唐突な自然卒乳に戸惑って。
何の予告も前触れもなく、ある日突然、「おっぱい、いや。」「もう、要らない。」と、見向きもしなくなるタイプの自然卒乳もあります。
何が、彼(彼女)をそうさせたのか、思い当たるフシは全く無いので、当事者になられたお母さんとしては、ショックですし、困惑を隠しきれないかとお察しします。
その様子を見ていた旦那さんやおじいちゃん・おばあちゃんから「これは子どもの成長の証なんだから、気を落とさずに受け止めてあげよう。」「自分からおっぱいにバイバイ出来たんだから、ホントは喜ぶべきことなのだよ。」と諭されたりして、余計に寂しく、悲しくなることもあるでしょう。
このお母さんの気持ち、一体どうすればいいのでしょうか?
幼児期のボキャブラリーには個人差が大きく、ニ語文や三語文を流暢に使いこなしてオトナをビックリさせるお子さんもいらっしゃる一方、単語がいくつか出るくらいで、自分の気持ちの襞までは表現できないお子さんもいらっしゃいます。
これを普段の会話に喩えれば、丁寧に何かお願いする表現が出来る人と単語ひとつしか言わない人では、同じことでも受け取り方が違うことをご理解いただけるかと思います。
(例:「すみませんが、お茶を一杯くださいませんか?」VS「茶!」・・・の印象の違い。)
きっと、お子さんもホントは、どうしてもう、おっぱいを飲まないと決めたのか、理由もあるし、お母さんに伝えたい気持ちは有るのです。
でも、まだ伝える術を持たないのですね。
だから、ぶっきらぼうな表現になるのです。
決して、お母さんを傷つける意図はありません。
勿論、この記事を読まれても、唐突な自然卒乳は、お母さんとして不本意である気持ちを抑えられないかもしれません。
けれども、やがて、気持ちの襞を表現できるくらいの会話力が身に付いて、お母さんが尋ねれば、きっと教えてくれる日が来ます。
何故、あの時、唐突な自然卒乳を決断したのかを。
そして、寂しく、悲しい時はその気持ちを無理に封印せずに、泣いても良いのですよ。
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2才22日。
おっぱい星人の息子は昼夜おっぱいにすがりつき、周りがうるさいけども長期授乳を楽しもうー!と母は思っていたのですが、突然の卒乳でした。
前日までは、日に数十回とおっぱいを所望していたのですが、突然乳首を噛むようになり「痛いから噛まないでねー」と言い聞かせ、「噛まないなら飲んでも良いよー」とも伝えたのですが、咥えると噛むを繰り返し最終的には泣く。
幸い休日だったので、パパが公園に連れて行ってくれたりと気を反らしてくれていたので授乳しない事をそれ程気にしなかったのです。
「寝る時には飲むだろう。」と安易に考えてましたが、いざ寝る時おっぱいを見せても、「おっぱっぱー」と言いながら隠すような仕草。
結局、そのまま卒乳してしまったようで、泣きながらおっぱいを絞っています。
成長の証と頭では分かってるんですが、突然すぎて、恥ずかしながら母ちゃんのココロが追いつかない中、この記事を拝見し、息子の想いを尊重し話が出来るようになったら聞いてみようと思います。
母乳育児を楽しめたのも、このブログのお陰です。ありがとうございました!
投稿: まりあ | 2015年6月 9日 (火) 19時44分