは吸い出せるようになってきます。(=哺乳トレーニング第二段階)
哺乳トレーニング第二段階が確実に出来るようになったら、直母の出来る吸啜力が身に付いてきたと見做します。
何故なら、第二段階では口角を耳側に引っ張れば,舌が見えますし、歯茎での扱き方や舌が下顎の歯茎のラインよりも前に挺出し、挿入した人差し指を左右からロールするように巻きつけられるようになっているからです。
これはまさしく、直母の舌運動に相似と言えるのではないかと思われます。
乳頭混乱は赤ちゃんが哺乳瓶のゴムの乳首に慣れきってしまい、瓶哺乳の真逆の努力が必要な直母を頑張ることがアホらしくなるためサボったり、舌運動に違いがあり過ぎるためスキルとして直母が出来ず、(つまりゴムの乳首と直母の使い分けができず)怒ってずっと直母を拒否し続けるという困難な状況をいいます。
予防が大事なのですが、残念なことに殆どの病産院では、糖水や搾乳やミルクの補足は哺乳瓶で行われることが常態化しているので、いつでも誰にでも乳頭混乱は起こり得る現象なのですね。
予防のための対策としてはバースプランを聞いてくれる病産院であれば、「補足の際にゴムの乳首は絶対に使わないでください。」とか「泣いている時の口封じに絶対におしゃぶりを吸わせないでください。」と書くことをお勧めします。
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