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2014年4月22日 (火)

産後は甲状腺機能の変化にご注意!

甲状腺は甲状腺ホルモンを分泌するトコロですね。
普段は全く気にならないし、気にすることの無いトコロでしょう。
でも、産後は、ちょっと気にした方がいいと思います。
あまり知られていないことなのですが、産後は20人に1人の割合で、甲状腺機能に異常が現れる可能性があるのです。

妊娠中はおなかの赤ちゃんを育てるために、妊婦さんの自己免疫機能は下がっていることをご存知かとは思いますが、産後早期は下がっていた自己免疫機能がリバウンドしたような状態になり、甲状腺炎を来たす(=甲状腺ホルモン過剰状態になる)ことがあるのです。
産後1〜3ヶ月頃は甲状腺機能が亢進したような状態ですから、暑がり・食欲亢進・イライラする感じ・頻脈・体重減少等の症状が、尋常ではないレベルで起こることがあります。
(但し、時期が来れば甲状腺機能亢進は落ち着くわけですから、基本的に様子観察で治療することは稀だと思います。)

甲状腺炎が続くと、やがては甲状腺ホルモンの分泌は低下してきます。
そうなると産後3〜8ヶ月頃は、徐々に甲状腺機能が低下してきますから、対照的な症状が見られるようになってきます。
つまり、寒がり・食欲低下・気力が萎える・疲れ易い・便秘・脱毛・浮腫み・体重増加等です。

いずれの症状も、産後見られやすい症状なので、「赤ちゃんのお世話で疲れているのだろう。」「気にし過ぎではないか?」と、思ってしまいがちです。
単なる気のせいなのか、甲状腺機能の異常によるものなのかは、血液検査で分かりますから、「もしや?」という場合は、ひとりで悩まずにドクターに相談してみましょう!

万一、血液検査のデータで、T4が低く、TSHが高ければ、甲状腺機能低下症になっていると見做して間違いないと思います。
確定診断がつけば、内服治療が開始されます。
治療に使用されるお薬は、カテゴリー「☆おっぱいとお薬」の記事にもアップしていますので、該当する方は必ずご精読くださいね。

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