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2014年2月の記事

2014年2月28日 (金)

言い聞かせでもなく、自然でもない。

言い聞かせでもなく、自然でもない・・・謎かけのようですね。
でも、あるのです。
そういう卒乳がね。

SOLANINの出会ったYちゃんは、筋金入りのおっぱい星人でした。
妊娠中のお母さんが産後どうなるのかと不安になる位、おっぱいが大好きでした。
おっぱいの前は毎回自作のおっぱいの歌を唱和して、時にはおっぱいダンスをして、いただきますと言ってから、服をめくり、がっつりと幸せそうなお顔でおっぱいを飲む毎日でした。

Yちゃんが2歳4ヶ月の頃、お母さんは臨月になりました。
出産の際は、旦那さんがなかなか病院に来れず、お母さんはYちゃんと共に入院されました。
Yちゃんは、お母さんと共に、陣痛室のLDRベッドで過ごしていました。
その時のYちゃん、何していたと思いますか?
たまたま陣痛室に用事にあった私が見た時、Yちゃんは陣痛発来中のお母さんのおっぱいに吸い付いていました。
Yちゃんの吸啜刺激が効を奏したのか、その後陣痛は段々強く、間隔も短くなり、分娩はスムーズに進行して行ったそうです。
やがて、旦那さんも病院に来られ、家族に立ち会われる中での分娩となりました。

後でお母さんから伺ったところによりますよ、Yちゃんは赤ちゃんが生まれる30分前まで、お母さんのおっぱいに吸い付いていたとのことです。
そして、Yちゃんは、かねてからお母さんに申し入れしていたことを、しっかり守ってくれているとのことでした。

それは何か?
「赤ちゃんが生まれるまでは、私のおっぱいだけど、赤ちゃんが生まれたら、おっぱいは赤ちゃんに譲る。お母さん約束して!」という申し出だったそうです。
決して、お母さんが頼んだのではないのです。
Yちゃんが自分で考えて、自分で決めたことなのです。

正直言って陣痛発来中に上の子におっぱいを吸わせるのは、辛かったと思います。
お母さんにしてみたら、「どいてくれ!」と言いたかったかもしれません。
でも、そんな極限に近い状況の中でも、お母さんは約束を守ってくれた。
だから、想いを遂げられた。
Yちゃんにしてみたら、納得のおっぱいライフのフィナーレを迎えることができた。
だから、思い残すことは無い。
赤ちゃんにおっぱいを譲って悔いは無いのです。
ふぅぅむ、なるほど。

お子さんが強い意思を持って、自ら卒乳を決める・・・こういうカタチの卒乳を、SOLANINは、決意の卒乳と呼ばせて頂きます。
こういうカタチの卒乳もアリなんだと思います。

産後3ヶ月bの仕事復帰と母乳育児。

<お母さんからのお便り>
先日、仕産後3ヶ月bという早期の仕事復帰について相談させてもらった者です。
SOLANINさんに、大下ユリ子さんを紹介して頂いて、相談に乗っていただきました。

今日、勤務先の保育園に行く機会があったので、SOLANINさんと大下ユリ子さんのブログを熟読して、出来る限りの知識を身に付け、大下ユリ子さんに頂いたアドバイスのもと、授乳について話をして再度園長にお願いをしました。

すると、昼の授乳時間に母乳をあげてもいいと言っていただきました。(喜)
保育園に居る間は、今の授乳の流れで行くと、10時、13時、17時と授乳があるので、13時の時に母乳をあげられることになりました!!

哺乳瓶の練習は担任の先生に任せちゃうことにして、ミルクの練習も止めちゃって、保育園が始まるまでの後1ヶ月弱は、哺乳瓶の事なんて忘れてゆったりと母乳育児を楽しもうと思います☆
SOLANINさんに出会えてよかったです!本当にありがとうございました☆


<SOLANINの解説>
産後3カ月という早期の仕事復帰。(汗)
まともに育児休暇が取得できない環境で、軌道に乗ってきたおっぱいを、勤務先の保育園の方針であげられないという保育士さんから、「もう、どうしたらいいのか・・・(涙)」というご相談を受けました。
育児時間や時短等の制度の活用が難しく、おっぱいを止めるなんて考えられず、でも、おっぱいを受け入れてもらえず、搾乳も難しいと言われ、八方塞だったのですね。
保育士さんだからこそ、ご自分の母乳育児体験が仕事に活かせるのに、なんと厳しい保育園なんだろうと、切歯扼腕&頭を抱え込む状態でした。
「どうしたものか?」と、私も大いに悩んだのですが、私がブックマークに掲載している稀少な方、そう、保育士さんでもある大下ユリ子先生にご相談するようおススメしたのです。
もちろん、きちんと読者登録をされて、大下ユリ子先生の記事を拝読してから、ご相談してねとお願いしました。
きっと大下ユリ子先生のアドバスが良かったのだと思います。
保育園側との交渉の席では、これまでの経緯では考えられないくらい、このお母さんにかなり有利な条件で園長先生からの回答が得られたそうです。

仕事復帰が早いから、おっぱいは諦めて・・・というのが昔からの考え方でしたが、私は逆だと思います。
仕事復帰が早いからこそ、なんとかして一口でも多く、一日でも長く、おっぱいを続けて行ってほしいのです。
だってね、おっぱいはお母さんのカラダにくっついていますけど、赤ちゃんのモノなんですからね。

2014年2月27日 (木)

バレンタインは過ぎましたが。

不景気ではありますが、世間ではまだまだ義理チョコが流通していますから、旦那さんが勤務先で貰った義理チョコが相当数あった方もいらっしゃるかと存じます。

旦那さんが甘党であれば、自由に食べさせてあげたらいいですが、左党の場合、義理チョコはオブジェと化します。
トリュフ系の生チョコの場合、賞味期限が短いので、代わりに授乳中の奥様でありお母さんである当ブログの読者さんが美味しいうちにいただこう・・・とゆう展開になることはあながち否定できないと思います。

その結果授乳中の奥様でありお母さんである方が「勿体ない、早く食べなくちゃ!」という理由でいつもとは全く違うペースでチョコをたべまくることになるとどうなるか?

最初はヒヤヒヤしながら食していても、その日、次の日は意外と大丈夫なことがあります。
ついつい油断してその後も1日1箱ペースで義理チョコの処理を続行し7~10日間経過すると、大抵おかしなことになってしまいます。

まずは、赤ちゃんのおっぱいの飲み方がおかしくなります。
唸り声をあげながら飲む・小言を言いながら飲む・じたばた暴れながら飲む・ニヤニヤ笑いしながら左右差をつけて飲む…等の兆候が見られます。
次に患側の背中の張りや肩凝りが酷くなってきます。
それでもまだおっぱいは痛くないし大丈夫だろうと安心してチョコの処理に励むと、ほぼ確実に近日中にドボンしちゃいますな。

チョコにはカフェインも含まれますから、頻回且つ多量摂取を続けると赤ちゃんが興奮気味になり寝つきが悪くなることも想定されます。

勿体ない精神はいいことですが、時と場合と程度によりけりです。

ボディブローのように、時間差で乳房トラブルになっちゃうことがありますからね。
今年やらかしちゃった方は、来年は気をつけてね!

物凄く執着してるけれど、卒乳出来ますか?(2歳8ヶ月)

<ご相談内容>
2歳8ヶ月の我が子は、未だに現役バリバリのおっぱい星人です。
周囲からは「止めないと甘えん坊になる!」「せめて寝る前だけにしたら?」「おっぱい飲む分、栄養が偏るのでは?」とか散々な言われ方をされ、そう言われることが一番ストレスフルな毎日です。

ですが、ここまで大切に慈しんできたのですから、自然卒乳と決めて頑張っています。
幸い、これまでこれといって乳房トラブルもなく、徐々に直母回数は減り、おっぱいの分泌量も減っていきました。

それでも4~5回/日はおっぱいを欲しがります。

私としては少なくなったと思うのですが。
ただ、あまりにも執着が強い時は、「ホントに卒乳出来るのかな?」と、少々不安になってしまいます。

<SOLANINの回答>
2歳8ヶ月で現役バリバリなのですね。
それを受け止めてあげる相談者さん、素敵です♪
でも時々、相談者さんの気持ちが不安になってしまうのは、お子さんの執着だけではなく、母乳育児に対する周囲の理解不足発言のせいだと思います。
毎日毎日、おっぱいをあげることがイケナイことのように言われ続けるから、ついつい「我が子の辞書に“卒乳”の二文字は無いのではないか?」と思えてしまうから不安になるのではないですか?

それでも、2歳8ヶ月です。
外遊びは好きでしょう?
走り回って好きな遊びをして夢中になっている時、おっぱいを欲しがることは、殆ど無いのではありませんか?
運動量が多くなってきますから、おなかも空くし、ご飯だってそこそこ食べられるようになってきていますよね?
自分の希望することを言葉で伝えられるようになってきていますよね?
その上でのおっぱいだったら、何も問題ないですよ。
間違いなく、相談者さん家のおっぱい星人さんは、卒乳への道のりを歩き始めていますよ。
別に相談者さんは2歳8ヶ月のおっぱい星人さんにガンガンとセールスをしているわけではないでしょうし、お子さんが欲しがった時にあげているだけなのでしょう?
だったら、肩のチカラを抜いて!
「おっぱいはもうええんちゃう?と言われた時の対処法」の記事、憶えていますか?
もう一回あの記事を読みましょう♪
母乳育児に対する周囲の理解不足発言には、華麗にスル―(≒良い意味での図太さ、女優になったつもりでの長セリフ)が一番です。
おっぱい星人さんを信じ、待ってあげることが出来たら、最高ですね。

仕事復帰されたお母さんからの嬉しいお便り。(5ヶ月)

<お便りの内容>
現在5ヶ月の男の子ママですが、4月より保育園に預けて仕事復帰する予定です。
私の住む地域は保育園激戦で、認可保育園に陳情の末入園が決まりましたが、搾乳は受け付けていませんでした。
しかし、最強母乳外来で培ったパワーで、入園の書類にサインしたあと(笑)要望書を作成しました。
要望書はSOLANINさんから頂いた知識を最大限に盛り入れ、厚生労働省の保育所保育指針を上げ、超大作に仕上げました!
そうしたら、園長も私の必死のお願いを聞き入れて下さり、会社に掛け合い、冷凍母乳を受け入れてくれることになりました!
ほんとにうれしくて涙がでました。

このブログに出会えていなければ、母乳育児にここまで喜びを見つけられていたかな?こんなに頑張って保育園に掛け合うことまでできなかったかも、と思います。母は強しですね。
それを教えていただいたSOLANINさんに感謝してます。
毎日ブログの更新大変でしょうが、頑張って下さい。

<SOLANINの感想>
産後5ヶ月での復帰、様々な不安があると思います。
「せめて保育園にお世話になっている間は搾乳をあげたい。」というお母さんの熱意が園長先生を、そして制度を動かしたのですね。
何事もそこで初めてのことをお願いするというのは勇気が要るし、易々とは聞き届けて貰えないと思います。
でも、悶々としているだけでは先には進みませんからね。
そういう場合は相手を説得するのではなく、相手を納得させればいいのです。
『最強母乳外来』で培った知識が赤ちゃんとお母さんのためになり、良い結果をもたらしてくれてSOLANINとしても大変うれしいお便りでした。

母乳育児は山あり谷ありですが、何とかお仕事と母乳育児を両立させていけるように、SOLANINはいつも応援しています。

2014年2月26日 (水)

姉妹で言い聞かせ卒乳中・最終報告。

件(くだん)のお母さんが再診されました。
二人の様子を伺いました。


お母さんに言わせると、「おっぱい依存症ではないか?」というくらい、おっぱいを中心に世界が回っていたお姉ちゃんのYちゃんは、ライバルの妹ちゃんが飲まなくなったせいか、「おっぱい飲みの神様が離れて行った。」みたいに大人しく機嫌良く過ごしておられます。
3歳8カ月にもなると、(あ、9か月になられましたかな?)口が達者になり、お母さんがガ~ンとくるようなことを、のたまったそうです。
何だと思います?
「ママのおっぱい、しわしわになって、ばぁちゃんみたいになったなぁ。」
だそうです。(ひっ、ひどいっ!)


妹さんは小さくなったおっぱいを見て、「(妹ちゃんが)いっぱい飲んだから(なの)?」
「パイパイごめんね。」と、申し訳なさそうに言ってるそうです。
妹ちゃんの言葉はまだ拙いのですが、お母さんとしては胸にぐっとくるそうです。
お触りの「卒乳」はまだのようで、相変わらず、お家の方のおっぱいを摘まんだり引っ張ったりしているそうです。
それは仕方がない、もう少し長く妹ちゃんには飲ませてあげたかったのに、お姉ちゃん案件で“言い聞かせタンデム卒乳”に巻きこんでしまったのだから・・・とお母さんは納得しておられます。


言い聞かせがしっかりと出来ておられたので、チックや夜泣き、爪かみ、拒食、情緒不安などの気になる諸症状はみられないそうです。
乳房のコンディションも落ち着き、無事フィナーレを迎えられました。
ほっ。

仕事復帰したら赤ちゃんが怒って飲まなくなってショック!

大抵の赤ちゃんはおっぱいが大好きですから仕事からお母さんが帰ってきたら、それこそ自宅なら玄関の敷居のところで、ポチのようにウルウルおめめで待っています。
喋れるお子さんなら「パイパイ」と言ったりして。(笑)

でも、もう少し小さい赤ちゃん(例えば生後6ヶ月くらい)ですと、哺乳ストライキを起こすことがあります。
どんな場合ですかって?
それは、きちんとお母さんが仕事に復帰されることを、赤ちゃんに説明していない場合です。
保育園に預けるにしても、おばあちゃんにお世話になるにしても、1ヶ月前くらいから、「何処で過ごすのか?」「おっぱいはどうやって飲むのか?(搾乳をコップで飲むとか、ミルクを飲むとか等)」「お母さんはいつ帰ってくるのか?」「お家に居る時はいつも通りにおっぱいがもらえること。」などを折にふれ何度でも繰り返して説明してくださいね。

赤ちゃんにだって心の準備が要るのです。
仕事に復帰される前はお母さんの気持ちがざわつく時で、「子育てしながら家事もしながらお仕事をやっていけるのかしら?」と不安になったり、「もう少しお休みしたかった。」と思ったりで赤ちゃんのことが一時的に見えていないことがあるのです。

赤ちゃんはそういうことに敏感ですから、何も分からないと決め付けたり、勝手に思い込んだりしていると、悲しくて不安で反っくり返って怒って飲まなくなることがあるのです。
どんな時でも、赤ちゃんに語りかけることは忘れずにいてください。

2014年2月25日 (火)

完母になりたいと言われても。(新生児)

入院中の乳汁来潮現象遅延で、ミルクの補足を余儀なくされたお母さんで完母志向の強い方は、時々無茶振りをされるので困ります。

早ければ退院後数日のうちに完母に切り替え(=リラクテーション)できる方もいらっしゃいますが、そうなるまでに数週間~数ヶ月を要する方もいらっしゃいます。
どのような経過を辿られるかは、前のお子さんをSOLANINの勤務先でご出産されたのであればある程度見通しは立てられますが、そうではない場合や初産婦さんの場合は、正直言って何とも予測がつき難く、リラクテーションを進める時も慎重になってしまいがちです。

SOLANINとしましてはお母さんが焦られる気持ちは理解出来ますし、1日も早くリラクテーションできるように支援したいのは山々ですが、乳汁分泌の増加と赤ちゃんの哺乳力はお母さんの希望通りに進捗するとは限りません。
「今ミルクをストップすると、赤ちゃんは干上がってしまい、体重が停滞どころか激減することが予測されるのでそれはできませんよ。」
「今ミルクをストップすると、家事や上の子さんのお世話もあるし、生活が成り立たなくなるからすべきではないですよ。」とSOLANINは理をもってご説明させていただくのですが、
「そんな悠長なこと言ってたら、いつまでたっても完母になれないじゃないですか!」
「里帰りしている間にミルクを止めたいんですけど、このままじゃ無理ってことですか?」と、怒りをぶちまけるキャラのお母さんに遭遇することが、最近続いておりまして辟易しています。
さっさと完母に移行できない自分が許せないのかな?と想像しますが、授乳は母子一体で行うものですし、じっくり待つことは子育てをする上で基本的スタンスなので、(キツい表現で恐縮ですが)こんな初期(≒新生児の母になったところ)の段階で怒りをぶちまけられても、ご自分の未熟性を露呈するだけではないかと思うのですが。
母乳育児について何かを履き違えていらっしゃるとしか思えず、どう説明すれば現状を受け入れていただけるのかと悩むところです。

姉妹で言い聞かせ卒乳中・中間報告。(妹ちゃん編)

この間までお姉ちゃんとタンデム授乳中だった1歳8ヶ月の妹ちゃんのNちゃんです。
言い聞かせ卒乳中です。
最初の1週間はお姉ちゃんのことが気になるらしく、「お姉ちゃんも?(飲まなくなるのか?)」と確認していたとか。

次の1週間はやはりお母さんの服をめくって乳房に描かれたお花を何度も確認したり、名残惜しそうな表情だそうです。

次の1週間は家族(おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん)の乳房を触りまくっているそうです。(お母さんのはダメなんだろうなという想いがあるのか、触りに来ないそうです。)
乳房を触っていると、心が落ち着くのかもしれませんね。
きっとそうだと思います。
1歳8カ月なりに葛藤はあるのでしょう。
でも、お母さんから見て妹ちゃんの方がお姉ちゃんよりも受け入れつつあるというか、性格もあるのでしょうが、リアクションが温厚だとか。


お母さんとしては妹ちゃんにはもう少しあげてもいいとは思っていたのだそうですが、お姉ちゃんの激しい飲み方に辟易していたというか、お姉ちゃんを言い聞かせ卒乳するためには可哀想な気もするけど妹ちゃんもタンデム卒乳するしか選択肢はないということでした。
妹ちゃんだけでも自然卒乳させたかったけど、どうにもならず、苦渋の決断だったと教えてもらいました。
お母さんのおっぱいの方が落ち着いてきたら、お母さんのおっぱいを触らせてあげるといいのではないかと思いました。


妹ちゃんの健気な様子に貰い泣きしそうなSOLANINでした。

仕事復帰1ヵ月後になって乳腺炎!

