産褥入院中、乳房が張らないとおっぱいは出ないですって?
産褥入院中、おっぱいは張らないと出ないと思い込んでいる年配者は実に多いです。
ついでに言うなら、助産師であっても・・・です。
過去記事にも書いたかと思いますが、乳房鬱積(うっせき)という状態は簡単に言えば乳房内に血液が流れ込んできて(つまりおっぱい製造の材料は運び込まれて)はいるものの、上手く循環していない(つまりおっぱい製造工場が起動していない)という状態です。
特に初産婦さんの場合、産後2~3日目辺りで、乳房全体が熱感に満ち溢れ、パンパン・ゴリゴリで、岩か鉄板のような硬さになったりもします。
おっぱいは張れば出ると思い込んでいる方からすれば、これは衝撃的です。
メッチャ張るし痛くて眠れないくらいなのに、雫ほどしか出ない状態。
これが、乳房鬱積ですね。
世間には助産師であっても、おっぱいに疎い方は乳房の鬱積とうっ滞の違いすら把握できて無い方が居られるようです。(滝汗)
私の見る限り、完全母子同室で頻回直母されている方、妊娠中から助産師が感心するくらい乳頭・乳輪ケアをされてきた方、極端な冷え症でない方、前回も母乳育児を経験された方は乳房鬱積が殆ど無いかとても軽いです。
でも、乳房の張りも痛みも大したことないけれど、何の問題も無く、おっぱいはジャカジャカ出てますよ。
産褥入院中のお母さんでこの記事を読まれて「ええっ、そうなの?」と思われた方、今日の貴女の担当助産師に聞いてみましょう。
さぁて、どんな答えが返ってくるかな?(笑)
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