完母で順調に育つ健常新生児の1回哺乳量の目安とは(2週間検診時)
これはあくまでSOLANINが経験上導き出した目安ですが、健常新生児で、昨日申し上げましたように受診時の条件を整えて(揃えて)、2週間健診の日まで完母で1日10回以上の頻回直母を実践し、新生児の体重増加度に余裕のある(≒30g以上/日)場合は、2週間健診当日、来院して1回哺乳量を測定した場合、大抵40g以上/回は哺乳出来ているということです。
「えっ?粉ミルクの缶蓋には2週間までの新生児は、〜80g/回って記載してあるよ。40g以上/回って少な過ぎやしない?」ですって?
それがねぇ、そうでもないのですよ。
完母で退院した健常新生児であれば、おっぱいの場合、粉ミルクの缶蓋に書いてあるほど沢山哺乳出来なくても、1日10回以上の頻回直母をしていたら、ちゃんと育っちゃうのです。
勿論、月齢が進んだり、体重が4kg以上になれば、1回哺乳量の目安は変わりますので、「へぇ~、1回哺乳量って、おっぱいだったらずっと40g以上/回でいいんだ!」とは、早トチリしないでくださいね。(こういう人がいるだろうなと思うと、書きたいけれど書けない記事が多いです。)
失礼な物言いになって恐縮ですが、ブログ冒頭の虹色の文章を、飛ばし読みが常態化している方には早トチリが多い傾向があると思われますので、くれぐれもご注意ください。
注)ここでいう健常新生児には、早産児・低出生体重児等の小児科入院の新生児や過期産児・巨大児は含みません。
37周0日以降41週6日までに出生した、2500g以上4000g未満の小児科入院をしなかった新生児を指します。
該当しない新生児のお母さんは、この目安を無理やり当て嵌めたり、拡大解釈しないでくださいね。
特に小児科入院となられた新生児の場合は、事情が違います。
入院中は主治医が1回哺乳量の指示を出していらっしゃるかと思いますので、指示に従うのが、ベストであることに間違いないと思います。
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