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2014年2月 3日 (月)

「離乳の完了」ってどういう意味?

当ブログの読者さんの中には、いずこからかダウンロードされた【授乳・離乳の支援ガイド】が手元にある方もおられるかもしれません。
そこの何ページ目だかに「離乳の完了」についての説明が書いてあります。
要旨としては、「母乳もしくは育児用粉乳以外の固形物から栄養摂取できるようになること。」「1歳3カ月から1歳半位の間に出来るようになればよい。」とのことですが、その直ぐ先に「母乳または育児用粉乳を飲まないか否かは問わない。」と書かれています。
保健所や保健センターの母子担当の保健師さんだったら当然内容は理解しておられるべきものです。
しかし、先日、SOLANINの勤務先の母乳外来に育児相談に来られた1歳3カ月のRちゃんのお母さんは、「1歳の時、保健センターで体重を測ってもらった時、離乳食が進まないんです。と相談したら、「おっぱいの飲ませ過ぎだから、1歳半健診までに、おっぱいを止めるようにね。おっぱいさえ止めたらお食事は食べるようになるから。」と指導されたそうです。

Rちゃんはお父さんとだったら離乳食は食べます。
(お父さんの帰りが遅いので、休日しか食べさせてもらえないのが難点ですが。)
歯は上顎4本下顎2本生えています。
受診日の体重は9120gでした。
ほぼ真ん中くらいの体格です。
トコトコよく歩き、ウニャウニャとよくお話をします。
椅子に座っているのが正直言って苦手です。
目がキラキラして好奇心の強そうな女の子です。
で、当然のようにおっぱい星人です。

そう。
保健師さんから見たら、「おっぱい止めたら食べるでしょう?」と言いたくなるタイプです。
確かに断乳すれば食べるようになるかもしれません。
でも、そこまでしなくてはならないものではありません。
おっぱいはいつまでも飲んでいるわけではないし、いつかは必ず離れてゆきます。
おっぱいが大好きだから甘えん坊になるのでも、自立が遅れるのでもありません。
奥歯が生えて、ご飯が噛めるようになって来たら、徐々に卒乳の日は近付いてきます。
Rちゃんはまだ歯が6本だけです。
もちろん虫歯はありません。
お母さんのおっぱいはよく出ていますし、Rちゃん自身は何も困っていないのです。
1歳の時出会った保健師さんが【授乳・離乳の支援ガイド】を曲解され、おっぱいを悪者に仕立て上げ、断乳を迫っておられ、そのためお母さんが困惑し悩んでおられるのです。

「どう考えても不当ではないか?」ということを指導された時は反論したって良いと思います。
お母さんはいつもお子さんの気持ちを尊重するという、一番大事なことを忘れずにいること、つまりお母さんの気持ちがブレないことが重要なんですね。

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