産後8ヶ月からパートに復帰されたMさんの勤務時間は8時半~3時ですが、休憩時間が15分間しかなく、勤務中に搾乳が出来ないとのことでした。
(労働基準法的にどうなのかと思いますが・・・)
職場復帰前も後も授乳回数は5回/日だそうですが、仕事をするようになって、当然ですが昼間の授乳間隔が長くなったそうです。
朝イチの授乳は出勤前の7時半。
そこから次の授乳が17時!お迎えして買い物してからだそうです。
そして、寝る前21時頃。
夜中は2回くらい起きて飲むそうですが、昼間あげられないからそれは止むを得ないと自覚しておられました。
離乳食は2回/日で食べっぷりはまずまず良いそうです。

Mさんいわく、
「乳腺炎になるとしたら復帰直後だろうと思ってた。何故今になってか分からない。乳腺炎になるんだったらもうおっぱい止めた方がいいのかな?」
と、自分の気持ちを聞かせてくれました。

乳腺炎としては私が診させてもらった時は必死に飲ませ続けた後だったのでさほど酷い状態ではなかったので乳房は余り触りませんでした。

授乳状況からすれば仕事復帰直後から乳腺炎になられてもおかしくないようでしたが、逆にここまで持ちこたえたのは赤ちゃんがおっぱい星人だったからです。

おっぱい止めるのは簡単だけど、その前にお母さんと離れて保育園で過ごしているということを認めてあげてほしいと伝えました。

改善したほうがいいところを挙げますと、
①お迎えの後のおっぱいは出来るだけ4時すぐで、車中でいいので飲ませてあげてほしいということです。
 授乳間隔を空け過ぎないということです。
②お弁当持参なのはいいのですが、出来るだけ揚げ物は止めてほしいということです。
 おかずが作れなかったらヘンなもの食べるくらいならお握りとお茶だけのほうがずっとマシだということです。
 (授乳も搾乳も出来なくて9時間以上は危険。)
③過去の記事にもありますように、乳房が張ってきたなと感じたら服の上から「圧抜き」が必要です。

かなり冷えやすいものを食べておられたのか、肩~脇の下にかけてのリンパの流れが悪いように感じられましたので、ストレッチを兼ねて腕を伸ばしてみました。
肩も開いてみました。

腕を伸ばす体操と肩を開く体操って気持ちいいですし、助産師でなくても簡単に出来ますが、皆さんはご存知ですか?

2014年2月24日 (月)

不妊治療が必要で、至急次の赤ちゃん希望の場合は言い聞かせ卒乳を。

おっぱい星人のお母さんの場合、月経の再来は遅い傾向にあります。
仮に1年おっぱい生活していて、月経再来が1年無い方はザラに居られます。
それ自体は理由があってもことですから、異常でも何でもないのです。

今回のお子さんが最後のお子さんのつもりであれば、どうぞ自然卒乳をしてあげてください。
しかし、こと、“次の赤ちゃんが欲しい”となると、おっぱい星人のお母さんであるが故に月経再来が未だなのに排卵だけ起こすことはどんな名医とて不可能と言えるでしょう。
特に不妊治療を受けられて、やっとのことで授かった場合は、そうでない方よりも条件的にさらに困難であることは確かです。


年齢等の諸事情があり、2年以上待てない場合は言い聞かせ卒乳をされる方が月経再来の期待が持てますし、必要があれば不妊治療を受けることができますから望まれる方向に進むことが出来ると思います。
おっぱい生活中では、さすがにホルモン剤を使う不妊治療は難しいですからね。

なので、例えば「今回は不妊治療にて懐妊。」「次の赤ちゃんを出来るだけ早く希望。」「おっぱい星人のお母さん。」「月経再来はまだ無い。」という状況の場合は言い聞かせ卒乳を進めていくことを私はお勧めします。

先日上記の条件のお母さんで「きょうだいでタンデム授乳をしたい。」と熱望される方がご相談のためSOLANINの勤務先の母乳外来を受診されました。
しかし、そればかりは、どちらも立たずなので、残念ですが無理ですと答えました。

育児休業明けで、添い乳でしか赤ちゃんがネンネしてくれない場合

育児休業明けで仕事復帰した際、勤務中に乳房が張って来て、すぐには搾れない場合の対処法については、過去記事でも書きました。
が、日勤帯ばかりのお仕事に復帰される方ばかりぢゃないですもんね。
看護師さんだと、準夜帯や深夜帯にお仕事することだって、充分あります。

育児休業明けの夜勤をするお母さんが憂鬱なのは、添い乳でしかネンネが出来ないわが子を旦那さんや、実母もしくは義母さんに預けるとして、どうやって寝かせるか?
迷惑はかけたくないし、かといって夜勤免除は難しいし・・・というトコロではないでしょうか?

育児休業がどのくらい取得出来るのかにもよりますが、看護師さんで比較的多いのは「1年間」というパターンです。
お母さんにしてみたら、「物心つきかけてるし、どうすんのよ?」と悩ましいでしょうが、
赤ちゃんに真剣に仕事復帰のことをお話してますか?
1歳くらいになれば、短いセンテンスの会話なら理解出来ます。
「お母さんはもうすぐ、お仕事に出ることになるよ。」
「しばらくはお昼間のお仕事だから、その間は保育園に行くよ。」
「お迎えの時はおっぱいを飲めるよ。」
「そのうち夜もお仕事するよ。」
「その日の夜はおっぱいナシだけど、お父さんと(おばあちゃんと)ネンネするよ。」
「お母さんはいなくても、おりこうさんしてネンネしてね。」
「お母さんがお家に帰って来たらおっぱいは飲めるから待っててね。」
「でも、今日はネンネの時におっぱいが貰えるから安心してね。」

これだけのことを、繰り返し何度もお話してください。
最初の1~2回は確かに寝つきが悪いかもしれませんが、お母さんがお家に帰られたら、「おりこうだね~。待っててくれたんだね~。さぁ、おっぱいしよう。」と誘ってあげましょう。
「今日はおっぱいナシだけど、おりこうにして、ネンネしてね。」と伝えると、赤ちゃんも翌朝のおっぱいがひときわ美味しく感じられるでしょう。
赤ちゃんはお母さんが心配するよりも、順応性があります。
でも、必ず予告つまりは言い聞かせをしっかりとね。

2014年2月23日 (日)

医学的適応を受け入れられるよう支援してください。

出産も育児も出来るだけ自然派志向でいきたいな、いけたらいいなというのは、SOLANINも同感ですが、全ての妊産褥婦さんがそれが出来るかどうかは別の問題です。
確率的にみても、10人中1~2人には、医学的適応に相当し、何らかの介入が必要になることは事実です。

もしもそれを熱望していて叶わなかった時、お母さんはとても打ちひしがれた気持ちになられるでしょう。
自分のことを駄目な人間だと思い込んでしまうお母さんもいらっしゃいます。
自責の念が強過ぎて、育児行動がなかなか身につかず、赤ちゃんの泣き声にパニックになるお母さんもいらっしゃいます。

けれども、昔も今も出産の際に最優先すべきことは、1にも2にも母子の安全です。
どうか妊産褥婦さんに医学的適応に相当し何らかの介入が必要になったことを、否定的感情で受け止めることがないよう、メンタル面で支えてあげてください。
正常から逸脱したから医学的適応となり、病院に搬送された・出産時に医療処置が必要になった・赤ちゃんが保育器に収容された・赤ちゃんに点滴や酸素が投与された・赤ちゃんにミルクを与えられた・・・それらの介入は、決して自然派志向の敗北ではなく、正しい判断の結果です。

医学的適応が必要になった際は、お母さんの残念な気持ちを受け止めつつ、一歩前に踏み出せるような声掛けをしてもらえたら、きっとお母さんは救われます。
出来ることなら事前知識として妊婦検診の際に、どんなに細心の注意を払って精一杯の妊娠ライフを送ろうとも、「医学的適応の該当者になることも充分有り得る。」「お母さんになるということは、いざその時にそれを受け止める度量が必要とされるのだ。」ということを、くどいくらい説明してあげてほしいです。
信頼関係が築けていたら、それは可能だと思います。

次子希望、どんなフィナーレがいいのか?

<ご相談内容>
現在完母で1歳2ヶ月のおっぱい星人の母です。
かつて妊娠中に切迫になり、入院経験があります。
実母や姉妹も妊娠中に切迫になり、どうも切迫になるのは家系的というか体質のようです。
離乳食は目安量程度(時にはそれ以上)は食べてくれています。
ですが、おっぱいも別バラでしっかり飲んでいます。
月経も再来し、私の年齢的なことや、持病、次子希望ということもあり、1歳半までに言い聞かせ卒乳が出来たらと思っています。
我が子もそれなりに授乳回数が減ってきて、このままいけるのかな?と思っていました。
ただ、先日ひょんなことから「おっぱいずっと欲しい?ママがお願いしているから飲まなかったりするの?」と聞いたら「うー!(ハイ)」と挙手して意思表示がありました。
何だか我が子に我慢させているような気持ちが強くなり、でも、先に書いた理由もあり、自然卒乳すべきか?でも、次子妊娠したら切迫で入院することが予測されるので、そうなると断乳みたいになってしまうし、どうしたらいいのか?と悩んでいます。
ちなみに双方の実家には距離があり、知り合いのいない土地で普段は我が子と2人きりで過ごしています。
おっぱい星人に無理のかからない言い聞かせの仕方やおっぱい以外での接し方等がありましたら、教えてください。

<SOLANINの回答>
ううむ。
難しいご相談ですな。
相談者さんのお子さんの場合、1歳2ヶ月ですが、お食事はしっかり摂れているようなので、まずは栄養学的な心配はなさそうですね。
1歳以降は月齢が進むと、お食事が食べられれば食べられるほど、おっぱいの役割は心の杖というか精神安定剤というか、そういう要素が高まってきます。

月経再来し、次子希望され、諸般の事情もあり・・・となると、やはり言い聞かせ卒乳が無難なのかな?とも思います。
特に切迫で入院の可能性が高いとなると、一気に「お母さんは居なくなる。おっぱいは貰えない。」というのはお子さんにとって過酷です。
やはり断乳は避けたいですからね。
かといって、自然卒乳を待つとなると、それはいつのことかは現段階では不明ですし、難しいのですよね?

もちろん言い聞かせといえど、全くストレスが無いというものではありません。
お子さんにしてみたら大好きなおっぱいを止めざるを得ないのですから、相当の決心が必要です。
それでも、何とか乗り越えて行けるのは、お母さんとの信頼関係が盤石だからです。
お母さんが事前に充分に準備をされていることを感じ取っているからです。
お母さんから一方的に最後通牒を突きつけられるのではないからです。

私が感心したのは、相談者さんは相談なさるずっと前から、外遊び・絵本・リズム遊び・散歩・待て待ての追いかけっこ等、一緒に出来る遊びを常に行い、お食事も3食一緒に食べるようにされ、出来る限りのことをしておられることです。
そういう日頃の積み重ねが、いよいよという際にグズグズと泣かずにおっぱいに「さようなら」出来るための“乗り越える羽”に、“ジャンプするバネ”になるのですよ。

その日が近付いて来るのなら、今からでもスキンシップだけはお子さんが離れたがるくらいベタベタしてやってください。
兎に角触りまくって、お子さんが「もう、ええっちゅうねん!」とウンザリして逃げ出すくらい。
お風呂で体を洗うのでももおむつ交換でもベビーマッサージでも抱っこでも何でもいいです。
元来、お母さんにベタベタ触られて厭な気がするお子さんは居ないと思います。
そんなお子さんが「もう、ええっちゅうねん!」とウンザリして逃げ出すくらいスキンシップに努めてください。
子どもは拒めば泣いてしがみつきます。
その逆でお願いします。

育児休業明けで保育園入園する場合のおっぱいは?

仕事を持つお母さんで、育児休業を取得されるとして、いつから保育園にお世話になるか・・・という問題があります。
3歳未満児の保育枠はプラチナチケット並みですから、4月から預かってもらうしかない場合が殆んどでしょうか。
(途中入所は至難の業ですからねぇ。)
ただ、最近ちらほら耳にするのは、「1年は育児休業が取得できるし、明けにはお母さんは仕事復帰して、その次の4月には入園できるように手配をして、それまで(=育児休業明け~保育園入園まで)は祖父母にみてもらう。」というパターンです。

このパターンですと、かなり余裕があります。
預かってもらっているのが、ほぼ1歳以降ですから、普段小食なお子さんであっても、お母さんが不在ならば、飲み物はお茶で御飯もそれなりに食べます。
お母さんと一緒にいる時間はおっぱいを飲みます。
待てるようになってくるのです。
預かってもらっている間はミルクは与えてもらわなくても結構です。
お母さんは仕事の合間に圧抜きや搾乳をして、トラブルにならないようにだけ気をつけたらいいのですね。
(圧抜きや搾乳については過去記事をご参照くださいね。)

2014年2月22日 (土)

何となく覇気が無かったのです。

<ご相談内容>
仕事復帰を前にして、どうしても母乳育児を続ける自信が無くて、言い聞かせをして卒乳しました。
間違いなくおっぱい星人だったのに、我が子は泣き叫ぶこともありませんでした。
おっぱいを飲まなくなって早1ヶ月が経ちますが、夜中に1~2回目が覚めて泣くことがありますが、以前よりは夜も眠ってくれるようになり助かっています。
食事量も減ってはいません。
ちなみに、発疹・嘔吐・下痢・発熱等の症状は全くありません。
短時間ですが、一人遊びもできます。
卒乳以来、おっぱいを欲しがることはありません。

客観的に見て、言い聞かせ卒乳は上手く行ったと思います。
でも、おっぱいを飲まなくなってから、何となくですが覇気が無かったのです。
笑顔もあるにはあるのですが、ぎこちない感じがしました。
動き回ってはいるのですが、お父さんやおばあちゃんに抱かれると、以前よりもペタっとくっついているような感じでした。
どうにも気になって罹りつけのドクターに受診するも、「何処も悪くないよ。でも、何かストレスがあったのかな?」と言われました。
やはりストレスを感じていたからなのでしょうか?
幸い今ではおっぱい星人だった頃のように笑顔も弾けているし、活発に動き回っています。

<SOLANINの回答>
直接診させてもらっているわけではないので、何とも言い難いのですが、言い聞かせ卒乳の際、やはり何らかのストレスを感じていらっしゃったのだと思われます。
言い聞かせ卒乳を否定する気は無いですが、率直に言ってこの相談者さんの場合、可能であれば、時期的にもう少し待った方が良かったのかなという気がしました。
恐らく、お母さんが思う以上に、お子さんにはおっぱいに対して深い思い入れがあったのでしょう。
そして、お母さんの仰ることに対して、とても理解力のあるお子さんでもあるようです。
おっぱいとさよならする日が来ることを分かっていて、一旦は自分なりにそれを受け入れてはいたのです。
でも、名残惜しかったのでしょう。
上手く表現できませんが、相談者さんのお子さんは、何というか・・・おっぱいに失恋したのかなぁ?
失恋して、メンタル面で元気な人ってあまり居ませんよね?
病気じゃないけれど、何となく覇気が無かったというのはそういうことだったのではありませんか?
お父さんやおばあちゃんに抱かれた時に、いつもよりもペタっとくっついているように感じられたのも、おっぱいが無くなったことをスキンシップで埋め合わせしたかったのでしょう。
1ヶ月かかったものの、笑顔や動きがおっぱい星人だった頃の状態に復旧したのは幸いでしたね。
幼くても、お母さんを思いやるお子さんのようです。
今度はお母さんがお子さんの気持ちを支え、受け入れる番ですよ。

仕事復帰して搾乳をしてるけど、あまり出ない!

7ヶ月の赤ちゃんのお母さんが、相談に来られました。
6ヶ月から慣らし保育で、出来るだけ搾乳を与えたいので、職場で休憩時1回かたまに2回に搾っているとのこと。
(20分くらいで搾れる量をと、予め説明済み)
「頑張ってるのですが、50~60mlくらいしか、搾れません。
ミルクの缶にはウチの子の月齢ならば1回量が200mlとある。
そんなに搾れないし、第一飲めないんです。どうしたら、いいですか?」
・・・とのことでした。
ちなみに、このお母さんのお仕事は管理栄養士さんです。

私は、
「おっぱいの赤ちゃんはごく一部の赤ちゃんを除いて、1回哺乳量はMAXで体重(=単位はkg)の20倍ですよ。
つまり、7kgならば授乳間隔が3時間程度空いて飲ませたとして140mlくらい。
おっぱいは消化時間がミルクより早いから授乳回数はミルクを飲んでいる赤ちゃんより、月齢が進んでも1~2回/日は多くて当り前。
そういう飲み方をして育っていくのですよ。
口輪筋の動きだって、哺乳瓶vs直母なら1vs50 と、全然違うんですね。違うものなのに、同じ基準で推し量るのはおかしいですよね。」
と説明しました。
それから、「搾乳と直母では、同じ時間をかけても、直母の方がダブルスコアつまり、2倍量くらいになりますよ。」と言いました。

試しに抜き打ちで哺乳量測定をしたところ、保育園では50mlの搾乳を哺乳瓶でやっとこさで飲んでいた赤ちゃんは直母で100ml哺乳出来ました。
赤ちゃんはSOLANINの前で、『ええかっこ』なんて出来ません。
赤ちゃんに演技はできませんから、素の状態で哺乳してコレだけ飲めたら上等ですね♪

2014年2月21日 (金)

てへっ、SOLANINは海外進出を果たしました。

2014年2月19日帰宅したら、『最強母乳外来』シリーズを出版していただいている朝日新聞出版さんから宅配便が届いていました。
宅配便の中身、一体何だと思います?(当てモンかい?)

