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2014年1月29日 (水)

タバコと母乳育児。

私はタバコは大嫌いです。
タバコという文字を書くのさえ嫌なので、これまで記事にしてこなかったくらいです。
これを書きつつも言わずもがなというか、何を今更という想いしかありません。
だってそうでしょう?
母乳育児中のお母さんがタバコ喫っていいわけないじゃありませんか!
私は一体タバコの何を書けばいいのでしょうか?
(みなさんよくご存じかとおもわれますが・・・いかが?)

《タバコの害》
1)タバコに含まれるニコチンはおっぱいの分泌を低下させます。
    なので赤ちゃんの体重増加不良を引き起こす恐れがあります。(妊娠中は低出生体重児になりやすいですね。)
2)喫煙者のおっぱいに含まれるニコチン濃度はお母さんの血液中の2~3倍は濃くなります。
   (普通の内服薬は1/100くらいに減少しますがニコチンは増加するのです。)
3)お母さんがタバコを喫わなくても、家人が喫うと「受動喫煙」になりますから、やはりいくばくかのタバコを喫ったのと同じ状態になります。
   (副流煙の方がヤバいってことはみなさんご存知ですよね?)
4)ニコチンを摂取すると赤ちゃんは不穏状態になったり、頻脈、嘔吐、下痢などの症状が出ることがあります。
5)中耳炎になりやすい。
6)気管支炎・喘息など呼吸器系の病気になりやすい。
   (生後3ヶ月にもならないうちから喘息性気管支炎で入院した赤ちゃんを知っています。お父さんのタバコが原因で喘息を発症し1歳半の時、重積発作で治療の甲斐なく亡くなった子どもの死後の処置をしたことがあります。)
7)SIDSの発症頻度が非喫煙者の5倍に跳ね上がる。
8)赤ちゃんが動けるようになると「吸殻の誤飲事故」を引き起こすことがよくある。
   (フロアーに灰皿を置きっぱなしにしてたから赤ちゃんがタバコを誤飲して、QQ車で搬送されてきて胃洗浄というパターンを今まで何度も見ています。タバコを喫うだけでも考えものなのに後始末すらせず、生命に関わる事態に追い込むようなバカ親に育てられる赤ちゃんが不憫でなりません。)

アメリカ小児科学会では2001年にニコチンを母乳育児中の禁止薬物リストから外しています。
曰く、「たとえ喫煙していても母乳育児をするほうが、ミルク育児に切り替えるよりも児の健康面でのメリットは大きい。」という声明を出していますが。
それはそうかもしれませんが、だから大丈夫なので喫っちゃってOKとは言いたくないですな。

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