自然災害に罹災した時に、改めて母乳育児の良さが実感できますよ。
山や海での遭難、そして痛ましい結果になったという報道を見ておりますと、ご冥福をお祈りしなくてな・・・という気持ちになります。
が、山に登ったり、海で泳いだりということは、キツい表現で恐縮ですが、ある程度自分で選択したことでもあります。
そうではなくて、集中豪雨の影響で山津波が発生したり、台風で浸水したり、火山が噴火してガスや火山灰が降ったりというのは、本人が避けようがないことですよね。
読者のみなさんの中には、先の大震災も含め、様々な自然災害に罹災された方もいらっしゃると思います。
自然災害に関しては、ある日突然ですから、本当に大変だと思います。
さて、もし(考えたくもないでしょうが)赤ちゃんがおられる状況で、何らかの自然災害に罹災してしまったらどうなるのか?
そういう場合でも母乳育児は威力を発揮します。
万一被災して避難所暮らしを余儀なくされた場合でも・・・です。
なぜなら、完ミですと、赤ちゃんが困らないように調乳・洗浄のためのキレイな水や、沸かすための電気ポットやカセットガスや、消毒液を常備してすぐに活用出来るようにしなければ、1日たりとも過ごせないからです。
ライフラインの大半が遮断されても、授乳場所さえ確保されれば、最悪お母さんがお握りとお水しかもらえなくても、衛生面その他赤ちゃんの授乳で心配なことは何も無いからです。
東京都の元知事さんは、ミルク育児推進なのか、災害対策関係の資料を見た方からの伝聞ですが、『ミルクの備蓄がどうのこうの・・・」という文書を都職員に作らせておられるとのことです。(もし違ってたら、元都知事さん、ごめんなさいね。)
出来る限り母乳でということを推進したほうが、弱者となる赤ちゃんを守ることになると思うのですが・・・
そのためには、妊娠出産の段階から妊婦さんに『いかなる時も、何を優先するか。』ということを認知してもらえるように、予め情報提供するべきじゃないでしょうか?
お母さんとなる方のスタンスが変われば、ドクターも都知事さんも変わらざるを得ませんから。
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コメント
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いつも楽しく拝読させていただいています!
2歳2ヶ月のおっぱい星人の母です。
2ヶ月のころにSOLANINさんのブログに出会って、今も長期授乳を楽しめています♪
ありがとうございます!
災害のことなのですが、私も母乳だからなにがあっても大丈夫!と思っていたんです。
ですが、市の災害対策関係の仕事をしている先輩から、
「完母でも、被災したショックやストレスで母乳が止まっちゃう人もいるし。赤ちゃんは無事でも、お母さんに万が一なにかあった場合、どうする?一応、ミルクをあげられるように準備しておいた方がいいよ」と、アドバイスを受けました。
そんなわけで、私の万が一に備えて、1缶だけミルクを準備しました。
もう娘は2歳だから、ミルクは必要ないと思いながら、せっかく買ったミルクだし、どなたか困っている方がいたら差し上げることも出来るからと、賞味期限が切れるまでは非常用持ち出しグッズに入れておくつもりです。
投稿: はるひ | 2014年1月26日 (日) 02時51分
妊娠中よりブログを読んでいます。
一歳5カ月の娘、保育園に通いつつ母乳を続けられており、SOLANINさんに感謝です。
災害時のミルクですが。
以前新聞で、大震災でママを亡くした赤ちゃんを、祖父母が育てている話が載っていました。よそのお母さんに母乳をもらいに、またミルクやおむつをもらいに、駆け回ったそうです。
災害時、ママから母乳がもらえれば良いですが、ママが無事ではない場合もあります。完母でない人もたくさんいます。よその子供に母乳をあげる余裕ある人がどれだけいるでしょうか。非常食として、安心材料として、行政がミルクを備蓄することは必要だと思います。それは、ミルク推進ではないと思うのですが、SOLANINさんはどうお考えでしょうか?より理想な形はどのようなものなのでしょうか?
投稿: ななこ | 2014年1月27日 (月) 16時05分
まさに311で被災し、おっぱいの有り難さを実感しました。
子供はちょうど10ヵ月になったばかり、離乳食が全然進まず(おっぱい星人の王道ですが…ほぼ母乳で生活)悩んでいた時でした。お昼寝の添い乳の真っ最中に激震に襲われ、ライフラインの寸断、街中の大混乱、物資調達の困難、原発…あの日たまたま代休で旦那が在宅していたので津波に巻き込まれずに済みました。
そんな状態でしたから離乳食の物資なぞ全く手に入らず…と焦りはしましたが、子供はおっぱいがあれば良かったようです(笑)この時ほんっとうに母乳で良かった、ソラニンさんの読者で良かったと心底思いました。
物資が到着する2週間はとにかく自分の水分補給、食べられるものはなんでも放り込みおっぱいを止めないこと、体を冷やさないことに徹しました。
私のケースはとても恵まれていたと思います。あれから3年、今年幼稚園に上がります。夜、寝かしつけにおっぱいがなくても寝る事が多くなってきてそろそろフィナーレかなぁ?と寂しいような…
投稿: はるまま | 2014年1月28日 (火) 04時33分
うちの自治体の方針(口先だけ母乳育児推進と言いながらミルク至上主義)で災害に遭ったらどうなるかと考えると、怖いです。
おっぱいを出す為に水や食料を摂っているのに、「自分が食べる分があるなら子供に食べさせればいいのに。赤ちゃんにはミルクを飲ませれば良いでしょ」と言われながら「お宅は母乳が出るんですから、ミルクの配給は遠慮して下さい」と言われたらどうしよう?とか…。
考えすぎでしょうか?
投稿: にゅう | 2014年1月30日 (木) 21時48分