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2014年5月30日 (金)

母子同室だとMRSAの発生は稀です。

お薬、特に抗生物質を”安易に”使うと耐性菌というものが出てきます。
耐性菌をやっつける抗生物質を開発しても、さらにまた、その上をいく耐性菌が出てきますし、その次の抗生物質を開発しても・・・きりがありません。

MRSAはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌とか多剤耐性黄色ブドウ球菌と呼ばれます。(因みに、フツー(?)のブドウ球菌はそこらじゅうにいます。)
たまに新聞にも掲載されています。(院内感染がどうこう・・・という記事で。)
MRSAは抗生物質の効きにくい黄色ブドウ球菌なんですね。

健康な方はお薬要らずですから、まぁ問題なし。
お年寄りやがんの患者さんなど、抵抗力の下がっている方は注意が必要。
もちろん赤ちゃんも。

少なくとも、入院中は赤ちゃんを触る前にアライグマのように(お手本のイラストや写真の通りに)真面目に洗っていたら、MRSAを貰うことはないです。
気をつけるべきは医療者の手ですが、1人1処置で手洗い励行していればならないし、アウトブレイクもしません。
その他気をつけてほしいのは、面会者の手ね。
「しんどいし、熱っぽいけど、頑張ってお見舞いに来ました。」というような不届きなお年寄りが紛れ込んだりしたら、ヤバいです。
頑張らなくていいから、そういう方はお家帰ろうねってことです。

あんまり公(おおやけ)にされないデータらしいのですが、母子異室の赤ちゃんの4~10%は鼻腔粘液培養検査でMRSAが検出されるそうです。
SOLANINの勤務先では、基本的に赤ちゃんは生まれるやいなや母子同室です。
赤ちゃんが新生児室に来るのは、ケア(ドライテクニック、臍消毒など)や検査(ABR,代謝異常のスクリーニングなど)、健診(入院児でなくても小児科ドクターがされます)の他はお母さんが入浴されたり、他科受診されたり、少し眠らせてほしいという希望があった時くらいです。
お母さんの皮膚の正常細菌叢《=善玉菌》を(鍵)に喩えると、それが赤ちゃんの皮膚(鍵穴)に先に入りこむから、後から悪玉菌がやってきても、入れなくなるんです。

お蔭様で、SOLANINの勤務先で出生された赤ちゃんで、MRSAをもらってしまう方は殆ど無いです。
稀にお母さんかお家の方が持っておられるので、そういう場合はどうしようもないですが。
STS~母子同室、手指衛生、環境整備、最低限の面会制限を徹底することで、MRSAは防げます。

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