実はですね、SOLANINは2013年夏の或る日、朝日新聞出版さんから、「書籍第2弾を翻訳・出版したいとのオファーが台湾の方舟文化出版さんから来ている。」ということを知らされました。
台湾のお母さんにも母乳育児を楽しんでもらえるよう役立てるならこんなに嬉しいことはありませんから直ぐにオファーを受諾しました。
ただ、書籍が完成するまでは、はしゃぎ過ぎだらみっともないかもと思い、家族と2人の同志(?)以外には沈黙を貫きました。

書籍名は『母乳親餵Q&A』で、著者名は蘇樂寧と表記されています。
(ちなみにこの書籍は簡易字体ではなく繁字体なので販売エリアには中華人民共和国は含まれません。)
販売エリアは台湾・香港・シンガポール・マレーシアなので日本国内では入手困難な書籍ですが、一応ご報告申し上げまする。(笑)Attachment1表紙を拡げた画像です。
繁字体を読解できる妊産褥婦の友人知人のいらっしゃる読者さん、どうかこの書籍の存在を教えてあげてください。

言い聞かせ卒乳を始めたら、ごはんを食べなくなった。(2歳)

<ご相談内容>
言い聞かせ卒乳を始めたトコロ、これまでにも増して、おっぱいを欲しがる回数が増えました。
しつこく長時間吸いついていることは少ないのですが、勝手に服をめくったり手を突っ込んできておっぱいに吸いついてきます。
生れた時から筋金入りのおっぱい星人で、最近ようやく食べるスイッチが入ってくれたのに、ここにきてなんだか思いっきり逆走し始めたように思えます。
言い聞かせをし始めた理由は、未だに月経再来しておらず、元々妊娠しにくい体質で、次の赤ちゃんも治療を始めなければ授かることが難しいためです。
言い聞かせの最中は神妙に聞いていることもあるし、渋面を作っていることもあり、表情はまちまちです。
子どもの体調は万全です。
外遊びが好きな元気な子どもです。
ですが、もっとがっつり食べるようになってから、言い聞かせをすべきだったのでしょうか?
私の言い聞かせのタイミングは、早まったということでしょうか?

<SOLANINの回答>
何歳何ヶ月であろうとも、がっつり食べていたお子さんであっても、言い聞かせ卒乳を開始したら、程度の差はあれ、子どもはおっぱいちょうだいの方向にシフト(相談者さん風に言えば逆走ですか?)します。
そりゃあそうです。
考えてもみてください。
生れてこの方、おっぱいが好きで好きで、おっぱいを飲まない日なんて無かったでしょうから。
おっぱいを飲むという行為そのものが、お子さんの生活習慣の一部になっているでしょうから。
お母さんの言い聞かせを繰り返し聞くことで、お子さんは、もう残り少ない時間しか、おっぱいを味わうことが出来なくなってしまうこが理解できたから、いわゆる駆け込み需要状態になったってことですよ。

喩えてみれば、景気浮揚対策で暫く前に実施されていたエコカー減税やエコポイントが終了する間際って、日本中が俄か好景気か?っていうくらい、盛り上がりましたよね?
消費者としても、凄く購買意欲をそそられましたよね?
あれと同じです。
だからせめて最後くらい、カタい話は抜きにして、お子さんの好きなように、気の済むようにおっぱいをあげてください。
お子さんがおっぱいに対し、思い残すことが無いくらい、後悔しないようにあげてください。
そうすれば、言い聞かせ卒乳の日以降は、きっと分かってくれますから。
相談者さんは心配でしょうが、ごはんはおっつけ食べるようになってくれます。
元気に動き回るタイプのお子さんなのでしょう?
だったら食べなきゃカラダが持たないですもの。

通常時と乳腺炎時のおっぱいの味は違います。

赤ちゃんにおっぱいをあげた経験のある読者のみなさんは、今までにご自分のおっぱいをテイスティングしたことがありますか?
なんとなく違和感があって、テイスティングなんて出来ませんか?
見解の相違かもしれませんが、大事な赤ちゃんの口に入るものですから、そんなことを仰らずに、是非してみてください。

通常時は色目的には薄青白く、仄かに甘くて、さらっとしています。
全体的に薄味です。
赤ちゃんが必死になって喉を鳴らしてゴクゴク飲む、あの状態です。

しかし、乳腺炎になりかけると、色目的には黄色みを帯びてきますし、甘味が薄れてしょっぱく、ドロッとしてきます。
全体的に濃ゆい感じです。
赤ちゃんが猫パンチしたり、仰け反ったり、小言を言い乍ら飲む、あの状態です。

通常時からおっぱいのテイスティングをして、どういう味が赤ちゃんの好みの味かを憶えておくと、「もしかして、ヤバくなってきたかな?」の段階で、味の変化をお母さん自身が察知できるようになります。
適切な対処を迅速に行えば、乳腺炎の泥沼に入らず、傍を通り抜けるだけで済む可能性大です。

セルフチェックの意味で、おっぱいのテイスティングをしてみませんか?
コンディションが変われば、おっぱいの味が変わることを、自らの舌で体感していただきたいです。
人間のカラダは上手く出来ているなぁ、おっぱいは神秘的だなぁって思います。

2014年2月20日 (木)

このまま言い聞かせ卒乳を進めても大丈夫?(1歳2ヶ月)

<ご相談内容>
我が子は1歳2ヶ月です。
そろそろ次子が欲しいなぁと思ってますがまだ生理が再開しません。
私の年齢もあり気になって婦人科に行ったら、やはり授乳してると妊娠は難しいから断乳をと勧められました。
産まれたときから、最強母乳外来で勉強しながら頑張って完母で育ててきたのに…授乳してても妊娠される方がおられるのは知っていたので、私もそうなればいいなぁと淡い期待を抱きながら自然卒乳を目指してましたが、なかなか希望叶わないものですね。
けれども、一方的な断乳は嫌なので、まだ1歳半になってませんが、だいぶ言ってることも理解してますしご飯も人並みに食べるので言い聞かせ卒乳を始めました。
今日で8日目になります。
記事にあったように、言い聞かせを始めてから夜寝る前の1回だけだった授乳がかなり増えました。
おっぱいおっぱいと一日何回も言うようになりました。
今は駆け込み授乳と思い飲みたいだけあげてます。

しかし、今日の朝寝のとき、いきなりおっぱいを飲むのをやめバイバイと言って洋服をおろしました。
その後、抱っこで眠れず泣く我が子。
おっぱい欲しいんやろうなぁと思いましたが、我が子が頑張ってバイバイと言ったんだろうなと思いおっぱいに誘いませんでした。
でも眠れず…最終的におっぱいっと言ってきたのであげました。
ここで気になるのですが、明らかに我慢して泣いてるのがわかるとき、こちらからあげた方がいいのでしょうか?
もしくは頑張ってるから、こっちも見守り、本人が言うまで泣かせてたほうがいいのでしょうか?

<SOLANINの回答>
言い聞かせ卒乳を始められて、思いのほか早いうちに一旦は「おっぱい、バイバイ」の意思表示をされたのですね。
ただ、短期間ですと、確かに相談者さんのお子さんのように、どうすれば眠れるのか分からなくて泣いてしまって・・・というパターンはありがちなのですね。
一言で言えば「機が熟していない。」からです。

お子さんは頑張っていらっしゃいます。
もしかしたら、このまま求めに応じなければ、おっぱいは飲まなくなるかもしれません。
でも、何となくですが、それって断乳チックじゃないですか?
言い聞かせ卒乳を始めてまだ日が浅いですし、お子さんの気持ちが揺れて当然の時期です。
今日明日、不退転の決意で臨まなくてはならないわけではありません。
そもそも、おっぱい星人は何かを思いきる時も、おっぱいをたくさん欲しがります。
駆け込み授乳はまさにそれです。
喩えて言うなら跳躍競技での助走なのですね。
三段跳びをするアスリートが、走り幅跳びのスタートラインから助走しても上手く跳べないようにように、言い聞かせ卒乳にもそれなりの心の準備期間が必要なのです。

ですので、相談者さんの場合、まずはお子さんの気持ちに寄り添い、「頑張っているね。でも、ホントはどうしたいのかな?」と、聞いてあげてください。
お子さんが、お母さんの目をしっかり見返し、「おっぱい、バイバイなの。」と意思表示されたら、手を握って「じゃあ、お母さんも応援するよ。」でいいと思います。
でも、嗚咽したり、おっぱいをまさぐったりするのであれば、「無理しなくてもいいよ。今はおっぱい祭りだから、大丈夫だよ。さぁさぁ、いっぱい飲んでいいよ♪」と、受け止めてあげてください。
その上で、言い聞かせ卒乳の記事を参考にされ、「おっぱいバイバイするのは○○さんが、おっぱいに来た日だからね。」と目安になるもの(シンボルマーク)作戦を地道に遂行してください。

母乳育児が伝承出来にくいわけ。

赤ちゃんをお母さんのおっぱいで育てることなんて、当り前すぎるので、学ぼうなんて考えたこともない妊婦さんは多いと思います。
「それより、出産でしょ?」と、出産関係のマタニティークラスには参加されても、残念なことに、「母乳育児」と名前が付くと「忙しいから、別に行かなくてもいいぢゃん!」っていう分かっちゃいない妊婦さんは少なくないです。

でも、この頃出産されるお母さんのお母さん、つまり赤ちゃんのおばあちゃん世代はミルク育児全盛期にご出産されていますから、1か月健診時の母乳率が20%程度と今の半分以下(=母乳育児に関してはお粗末な世代)だということをを知っていましたか?
どうして母乳育児を学ぶことが必要なのか?
よく考えてほしいのは自分がかつて経験していないことや専門的に学んだことでなければ、他の人に伝えたり、教えたりはできないんぢゃないかと考えられるからです。
その根拠は例えば英語。少なくとも中高6年間はお勉強していますから、苦手な方でもアルファベットくらいは書けるし、「HELLO」が「こんにちは」に相当するくらいは知っておられるはずですね。

でも、スワヒリ語やウルドゥー語で、「こんにちは」って言ったり書けたりできますか?
私は出来ません。
なぜなら、その言語圏で生活したという経験もなく、大学で、その方面の言語学を専攻したわけぢゃないですから。
私が言いたいのはそういうことなんです。
殆んどのおばあちゃんは、若かりし頃、自分の赤ちゃんのおむつ交換、抱っこ、沐浴、ミルク授乳は経験があるから娘さんやお嫁さんに教えられるでしょう。
けれども、経験のない母乳のあげ方や足りているかどうかの見極め方などは教えられないと思います。
母から娘に伝えられないことだからこそ、学ぶ必要があるんですね。

2014年2月19日 (水)

食物アレルギーは遺伝しますか?

<ご質問内容>
現在わが子は4ヶ月です。
お蔭さまで完母で順調に育っています。
最近気になることがありますので、質問させてください。
実はウチの旦那さんが小さい頃卵アレルギーだったという話を、最近になって姑から聞かされました。
私は食物アレルギーは何もありません。
しかし、旦那さんがそうであれば、やはり食物アレルギーは子どもに遺伝するのでしょうか?
気になって気になって仕方がありません。(涙)

<SOLANINの回答>
もしも食物アレルギーがお子さんに遺伝したらどうしよう?と不安なのですね。
お気持ちはよく分かりますよ。

しかし、食物アレルギーは遺伝情報として次世代に継がれるものではありません。
つまり、遺伝子レベルでどうこうするものであれば、食物アレルギーの発症は必発でしょうが、実際はそうではありません。
分かり易く説明すると、例えば親子であれば、体型や髪質や顔つきが似ていることってありますよね?
食物アレルギーというのは体質なので、親子であれば可能性としては出るかもしれないといううことですね。(ご両親が何も無い方よりは出易いことはあるとされています。)

食物アレルギーの発症には体質だけではなく環境因子なども示唆されていますので、この先、例えば離乳食をどうするかといったことが懸念されるのであれば、罹りつけの小児科ドクターに相談され、時期(例えば5~6ヶ月頃)が来たら検査を受けるのも一手ですね。

執着強いおっぱい星人への言い聞かせ卒乳のアイデアは?(2歳4ヶ月)

<ご相談内容>
私は2歳4ヶ月のおっぱい星人の母です。
おっぱい大好きでかなりの執着があり、生理もずっとこないままで二人目希望していたので2歳の誕生日に卒乳を目指し、言い聞かせをしたものの失敗に終わりました。
現在はなんとかお昼寝と、夜寝るときだけに減らせたものの、寝ているときは1時間おっぱいに吸い付いているときもあります。
私は高齢で、妊娠を急がねばならず、婦人科でホルモン剤を処方してもらい、生理を再開させました。

そのため、おっぱいはしょぼんと小さくなり、吸われると痛みもあります。
おっぱい星人のためと我慢しているのですがさすがに1時間吸い付かれるとかなりつらいのです。
寝たなと思ってそっとおっぱいを離すとはっと気づいて吸い付いてくる・・・・かなり執着心があります。

いつかは卒乳するとわかっているのですが痛みにつらくなってきて・・・
もう一度言い聞かせをして卒乳してくれるのでしょうか?
かなり執着のあるおっぱい星人が卒乳するのは難しいのでしょうか・・・・
何か良い方法がないものかと相談させていただきました

<SOLANINの回答>
卒乳したい理由、現在に至る状況、よく分かりました。
但し2歳の時点で言い聞かせ卒乳が不首尾であったとのことですが、あまり否定的には捉えないでくださいね。
なぜなら、ほぼおっぱいにぶら下がる勢いの執着が強いおっぱい星人であったのにもかかわらず、4ヶ月後の現在は、おっぱいの回数が昼と夜のネンネ前の2回に減ったのですから、きっとお子さんなりに頑張っているのだと思います。
その努力だけは認めてあげてくださいね。

さて、ホルモン治療を開始されたのであれば、ご指摘の通り、おっぱいの分泌が減ってきていることは事実です。
そのため長時間or強く吸いつけば、痛みを感じるようになったのですね。
この痛みさえなければ・・・というのであれば、日中「おっぱいさんはグイグイ吸うと痛くなるので、ちょっとだけにしてください。お母さんが10数えるだけにしてください。後は、手を繋いでネンネしようね。」と、お子さんがうんざりするくらい頻回に抱っこして言い聞かせてあげてください。

また、本格的に言い聞かせ卒乳をされるおつもりでしたら、お話しの好きなお子さんでしたら、絵本をつくり、毎日繰り返し、暗唱できるくらいに読み聞かされることをお勧めします。
タイトルですか?そうですねぇ~、例えば、『お母さんの子どもになる予定のあの子はお空の上で待っています。』
内容としては・・・そうですねぇ、SOLANIN的にはこんな感じでどうかなぁ?って思います。(笑)

○○ちゃんは、お空の上からやって来ました。
この家のお母さんの子どもになり、2歳になりました。
毎日お母さんに可愛がってもらって幸せです。
美味しいご飯も楽しい遊びも、独り占めです。
大好きなおっぱいも独り占めです。

あまりにも楽しくて、実は大事なことをすっかり忘れていました。
それはね、○○ちゃんと一緒にこの家のお母さんの子どもになると決めたあの子を、お空の上ですっと待たせたままだということ。

あの子はお空の上では一番の仲良しさんでした。
「この家のお母さんの子どもになりたいな!」って神様に頼みに行く時、一緒だったんだよね。
神様の前でじゃんけんして、○○ちゃんが先になったんだよね。

だけど、先になった子は、必ず次に生まれる子をお母さんのところに連れて来る約束をしていたんだよね。
ごめんね。
約束したのに、すっかり忘れちゃって。

連れて来る前に、おっぱいを神様に返す筈だったんだよね。
おっぱいが大好きだから、返すのが遅くなっちゃった。

「お空の上で待っているあの子が、○○ちゃんと一緒にこの家のお母さんの子どもになれるように、○○ちゃん頑張ろうね。」ってお母さんが言ったよ。

大好きなおっぱい、バイバイ!
これまでずっとありがとう!
ちょっぴり寂しいけれど、優しいお母さんが居てくれるから、頑張るからね。
頑張ったら、あの子にきっと会えるよね?
そしたら、お空の上に居た時みたいに、毎日仲良く遊ぼうね。

言い聞かせ卒乳の絵本、出版できるかしら?(←調子乗り過ぎ?)

乳がん検診っていつ受ければいいの?

母乳育児中は自己検診、触診をしても、今ひとつよく分かりません。
しこりといっても、おっぱいがうっ滞していることがほぼ全てですから、まず、助産院や母乳外来で、乳房を触り慣れている助産師にチェックしてもらってください。
その場で、なんとも言い難い場合は専門医に相談するよう、伝えられると思います。

ならば、エコーやマンモグラフィーか?と、なりますが、母乳育児中は乳腺組織の密度が増加するので結果の解釈(=所見をどう捉えるか)が難しいと、画像診断される放射線科と乳腺外科のドクターが仰っていました。

疑わしい所見の場合はきちんと精密検査をしてもらうべきです。
適応があれば生検も行われるでしょうが、断ったりしないでね。

卒乳され、乳腺組織が通常状態に戻れば、マンモグラフィーは受けられます。
最近は女性の放射線技師も増えてきているので、将来マンモグラフィーを受けるにしても、昔よりも抵抗感は少ないと思います。

お母さんの健康は赤ちゃんにはなくてはならないものです。

2014年2月18日 (火)

言い聞かせ卒乳が成功するでしょうか?(1歳4ヶ月)

<ご相談内容>
言い聞かせ卒乳について相談です。
1歳4ヶ月の我が子は、現役おっぱい星人です。

現在2人目を妊娠し、6ヶ月になります。

元々アトピーがあり、1人目の妊娠中から乳頭や乳輪の荒れがひどい状態でしたが、母乳育児をしたくて頑張ってきました。
2,330g と小さめで生まれましたが、努力の甲斐があり直母が可能になり、今でもおっぱい大好きです。
但し、歯が生えてきた6ヶ月頃から乳首の根元でパックリ裂けてしまい、それ以来乳首の根元が裂けたまま授乳しています。

2人目の妊娠もわかり、お腹の張りは無かったのですが、乳首の傷がひどくなってきていたため、生まれる前に傷をどうにかしたいと思い、1歳2ヶ月の頃に言い聞かせをはじめました。
幸い、我が子は食欲旺盛で、歯も全部生えていましたし、歩きはじめて外にも興味ありましたので…
現在保育園に行っており、おっぱいは朝と夜寝る前のみです。
が、SOLANINさんのブログ等も参考にし、色々試しましたが傷が治りません…

1ヶ月の言い聞かせでは足りないのか、ただの時期が早かったのか、卒乳は拒否されました。
現在も飲んでいます。
そして、しばらくしたら再び言い聞かせをしようと思っているのですが、言い聞かせのマークは前回と同じでいいのでしょうか?
また、歩いて外遊びも好きですが、基本私にぴったりくっついています。
卒乳自体諦めた方がいいでしょうか?

