ロタウィルス感染症と母乳育児。
先行研究でも、ロタウィルス感染症の重篤化・便中のウィルス排出量・感染率全てにおいて母乳育児中の赤ちゃんは優位であるという報告がなされています。
過去を振り返ってみても、SOLANINが新卒で現在の勤務先の病院に採用された頃は、乳幼児は冬になったら嘔吐・下痢が止まらなくなるロタウィルス感染症で入院するのが風物詩のような状態でした。
持続点滴に繋がれて、10日ほど入院しなくては症状が収まらないという有様で、それが普通のことだと思っていました。
しかし、月日は流れ、SOLANINの勤務先が本格的に母乳育児を推進するようになり、おっぱい育ちの赤ちゃんが増えてきたことが効を奏したのか、遅くともSOLANINが再々採用された20世紀末からは冬になってロタウィルス感染症に罹患し、入院を余儀なくされる乳幼児はかつてとは異なり激減していることに気がつきました。
ざっと見て、完母なのにロタウィルス感染症で入院加療の憂き目に遭った乳幼児は7年前からカウントして5人だけだと思います。(完ミはやはり多いようですね。/他院出生児は経過不明なのでカウントしていません。)
ロタウィルスは新生児にも感染することがあります。
おっぱいは感染予防にもなりますし、最近では治療に於ける有効性も指摘され、海外では難治性下痢の治療におっぱいが良いという報告もあります。
飲ませるだけで免疫のお守り札となるおっぱい、これからの季節ホントに有り難いですよね。
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