お母さんが膀胱炎になってしまったら?
膀胱炎は産後のお母さんでは10~20人に1人くらいの割合で罹ってしまうのが現状です。
元々女性は男性と比較して身体の構造上尿道が短いこともあり、膀胱炎にはなりやすいのです。
背中が痛い、熱発する、おしっこがすっきりと出た感じがしない、おしっこが出る時尿道口が痛い等の症状が見られます。
こんな時は早く産婦人科を受診しましょう。
抗菌剤の処方をうけることになりますが、抗菌剤は内服しても断乳する必要がなく、授乳の一時中断すらする必要はありません。
病状によっては赤ちゃんにだって抗菌剤は処方することがありますからね。
赤ちゃんが直接内服するお薬の量と、お母さんのおっぱいから出てくるお薬の量の比は100対1くらいの差がありますから取るに足らない訳です。
なので、例えば『クラビット®』や『ガチフロ®』といったニューキノロン剤の抗菌剤は安心して内服してもらって差し支えないでしょう。
まぁ、でも不勉強な薬剤師さんやおっぱいのことをあまりよくご存じないドクターは間違いなくお薬の添付文書の文言を棒読みされ、「授乳中は禁止ですから断乳してください。」なぁんてことを仰いますから、そちらの方にお気を付けくださいませ。
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コメント
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初めてコメントさせて頂きます。日々こちらで勉強させて頂いております。ありがとうございます。
余計なひとことかもしれませんが、ガチフロは、点眼液は今も製造販売されていますが、内服錠は2008年に10月に既に販売中止になっています。
膀胱炎にはセフェム系のフロモックスが処方されることも多いと思いますが…。
投稿: ka | 2014年3月28日 (金) 13時27分