<SOLANINの回答>
まずは、妊娠と授乳を両立させていらっしゃることに、敬意を表します。
相談者さんは元々アトピーで、乳頭・乳輪の荒れが酷く、過去記事を参考に色々試していただいたとのことでしたが、“まなりんさんの知恵”は試されましたか?
あの記事はとても実践的ですが、お薬も同じの処方していただかれ、塗布されたのでしょうか?
それでも全然効果が無かったですか?(汗)

最初に乳首の付け根がパックリ裂けてから、数ヶ月が経ちましたが、最近は吸啜時の傷の痛みはどうですか?
この数ヶ月、患部はジクジクしていたのでしょうか?
であれば、患部から逆行性に乳房に感染しませんでしたか?
その点(感染)は無事でしたか?
ジクジクがお薬で落ち着けば、最終手段としてキズ○ワーパ○ド®を使い患部を保護するという選択肢もあったかと思いますが、それは試されましたか?

少なくとも日中保育園に通園中であれば、8時間程度は授乳をお休みできる時間帯があるということなので、噛み傷はなおると思いますし、アトピーの治療もやり易くなりますよ。

言い聞かせ卒乳のマークは、前回と違うモノの方がいいと思います。
条件的にはほぼ揃っているので、出来なくはないと思います。
妊婦さんなので、抱っこしてあやして…というのは、難しいでしょうから、ある程度家族の協力も仰ぎつつ、実行してみてくださいね。
恐怖感を与えず、わりかし好きなキャラクターなんかを選んでくださいね。
授乳回数が減ってくれば、噛み傷はだんだんと軽快傾向になりますよ。

今回、乳房の張りが少ないのは年のせい?(経産婦)

一人目さんの時に母乳が沢山出た方の多くは、「産後3日目くらいから、乳房の緊満が強くなり、パンパンに張りました。」と、仰るようです。
そのせいか、世間一般でも「乳房が張る=おっぱいが沢山出る」という公式が成り立っているようですね。

そのような印象が強いせいか、二人目さんの時に、「今回はあまりにも乳房の張りが軽いというか、たいしたことないですが大丈夫でしょうか?」と、尋ねられる経産婦さんは実に多いです。

SOLANINは普段は母乳外来のお仕事をさせてもらっていますが、休日出勤の際はお母さんと赤ちゃんの係にしていただいているので、産褥入院中の乳房の状況は一応把握しています。
で、 検温等で訪室した際に、乳房チェックもするのですが、乳房が温かくなり張り感が出てきているお母さんには、そのまま、「あ~、おっぱいが温かくなって張ってきましたね。」と告げます。
でも、経産婦さんの9割は、「今回乳房はたいした張りではないのですが、これって年のせいですか?」「えっ、この程度で張ったことになるのですか?」「上の子の時は、夜も眠れないくらいジンジンと熱くて、もっと凄かったですけど。」と仰います。

率直に申し上げます。
乳房の張り感がたいしたことないと思えるくらいマイルドなのは、決して年のせいではなく、経産婦さんだからです。

特に、出産経験を重ねる毎に、乳房の張り感は軽くなります。
10代でも20代前半でも経産婦さんであれば、出産経験を重ねる毎に、著明です。
例えば4~5人目さん以降だったら、産後10日目くらいの時点で、あまりにも乳房の張り感が軽くて、「おっぱい出てるのかしら?」と、不安になったりするくらいです。
でも、冷静に観察すれば、赤ちゃんのおしっこは沢山8回以上/日のペースで出ているし、喉を鳴らしておっぱいを飲むこともあるかと存じます。
お母さん自身は、「おっぱいが沢山出てるなぁ~。」という実感は乏しいでしょうが、結果的には、助産師から「さすがですな。」という言葉を引きだすレベルで、おっぱいは作られ、且つ赤ちゃんは飲んでいるものなのですね。
痛いくらいに張らなかったとしても、都合の良いことに、出るモノだけしっかりちゃっかり出ているということです。(笑)

逆に、40代中盤以降の高齢初産婦さんであっても、出産がスムーズで、母子の状態に問題なく、カンガルーケアをして、直ぐに母子同室で頻回直母が出来ていれば、乳房の張り感が強くなるのは想定内ですよ。
個人差はありますが、鉄板みたいな張り方をする方さえいらっしゃいます。

2014年2月17日 (月)

月齢が進んだのに浅飲みをするようになった、何故?

最近ちょくちょく、記事タイトルのようなご質問を受ける機会があったので、記事化させていただきます。

幾つかの理由があると思いますが、この記事では分泌過多のお母さんの場合について述べさせていただきます。
月齢が進むと徐々にさし乳に変化していくものの、吸啜力が強くなるので、授乳間隔が空き、おなかが空いているとついゴイゴイ飲んでしまいそうになるのが赤ちゃんです。
ただ、そういう吸啜をするとおっぱいがブワ~っと凄い勢いで出て来るのでアップアップしちゃうのですな。
2~3ヶ月くらいまでの月齢の若い赤ちゃんの場合、“陸(おか)に居ながら溺れる”という現象になるわけで、手足をばたつかせゲホゲホ&ヒーヒーしながらおっぱいから離れる状態です。

でも、月齢が進んだら、吸啜力も向上するし知恵が付いてきますから、おっぱいは咥えたままで離したりはしなくなるのね。
おっぱいの出方を制御してラクに哺乳出来るようにするために敢えて浅飲みをするのです。
とは言っても、浅飲みは何ヶ月の赤ちゃんであっても百害あって一利なしですからな。
どう対応すればいいのでしょう?

それはですな、ひとつは先搾りをすることです。
乳輪が硬くても吸啜は出来るようになっていたとしても、先搾りをすると咥えた瞬間におっぱいが噴き出したりしません。
しんどくならず、噎せたりせずに深飲みが出来るわけです。

ふたつめはポジショニングの変更です。
レイバックって分かりますか?
今丁度冬季オリンピック(会場はロシアのソチ)の最中で、フィギュアスケートの選手が、スケート靴の端を持って、上体を後ろに反らした態勢でスピンするのがあるでしょう?(レイバックスピン)あそこまではいかないけれど、ソファにもたれかかり赤ちゃんを縦抱き気味にして吸啜させるのです。
そうすると乳汁の流れ的に噴き出したりしないから、深飲みしても大丈夫になるのです。
但し、新生児や月齢の若い赤ちゃんにはお勧めしません。

言い聞かせ卒乳中の入浴を母子一緒にする愚。

言い聞かせ卒乳中の入浴はお母さん以外の方に入れて貰うのが基本の「き」です。
そりゃあそうでしょう!
生まれてこのかた、一日たりとも欠かすことのなかった大好きなおっぱいとお別れするのに、心に葛藤が無い筈ないじゃありませんか。
お母さんの言うことを、幼いながらも受け入れようとしているのです。
そのいじらしさを想えば、どんな事情があれ、お母さんが一緒に入浴するなんて・・・デリカシー無さ過ぎ。
考えるまでも無く、目の前に大好きなおっぱいがブラブラしているんですよ。
でも、そのおっぱいを飲むことは出来ないのですよ。
そんなのあんまりだわ・・・蛇の生殺しみたいですやん。
我が子に対し、これ以上ないドS丸出し&虐待行為です。

えっ?
旦那さんが出張で留守?
核家族で近隣に頼れる人が居ない?

そんなもん、お母さんがズボンの裾と袖口をまくって、お子さんのカラダを洗って浸からせてあげたらいいのです。
お子さんが浸かっている間は溺れたりしないように傍に居て、温ったまったら引き上げてカラダ拭いてパジャマ着せればいいのです。
はっ?
お母さんはいつ入浴するかですって?
そんなもん、お子さんを寝かしつけてから、適宜タイミングを見計らい、チャチャッと入ればいいじゃないですか。
小難しく考えなくても、お子さんの気持ちを忖度(そんたく)できれば、思いつくことじゃないでしょうかねぇ。

おっぱいとミルク、消化の良し悪しの違いは何?

以前からの読者さんや、過去記事をしっかり読んでくださる方や書籍『最強母乳外来』をご愛読してくださっている方、ご存知なことです。
おっぱいの消化時間と粉ミルクの消化時間は全く違うってことを。
なので、授乳間隔を3時間以上空けるということは、特に新生児の頃は胃の体積も小さいし、出来なくて当然だということを。

そこで、今更ながらなのですが、この消化の違い、何故そうなるのか?を説明したいと思います。
おっぱいの中に含まれるたんぱく質の割合は、乳清が概ね80%でカゼインが20%という割合です。
それに対し、ミルクの中に含まれるたんぱく質の割合は、乳清が概ね20%でカゼインが80%という割合です。

そう、乳清とカゼインの割合が逆なのですね。
乳清は消化し易いたんぱく質の代表選手。
おなかにやさしいと言えます。
カゼインは消化し難いたんぱく質の代表選手。
腹持ちがよいとも言えます。
どちらが多いかで、消化時間は違ってきます。
これは、牛とヒトの種の違いでもあります。

ですので、おっぱいをあげている限り、頻回授乳は理屈に適った行為であるわけです。
ミルクで育てているならば、どこのメーカーさんであっても、授乳間隔は最低3時間は開けてねということで、授乳回数がMAXでも1日8回以上はあげちゃダメなのですね。

ご理解いただけましたでしょうか?そういうことなのです。

2014年2月16日 (日)

10ヶ月断乳のリスク。(改訂増補版)

ふた昔前は母乳育児をしているお母さんであっても、その殆んどの方が判で押したように《10ヶ月》で断乳していました。
その理由はいくつかあって、伝聞と自分の経験を踏まえて当時を振り返ると、

★「10ヶ月健診でC4(=カリエスフォー)の写真を歯科衛生士さんに見せられて、おっぱいは虫歯の元ですから、続けていると、こういう風に歯が溶けて大変なことになりますよ。と脅されたから。」
★「1歳を過ぎると、おっぱいに執着して、何日も大泣きさせないと、止められなくなるし、今ならさほど執着しないから止め時っていうか絶好のチャンスなのよね。と保健師さんに言われたから。」
★「早くおっぱいを切り上げないと、子宮や卵巣が干からびて次の子を授かりにくくなるし、次の子を希望していなくても女性ホルモンが出にくくなるから、それは問題だとおばあちゃんに忠告されたから。」
★「次の子を授かって、授乳していたら、流産の恐れがあると産婦人科のドクターに凄い剣幕で叱られたから。」・・・などなどです。


しかし昨今では、発達心理学の見地から、《10か月》の頃は再接近期といわれる時期で、母子関係にとって重要な時期だということが、分かってきたんですね。

お母さんが傍にいてくれたら、暫くは「一人遊び」が出来ますが、お母さんの姿が見えないと大声で泣き叫んだり、探しまわったり、普段接触しない人に対する警戒心(=人見知り)が激しくなる・・・といえば、思い当たるフシがあるのではないでしょうか。

赤ちゃんだって凹む時がります。
怖かった時、寂しかった時、痛かった時、眠かった時、不安だった時・・・はお母さんに抱っこされておっぱいをもらうことで、凹んだことがリセットできるのです。
また、頑張るぞ、チャレンジするぞ、というモチベーションが湧きあがるのです。


ということは、この時期に断乳をすることは、赤ちゃんのココロの拠り所を取り上げることで、本来受けなくてもよかったストレスを受けることになりますから、赤ちゃん主体に考えると、間尺に合わないことと言えます。
赤ちゃんはお母さんに守られることで、自分の力を養い、自立への意欲が高まります。
なので、『たまたま赤ちゃんが自然におっぱいを欲しがらなくなる』という、自然卒乳ということでなければ《10か月》の断乳は止めときましょうね。


《追記》
☆職業柄(臨床心理士です)放置できずに書き込みます。
再接近期が10ヶ月ごろ、と書かれていますが、この出典はどちらでしょうか?

マーラーの提唱した「再接近期」であれば、おおむね15ヶ月前後から、24ヶ月くらいまで、と考えられているかと思います。
もしそのほかの理論によるものであれば、お教えいただければ、と思います。
こちらにははじめてうかがって、大変有用な内容で素晴らしいページだと思うのですが、だからこそ、不正確な内容はふさわしくないと感じましたので、不躾ながらコメントさせていただきました。
なぜこちらにたどりついたかというと、10ヶ月での断乳予定だが、再接近期という大事な時期らしいので不安、という投稿をある掲示板で読み、その根拠がこちらのブログであるらしかったので(もちろんその旨は投稿者さんは明記しておられません。私が推測したことです)。
おっぱい関係では、ナーバスになられる方も多いですし、もちろんそういう方をナーバスにさせるためではなく、むしろ逆のことを目指して運営されていると思いますので、つい気になってしまいました。(2012年3月14日キキさんからのコメント)

☆発達心理学上で使用される「再接近期」は15ヶ月頃から24ヶ月頃まで、の意で使用されることが多いように思うので(一度検索エンジンで検索してみてください)、訂正をお願いしたく思っての書き込みでした。
ただ、私がすべての学説を知り得ているわけではないと思うので、私の知らない説で10ヶ月を再接近期という用語で定義する学説があるのだとしたら、間違いとは言えないので教えてください、という思いから、文献を挙げて下さい、と申し上げました。
再接近期という用語を使わずに展開されている内容なら別にかまわないのですが、学術用語を挙げておられるので、気になったのです。
細かいことで面倒だと感じられるかもしれませんが、やはり不正確なことが一人歩きするのは危険だと思いますので。
影響力も大きいページのようですし。
ご自分も、専門の領域に関して、不正確なことが事実のように語られていたら、訂正したいという思いにはなられませんでしょうか?(2012年3月20日キキさんからのコメント)


☆コメント有難うございます。
文献というほど大きなものではないでしょうが、日本母乳の会が発行しているブックレットの「離乳食」の初版本のP23に記載されています。
この本の著者は聖マリアンナ医科大学教授でもあられた堀内勁ドクターと、元宮城県立こども病院副院長だった堺武男ドクターですね。
お二方とも、日本の小児科のドクターとしてかなりご高名な方で、私にとっては十分信用に足り得る先生方なので、引用させていただいた次第です。
実際、マーラー先生の仰ることは学説として有名ですし、理解出来ますが、10 ヶ月の赤ちゃんであっても、臨床の場で再接近期なのか?という状況はしばしば目の当たりにします。
10ヶ月だから断乳しちゃっても、どうせ分かりゃあしないでしょうというのは、オトナの都合であり、認識不足であり、お子さんの気持ちを踏みにじるお母さんが一人でも少なくなれば…という気持ちで記事を書きました。(2012年3月20日SOLANINのコメント)

☆お書きになった意図はよく分かりますし、10ヶ月で再接近期のように見える状況というのは理解できます。「再」接近とあるのは、一度離れて再び接近する、ということですから、10ヶ月時に見られるのはむしろ、一度目の「接近」状況と捉えた方がいいのではないかと想像しますが。
重ねて申し上げますと、意図を否定したいのではありません。
このことを言うために、「再接近期」という用語を持ち出す必要はないと考えるだけです。
無用な誤解をうむ可能性があります。
一般的には「再接近期」という用語で定義されるのは15ヶ月頃から24ヶ月頃、ということが明記されていればいいな、と個人的には思います。
私も主に臨床に携わっていますので、臨床上の実感を大事にしたい、ということはよく理解できます。
ただ、そのために理論を拡大解釈して使用するのは、理論の提唱者と学問というものに対して、少々礼を失した態度ではないかな、と感じたのです。
マーラーの理論をご存じだったということで、なおさら。母乳の会のHPも見せていただきましたが、理論的なことも大事にされているようですし、こういった考えが共有できるものと思い、意見させていただいた次第です。(2012年3月20日キキさんからのコメント)


・・・というやりとりが、コメント欄上でありました。
以後、読者の皆さんの記事本文への理解を深めていただくこと、専門領域の方から誤解を招かないようにすることが必要だと思いましたので、コメントをくださったキキさんの同意を得て追記をさせていただくことになりました。(2012年3月21日9時00分)

可能であれば、お昼寝しましょう!

おっぱいをつくるホルモンである「プロラクチン」ですが、夜間は昼間の2倍くらい沢山分泌されることはご存知かと思います。
夜間の授乳は赤ちゃんの発育にはとてもメリットがあります。
なにしろおっぱいが沢山つくられる⇒それをがっつり飲ませる⇒赤ちゃん発育ペース上昇する・・・という展開ですから。
赤ちゃんの体重増加度がギリギリOKの状態ならば、夜間の授乳がボーナスタイムになりますからね!
「じゃあ昼間の授乳は意味が無いのか?」と言えばそうではありません。
例えば昼間、少し体を休める意味で、お昼寝をされると、「プロラクチン」濃度が上昇するそうです。
この仕組みを活用しない手は無いですよ。
お昼寝開始までに家事をこなしていけば、赤ちゃんに添い寝した後に、「今夜晩御飯作れなかったの。」的発言は言わなくて済むかと思いますよ。

2014年2月15日 (土)

上の子に手が掛かる、聞きわけが無いので赤ちゃんのお世話を周囲に任せる?

赤ちゃんが生まれると、上の子さんの環境はガラッと変わります。
そもそも、お母さんと何晩も離れて過ごす経験はそれまでの人生には無かったことですし、退院日でなければ面会に行ってもその場でお母さんを連れて帰ることは出来ません。

お母さんのお膝は自分が座るため、お母さんの腕は自分が抱かれるためにあるものだとばかり思っていたのに、そこには小さな赤ちゃんが居る光景を目の当たりにすると、ショックで泣き出してしまうこともあります。
寂しい・悲しい・悔しい…様々なネガティヴな感情がどっと押し寄せて来ます。

そんな上の子さんの気持ちを慮って寄り添ってあげること、赤ちゃん返りを受け止めてあげることは素晴らしいことです。

しかし、赤ちゃんへの授乳だけは疎かにしないでいただきたいです。
新生児が眠っているのをいいことに、3時間以上授乳間隔を空けることはご法度ですよ。
おっぱいで充分育つことが分かっているのに、上の子さんに対応するために新生児におっぱいをあげずに他の人に頼んでミルクをあげてもらうのは母乳権の侵害ですよ。

上の子さんを気遣うのは良いですが、その反動で新生児を蔑ろにしないでください。
旦那さんや祖父母や、それこそ保育園の先生やファミサポさんの助力を得ながら、上の子さんのお世話をお願いしつつ、新生児と上の子さんへの関わり方の配分を考えてください。

どうしてもお母さんじゃないと出来ないことはなんでしょう?
直母ですよね?
上の子さんの寝かしつけをお母さんじゃないと出来ないことに挙げられる方がいらっしゃいますが、それはちょっと違います。
寝かしつけは産科入院中はお母さん以外の方でも出来たわけです。(切迫早産で入院中の経産婦さんは、もっと前から上の子さんの寝かしつけを家族にお願いしていらっしゃっています。甘えん坊でもわがままキャラでも環境に順応することは、実は子どもには出来ることなのです。)

喋れる(orある程度意思表示が出来る)上の子さんへの対応は、出来る限り周囲の方に助けていただきましょう。
全部お母さんだけで丸抱えしようとするからしんどくなってクラッシュしちゃうんです。

子育てはお母さんの周囲の方も巻き込んでナンボですよ。
上の子さんへの対応で周囲の方にしてもらえることは、甘えちゃっていいんです。
寝かしつけに付き合えないなら、それ以外の時間に上の子さんがウザがるくらいハグしてあげてください。
スキンシップが充足していると、気持ちも不安定になり難いし、スキンシップの最中に囁きかけてあげることで、「お母さんは自分のことを嫌いになったわけじゃない。間違いなく愛してくれている。だけど、赤ちゃんのお世話はお母さんがしなくちゃならないから、自分の傍にいつも居られるわけじゃない。仕方ないこともあるんだ。待たなきゃならないこともあるんだ。」ということを徐々に理解してくれるようになります。
上の子さんへのハグ&囁き作戦は、妊娠中からされると更に効果的だと思います。

乳腺炎で断乳はNGですよ!

