おっぱいとミルク、消化の良し悪しの違いは何?
以前からの読者さんや、過去記事をしっかり読んでくださる方や書籍『最強母乳外来』をご愛読してくださっている方、ご存知なことです。
おっぱいの消化時間と粉ミルクの消化時間は全く違うってことを。
なので、授乳間隔を3時間以上空けるということは、特に新生児の頃は胃の体積も小さいし、出来なくて当然だということを。
そこで、今更ながらなのですが、この消化の違い、何故そうなるのか?を説明したいと思います。
おっぱいの中に含まれるたんぱく質の割合は、乳清が概ね80%でカゼインが20%という割合です。
それに対し、ミルクの中に含まれるたんぱく質の割合は、乳清が概ね20%でカゼインが80%という割合です。
そう、乳清とカゼインの割合が逆なのですね。
乳清は消化し易いたんぱく質の代表選手。
おなかにやさしいと言えます。
カゼインは消化し難いたんぱく質の代表選手。
腹持ちがよいとも言えます。
どちらが多いかで、消化時間は違ってきます。
これは、牛とヒトの種の違いでもあります。
ですので、おっぱいをあげている限り、頻回授乳は理屈に適った行為であるわけです。
ミルクで育てているならば、どこのメーカーさんであっても、授乳間隔は最低3時間は開けてねということで、授乳回数がMAXでも1日8回以上はあげちゃダメなのですね。
ご理解いただけましたでしょうか?そういうことなのです。
« 10ヶ月断乳のリスク。(改訂増補版) | トップページ | 言い聞かせ卒乳中の入浴を母子一緒にする愚。 »
「☆母乳育児の基礎知識」カテゴリの記事
- こういう体重減少はヤバいかも?(入院中)(2015.08.07)
- 頻回授乳は流産の誘発に繋がりますか?(2014.10.17)
- 最初のボタンを掛け違えると。(2014.07.22)
- おっぱいとミルク、消化の良し悪しの違いは何?(2014.02.17)
- おっぱいの色って?(2014.02.13)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント