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2014年1月14日 (火)

完母の赤ちゃんにビタミンA・C・Dの補給は必要?

<ご質問内容>
我が子が生後2ヶ月の頃からこのブログに辿り着いて、読者をしています。
現在はアメリカ在住です。
今、過去の記事を読んでいる最中なのですが、『最強母乳外来』には、お薬のこと・離乳食のこと等、アメリカではなかなか知ることができない情報がたくさん詰まっているのでとても有り難いです。

アメリカでは、3ヶ月健診から日本人の小児科の女医さんにお世話になっています。
こちらでも、6ヶ月までは母乳でいいですよと言われたのですが、唯一日本で聞いたことのないことを言われたので質問させてください。
母乳だけだと、ビタミンが足りないので『Tri・Vi・Sol』というビタミンA,C,Dのシロップ(ファーマシーに売っているもの)をあげてくださいと言われました。

匂い・味ともに小児用シロップなのですが、スポイトであげたところ全部口から出されてしまいました。
説明書には、ミルクや離乳食に混ぜて…などと書かれているのですが母乳オンリーなので結局最初の1回切りで中断中です。
女医さんからも、絶対あげてくださいとのことではなかったので無理しなくてもいいのかなとは思っているのですが…。

過去の記事を読み進めていけば、書いてあるのであれば特にお返事はいりませんので気になさらないでください。
ちなみに、4ヶ月検診で6.21㎏と順調に大きくなっています。

<SOLANINの回答>
あ~『Tri・Vi・Sol』という名前なのですね。
人づてに、アメリカではビタミンの補給を乳児にするらしいとは聞いていましたが、そういう名称なのですね。
サプリメント大国らしい、アメリカならではの考え方なのでしょうね。

念のため調べてみましたが、ラクテーションコンサルタント関係の文献でも、日本母乳の会の出版物等にしても、母乳育児中の乳児に絶対的な論調でビタミンの補給が必要だというのは、明記されていないようです。
保健所や保健センターでの3~4ヶ月児の集団健診でも、ビタミン補給の指導はなされていないようです。

あっ、新生児にビタミンKは必須ですよ。
ビタミンKは脂溶性ビタミンですが、そもそも殆ど胎盤を通過しないので、胎児の体内に蓄積されることが、とても少ないですからね。
~レメディ事件以降に、日本小児科学会が生後3ヶ月以内の乳児に毎週ビタミンKの投与することが望ましいという声明(?)を出しておられるのは聞いたことがありますが、今回は話がごちゃごちゃになるので、その件は割愛します。~
他には以前、北欧圏の読者さんから、「新生児にビタミンKは投与しているかどうか、聞いたことが無いけれど、ビタミンDの投与は必須です。」という報告を受けたことがあります。

彼の国々では、日照時間が短いですから、くる病の予防ということが重視されているのだと思われます。
日本国内で乳児に対しビタミンDの投与というのは、NICU卒業生(この場合≒未熟児さん)には普遍的に行われているようですね。
~何故NICU卒業生に必要なのかは、該当児のお母さんは小児科ドクターから聞いておられる筈なので、その説明も本題から外れるので省略いたします。~

お母さんの食べたものがおっぱいになることは、読者のみなさんはよくご存知かと思います。
仮の話ですが、母乳育児中のお母さんの食生活がメチャクチャで、慢性的にビタミンの摂取量が極端に少なければ、おっぱいに含まれる何らかのビタミンが欠乏するかもしれないことは・・・あるかもしれません。
しかし、常識的に考えて、そういうことはちょっと考えられないと思うのですね。
本来おっぱいに含まれるビタミンの量は安定的です。
特に脂溶性ビタミンであるAやDは、お母さんに蓄積されていますから、水溶性ビタミンのBやCに比較して、食事の影響を受けにくいと言われています。

やはりこれは、国情の違い、食生活の違いということに端を発しているのではないかと思われます。
ちなみに私はミルク育児全盛期に赤ちゃんだった者ですが、今とは違い、昔のミルクは牛乳の粉末のような代物だったとかで、赤ちゃんにビタミン補給は必要だという指導が一般的だったそうです。
そのため「ポ●ンS®」というビタミン剤を服用させていたと、実家の母から聞いたことがあります。
また、私自身は3人の子どもをおっぱいで育ててきましたが、赤ちゃんにビタミン剤を服用させたことは一度もありません。

追記:この記事を書いた後、更に色々調べていたら、ベジタリアンの方はビタミンB群が不足しがちなので、おっぱいへの配慮をするならビタミンB群の補給をすることが望ましいという考え方があることを知りました。
ご質問はA・C・Dなので、B群では少し内容がズレますから、記事本文の追記というカタチで補足させていただきました。

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