0歳代を過ぎてからであっても、油断をしていたら、いきなり乳腺炎になることは、最近の過去記事にも書いたように・・・充分に有り得ることです。
乳腺炎になったら、取り敢えず母乳外来や助産院を受診して乳房マッサージをしてもらいます。
じゃがいも湿布や葛根湯の内服やお食事や飲ませ方に注意して、改善を促進するのは言うまでも有りませんが、時々、「ぢゃ、これを機会に断乳したら一石二鳥ですか?」などど聞いて来る方がおられるので、(本人は悪気がないというか、単に無知なんだと思いますが)私はがっかりします。

誰だって母乳育児していて、忘れた頃に痛い目に遭うのは御免です。
だからと言って、いきなりおっぱいを止めるのは、赤ちゃんの気持ちを無視して100%お母さんの都合だけで行動してしまうことですよね?

お子さんにに逆ギレしているかのような振る舞いは、あまりにも大人気(=おとなげ)なさ過ぎではないでしょうか?
母乳育児は母乳育自ですから、どうしてもの場合は断乳ではなくて、「言い聞かせ卒乳」をすることが当たり前なんですがね。

そもそも、乳房マッサージを受けてすっかりラクになったとしても、乳房のしこりは、1回の」乳房マッサージで完全に取り除けることは、なかなかに困難なことです。
しこりに繋がる乳腺組織に貯留したおっぱいは、そのほかの健康な乳腺組織に貯留したおっぱいとは異なり、排乳しにくいし、味も低下して、赤ちゃんが飲みたがらなくても止むを得ない状態です。
そこを曲げて赤ちゃんに飲んでもらって早く治そうという時に、あろうことか断乳だなんて・・・お子さんに後ろ足で砂を掛けるようなものです。古いおっぱいが貯留した状態で断乳なんてしたら、しこりはそのままになってしまうことだってありますよ。
危険ですね。
ちっとも一石二鳥じゃないです。
何故そんな簡単なことに気が付かないのかな?
おっぱいは最後まで大切にしましょうね。

おっぱいを咥えて暫くしたら仰け反るのは何故?

おっぱいを飲み始めて、暫くして赤ちゃんがゴクゴクと喉を鳴らしたのも束の間、仰け反ることがあります。
「わたしのおっぱいの出方が悪いのかな?」「美味しくないから仰け反って口を離すのかな?」と気に病んでいるお母さん、違いますよ。

おっぱいは一定の割合で、コンスタントに出てくるわけではないのです。
飲ませ始めて暫くなので、おっぱいが出ていない筈はないタイミングで仰け反ってしまうのは、いわゆる射乳反射でおっぱいがフルスロットルでジャカジャカ出てくるから、溺れそうなのを必死に堪えているからなのです。

射乳反射によるものであれば、赤ちゃんの口の端から飲み込めないおっぱいが溢れてきたり(オーバーフローですな)、噎せたりします。
決して異常ではありませんよ。

そうではなくて、咥えるや否や仰け反るのは、もしかしたら哺乳ストライキか、そこまで行かなくてもどうしても飲みたくない時か、ポジショニングが気に入らないか、おっぱいの味が不味い場合(乳腺炎になりかけとか・・・)かもしれません。
思い当たるフシが無いか、見直しをしてみましょう。

2014年2月14日 (金)

卒乳へのカウントダウンを行政が勝手にやってる?

少し前の記事のコメントでみなさんから母乳育児のトンでも情報を募りました。
そしたらenjoyshanghaiさんからの情報として、保健所からのパンフレットに卒乳関連の㌧でもなことが堂々と記載されていたという報告がありました。

曰く、1歳の項目で“そろそろ卒乳の準備をしましょう。”
曰く、1歳半の項目で“卒乳は出来ましたか?”と書いてあったそうです。
へえぇぇぇ。
行政が何を言うてますのん?

こんな意味不明なことを書き連ねるから、おっぱいのことがまだよく分かっておられないお母さん方からトンでもな質問が寄せられるのですね。

曰く、「卒乳のやり方を教えてください。過去記事の何処にも書いてありません。」
曰く、「1歳を過ぎても離乳食を喜ばないのは、おっぱいのせいですか?」
曰く、「1歳を過ぎておっぱいを続けていると、お母さんの歯も子どもの歯もボロボロになるのですか?」
曰く、「1歳を過ぎておっぱいをあげていると、甘えん坊な性格が助長されるのですか?」
曰く、「1歳を過ぎたらおっぱいに栄養も免疫も無いから、あげても意味が無いのですか?」
曰く、「1歳をすぎておっぱいをあげていると、子宮や卵巣が干からびて、次の妊娠が出来なくなるのですか?」

卒乳には準備なんてありませんよ。
過去記事をきちんと読んでいらっしゃる方はご存知だと思いますが、2002年4月発行の母子健康手帳から、「断乳」と表記するのは止めることになりましたからね。
少なくとも8年以上前から、厚労省的にも確認事項なのです。
でも、このパンフレットの表記では、1歳半にはやんわりとは言え、「断乳」すべく方向付けているとしか解釈できませんね。
『授乳・離乳の支援ガイド』にも、「離乳の完了は母乳を飲んでいるか否かを意味するものではない。」旨が記載されています。
もう、どうなってるの?
母子保健の最前線の保健所や保健センターが、やんわりとは言え、「断乳」を勧めてどうするのっ?
くれぐれも誤解を招くような、ミスリードを狙うような記載は止めてくださいね。

乳汁生成Ⅰ期には、吸啜刺激は不要なのか?

ずっとずっと前の過去記事でも述べている通り、おっぱいが生産される時期はおおまかに分けて3つに分類されますが、そのことは、読者のみなさんだったら、既にご存知ですよね?
その中で一番初っ端の時期である、乳汁生成Ⅰ期というのは、妊娠中期からおよそ産後2日目迄を指します。
国際認定ラクテーションコンサルタント協会の文献に依りますと、「この時期に分泌される乳汁はほぼ初乳のような組成になっており、吸啜刺激が無くても分泌されるものである。」とされています。

「ええっ!吸啜刺激が無くても分泌?」
そうですねぇ~確かに母子分離されたお母さんのおっぱいをチェックしていると、1回も赤ちゃんに吸啜されていないor1回も搾乳もしていない・・・にも拘らず、じわじわと分泌している方は確かにいらっしゃいます。
そして、その方達が口を揃えて仰るには、「妊娠中からじわじわと分泌していました。」ということです。
妊娠中に上の子さんへの授乳継続中の経産婦さんだけではなく、初産婦さんでも同様のことを仰る方はいらっしゃいます。

これは一体どういうことなのか?
実は、妊娠中期以降は、非妊時の20倍の『プロラクチン』が分泌されているので、おっぱいの製造能力は有るのです。
それ自体はおかしなことでも何でもないのです。
しかし、妊娠中は、『プロラクチン』よりも、『プロゲステロン』や『エストロゲン』のチカラの方が強いので、おっぱいの分泌はセーブされているのですね。
つまり、間違っても妊娠中に、おっぱいがジャカジャカ出るというわけではないのです。(チョロチョロくらいは出ます・・・)
産後2日目迄に分泌される乳汁の存在を分かり易く説明すると、妊娠中に製造している、いわば帳簿に掲載していない、隠し預金みたいなものです。
それも、スイス銀行に預けるほど膨大なものではなく、タンス預金程度と見做すのが妥当でしょう。(授乳されている方は、勿論それより多いことは確かです。)

だからと言って、「だったら産後2日目までは、母子異室並にじっくり休んで面会者の相手をするくらいで、基本的に授乳関係は何もせず、のんびりしていればいいのよね。おっぱいは吸わせなくても勝手に出るらしいから。」と考えるのは早計です。
放置乳房にしておくと、乳汁生成Ⅱ期にスムーズな移行が出来なくなるかもしれません。
頻回直母が出来なければ、せめて1日7~8回の搾母をすることが、必要だということでしようね。

2014年2月13日 (木)

新生児の体温の正常範囲(平熱)とは?

質問です。
「新生児の体温の正常範囲(平熱)はどのくらいでしょうか?」
正解は「36.5~37.5℃。」ですね。
当ブログの読者さんであれば、即答できる質問でした。(笑)
簡単過ぎて済みません。

恐らくですが、真っ当な病産院であれば、その程度のことはお母さんに退院指導の際にお話していますし、退院指導の時間が無くてもお母さん向けに配布されるテキストがある病産院であれば、そこに記載されていることですし、退院指導もお母さん向けテキストも無い病産院でご出産されたのであれば、初産婦さんであれば普通は育児書の1冊くらい、準備していることでしょう。
っていうか、新生児の体温の正常範囲(平熱)がどのくらいかということは、お母さんであれば最低限必要な知識です。
だって、赤ちゃんは自分から暑い寒いは言いませんから。
お母さんが観察するしかないわけです。
観察して室温や衣服や掛け物を調節して快適な環境になるよう整えてあげることは、傍に居るお母さんであれば当然の行為です。

なのに、仮にですが新生児の体温がいつ何時(なんどき)測定しても常に35℃台だったとしたら、それって何を意味するか分かりますか?

そうそう、そうですね。
このクソ寒い時期にありがちな低体温になってるってことですね。
新生児が低体温になると、どうなりますか?
低血糖になり易いし、カラダに上手く酸素が取りこめなくなったりしますね。
元気も無くなるし、体重増加不良になっちゃうでしょうね。
それって大袈裟でも何でもなく新生児の生命の危機ですよ。
ボケッとしている場合じゃない。
どう考えても、「ウチの子は体温が低い目。」・・・じゃないですからっ!
悪意が無かったとしても、明らかに不適切な環境下に新生児を放置しているのはお母さんとしての義務を果たしていないってことです。
百歩譲って、何となくでも「ウチの子って体温が低い目かな?」と思うのなら、「教えてもらった(orテキストに書いてあったor育児書に書いてあった)のとは違うのですが、帰宅してからの新生児の体温が常に35℃台でも大丈夫でしょうか?」って小児科ドクターや助産師に確認しなきゃ!

確認もせず漫然と放置していたら、理由はどうあれそれは虐待です。
どんなにわが子を愛しいと思っていても、やってることは虐待です。
寒い時期に低体温で放置することだけは止めてください。
無知と怠慢による虐待の加害者にだけはなりたくないのであれば。

卒乳と言う名の断乳はもう止めようよ!

SOLANINの勤務先では、母乳外来の予約を取る時、受診目的を伺います。
そうでないと、何を話してどんなケアをすればいいのか、助産師が分からないからです。
ごくたまにですが、「卒乳したので、ケアをしてほしい。」「卒乳についての相談をしたい。」というお母さんが居られます。

でも、それは99%「卒乳」なんかじゃなくて「断乳」なのですね。
母子健康手帳から「断乳」の2文字が消えて久しいのですが、「卒乳」という耳に優しいフレーズなもんですから、厄介です。

先日は1日に2人も来られ、「何考えてんだか!」と毒づきたくなりました。
「断乳」の1回目の処置は、物凄く時間がかかります。
おにぎり搾りは、こちらの手もガタガタになってしまうくらいです。

私はせめて赤ちゃんの気持ちを考えて、「受診の際は赤ちゃんを連れて来ないようにしてください。それが最低限の思いやりです。」と予約時点で伝えるようにしています。

しかし、先日受診の1人は、お子さん(1歳1ヶ月)を連れてきました。
しかも45分枠なのに10分間も遅刻。(駐車場が込んでいたそうですが・・・)
「断乳3日目では、まだこの子が執着してるだろうから、私はこの子の前では(マッサージは)出来ないですよ。困ります。」とお母さんを注意しました。
注意っていうか、その日は帰ってもらおうかと思ったくらいです。
すると、「この子は目の前で圧抜きしても、触りにも来ないし、大丈夫だと思います。」と言われました。
「ホンマかいな?」と訝りながら、仕方なくおにぎり搾りを開始しました。
そしたら、そのお子さん、確かにおっぱいには見向きもしないけれど、寝起きが悪いのが号泣状態になりました。
「なぜ止めようと思ったのですか?」と私が尋ねると、「止めようなんて思わなかったけど、歯ぎしりしながら乳首を噛むので、耐えられないから叱って止めたんです。」とのこと。

噛まれるのはホントに痛いです。
SOLANINも経験がありますから、その痛みは理解出来ます。
でも、だからと言って断乳に踏み切るのは最悪・・・な止め方です。
乳首を噛むには理由があります。
そこを何と心得ているのか!
噛まれるから止めるって・・・
どうしてそこで、「なんでだろう?」って振り返らないのか?

しかも、このお母さん、SOLANINの勤務先で3人出産され、3人とも完母なのです。
お子さんの号泣をずっと聞きながら、久しぶりに悲しく情けない気持ちで、おにぎり搾りを終えました。
どっと疲れました。

おっぱいの色って?

おっぱいでも初乳は薄い黄色です。
フル―ツ牛乳のような色だと思います。
移行乳(徐々に色目が薄くなります。)を経て、成乳になってくると、うっすら青みがかった、透明感のある白色になります。
透明感のある白色というと、何だか栄養分まで薄いのかな?という気がするかもしれませんが、そんなことはありません。
心配無用です。
それどころか味的にはさっぱりしてほんのり甘く、赤ちゃん好みの美味しさなので、赤ちゃんが喜んで飲みたがるかと思います。

そうそう、ラクテーションコンサルタントの先生のご著書を読むと、前乳と後乳という表記が出てきます。
おっぱいを数分毎に搾り、試験管のような容器にずらりと並べた写真を見たことがありますが、前乳は薄く、後乳は濃ゆいです。

飲ませている途中におっぱいを搾って、もしもマットな白さのおっぱいが出たとしたら、後乳?かもしれません。
飲ませる前に、先搾りした段階でマットな白さのおっぱいが出たら、授乳間隔が空き過ぎていないか振り返ってください。
授乳間隔は前の授乳から2時間程度で、特に空き過ぎとは思えない場合は、トラブルの前兆かもしれないですね。
例えば気が緩んで、甘いものや脂っこいものを食べた時は、ずっとマットな白さのおっぱいが出てくることもあります。

2014年2月12日 (水)

断乳したら、新たな心の拠り所が見つけられる?

断乳したらご飯を食べるようになったとか、夜中眠ってくれるようになったとか、そういうコメントは他サイトでしばしば(いいや・・・しょっちゅうですね)耳にします。
様々な武勇伝(?)も自慢げに披歴されています。
強行した方のエピソードですから、それらのお話は事実であろうと思います。


でも、そこまでやる必要性はホントにあるのでしょうか?
もちろん、お母さんの熱い想いとは裏腹に、1歳までに呆気なく自然卒乳される赤ちゃんもおられますし、断乳したから、新たな心の拠り所が出来た(見つけられた)ということもあるのでしょう。
結果としては・・・ね。
ただ、じっくり考えると、断乳に踏み切った時点では、そのお子さんにはおっぱいを超えることはおろか、おっぱいと同等の心の拠り所は存在しなかったわけです。


お子さんの気持ちを完全無視して断乳することは、喩えてみたらニ階に上がって遊んでいたら、知らない間に梯子を外されたようなものです。
一階に降りたければ、飛び降りるしかなかった・・・というのが断乳。
おっぱいを取り上げられて、悲しくて泣き叫んでいるのは、飛び降りた時に打ち所が悪かったから。
怪我はやがて治るでしょうが、なにか不都合なことがあった時に古傷は疼きます。
古傷のケア迄考え対処してほしいです。


どうしても断乳を決行したいのならば、その前におっぱいよりも美味しいもの・楽しいことをお子さんと一緒に探すことが、せめてもの思いやりではないでしょうか?
おっぱいを超えることは無理でも、せめて、おっぱいと同等の心の拠り所を確保してからという配慮をしてやってほしいです。

産褥入院中、乳房が張らないとおっぱいは出ないですって?

産褥入院中、おっぱいは張らないと出ないと思い込んでいる年配者は実に多いです。
ついでに言うなら、助産師であっても・・・です。
過去記事にも書いたかと思いますが、乳房鬱積(うっせき)という状態は簡単に言えば乳房内に血液が流れ込んできて(つまりおっぱい製造の材料は運び込まれて)はいるものの、上手く循環していない(つまりおっぱい製造工場が起動していない)という状態です。
特に初産婦さんの場合、産後2~3日目辺りで、乳房全体が熱感に満ち溢れ、パンパン・ゴリゴリで、岩か鉄板のような硬さになったりもします。
おっぱいは張れば出ると思い込んでいる方からすれば、これは衝撃的です。
メッチャ張るし痛くて眠れないくらいなのに、雫ほどしか出ない状態。
これが、乳房鬱積ですね。

世間には助産師であっても、おっぱいに疎い方は乳房の鬱積とうっ滞の違いすら把握できて無い方が居られるようです。(滝汗)

私の見る限り、完全母子同室で頻回直母されている方、妊娠中から助産師が感心するくらい乳頭・乳輪ケアをされてきた方、極端な冷え症でない方、前回も母乳育児を経験された方は乳房鬱積が殆ど無いかとても軽いです。

でも、乳房の張りも痛みも大したことないけれど、何の問題も無く、おっぱいはジャカジャカ出てますよ。
産褥入院中のお母さんでこの記事を読まれて「ええっ、そうなの?」と思われた方、今日の貴女の担当助産師に聞いてみましょう。
さぁて、どんな答えが返ってくるかな?(笑)

2014年2月11日 (火)

㌧でもない言い訳!

