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2014年4月 1日 (火)

子宮がん検診っていつ受ければいいの?

まず、最初に申し上げたいのは、何歳であっても、最初に妊娠の疑いで産婦人科を受診した際、頸管スメア(=子宮の入り口のがんの検査)をされてから1年経てば、もう1度頸管スメアを受けてほしいということです。
百歩譲って赤ちゃんが生まれてから1年経てば受けてくださいませ。

もしかしたら、この記事を読んでいる方の中には「私、妊娠初期に子宮がんの検査なんて、ドクターに頼んでないし、受けた覚えないんだけど・・・結果なんて聞いてないけど?」というお母さんがおられるかもしれません。

でも、妊娠しているかもしれない女性が産婦人科を受診して、子宮がんの検査をしないなんて絶対にありえないのです!

どうしてかって?
それは、妊娠というものがお母さんのカラダに与える影響が物凄く大きいからです。
妊娠というものは、ざっくり説明すると、卵と精子が受精して、着床することですね。
受精卵の大きさって知っていますか?
尖った縫い針で突いたくらいです。
そんな受精卵が最終月経初日から約280日かかって、3000g前後にまでおなかの中で育まれるのです。
途方もない大変化なんですね。

当たり前ですが、旦那さんは、入籍していても、どんなに愛していても生物学的に他人です。
受精卵が着床しても、半分は自分(=お母さん)ぢゃないものを、おなかの中で時間をかけて育まないと胎児として進んでいけないんです。

ここで思い出してほしいのは、臓器移植!
自分以外の臓器が生着するには、免疫抑制剤などを投与して、「新しい臓器は異物じゃないよ。自分の臓器として稼動するんだよ。」とカラダに言い聞かせて拒絶反応を押さえ込んでいるから、成立するんですね。

ということは、お察しの通りです。
妊娠はお母さんのカラダの免疫力を自然に低下させることで、成立するんですね。
大したものです。
しか~し、感心ばかりしちゃいられません。
免疫力が自然に低下しているということは、感染る病気に罹りやすくなっているし、もうひとつ、もしも「がんの芽」がお母さんのカラダにあれば、妊娠の経過と共にアウトブレイクしちゃうってことを意味します。
果たしてこの妊娠を続けても良いのかどうか、を知るために頸管スメアはどうしてもしなくちゃいけない検査なんです。

医療全般に穿った見方をされる方は、妊娠の疑いのある方に頸管スメアをすることに、「病院がファストフードのセットのように、儲けようとしてルチン化しているんじゃないか?」とか「費用対効果として、適切なのか?」と、言われます。
それらはとても残念な発言です。
数年前、代理母問題で話題になった、向井亜紀さんのことを思い出してくだされば、きっと理解してもらえると、思っています。

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