「さし」の段階に到達すると、乳房はどうなるのか?
母乳分泌量と児の摂取量のバランスが取れてくると、直母後の残乳感が消失してくるようになります。
つまり、「おっぱいを飲ませたけれど乳房がすっきりしないから、搾りたいなぁ。」という欲求が薄くなっていくのです。
赤ちゃんの吸啜刺激と相まって、一過性にオキシトシン濃度が上昇し、母乳が分泌するツーンとする感覚が得られるようになります。
つまり、分泌のシステムが変わってくるのですね。
これはいわゆる「さし」の段階に到達したことを意味します。
この時期になってくると、乳房は授乳間隔が3時間空いても、緊満感がなくなるので、母乳分泌が低下したと誤認するお母さんが続出する時期でもあります。
そういうことがないように、事前にお母さんに注意喚起しておけば、「あの時聞いたあれはこのことか!」と頭の中で繋がって、母乳不足感という名の母乳育児にまつわる不安を退治することが出来ます。
言うまでも無いことですが、赤ちゃんの体重増加度に問題なければ、「さし」だろうとなんだろうとミルク補足の必要性はありません。
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