医学的理由があり、ミルクの補足が必要な赤ちゃんがいらっしゃいます。
最低限の発育ペースを保つためにはミルクの補足が重要な赤ちゃんです。
小児科ドクターや助産師から「○ml×●回/日はあげてください!」と指示されている赤ちゃんです。

なのに過日、8回/日の指示なのに常に6回/日しか補足が出来ない赤ちゃんに出会いました。
当然ですが、発育ぺースは、期待値とはかけ離れています。
授乳の記録によると、毎日夜中の補足2回分がほぼすっ飛んでいました。

「なんでやねん!赤ちゃんのことを第一に考えたら、ミルクの補足の必要性は理解出来ている筈でしょうに。」・・・とSOLANINはめっちゃ憤りを感じました。
それでも、何か理由があるのかもしれないと自分の気持ちを抑えつつ冷静に尋ねてみました。
「あの~、夜中のミルクが2回分補足されていないのはどうしてですか?」と。そしたら、「夜中はねぇ、キッチンに降りて調乳するのが寒くって。なので、そこは省略して、それ以外の時間帯の補足だけにしたんです。」と悪びれずに答えられました。
だからと言って、そのお母さんは夜中以外の時間帯の補足の1回量を増やしてはいません。
そりゃあそうです。
1回量を○ml以上に増やしたら眠りこけて頻回直母が出来なくなるタイプの赤ちゃんですから。
なので、敢えて8回/日と指示したわけです。

なのに、夜間キッチンに降りるのが寒いから省略って・・・正当な補足回避の理由になっていませんやん?

「それじゃぁ、枕元に調乳準備をされたら如何でしょう?夜間の調乳もお部屋だったら寒くないでしょう?後片付けは起床されてからまとめてされたら手間じゃないですからね。」と申しましたら「あっ、そうか!そうですね!じゃあそうしてみます!」と答えられました。(汗)
・・・誤解の無いよう申し添えますが、この方、特に知的レベルがどうのこうのというお母さんではありません。
単に工夫・改善のための想像力が欠如しているのでしょうな。
でも、これからわが子を育てていく上でそれじゃ困りますな。
老婆心ながらもうちょっとこう、しっかりしていただきたいなと思った次第です。

断乳指導はスル―してくださいね。(1歳1ヶ月)

<ご連絡いただいたこと>
体調不良で近医(内科も小児科もある)に一度受診したら、1歳すぎて授乳してることを看護師さんがおかしく思ったのかは知りませんが、明らかにいやそうな(?)態度をとられ、その後の診察で医師に断乳をすすめられました。
看護師さん2人が立ってこっちを見てきていたので、怒られているみたいで不愉快になりました。
そこにはもう行かず、結局何かあれば、今通っているクリニックに行っています。
でも、断乳・・・って、医者に言われるとそれっぽく聞こえるので悔しいですね。
もちろん、『最強母乳外来』を読んでいると、なんだか元気が湧いてきて、ブレずに済んでいます。
ありがとうございました。

<SOLANINからひとこと>
現時点では医学部に於いても看護学部に於いても、教育プログラムの中にほんの申し訳程度に「母乳栄養」の項はあっても「母乳育児」の項は無いのですね。
ですので、職種を問わず医療者と名の付く人たちの殆どに従来からの1歳断乳説が未だに罷り通り,断乳することが善いことであるという考え方が幅を利かせているのですね。
そのせいで今回のように、「いやそうな態度」や「怒られているとお母さんが感じるような失礼な態度」を取る医療者がゴロゴロ居るわけです。
ドクターから尤もらしく断乳を指導されても、お母さんとお子さんは何も悪いことをしているのではないし、恥ずべきことでもないです、
むしろ断乳しないことがお子さんの心身に良い影響を与えることは間違いないわけです。
過去記事にも書いておりますが、1歳断乳説の医学的根拠は何も無いのです。
嘘だと思ったらWHO/ユニセフにメールでも送って聞いてみたらいいと思います。
1歳断乳説は、あまり母乳育児に明るくない医療者が一般社会にはびこらせている迷信だと解釈判断してくださっても、何ら差支えないです。(過激な表現でしょうか?)
強圧的に断乳を迫られても、「あぁ、そうなのですか。はい。」と柳に風の如く、しなやかにスル―してください。
気にしたら負けです。

乳がんと乳腺炎の因果関係はあるの?

<ご相談内容>
私はおっぱいがよく出る上に詰まりやすく、そして扁平乳首だった為、母乳育児が軌道にのるまでたくさんの壁にぶち当たりました。
結局、産後一ヶ月で切開することになりましたが、お世話になった外科の先生が妊娠したばかりの方で、お薬なども薬剤師の方に確認とったり詳しく調べてもらったりなどして色々ありましたが、一歳になった息子は隠れオッパイ星人として親子で母乳育児を楽しんでいます。

そのためにも、産後一年経った今でも「ゴボウの種」を煎じて飲んでいます。
(ちなみにクックパッドにも作り方載ってますね)

前置きは長くなりましたが、乳腺炎だったり、詰まりやすい人は乳ガンにもなりやすいのでしょうか?
純粋に母乳育児楽しんでる私ですが、時々そんなことを考えてしまいます。
実際のところ、どうなのか‥
お忙しいなか恐縮ですが、お答え頂けたら光栄です。

<SOLANINの回答>
数々のおっぱいトラブルを経験され、母乳育児が軌道に乗るまでホントに大変だったろうとお察しします。
それでも挫けず、現在もごぼう子を服用され、セルフコントロールを続けられて素晴らしいなと敬服いたします。

さて、ご相談いただいた件ですが、乳腺炎と乳がんの因果関係はあるのか?ということについて、お話したいと思います。
この2項目の統計は私は知りませんが、乳腺外科のドクターですら、「因果関係は無いでしょう。」と仰っています。

しかし、まことしやかに続けてさせられているこの話。
私が想像するに、例えば、ピロリ菌が関与した胃炎や胃潰瘍を患うと、胃がんになり易いことから転用し、乳腺炎になると乳がんになり易いと言われるのではないでしょうかねぇ。

もちろん、統計的に因果関係が明らかなことが判明していることもあります。
よく知られたことですが、乳がんが多いとされているのは、独身の方や晩婚の方、未産婦や未授乳婦や乳腺症の方や50歳前後の閉経期の方です。
乳腺炎になったから乳がん決定ではありません。
でも、産後は出来る限り避けたいのが乳腺炎ですね。
痛いし、熱が出るし、赤ちゃんは嫌がるし、分泌は低下するし・・・良いことは何もないですからね。

ちなみに過去記事にも書きましたが、母乳育児をしている方は閉経前乳がんが少ないです。
お母さんの健康に寄与する母乳育児です♪

2014年2月10日 (月)

はぁ?おっぱいは6ヶ月もあげたら充分ですって?

先日、とある某政令指定都市のブック●ァ-●トさんに立ち寄ったら、書籍『最強母乳外来』が、背表紙ではなく、表紙が見えるように、ディスプレイしてありました。
もしかして、読者さんか、そのお友達が、配慮してくださったのかしら?
嬉しくて、写真撮影してしまいました。

(別の某政令指定都市の三●堂さんでは、背表紙だったからなぁ。)

そのついで・・・ではないですが、有名なカ●子おばあちゃんのご著書を立ち読みしたところ、仰天するようなことが書かれていました。

曰く、「6ヶ月で卒乳すればラク!」
「長く飲ませるのはお母さんのエゴ!」
「子どもをマザコンにしないためにも、母乳は(6ヶ月もあげれば充分だから)長く飲ませないのが良い!」

(注)いずれも、ご著書に記載してあることの要約です。

はぁ?
カ●子おばあちゃん、何言うてますのん!
6ヶ月なんて、離乳食がスタートしたばかりの時期ですやん。
栄養の主体は、あくまでおっぱいかミルクの時期とちがいますか?
赤ちゃんのカラダ、アレルギーのリスク、消化機能は無視ですか?

長く飲むか否かは、飲み手であるお子さんが主体的に決めることですなぁ。
だいたい、お母さんが長くおっぱいをあげようとしても、早く自然卒乳される赤ちゃんはいらっしゃるし、お母さんが早く止めたいと思っても、止めたがらないお子さんもいらっしゃいます。
要するに、おっぱいの飲み方、フィナーレの時期は個人差があり、十人十色です。

断乳の時期を勝手に一方的に決めて、お母さんがイニシアチブを取るのって、おっぱいを飲む子どもの権利を侵害してるんですけど。
百歩譲って、お子さんが、「俺は(私は)おっぱい依存症だから、どんなに泣き喚いても、心を鬼にして止めさせてくれ!」と、懇願したのならば別でしょうが。(汗)
居ないと思いますよ。
そんなお子さんは。

おっぱいを長く飲めばマザコンになるだなんて、脳科学者の奥様(&育児研究家?)とは思えない短絡的な発言で、びっくりしたわぁ。
子どもはね、納得のできないまま勝手に一方的な断乳をさせられるから、おっぱいを通してのお母さんとの絆が損壊させられるので、とても辛い想いをしているのですよ。
そういうことは、考えなくてもいいのですか?
SOLANINは、到底納得できませんな。

カ●子おばあちゃん、どうか子どもを見くびらないでやって。
自分で納得して卒乳出来た子どもは、間違いなくしっかりと自立できますよ。
確かにおっぱい星人は、人一倍お母さんが大好きですとも!
きっと、将来、お母さんを大切にする子に育つでしょうが、それはマザコンとは言いませんよ。
生涯のパートナーと出会ったのに、損壊させられたお母さんとの絆の修復を渇望し、前向きになれないというか未練たっぷりな子が、マザコン予備軍になるとSOLANINは睨んでいますが、違いますやろか?

しかも、ご著書には、強調項目は、マーカーで塗ったようにピンク色なのです。
(私が茶色字で要約した~曰く~の部分ですね。)
真に受ける方が多いだろうぁなと思うと、正直言ってゲンナリしました。

テーブルを利用したフットボール抱き・みぃみぃさんの知恵

<みぃみぃさんのお知らせくださったこと>
私は体質的に非常に乳腺炎になりやすいようで、助産院に母乳マッサージのため通っていました。
そちらの指導に沿って、肉類・赤身の魚・卵・乳製品・小麦粉NGの厳しい食事制限と、きっかり3時間毎の授乳を守っていましたが、それでも息子を授乳のために抱き抱えているだけで負担となって乳菅を詰まらせ炎症を起こすほど(涙)。
授乳の姿勢も制限される中、「テーブル授乳」をすることで赤ちゃんを安定させて授乳していました。
ちゃぶ台に赤ちゃんを寝かせ、お母さんは正座した状態で授乳するのです。(高さが合えばテーブルと椅子でもできると思いますが、万が一を考えると低いテーブルがいいと思います)

具体的には、
①ちゃぶ台手前端に赤ちゃんの頭を右手側にし、体ごとお母さんに向くように横向きにに寝かせます。バスタオル等で頭を高く調整してあげるといいと思います。
②お母さんは正面を向いた状態で座り、右のおっぱいを飲ませます。(右側の横抱き授乳と同じ状態)
③赤ちゃんはそのままでお母さんが体ごと右を向き、左のおっぱいを飲ませます。(左側のフットボール抱き授乳と同じ状態)
④赤ちゃんを180°回転させ、今度は③→②の順で反対側の授乳します。(右側のフットボール抱き授乳と左側の横抱き授乳)

これで1クール。出が悪い頃はこれを一回の授乳で2クールしていました。おっぱいが軌道に乗ってきたら、私も人並みに抱っこで授乳できるようになりましたが、最初の頃は本当にテーブルでの授乳に助けられました。腱鞘炎にもなりませんでしたよ。

分かりにくい文章で伝わりづらいかと思いますが、もし授乳で困っているかたの参考になればご紹介ください。
・・・とのことです。
赤ちゃんを寝かせるものがちゃぶ台かおこたかローテーブルかにより、お母さんも正座が良いか足を投げ出すのが良いか座椅子の上に座布団を重ねるのが良いか、微調整は必要かもしれませんがね。

2014年2月 9日 (日)

添い乳をするならTPOをわきまえてね。

添い乳をすると、赤ちゃんはとても安らかな気持ちになるので、眠りにつきやすくなります。

なかなか眠りにつきにくい赤ちゃんに添い乳をするのは○(マル)です。
しかし、添い乳はあくまで赤ちゃんを眠りにつかせるためのポジショニングです。
つまりその日の最後の授乳とか、真夜中の授乳とか、お昼寝の際にするのはアリでしょう。
しかし、それ以外の普段の授乳で常に添い乳というのは適していません。

何故なら、添い乳は大抵の場合片側授乳なので、添い乳オンリーでは量的にしっかり哺乳出来ないからです。
先日、こともあろうに体重増加不良の赤ちゃんのお母さんで、日がな添い乳しているという方がいらっしゃいました。
「常に添い乳をするので良く眠ってくれて助かります。」と。
何を勘違いしているのか・・・勿論、厳重注意です。
しかも、添い乳は(母も子もそのまま眠ってしまいますから)吸啜時間の経過とともにラッチオン浅くなることが避けられないので、乳頭損傷を起こす危険性があります。

ポジショニングが常に添い乳ばかりになると、上記2つの問題が発生すので避けていただきたい。
古い言葉ですが、添い乳をするには「TPOをわきまえていただきたい。」ですな。

せざるを得ない・止むを得ない卒乳。

SOLANINからみて、止むを得ない卒乳は、死産の方です。
こればかりは、どうしようもないと思います。
他は・・・考えたくもないですが、事故や病気で急に赤ちゃんを亡くされた方。

お母さんが入院でという場合は同伴入院にすれば、おっぱいは続けられます。
お薬の内服にありがちなのですが、「内服するならおっぱいは止めて。」と言われたとか、それをきっかけに赤ちゃんが飲まなくなったとかいうのも聞いたことがありますが、これは、とても勿体ない。

大体が、おっぱいがあげられないお薬というのがさほど多くないんです。
ドクターでも薬剤師さんでも、「専門外だから。」とか、「もし、不都合があったら怖いから(最近はすぐに訴訟とか言う方がおられますしね。)止めておいたら無難。」っていうスタンスなんですね。

赤ちゃんが納得していないから、その後の母子関係が上手くいかないというケースだってあります。
大事に育んでいるのに、赤ちゃんから「一番信じていたお母さんは最後に僕を〔私を〕裏切る人」とインプットするなんて、悲し過ぎるぢゃないですか!!

お薬内服の時で「おっぱいは止めて。」と言われたら、まず、母乳育児に理解のあるドクターか薬剤師さんに尋ねましょう。
駄目な時もあるけれど、その間分泌を維持して、お薬内服がOFFになれば復活させればいいんですからね。

お薬及び分泌の維持について、かかりつけの母乳外来や助産院でお尋ねされるといいですが、万一、教えてもらえなかったり、かかりつけがないお母さんはBFHになら、聞いても間違いないと思うけど。
止めてから何日も(時には1ヶ月半!)経ってから母乳外来に受診されるお母さんが年に1人の割でおられます。
で、「おっぱい出るように戻してくださいあせる」と簡単に仰います。
私にしたら、「何で、もっと早くここに来ないのよパンチ!」と、叫びたくなります。

軽く考え過ぎ。
1回シャットダウンしたら、上手くいっても戻すのに要する期間は止めてた期間の3倍かかるんですからね。

射し乳の仕組みに付いて教えてください。

<ご質問内容>
いつもブログを読んで、勉強させて頂いています。
お時間がある時(あんまりないですよね(;_;))、教えて頂きたいのですが…。
差し乳について教えて下さい。

ネットやブログ等で差し乳の存在を知り、いろいろ調べたのですが、分からないことが1つあります。
私には2ヶ月の女の子がいます。
私は、普段から胸はあまり張らず、娘がおっぱいを吸い始めてしばらくして、両乳が「ツーン」として、おっぱいが湧き出てくる感じがして、ゴクゴクと音をたてて飲み出す…という感じです。
この時、飲んでいない方のおっぱいも湧き出ているのでしょうか?
もしそうだとしたら、今飲んでいる方のおっぱいをある程度飲ませたら、急いでもう一方のおっぱいに替えた方がいいのでしょうか?
また、おっぱいを吸わせ続けた場合、次におっぱいが湧き出るのはどの位あとなのでしょうか?
教えていただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします。

<SOLANINの回答>
射し乳(差し乳と書くこともあります。)は文字通り吸わせた刺激で湧き出すおっぱいのことです。
3時間くらい授乳間隔が空いても気になるほどに乳房は張らず、なのに、赤ちゃんが吸ってくれると出てくるんですね。
まことにお付き合いし易いおっぱいです。(笑)

おっぱいを飲ませてツーンとくる時、吸わせてない方の乳房はどうなってるのか?
は2通りのパターンがあります。
一つは片方吸われた刺激で、吸わせてない方の乳房からもポタポタとおっぱいが滴ってくるパターン。
もう一つは片方吸われた刺激で、吸わせて無い方の乳房からおっぱいが滴り落ちないパターン。
後者は前者よりも出方は悪いと思いますか?
違いますよ。(笑)
過去記事にもありますが漏乳(=ろうにゅう)が少ないだけ。(笑)
おっぱいはマッサージや滴ってナンボではなく、赤ちゃんが飲んでくれてナンボだとSOLANINは思います。

要はツーンときてゴクゴク飲んでくれたらあまりゴクゴクと喉が鳴らなくなる時がやって来ますから、その時が左右交代のタイミングなんですね。
それを繰り返していたら、メッチャおなかが空いている場合でも必要な量は飲めると思います。
湧いてきたら左右交代ではなく、湧かなくなって来たら左右交代ですよ。
大抵の場合、3~5分間も吸わせていたら、おっぱいは湧き出します。
お母さんが酷く疲れたり食事がおろそかな時は若干遅く感じるかと思います。
10分間要することも有り得ると言えます。
でも、吸わせれば何とかなりますよ。

2014年2月 8日 (土)

乳輪アトピーで断乳。(涙)

元々アトピー体質のお母さんで乳輪が酷いアトピーになってしまい、直母で激痛、搾乳でも激痛、保護器でも激痛という状態になられた方がおられました。

皮膚科からマイザー軟膏と亜鉛華軟膏を処方されていました。
でも皮膚科のドクターの説明はシビアで、「お薬を塗って直母を続けると治りきらないどころかまた酷くなりますよ。「ずっと搾乳するか止めるか・・・」という無いようだったそうです。(この内容は合っています。)

それでもおっぱいをと考えておられましたが、塗り薬を塗っても痛みが治まらないし精神的に参っておられ結局断乳をされました。
乳輪のアトピー自体は見た目としては自壊しているのでもなく、超重症というわけではないのですが、もしかしたら乳管や乳腺組織に炎症が起きているのかもしれません。

乳輪アトピーで断乳という方は私にとっても多分初めてでした。

自動車学校教習と母乳育児。(4ヶ月)

<ご相談いただいたこと>
以前、1ヶ月間教習所に通うのに、相談させていただいたものです^∀^
おかげさまで無事免許を取得いたしました!

