途中から完母に変わることはある1(離乳食開始前)
ご出産された病産院がバリバリの「ミルク育児推進病院」だったり、「なんちゃって母乳育児推進病院」だったりすると、母乳育児のスタートで大きく躓いてしまうことは有りがちです。
先に書いたような病産院では、授乳のたびにミルク補足が義務付けられていたり、マンパワー不足のせいか、助産師から直母ができるようになるためのお手伝いをしてもらえないことが、間々あるからです。
新生児のうちは赤ちゃんによっては吸啜力が弱い児や、乳首を咥えたらすぐに眠りこけてしまうスタミナ不足児や正常新生児であるにもかかわらず病産院の方針で頻回授乳を禁じられていたりといった要因で、乳頭刺激が乏しく、結果おっぱいの分泌量が伸びなくて混合栄養に至るというお母さんは相当数いらっしゃるようです。
また、おっぱいの分泌には問題なくても、乳頭の形云々のせいで直母自体が困難だったり、直母だけでは体重の増加を図ることが難しく、搾乳の形で補足の必要な方もいらっしゃいます。
実際、当ブログの読者さんでも、「1ヶ月半以降(5~6ヶ月迄=離乳食開始前)に完母に変われました。」と、ご報告してくださる方が、大勢いらっしゃいますからね。
しっかり飲めるようになれば、乳頭刺激が確実になり、結果分泌がアップするという典型例ですな。
しっかり飲めるようになる迄のおっぱいの分泌量の維持・向上のためには、効果的な頻回の乳頭刺激が欠かせません。
直母が出来なければ直母(をするであろう回数)と同じだけ搾乳をするのは必須ですぞ。
まだ直母がしっかりできていない状態なのに、搾乳を長期間(例:1週間とか)サボり・・・ではどんなに完母を期待できそうな条件が揃っていても、混合栄養離脱のチャンスを自らつぶしてしまっているように思えます。
「地道に搾乳していた頃は、1回に10~20ml(以上)はコンスタントに搾乳できていたけれど、サボってからは滲むくらいしか出ない。(泣)」な~んてことにだけはならないようにね!
母乳育児がなかなか上手くいかないと精神的に凹むでしょうが、吸啜力やスタミナ不足といった乳頭刺激乏しいことが主な要因であれば、いつか道は拓かれる筈です。
もちろ私はん医学的適応でミルクの補足が必要な赤ちゃんがいらっしゃることは承知しておりますし、完母が全てではないと思っていますが、少なくとも完母を目指していて、手伝ってくれる助産師が肯定的(例:「もう少しで完母になれそうですよ。」というようなアドバイスをもらえた。)であれば、ご自身と赤ちゃんの可能性を信じて、出来る限りの努力をしてみられることをお勧めします!
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コメント
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これからも地道に努力していきます☆
乳頭の形と子どもがへたっぴなことから搾乳で必死に維持できるように頑張って
哺乳瓶での母乳育児をしていたところ、
生後28日目にいきなり子どもが直母もやれるようになりました!
まだ上手くは出来ないみたいなので母乳相談室の乳首を装着して地元の助産師さんのアドバイスで哺乳瓶で搾乳も与えつつ、憧れの直母生活に突入です♪
搾乳が間に合わない時にたまにミルク補足してしまってたので(今まで体重増加に問題なし)
近くある1ヶ月健診で大丈夫なこと確認でき次第なくしていく方へ向かいたいなと(。・ω・。)
でも焦らず、これから早くても1ヶ月は完全移行にかかると思っておこうと拝読して考えました。
乳頭が二色になってた理由も過去記事でようやくわかり、縦抱きでだいぶよくなりました。
これからも宜しくお願い致します!
投稿: 満月 | 2014年1月 7日 (火) 16時30分