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2014年4月29日 (火)

搾乳がストレスで断乳。(産後1ヶ月)

個人的にはとても残念なことがありました。
乳頭形態に問題があり、妊娠中期から乳頭・乳輪のお手入れを個別指導の上取り組んでいただいていたお母さんですが、妊婦検診の際に母乳外来に再来されないので「変だな?」と心配していたら、「痛いしめんどくさい。」と途中から放棄されていたことが出産日に判明しました。

このままではヤバいなぁと危惧していたら案の定、産科入院中はこれまた赤ちゃんが“超”が10個くらい付くほどの下手っぴちゃんで、何回頑張っても直母はゼロ。(汗)
でも、開通は助産師の必死のマッサージで、OKとなり、搾乳は手搾り20分弱で50~60ml/回と量的に充分にあり、乳房コンディションも問題なく、オール搾乳で退院となりました。
(念のため退院までに乳頭保護器にもチャレンジしましたが、どのタイプもNGでしたので、シリンジとチューブで吸啜トレーニングを続行するしかない状態でした。)

2週間健診の時点でも、オール搾乳でした。
哺乳量測定のために直母してもらいましたが、私が介助してもゼロでした。
直母確立までには長期戦になりそうな予感がしました。
でも、分泌自体に問題は無いので、吸啜トレーニングを頑張れば将来的に直母は可能だと思われました。

しかし、このお母さんの気持ちは、「このまま頑張って行こう!」・・・ではなかったのです。

ブログタイトル通り、「搾乳がストレス・・・」とのことで、1か月健診の4日前から搾乳を中止して、いきなり完ミに切り替えておられたのです。
決して搾乳困難ではなく、短時間の手搾りで充分量の確保が出来る方だったので、私は「直母確立のためには暫くの間、吸啜トレーニングするしかない。」ということを強調しました。
しかし、このお母さんには退院しても全く直母が出来ないことに対する焦りや不安や搾乳継続のモチベーションの低下が先に来てしまったのだと思われます。
おっぱいをあげること自体に疲れ、厭になっておられました。

みずから完ミを選ばれたお母さんの希望は断乳でした。
「僅か1ヶ月で、とても良く出るおっぱいを止めるとは勿体ない。」という想いが私の中にはあり、いろいろ話をしましたが、このお母さんの翻意は無理でした。

直母が全く出来なかったためか、予想よりも乳房緊満は強くなかったです。
あと1週間くらい経てば、プロラクチンレベルは非妊時同様に低下しそうでした。
私は断乳の際の注意点(お食事や水分摂取の方法、冷罨法、お握り搾りの実技指導、月経再来と避妊の方法、ミルクの増やし方と与え方、スキンシップのあり方など。)について細かく説明しながら、断乳時の乳房マッサージをしました。

心に抱くものは複雑でしたが、このお母さんなりの決断です。
曲がりなりにも、約1か月おっぱいをあげられたのですから、決して卑屈にならなくてもいいとと思います。
でも、失恋して髪をばっさり切るかのごとく、完ミにしなくても、混合でもよかったのでは?・・・という気持ちは否定出来ません。
赤ちゃんは下手っぴちゃんだったけど、おっぱいを飲む権利だけは残しておいてあげてほしかったです。
あぁ、でもこれってもしかして私のエモ―ショナル・サポートが足りなかったのかな?

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コメント

おっぱい飲むのが超下手っぴの我が子は吸いつけるまで毎回1〜2時間かかりそれが1日10回。夜中ギャン泣きされる毎日にほんと心が折れそうになりました。8年前の事ですが母乳育児の産院で生んだのでいかにおっぱいが赤ちゃんにとって素晴らしいかをレクチャーされていたので、産後うつか自律神経の乱れか不安感を覚え食欲不振、不眠、下痢と散々な状態でもじゃばじゃば出るおっぱいだけは必死に娘にあげていました。一ヶ月を過ぎると今迄の努力が実を結び一発で吸い付けるようになり娘は見事におっぱい太りをしてくれました。今思えば助産師さんに助けを求め鬱気味になる前にポジショニング等を教えてもらえばもっと楽に楽しく授乳できたのにと思います(汗)何回もミルクにしたいと思ったけれど母がおっぱいで育てなさいと夜中付き合ってくれたのと、出産前におっぱいについて勉強していた事で私は乗り越えられたと思います。家族や産院のサポートを受け、おっぱいの役割をきちんと理解できていたらなんとか乗り超えられると思います。

私はこのお母さんの気持ちは少し分かる気がします。
助産師さんが善意で「頑張れば直母にできますよ」「もう少し頑張って見ましょう」と応援してくださることが重かったのかなと。
最初から母乳育児が順調なお母さんでも、産後数ヶ月は激変した日々を送ることに精一杯頑張ってると思うのです。
赤ちゃんの個性(あまり眠らない、甘えん坊、よく泣くなど)や生活環境によっては、本当に大変だろうと思います。
そんな中「頑張って」と言われることが、自分の日々の努力を否定されているかのように感じるお母さんがいるのは想像に難くありません。
当たり前のことですが、全てのお母さんの育児にとって母乳育児が最優先されるわけではないですよね。
搾乳してる時間を抱っこの時間に充てたい、手助けがないから家事する時間に充てたい…など様々な思いがあるはずです。
出来ることなら助産師さんには、助産師さんの願望を説くことなく、お母さんの決断を受け入れ認めてあげて欲しいです。
たとえばこのお母さんは完ミを決断していますが、それが本意であったかどうかは誰にも知り得ません。
助産師さんの説得を受け入れられなかったことで、自分を責めてしまうことになりかねないんです。
出産や母乳というのは女性にとって本当にデリケートな話題です。
当然そこに優劣は存在しないのに、普通分娩を頑張ったお母さんが立派、母乳育児を頑張ったお母さんが立派、という風潮は、モラハラでしかないと思うのです。
不必要に傷つけられ、心にしこりを残してしまったお母さん、本当に多いんですよ。

私も産後1ヶ月は搾乳生活でしたが、今思い出しても辛かったです。搾乳する→→息子が起きる→哺乳瓶で搾乳とミルクを飲ませる。→搾乳器、哺乳瓶を洗浄、消毒する→息子を寝かしつける この一連の流れに二時間かかり、それが一日八回で16時間、1日の残りはあと八時間で、私はご飯を食べたりお風呂に入ったり、寝たりしてました。ゆっくりする暇がなく、本当に辛かった。今思えばあの頃は鬱でした。

でも1ヶ月で直母でき、完母になり、本当に嬉しかった。

当時はミルクにさせてくれない助産師さんのプレッシャーが辛かったですが、今は本当に感謝しています。

BFHの病院を選んで良かったです。でなきゃ完母にはなれず、私は陥没乳首のままでした。

フィーカさんに同意。自分が出産したときのことを代弁してくれたようです。
助産師から傷ついていて追い詰められてるお母さんって意外と多いと思います。
正直、こんなに大変な状況を自分のサポートによってどれだけ美しい状況にしたのかという【症例】と捉えてるとしか思えません。
知り合いの範囲の助産師さんですが見ていて共通しているのが、自分のサポートが良くなるとしか思えてない人が多いな、と感じます。悪影響を与えているとは思ってない?!のでしょうか。かんばりやさんもいいですが、他人と自分は違います。
もちろん助産師のサポートにより救われているお母さんが圧倒的に多いと思いますが、このようなお母さんについては自省するもんじゃないでしょうか。
えらそうに本当にすみません。

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