母子分離の教習中の4時間、お昼休憩にはダッシュで実家に戻りおっぱいをあげて、またびゅーんと学校へ戻るというのを1カ月繰り返しました(笑)
冷凍母乳を「母〇相〇室®」の哺乳瓶で飲んでくれた娘の頑張りと、家族の協力あってこその免許取得でした。

この1ヶ月で強く感じたのは、SOLANINさんのお話であったとおり
[赤ちゃんはこちらのお話理解してくれる。言い聞かせってとっても大事!!]と言うことでした。
毎朝出かける前や夜お風呂の中で、目を見て「今日もよろしくね。」「今日も有難う。」お話すると、娘はキラキラした目で答えてくれてるように見えました。

家族があやしてくれても泣き止まない中、ダッシュで帰宅して「ただいま!」と声をかけた途端に娘がピタリと泣き止みニコっとしてくれた時なんて、凄く嬉しかったです。(家族には申し訳ないので心の中で・・・)

3ヶ月になったばかりの娘と半日離れるのはすごく申し訳なく辛かったけれど、
せめてもの思いで1ヶ月間冷凍母乳を作り続けられたのは、自己満足だけど少しだけ自信に繋がりました。
最強母乳外来に出会ってなかったら、粉ミルク用意してたのかなぁ?
(想像もできないけど;;)

おかげさまで4ヶ月になった娘はぷくぷくと今日も元気に過ごしています。
お話を聞いていただき大変励みになったので、私事ながらご報告のメッセージをさせていただきました。
本当にありがとうございました!
これからもブログ愛読させていただきます。
お体にお気をつけてお過ごし下さい^ロ^

<SOLANINからのコメント>
お住まいの地域によっては、特に子育て中は自動車運転免許が無いと、生活に支障が出て来る場合もあります。
授乳中の教習所通いを推奨するわけではありませんが、相談者さんにしてみれば、「どうすれば両立できるのか?」は喫緊の命題でした。
「ミルクはあげたくない。」「哺乳瓶使用して乳頭混乱になったらどうしよう?」「でも、教習所に通わないと・・・」という悩みのご相談でした。
「赤ちゃんへの言い聞かせ」と「家族の協力」と「相談者さんの熱意」の賜物ですね。
結果、「赤ちゃんは乳頭混乱を起こさず」、「おっぱいを続けられ」、「1ヶ月の集中講座で、無事免許を取得され」良かったなぁと思います。

2014年2月 7日 (金)

ファミリ―サポートセンターって知っていますか?

ファミリーサポートセンター(通称or略称ファミサポ)ってご存知ですか?

今年の元旦の記事をお読みいただいた読者のみなさんはご存知でしょうが、実はSOLANINは、2013年12月の一斉改選で民生児童委員に委嘱されたわけなのですが、「こんにちは赤ちゃん」訪問事業でもご紹介させていただいています。

ファミサポとは、地域に於いて育児や介護で援助を受けたい方(名称は「おねがい会員」・「依頼会員」等)と援助をしてあげたい方(同じく「まかせて会員」・「援助会員」等)が各々に又は両方に会員登録をされ、助け合い精神で成り立つ相互援助組織を指します。
ファミサポはですね、昨日今日に始まった組織ではないですよ。
省庁再編が始まる前の厚労省がまだ厚生省と労働省に分かれていた頃の労働省が構想して設立に至ったもので、確か今春には10年目を迎える筈です。(それなりに歴史があるってことです。)

ファミサポの設立運営は、市区町村が行っています。
設立時期には多少のばらつきはありますが、今ではほぼ日本全国津々浦々にあるってことです。

具体的に、どんなことをお願いできるかと申しますと、例えば赤ちゃんが生まれてから、上の子さんを保育園・幼稚園まで送迎をしてくれます。(産後直ぐは、お母さんは身動きが取れませんからね。)
保育園の開始前や終了後の時間帯に子どもを預かってくれます。
お父さんやお母さんが怪我や病気や急用(免許の更新とかお葬式に参列しなくてはいけないとか)の際に子どもを預かってくれます。
上の子の学校行事の際に、下の子を預かってくれます。
買い物などの外出の際に子どもを預かってくれます。
地域にもよるかもしれませんが、いわゆる病児・病後児の預かりや早朝夜間でも緊急時の子どもの預かりをしてくれるところもあるようです。
昔だったら、おじいちゃんやおばあちゃん、仲の良いご近所さんにお願いしていた“子どもの預かり”系に関することが、低価格でお世話になれるのです。

おじいちゃんやおばあちゃんが近くに住んでいない、住んでいるが仕事が忙しくて到底頼めない、ご近所付き合いが出来ていなくて頼れる人が傍に居ない等の理由で、お願いできるのです。
平成23年には「おねがい会員」さんの登録が38万人超え&「まかせて会員」さんの登録が約13万人、「両方会員」さんが4万2千人超えというメジャーな活動が全国展開されています。

他人様に頼るのはどうも・・・と、抵抗感のある方もいらっしゃるかもしれませんが、「まかせて会員」・「援助会員」さんは安全講習やスキルアップ研修を定期的に受けていらっしゃいます。
また、年齢的にも殆どの自治体で65歳以下とされています。
まさに祖父母世代に相当する世代ですね。
しかも、健康体の方でないと登録できません。

また、万一の際に備え、ファミサポの補償保険や各種傷害保険などに加入されていますので事故対応も安心です。
ハッキリ言って相当ボランティア精神の強い方でないと、務まらないことをなさろうとされているわけですから、「まかせて会員」さんって凄いと思います。
間違っても「まかせて会員さんは、素人さんでしょ?」的な偏見なんかもったらバチが当りそうですよ。




群発頭痛発症し母乳禁忌の薬しか効かず断乳。(2歳8ヶ月)

<ご相談内容>
もうすぐ2歳8ヶ月になる息子の母です。
私も卒乳を目指してきましたが只今、断乳中です
私には持病の群発頭痛があり妊娠中から産科医に薬の相談をして出産をしました。
予防薬の『ミグシス』服用は止めて、痛み止の『イミグラン』は使用しても可ということで。(服用後の半減期は2時間~2日位。)

産前の群発期間は1ヶ月以上ありましたが、不思議と妊娠中は頭痛が軽くて、服用せずに出産。
産後は頭痛が起きても数日で治まってきました。
そして今年、7月を過ぎてから発作開始。
タイミング悪く寝かしつけの時に起こるので、ずっと添い乳で寝てきた、おっぱい星人の息子は夜中まで寝付くことができずに、トイレで痛みによる嘔吐を繰り返す私の横にべったりとくっついていました。

困ったことに、私の群発頭痛には、授乳中服薬可能な『イミグラン』があまり効果的ではないことが判明しました。
翌日、痛み止めを出して貰いに行くと、内科医から断乳を条件に『マルサット』が処方されました。

本当に断乳するべきか?
他に方法はないのか?
調べ、悩みました。
イミグランに戻したとしても、効かなければ日々の子育てはできませんし。
もともと周囲に母乳育児について理解、協力してくれる人がいません。
食物アレルギー(卵・小麦・乳・マグロ)がある為、なんとか周囲の意見(おっぱい止めろコール)は抑えてこられたんです。
寝不足と体調不良の中、断乳に踏み切った今でも悩んでいます。

1日だけ言い聞かせをして、今日で断乳3日目です。
我慢している姿を見ると涙が止まらず、息子に心配を掛けてしまっています。

今朝「本当はおっぱい飲みたいよ。我慢している。」「治ったらまた飲める?」ということをパパに内緒で耳打ちしてきました。
もう涙が止まりません。
断乳自体は上手くいっていると思います。
もしかしたら、このまま成功するかもしれません。
でも、出来れば本人の意思で卒乳を迎えさせてあげたいです。
こちらで相談するのは間違っていたらすみません。
もしも意見をいただければ助かります。

<SOLANINの回答>
コメントを拝読して私も思わず泣きそうになりました。
群発頭痛というのはホントに厄介な病気ですからね。
いわゆる片頭痛薬であっても、授乳可能なものと授乳不可ものがあるのですが、ご指摘の通り、授乳不可のお薬であれば、これは止めざるを得ません。
お子さんの精一杯我慢しているいじらしい様子、もしかして再びおっぱいが飲めるのかな?と尋ねてくる様子、胸が潰れる想いですね。

ここは嘘をつくわけにはいきませんから、率直に、しかし、心を込めてお話ししましょう。
大好きなおっぱいをもう飲めないであろうことを聞かされたら、お坊ちゃんは悲しまれるでしょう。
しかし、お母さんの苦しんでいる様子を見て、ただならぬことが起こってしまったことを察知しておられますね。
お坊ちゃんはおっぱいの次に好きなことは何ですか?
やはり抱っこ、スキンシップではないでしょうか?
代替えではありますが、お母さんの愛情を感じられる何かで気持ちを満たしてあげては如何でしょうか?
お母さんにとってもお坊ちゃんにとっても試練の時ですが、これまで2年8ヶ月築いてきた絆は、きっとそれを乗り越えさせてくれるとSOILANINは確信しています。

水分を沢山摂取するとおっぱいが良く出る?

おっぱいに含まれる水分は88%もあります。
赤ちゃんの哺乳量は月齢やおなかの空き具合、喉の渇き具合、体調、眠いかどうか等の諸条件により、毎回少しずつ変動しますが、少なくとも完全母乳で充分体重増加が見られる赤ちゃんであれば、1日に850~1000mlのおっぱいを哺乳しています。

一般的な話ですが、成人で1日に必要な水分は1000~1500mlですので、授乳中はそうでない時よりも水分が多く必要と言えます。
つまり、お母さんのカラダを養う水とおっぱいのための水分です。
しかし、滅多やたらに水分を摂取すればおっぱいの出方が良くなるというものではありません。
水分よりもおっぱいの分泌に大きく関与する因子は「乳頭刺激」「食事」「休息」です。
では、授乳中のお母さんの水分摂取量は、どう考えたら良いのでしょうか?
食物には水分が含まれますが、それぞれの食物の含水量をカウントすることは現実には困難です。
大まかな目安ですが、少なくともコップやお椀で飲む分については1500mlはあった方が良いとは思います。
但し喉の渇きに任せて冷たい飲み物をガブガブと一気に大量に飲むことは避けましょう。
何故なら胃腸が冷えるからです。
胃腸の冷えはカラダの冷えに結びつきます。
カラダが冷えると乳管が詰まったり、おっぱいの分泌が低下し易くなります。
まぁ、碌なことがないのですね。
授乳中の水分摂取は温かい飲み物をゆっくりこまめに飲むことが望ましいです。

2014年2月 6日 (木)

卒乳は焦らずゆっくりでいいんです!

SOLANINの勤務先の母乳外来に通っているお母さんにに限らず、当ブログをご愛読くださるお母さんもそうですが、一昔前と比較しておっぱいを長くあげる傾向は出てきています。
でも、そんなお母さんとお子さんに「まだ飲んでるの?(まだあげてるの?)」という大きなお節介である、“おっぱいやめろコール”は、あちこちから聞こえてきます。
大人になるまで飲んでいるのならいざ知らず、幼児期におっぱいを飲むことは、基本的に何の問題もありません。
WHO/ユニセフによりますと、卒乳の世界平均は4.2歳なんですね。
4.2歳ですよ。

今この記事を読んでおられる、画面の向こうのあなた、どう感じられますか?

2歳を過ぎても、おっぱい星人のお子さんは、日本ではまだ少数派かもしれません。
でも、何も悪いことしているのではなく、良いことなんです。

「健診でドクターに言われたから。」

「おばあちゃんに叱られたから。」
「ママ友にびっくりされたから。」ということで傷つき、凹むこともありますが、それがナンボのもんですか!


全く御飯を食べず、外遊びも喜ばず、遊びはTV漬けで、発達面にかなりの遅れがあり、おっぱいにばかりしがみついてばかりいるなら、お母さんのお子さんに対する関わり方に何か問題があるのでしょうが、そんなんぢゃないでしょう?
だったら、気にしなくていいんですよ。
卒乳はお子さんが決めますからねっ。

ゼロカロリー甘味料と母乳育児。

ゼロカロリー甘味料おっぱいに影響があるのかどうかというお問い合わせがありました。
経験的には砂糖の摂り過ぎで乳腺炎を繰り返している方も、ゼロカロリー甘味料に変更してもらったら、繰り返す頻度も少なくなるように思われます。
また、飲食回数が増える産後は虫歯になり易いですが、ゼロカロリー甘味料は虫歯リスクもゼロなので、摂っても差し支えないですよと、私はお母さん方にお話ししています。
ただし、過剰摂取するとおなかが緩くなる方もおられますので、お茶代わりにゼロカロリーのコ―ラなどをガブ飲みするのは止めてねと釘を刺してはいますが。

で、実際はどうなんだろう?ということで、味の素さんに問い合わせてみました。
以下のような回答を質問翌日にお返事いただきましたので、転記させていただきます。

この「アスパルテーム」は、たんぱく質の成分から出来ており、通常の食品と同じように消化、吸収、代謝されますので、体内に蓄積されることはございません。
妊娠中の方や授乳中の方、お子様など、どなたでも安心してご使用いただけます。

「アスパルテーム」の安全性につきましては、広範で詳細な安全性の試験の結果を評価し、1980年(昭和55年)国連の国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機構(WHO)合同食品添加物専門委員会(JECFA)での許可をはじめ、1981年(昭和56年)米国FDA(食品医薬品局)が許可、日本では1983年(昭和58年)に食品衛生調査会の審査を経て、厚生大臣より食品添加物として指定されました。
以降、世界各国で使用が認められ、現在では欧米をはじめ、世界120ケ国以上で使用され、さらにその数は拡大しています。

1度に大量にとると、体質によりまれにお腹がゆるくなることがあります。これは原料に含まれるエリスリトールおよび還元麦芽糖水飴に緩下性がある為です。しかし、一過性ですから心配はありません。また、普通にご使用いただく分には、お腹がゆるくなることはございません。
なお、「パルスイート」の1日の摂取上限目安量は、JECFAが定めた、アセスルファムK(カリウム)の1日の許容量が基準になります。アセスルファムK(カリウム)の1日の許容量は、体重50Kgの人で0.75gです。
各品種の1日の許容量を下記にご案内申し上げます。
■「パルスイート」カロリー90%カット         ・・・約156g

■「パルスイート」カロリーゼロ             ・・・約300g

とのことです。
まさかゼロカロリー甘味料を1日に156~300gも摂取することは常識的に考えて有り得ないので、授乳中であっても通常コップ1~2杯程度の量の飲み物にちょこっと加える程度なら差し支えないと思われます。

2014年2月 5日 (水)

叱ることは大事です。

悪気は無くても悪さをすることは、2~3歳位までの子どもにはよくあることです。
特に、赤ちゃんが生まれて1~2ヶ月間くらいは、心が乱れてしまいがちですから、突拍子もないことをやらかしたりします。

最近、2~3歳位までの子どもは、モノの理(ことわり)が分かっていないから叱っても無駄だとか、発達段階的に意味がないとかいう子育て論を唱える方が出てきているようです。

でもね、SOLANINは違うと思いますよ。
赤ちゃんだって、してはいけないことを注意したら聞き分けてくれますからね。
幼いから何をしても(≒どんなに酷いことをしても)許されるっていうのはおかしいです。
受け入れるべきではないです。
確かに自我の目覚めてきた2~3歳児に何でもかんでもダメダメ・アカンアカンでは拗ねてしまうでしょう。
泣いて手がつけられなくなるかもしれません。
それでも、他人様にご迷惑をお掛けてしまった時はきちんと謝らせること、危険なことをしでかした時はお母さんがカラダを張ってでも即座に止めさせることは必要です。

だってね、叱るのは愛があるからできることですから。
周囲の人達は、万に一つもあなたの行為を虐待だなんて思ったりしませんから。
逆に怒るのは自分の感情に任せて勢いが止められなくなった状態ですから、「あのお母さん、ヤバくない?」って思われるかも。
叱ると怒る・・・似ているけれど根本が違いますからね。

わが子を叱ることを恐れないでください。
わが子が悪さをしても注意ひとつ出来ないお母さんにだけはならないでくださいね。

おっぱいやめろコールその2★集団健診にて。

SOLANINが赤ちゃんだったわが子を育てていた頃、集団健診は鬼門でした。
集団健診アレルギーに近いものがあり、健診日が近付くにつれ気鬱になりました。

昔は10ヶ月になったら離乳食は3回しっかりあげて、おっぱいは止めなさいというように指導されるのが基本方針でした。
歯科健診ではカリエス4くらいの酷いズルズルになったグロテスクな乳歯を見せられて、「おっぱいを続けるとこんなひどいことになりますよ。」とPRされる始末で、かなり煽られました。「離乳食が進まないのはおっぱいのせいだわね。」と栄養士さんは仰いましたねぇ。(これはお間もよく聞く婦レースですな。)

小児科のドクターにも、「おっぱいを赤ちゃんが止められないのでなく、お母さんの意志の問題だ。」などの責め言葉でけちょんけちょんに言われました。
そうそう、保健師さんからは「1歳過ぎるとおっぱいに対する執着がきつくなるから、10ヶ月くらいの今から止めるのが賢いやりかたよ。2~3日は大泣きするけどね。」とおっぱいを続けたいと勇気を出して気持ちを伝えたらアホ扱いされました。
辛かったです。
四面楚歌でした。

・・・言っておきますが、これはみな不適切コメントです。
っていうか、おっぱいに対する誤解です。
少なくとも、これらの言葉を断乳のきっかけにだけはしないでくださいね。

赤ちゃん以外の人がおっぱいを飲むと・・・?

