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2014年1月22日 (水)

断乳後のセルフケアをなおざりにすると、ヤバいです!

おっぱいをあげるお母さんに、個人的にしてほしくないことは幾つかありますが、その一つが断乳です。
自己流ならぬ自己チューで止めちゃうから、パンパンに張って痛くて辛くて・・・収拾がつかなくなって、駆け込み受診みたいなことをする人には、助産師も泣かされます。

《理由》
◆おっぱいに未練たっぷりのお子さんが可哀想でならない。
◆助産師の手がバカになるくらい搾らねばならないことがある。(大袈裟でもなんでもなく、「こんなに手を酷使して、万一動かなくなったら、労災だろうか?」と思ったことは一度や二度ではございません。)」

しかも、痛くて辛かったら助産師の指導(それもちっとも難しくないこと)を聴いてくれたら良いのに、聴く耳を持たない人が多い。
例えば、自分でするおにぎり搾り。
この間は、「おにぎり搾りは、次回来院時まで1日に1~2回/日くらいはしてくださいね。量は少なくても良いですから。」と注意念押ししたのに、「段々ラクになったし、変に刺激したらイケナイかと思って、自己判断でおにぎり搾り止めました。」などど抜かす人が居ました。(泣)

まったく、「○○様はアホでございますか?」と嘆きたくなりました。(by:ドラマ「謎解きはディナーの後で」の宝生家執事・影山役の櫻井翔くん風に。)
確かに段々ラクになるでしょうが、
次回来院時が2週間以上空く場合、全く触らなかったら、早々に乳管開口部が閉鎖してしまう危険性があるから、おにぎり搾りは勝手に止めちゃいけないのです。

段々ラクになったとしても、おっぱいの生産に急ブレーキが掛かったとしても、断乳したら即一滴もおっぱいがつくられなくなる・・・のではないですからね。
ジワジワつくられたおっぱいは放置すると、乳腺組織に溜まっているということですからね。
微量ならともかく、相当量が溜まってしこりみたいになっているのに、乳管開口血部が閉鎖してしまったら、助産師の手を借りても溜まったおっぱいが排出出来ないことだってあります。
そうなると、乳腺外科とかに受診して頂き、穿刺(せんし)して抜き取るなぁんてことになりかねないのですからね。

「そんな危険性があるのなら、もっと早くに再診させたらいいのでは?」ですって?
ところがギッチョン、お相手は自己チューさんですからねぇ。
「えぇ~っ、その週は都合が悪くて再診なんかできませんっ!」と返されるなんて普通にありますから。(涙)
どうにか予約を取ってくれても、結局後日キャンセルする人だっているんですよね。
で、「外科行って、針を刺されて痛かったし怖かった。」と呟かれてもねぇ。
対応させられる助産師としては、そういう物言いを付けられても、「ちょっとそれって違うんじゃないですか?(怒)」と逆に訊きたいですね。

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