2週間健診時の一回哺乳量測定の意義について。
cf:この記事は、昨日0時00分にアップした記事との関連記事です。
母乳外来も2週間健診も無い病産院もまだまだ少なくないので、こんなことを言うのもナンですが、母乳外来が開設されていて、2週間健診がルーチン化されている病産院であれば、受診時に1回哺乳量を測定されているのではないかと思います。
「1回哺乳量を測定することにどれほどの意味があるのか?」という考え方をされる産婦人科・小児科ドクターや助産師諸姉もいらっしゃるようですが、SOLANINは意味があると思います。
勿論、測定前の条件がてんでバラバラではいけません。
面倒ですが、ある程度条件は整える(揃える)必要があります。
しかし、そうすることで、1回哺乳量は“使える指標”になるのです。
1回哺乳量を測定する際は、当たり前ですが来院直前の哺乳は避けて貰います。
来院直前に哺乳して、電車や自動車に揺られた日にゃあ・・・新生児はほぼ確実に爆睡してしまいますからね。(汗)
かといって、4~5時間も間隔を空けて、乳房を異様な位に緊満させて来院するのは間違いです。
授乳間隔を空け過ぎた状態で哺乳量測定して、1回に100g哺乳出来たとしても、それではしっかりおっぱいが飲めているとは到底評価できません。
なぜなら、ミルクよりも消化の早いおっぱいで、3時間以上の授乳間隔を空けることは、1回哺乳量測定の条件として最もフェアではないからです。
つまり2(~3)時間程度の常識な授乳間隔で、来院していただくのがベストなのです。
目が覚めていて、程よくおなかが空いて、ヤル気を見せてくれるコンディションとでも言えば分かり易いでしょうか?
だってね、新生児は、「久しぶりに病院に来たから、助産師に一丁イイトコロを見せてやるか!」的な努力はしないものです。
根っからのハフハフちゃんなのに、「おっぱいはゆっくり上品に飲むよ。がっついて飲むことなんてないなぁ。」的な演技も出来ませんからね。
自分をよく見せようという下心は皆無ですから、実態よりも盛ったり下げたりする概念もないのですね。
なので、条件を整えて(揃えて)測定すれば、普段どの程度の哺乳が出来ているかが推定出来るのです。
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