1990年代の話ですが、旦那の転勤先で親しくなったとある赤ちゃんのお母さんのお家に行ったことがあります。
そのお母さんは何故か毎日数回搾乳し、冷蔵保存にしたものを湯煎して哺乳瓶で飲ませていました。
そのお家の冷蔵庫にはいつも搾乳の入ったコップが累々と並んでいました。
赤ちゃんが飲み切れずに残った搾乳は温めて兄姉が飲んでました。
体質的な要素もあるのでしょうが、兄姉は毎日快腸だとのことでした。
旦那さんが飲んだら、おなかが緩くなったということもありました。
オリゴ糖のせいか、ビフィズス菌が増殖したためかもしれませんね。

2014年2月 4日 (火)

おっぱいやめろコールその1★産婦人科にて。

1歳2カ月児のお母さんの実体験です。かれこれ1年以上子宮がん検診をしていなかったので出産をした自宅近くの産婦人科医院を受診されたそうです。
その医院では問診票があって、「現在授乳中ですか?」「月経はまだですか?」という質問があったので正直に「はい」に○をつけて看護師さんに渡したそうです。


そうしたらすごい剣幕で看護師さんがすっ飛んできて「ウチの先生は1歳で断乳するのが当たり前だといつも仰っているのを知らないんですか?まずいなぁ、こんなとこに○をつけたら先生が怒り出すのは決定だわ。あ~どうしよう?」と、イラつきながら言われたそうです。

そのお母さんはSOLANINの勤務先の母乳外来に何度も受診されたことがあって、SOLANINとも何度かお話したことのある方でしたので「でも、嘘を書かなくちゃならないってのはおかしいし、私は何も悪いことをしているのではないですから。」と、きっぱりと伝えられたそうです。
でも、さすがにドクターと対峙すると、さっきのやりとりがあったことから、身を固くしていたそうです。そうして問診票をチェックしたドクターは案の定「まだおっぱいをあげているの?お子さんごはんを食べてるんでしょう?だったら栄養学的に大きな意味はないし、そんなに長くあげてたら子宮や卵巣が干からびるよ。いいかげんに止めないとね。」と、口元は笑いながら目は睨みつけるようにしながら(←怒鳴られるよりもある意味怖っ。)仰ったそうです。


まぁ、この産婦人科のドクターは物の喩えで「子宮や卵巣が干からびるよ。」と仰ったのでしょうが、生きている人間の体の中にある臓器が自然に“乾物”になることはありません。
エコーで診ると小さくなっているように見えますが、妊娠が出来ない状態になったわけではありません。


だいたい、その産婦人科医院で出産したからといって、そこのドクターの意向に合わせて授乳の期間云々を決めなくてはならないのはおかしいんです。
看護師さんに至っては外来診療中にドクターの機嫌が悪くなると、仕事がやりにくいからドクターに気を遣っているだけで、患者さんのことなんか眼中にないからこういう不適切な言動をしちゃうのよね。
このブログの読者さんの中にも1歳代前半のおっぱい星人のお母さんは大勢おられるでしょうが、もしもこのような状況になっても、凹むことないですからねっ。
自信を持っておっぱいをあげてくださいね。

ロタウィルス感染症と母乳育児。

先行研究でも、ロタウィルス感染症の重篤化・便中のウィルス排出量・感染率全てにおいて母乳育児中の赤ちゃんは優位であるという報告がなされています。

過去を振り返ってみても、SOLANINが新卒で現在の勤務先の病院に採用された頃は、乳幼児は冬になったら嘔吐・下痢が止まらなくなるロタウィルス感染症で入院するのが風物詩のような状態でした。
持続点滴に繋がれて、10日ほど入院しなくては症状が収まらないという有様で、それが普通のことだと思っていました。

しかし、月日は流れ、SOLANINの勤務先が本格的に母乳育児を推進するようになり、おっぱい育ちの赤ちゃんが増えてきたことが効を奏したのか、遅くともSOLANINが再々採用された20世紀末からは冬になってロタウィルス感染症に罹患し、入院を余儀なくされる乳幼児はかつてとは異なり激減していることに気がつきました。
ざっと見て、完母なのにロタウィルス感染症で入院加療の憂き目に遭った乳幼児は7年前からカウントして5人だけだと思います。(完ミはやはり多いようですね。/他院出生児は経過不明なのでカウントしていません。)

ロタウィルスは新生児にも感染することがあります。
おっぱいは感染予防にもなりますし、最近では治療に於ける有効性も指摘され、海外では難治性下痢の治療におっぱいが良いという報告もあります。

飲ませるだけで免疫のお守り札となるおっぱい、これからの季節ホントに有り難いですよね。

2014年2月 3日 (月)

お母さんが扁桃腺炎で発熱すると授乳禁止ですって?

先日の記事で、産後は抵抗力が低下しているから・・・という記事を書きましたが、憶えていらっしゃいますかな?
あの記事は、消化器系というか生モノに関することでしたね。
今回は違う部位についての記事です。

当ブログの読者のみなさんの中には、子どもの頃から扁桃腺が腫れ易い方、いらっしゃるかと思います。
オトナでも子どもでも、扁桃腺炎になると38.5℃くらいまでイッキにポーンと高熱になり、喉の奥が痛くなるし、カラダはだるくてしんどくなるし、大変ですよね?

堪りかねて近医を受診して、相手が母乳育児に無理解なドクターだったりすると、それこそ、「38.5℃以上の発熱時の母乳は細菌の毒素が混じっているからあげたらアカンに決まっているでしょ!」or「抗生剤の内服をしたら、母乳は搾って捨てるのが医学的常識ですよ!」的な㌧でも発言を聞かされ、お母さんはドン引きってことがあるでしょうね。(汗)
当ブログのコアな読者さんであれば、何がどう㌧でもなのかは即座にご理解いただけるかと存じますが。

けれども、たまたまひょっこり当ブログに辿り着いて覗いてみただけの一見(いちげん)さんの場合、同じような状況下に置かれると、きっとドクターのコメントを鵜呑みにしちゃうんだろうなぁ。(涙)
そりゃあまぁ、38.5℃も発熱した日にゃあ、ドクターに反論する元気も体力も無いのはSOLANINだって分かりますよ。
ただ、今から(つまり平常時から)当ブログを熟読されてさえいれば、無意味な断乳は避けられますから、おっぱいと赤ちゃんを守れる賢いお母さんになるための第一歩として是非当ブログをご活用くださいね♪
子育てしていく上での安心感が全然違いますから。(笑)

「離乳の完了」ってどういう意味?

当ブログの読者さんの中には、いずこからかダウンロードされた【授乳・離乳の支援ガイド】が手元にある方もおられるかもしれません。
そこの何ページ目だかに「離乳の完了」についての説明が書いてあります。
要旨としては、「母乳もしくは育児用粉乳以外の固形物から栄養摂取できるようになること。」「1歳3カ月から1歳半位の間に出来るようになればよい。」とのことですが、その直ぐ先に「母乳または育児用粉乳を飲まないか否かは問わない。」と書かれています。
保健所や保健センターの母子担当の保健師さんだったら当然内容は理解しておられるべきものです。
しかし、先日、SOLANINの勤務先の母乳外来に育児相談に来られた1歳3カ月のRちゃんのお母さんは、「1歳の時、保健センターで体重を測ってもらった時、離乳食が進まないんです。と相談したら、「おっぱいの飲ませ過ぎだから、1歳半健診までに、おっぱいを止めるようにね。おっぱいさえ止めたらお食事は食べるようになるから。」と指導されたそうです。

Rちゃんはお父さんとだったら離乳食は食べます。
(お父さんの帰りが遅いので、休日しか食べさせてもらえないのが難点ですが。)
歯は上顎4本下顎2本生えています。
受診日の体重は9120gでした。
ほぼ真ん中くらいの体格です。
トコトコよく歩き、ウニャウニャとよくお話をします。
椅子に座っているのが正直言って苦手です。
目がキラキラして好奇心の強そうな女の子です。
で、当然のようにおっぱい星人です。

そう。
保健師さんから見たら、「おっぱい止めたら食べるでしょう?」と言いたくなるタイプです。
確かに断乳すれば食べるようになるかもしれません。
でも、そこまでしなくてはならないものではありません。
おっぱいはいつまでも飲んでいるわけではないし、いつかは必ず離れてゆきます。
おっぱいが大好きだから甘えん坊になるのでも、自立が遅れるのでもありません。
奥歯が生えて、ご飯が噛めるようになって来たら、徐々に卒乳の日は近付いてきます。
Rちゃんはまだ歯が6本だけです。
もちろん虫歯はありません。
お母さんのおっぱいはよく出ていますし、Rちゃん自身は何も困っていないのです。
1歳の時出会った保健師さんが【授乳・離乳の支援ガイド】を曲解され、おっぱいを悪者に仕立て上げ、断乳を迫っておられ、そのためお母さんが困惑し悩んでおられるのです。

「どう考えても不当ではないか?」ということを指導された時は反論したって良いと思います。
お母さんはいつもお子さんの気持ちを尊重するという、一番大事なことを忘れずにいること、つまりお母さんの気持ちがブレないことが重要なんですね。

欧米人のお母さんにとっての乳房マッサージとは?

日本人のお母さんにとって、産後の乳房マッサージって、どういう捉え方をしておられるでしょう?
「どういうといわれても・・・おっぱいトラブルの時は治していく手助けになるものでしょう?」
「お薬だけでは(乳腺炎は)治らないからね。」
「入院中にルーチンでやられたけど、メッチャ痛かった~。」
・・・とまぁ、こんな感じでナチュラル(?)というか、当然存在するべきものとして受け止めておられるのではないでしょうか?

しかし、欧米人にとっての乳房は、赤ちゃんのお弁当と水筒である前に性を意味するものなんですね。
なので、同性とは言え、他人に乳房を触られることは有り得ないことなんだそうです。
産後の乳房マッサージは、欧米人にとっては想像を絶する、おぞましいことのように仰る方もおられます。

これは、良い悪いではなく、文化の違いなんですね。
聞くところによると、欧米の某国では、ナンと母乳推進のポスターでお母さんらしき女性の手ブラの写真があるそうです。
しかし、手ブラの手はお母さんではなく、片手は赤ちゃんの手で、もう片方は旦那さんの手が当ててあるそうです。
・・・このポスター、日本人にはちょっと考えつかないかな?という構図ですね。

もちろん欧米人と言っても、日本国内で生まれ、日本人同様に育てられた方はまた意識が違うかもしれませんが。
みなさんは乳房マッサージについて、どのように考えておられますか?

2014年2月 2日 (日)

「○歳までに頑張って卒乳してね。」と指導されたら?

ムムム。
それは困りますね。

特にこれまで相手を信頼して、罹りつけとしてお世話になっていた小児科ドクターから言われたら?
お母さんとしてはお子さんの気持ちを尊重し、自然卒乳できたらいいなと考えておられるのに、診察の度に・・・○歳に近づくほどに・・・○歳を超えてしまったら・・・一体どうしたらいいのか?


ドクターに嘘はつきたくないですね。
でも、○歳なんて設定されてもねぇ。

それに合わせることは至難の業でしょう。

きっと、そのドクターにとって、○歳というのは、母乳育児のリミットだと思われます。
○歳以上の子どもでおっぱいを飲んでいる子どもに遭遇していないのか、遭遇はしているものの、何か不都合なことがあって、やはり○歳でないと・・・と、思うところがあったのかもしれません。

おっぱいを飲むことは恥ずかしいことではありません。
胸を張って堂々としていればいいのです。

こういう場合は○歳を過ぎても、おっぱいを飲んでいる子どもはこんなに素晴らしい、何の問題もないということを、そのドクターに見ていただいて、認識を新たにしていただくしかないと私は考えます。

例えば虫歯になると決めてかかっておられるなら、仕上げ歯磨きをするとか、甘いものを控えるとかの虫歯対策に重点的に取り組むとか、貧血になりやすいと懸念しておられるなら、お食事に配慮して、状況に応じて検査をしていただくとか、精神運動発達に遅れが無いか確認していただくのも効果的でしょう。

要は○歳までに卒乳出来るように「頑張る」のではなく、「○歳過ぎてもおっぱいを飲んでいたから▲▲になった。それ見たことか!」と思われないように、お母さんとお子さんのおっぱいに対する熱い想いを理解していただけるように「頑張って」は如何でしょうか?

豊胸術と母乳育児。(つづきpart2)

件のお母さんと赤ちゃんが2週間健診時のフォローということで、再診されました。
きっと上手くいく筈と信じていましたが、予想通りになりました。
ブラボーです♪
ポジショニングを変更し、正しいラッチオンを身につけられてから、体重増加度は17.5g/日から48.3g/日にジャンプアップしました。
直母1回量も14gから52gへと、おっぱいがしっかり飲めるように変わってきました。
件のお母さんは「ここまで変わるんですね。」と驚きの表情でした。

ミルクの補足は60ml×3回/日を順守してくれていました。
件のお母さんは「1日に2~3回グズグズが激しく、足りないのかと心配もあり、ミルクを補足していましたが、これからどうしたらいいですか?」と尋ねられました。
私は「どんなに順調に体重が増加しても、1日に1~2回、時間にして1回に3時間くらいグズグズ言うことはありますよ。今現在ミルクをすっぱりと止めても36.0g/日以上の体重増加度が得られますよ。一気に止めるのが難しければ、補足回数を減らしてはいかがですか?1週間から10日間で1回は減らしても大丈夫です。1か月健診の頃は、ミルクを止めてしまうましょう。」とお話ししました。

最後に「おっぱいに良い食べ物や飲み物はないですか?」と聞かれたので「根菜類とたんぽぽコーヒーはいかがですか?これはカフェインレスだし、カラダが温まりますからおっぱいには良いと古来から言い伝えられているのですが・・・」と申し上げると、「早速注文します」と、笑顔でした。

2014年2月 1日 (土)

断乳させないと辛抱のできない子に育つ?

確か母子健康手帳から断乳の2文字が消えて3年くらいになりますかね?
しかし、未だにO式では断乳式を挙行しておられます。
正直言って、卒乳ではなく断乳って個人的には如何なものかと思います。

まぁ、それはO式の主張に共鳴できる方はそうされればいいのかも知れませんが。
実は先日、読者さんのお一人から、ある有名なサイト(ふ○ま○さん)に書かれていた主張(?)についてのお問い合わせをいただきました。

私もそちらのサイトに伺い熟読いたしました。
それでハッキリしたことは、(ふ○ま○さん)敬虔なO式の実践者さんののサイトだということ。

(ふ○ま○さんご自身は医療者ではなくて、あくまで一母親としての経験談や、O式のセンセイから見聞きされたことを、アップしておられるということです。

読者さんが気にされた個所は、「おっぱいは赤ちゃんの本能による欲望を満たす手段で、この欲望は思春期以降の「性欲」にも繋がるそうで、断乳を経験することによって、我慢を知ることができ、将来、性的な欲求に突っ走ることが少なくなる。」というトコロです。

私はびっくりしました。
これではまるで
「断乳式を挙行しなければお前の子どもは性犯罪者になるかもしれないぞ。」と、お母さんたちを恫喝しているようなものではありませんか。
O式のセンセイ方はこれに当て嵌る実例を数多く収集されているのでしょうか?

因果関係があると言えるくらい、きちんとしたデータをお持ちなのでしょうか?
そんな話は聞いたことが無いし、O式の書籍を何冊か読んだことがありますが、少なくとも私が読んだ分についてはそのような記載は何処にもありませんでした。

百歩譲ってそこまでのことをO式の公式見解として主張されるなら、大規模な調査を敢行しなくては言えない(言うべきでない)と思います。
恐らく厚労省も日本母乳の会も母子ケア研究会もラクテーションコンサルタント協会もラレーチェリーグも母乳育児サークルも何処も把握していない珍説ではないかと思われます。
断乳以前の毎日の授乳にしても、この論調で解釈判断すると、頻回直母は我慢の足りない子になりやすいから、3時間毎の定時授乳のペースを厳格に守らなくてはならない・・・ということになりませんかね?

そんなお馬鹿なハナシがあるでしょうか?無いですよね!
O式の乳房マッサージの技術の高さは素直に認めたいですが、このご意見(?)については断乳式を挙行しない・受け入れないお母さんに対するネガティヴキャンペーンのような印象を受けますね。
エビデンスのハッキリしないこと、ナラティヴでもないことは、相手にしないでいいのではないかと思いますが、みなさんはどう思われますか?

豊胸術と母乳育児。(つづきpart1)

豊胸術をされたお母さんが2週間健診を受診されました。
懸案だった乳房の過剰な緊満は杞憂に終わりましたが、赤ちゃんが全く吸いつけていないことが判明しました。

昼間1時間毎のおっぱいに音をあげて、自己判断でミルクを60~80ml×2~3回/日補足しておられましたが、退院から2週間健診までの8日間の体重増加度が17.5g/日と少なく、直母1回量も14gと「どうなっちゃってるの?」という有様でした。
少なくとも前回出産のときは37.5g/日のペースで増加していたし、直母1回量も40g以上哺乳出来ていましたし。

赤ちゃんが小さめなのに斜め横抱き若しくは添い乳で飲ませているとのことでした。
フツーならばここは立て抱きなのですが、シリコンを入れるにあたり、乳輪の下縁を切開しておられ、その部分が引き攣れたようになっています。
瘢痕化しているというか・・・伸展性がほぼなく、以前は良く開通していた縦方向が今一つです。
恐らく赤ちゃんの月齢が進み、お口が大きくなってチカラが付けば、立て抱きOKになってくるのでしょうが、この段階ではNGだということが判明しました。

そこで、クッションで高さを加減して、赤ちゃんのお口が自然に乳輪に来るように調整して、真横抱き(=交差横抱き)にしてみました。
すると、お母さんは吸啜時の乳頭痛もなく、赤ちゃんはゴクゴクと飲み始めました。

この時期(生後12日目)と赤ちゃんの体重(2646g)ミルクの足し方は1回に80mlは多過ぎるので、MAXで60mlにとどめ、1日に200mlは補足してもいいから、今のラッチオンとポジショニングで次回再診時まで頑張ってもらうことになりました。
添い乳も今はNGなので、出来るだけ止めてくださいとお願いしました。

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