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2014年4月 3日 (木)

お母さんが結核になってしまったら?

結核・・・病名は聞いたことがあっても、何となくピンとこないかもしいれませんね。
まず、症状から診て「結核では?」という疑いがあれば、ドクターは検査をされます。結核か否かの検査は喀痰の培養・塗抹・PCRの3つの検出検査やツベルクリン反応・レントゲン等があります。
それぞれに利点と欠点があります。
例えば培養は検出感度が高く、信用性も高いのですが、液体培地という早くできる方でも結果が出るのに1~2週間もかかります。
塗抹は1時間以内に結果が出るのですが、10000個以上の菌の数が必要なので、万一それ以下であれば?という危険性があります。また、結核菌は抗酸菌の一種ですが、結核菌なのか非結核性抗酸菌なのかの区別がハッキリしませんし、菌が生きているのか死んでいるのかの区別がつきません。(汗)
PCRは2日以内に結果が出ますし、結核菌か非結核性抗酸菌かの区別がつくのですが、菌が生きているのか死んでいるのかの区別がつきません。(困)

ツベルクリン反応は・・・みなさんご存知ですね?
レントゲンも分かると思います。

そして、もしも「開放性結核」である。と診断されたらどうなるのでしょう?
結核菌は空気(飛沫)感染をしますから、「開放性結核」というのは、排菌しているということを意味します。

赤ちゃんへの感染予防のため一時的に隔離ということもあるかもしれません。
詰まり、直母ができないということです。
但しそんな状況であっても、結核性乳腺炎のようなレアケースでなければ、おっぱいの中には結核菌は検出されないので、搾乳はあげられます。

(赤ちゃんに症状が無くても予防的に抗結核薬『イソニアジド
®』を投与することになり、その後母子同室・授乳再開…というのが標準的な治療方針のようです。)
もちろん、念のため家族も結核感染の有無を検査されることを勧められるかと思いますが、それは想定内だと自覚してくださいね。

結核に感染していることが発覚しても、排菌している「開放性結核」でなければ感染の危険性はありません。
ですから、闇雲にお母さんから赤ちゃんを隔離したり、授乳禁止にするエビデンスは無いですね。
「開放性結核」ではないという診断基準はお母さんがツベルクリン反応陽性でも胸部レントゲン所見に異常がない場合や胸部レントゲン所見に異常があったとしても喀痰培養等で感染性が無いと判明している場合です。
もちろん、「開放性結核」でなくても治療は必要です。
咳や微熱等の気になる症状が収まっても、自己判断で服薬中止だけは絶対にしてはいけません。
通常は、万一隔離になっても、2週間の治療を受けて、検査結果で感染性は無いと診断されたら、それ以上の隔離は不要とされています。
『イソニアジド®』等の抗結核薬はおっぱいに出てはくるものの、赤ちゃんへの影響は報告されていません。
っていうか、赤ちゃんにも結核感染の予防的として『イソニアジド®』が直接投与されるのですからね。
冷静かつ論理的に判断して、「大丈夫であろう。」ということはご理解いただけるかと思います。
私はかつて「開放性結核ではない。」と診断されて母乳育児を継続していたお母さんに出会ったことがあります。

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